英語の発音がよくなったらタイ人に避けられた。アジア人はみんな英語にコンプレックスを持っている

マニラのEBに半年語学留学中の辻さん。フィリピン留学中に、英語力を試す武者修行として、タイ旅行に行ったときのエピソードが面白かった!発音がキレイになったらタイ旅行でみんなの態度が変わった。

語学留学中にタイ旅行でドイツ人と意気投合
辻秀樹、50歳男性、期間6ヶ月、中級者

英会話力がアップした留学体験談

前回マニラでお会いしてのは3ヶ月半くらい前ですね。あの時のインタビューは反響がすごかったです(笑)。

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あの時は、カランメソッドをひたすらやっていて、「反応速度が少しずつ上がってきた」って言ってましたけど、その後にメールすると「実は伸び悩んでいて…。」って書いてたでしょ。あの後、どう英語力が変わっていったんですか?

成長を明確に感じたのは、4ヶ月目くらいです。レッスン中にものすごく喋ってるんですよ。そして、すごく聞き取れるようになったんです。レッスン中はほぼ全部聞けるようになりました。

前は、授業の負荷がちょっと減ってきて、疲れなくなってきてる、って言ってたでしょ。それからまた疲れるような学習をされたんですか?

そうです。スピードを上げて、レッスン中は常に辛い思いをするように意識してました。先生に「もっと負荷をかけてくれ!」って要求してたんです。そしたら、4ヶ月くらいに変化を感じて。楽なんです。で、ちょっと上達したかなって思ったら、いきなり何にも分からなくなったんです。口から英語が出ないし、先生の言ってることも耳に入らなくなって。

パンクしちゃったんですかね。そういう時期ありますよ。

1週間くらいパンクしていましたね。その後にタイに行ったんですよ。

今日聞きたいのがそのタイ旅行の話なんです。フィリピン留学中に、タイに旅行して腕試ししてましたよね。

はい。元々、フィリピン留学前に中谷さんに相談して、学校を2、3校行こうって話をしてたんですけど、僕はEBがすごくあってたので、結局ずっとEBにいたんです。でも、このままいていいのかな?って気持ちも正直あったんですよ。先生の綺麗な英語しか聞いてないので、どれくらい上達したのか分かんなかったんですよ。

で、自分の実力を確かめたくて、EBを延長するときに、8日間くらい時間がとれたんで、通い慣れているタイに行ってきたんです。

タイ旅行で英会話武者修行したらビックリ!

ちょっと不安だったんですけど、タイに行ってまずビックリしたのが、空港からのMRTで、車内放送の音がまるで違っていて、ものすごく綺麗な音に聞こえたんです。タイ語も英語も聞こえ方がまるで違うんです。日本語を聞いているのと同じような感じ。あと、車内の人達の話し声も、外国に行くとゴニョゴニョした音になるでしょ。それがないんです。

意味は分からないけど、音はとれてるんです。で、ホテルのチェックインもすんなりできるし、何も困らないんです。食堂に行っても何も困らないけど、英語を使っている感覚がないんですよ。今まではタイに行ったら困ってたんです。チェックインの時とか、レストランでの注文とかで。でも、全く困らなかったんです。

ビックリしたのが、ホテルの人が僕の英語を分からなかったんです。「また俺の発音が悪いのかな?」って思ったんですけど、ホテルの人が「私は英語できないから…。」って言ったんです。ビックリして。「あなた英語を喋ってるじゃないですか?」って言ったんですけど、その時はまだ気が付かなかったんです。自分の英語が変わってることに。

で、タイはアメリカ人とかがたくさんいるので、「彼らにインタビューしてこい!」って、先生から宿題が与えられてたんですよ。

英語武者修行のノルマが与えられてたんですね。

バンコクのマッサージ屋で英語のインタビュー

はい。で、バンコクで何人かに英語でインタビューしたんです。最初はゴーゴーバーのお店のお姉ちゃんと話をしたんですよ。「何で日本人なのに英語を喋るんだ?」って言われたので「英会話の勉強してるからだ」って言って、英語しか使わなかったんです。そしたら、1人の女の子が英語が分からなくなっちゃって、別の女の子がタイ語で通訳しはじめたんです。

そんなの初めてだったから、ビックリして、「何で通訳してるの?」って聞いたら、「あなたの英語が速すぎる」って言うんですよ。「日本人だから日本語を喋れ。」って言われたんです。けど、頑として喋らなかったんです。それで、ちょっと英語がうまくなってきたのかなと思ったんです。

パタヤ旅行の移動中にドイツ人と話すとヨーロピアンの英語は聞きやすいと感じた。

パタヤに移動する時に、たまたまドイツ人の男性と隣り合わせになって、普通に英語で喋れるんですよ。ヨーロピアンの英語って聞きやすいなと思いながら聞いてたんですけど、言ってることが全部分かるんです。お互いにネイティブじゃないので、たまに難しい単語が出てきてわからないと、「その意味何?」とか聞くんですよ。それで、飲みに行きました。

いいですね!

パタヤで泊まったホテルがロシア人経営だったんですけど、チェックインする時、男性が英語ができなかったんですよ。で、英語ができる女性が来て、チェックインをしてくれたんですけど、朝にフロントに行くと、明らかに、僕を避けてるんです。なんでか分からなかったので、「何かおかしいことしてる?」って女の子に聞いたら、「あなたの英語が上手だから嫌みたい。」って。

地元のタイ人にもインタビューをしたんですけど、僕の英語が全然分かんないみたいなんです。「郵便局どこですか?」って聞いてもキョトンとしてるんです。また俺の発音ダメなのかなと思ってたんですけど、日本語で「ポストオフィス」ってでっかい声で言ったら、「あっちだあっちだ!」って。なんかおかしいって思ったんです。

確信したのがスターバックスに行った時なんですよ。前に並んでいたアメリカ人が、店の人に「あなた英語が喋れますか?」って注文前に聞いていて。パーッと早口で注文してるんですけど、彼ら分かんなかったんですね、案の定注文を間違えたんですよ。

で、次に僕も注文したんですけど、全然通じてないみたいだったから、今までみたいに、「アイスコーヒー。ノンシュガー」ってジャパニーズイングリッシュで言ったら、ちゃんと出てきて。やっぱりこの方法が正しいんだって思ったんです。

地元の人に英語で話しかけると、オドオドする感じがあるんです。日本人って外国人にいきなり街中で話しかけられるとオドオドしますよね。同じなんです。それで、俺は英語を喋ってるんだと実感したんです。話がしたくて英語を学んできたのに、アメリカンアクセントを追い続けて発音が上達したら、アジアの人と話ができなくなっちゃって…(笑)。

みんなが遠くなっちゃったと(笑)。

本当に遠くなっちゃったんです。バスの中で、アラブの人が「お前どこから来たんだ?」ってからかい半分で言ってきたんですよ。ジャパンだって答えたら、色んな質問をしてくるんですよ。でも、何回も聞き直してるんですよ。「俺の発音が悪い?」って聞いたら、「いや違う。お前はアメリカ人みたいに話すから。」と。あの時は、ちょっと嬉しかったです。

英語が話せたら世界中の人と仲良くなれると思って一生懸命勉強して、発音が綺麗になったら第2言語のアジア人に牽制されるって(笑)。

本当にビックリしました。

アジア人はみんな英語にコンプレックスを持っている

タイ人にボラれそうになったけど、英語でバッと言ったらボラれなかったんでしょ?

はい。はっきり伝えるからなんだと思うんですよ。英語で喋る時は、なるべくシンプルに伝えようとしてるんですね。はっきりと言うと、相手が理解しやすいから。今まで交渉がすごく難航してたんですけど、すんなりなんですよ。英語が上手になったから交渉がスムーズになったのか、英語に対するコンプレックスをアジアの人が持ってるからなのかわかからないですけど。

日本人の英語コンプレックスは強いけど、アジアの人って基本的にみんな英語にコンプレックス持っていますよね。僕も海外旅行で、「お前はなぜ英語が喋れるんだ?」って言われることあるんですよ。

ありますよね。

そんなに話せないですよ。だけど、アジアでの日常会話なら大きな声ではっきり言えば大丈夫。堂々としてるのが重要だと思います。言葉より態度が重要なのかもしれない。

すごく重要だと思いました。

けど、ネイティブと喋るとまだ壁を感じるんですよね?

バンコクに戻ってきて、黒人のおじさんと話をしたら、半分くらいしか聞き取れなかったです。自己紹介には慣れてるから、ちょっとスムーズに話すと、英語ができる奴だと思ってブワーっと話してくるんですよ。まだまだだって鼻を折られましたね。

まだ中途半端なところにいるわけですよね。

そうです。学校の先生にも言われてます。あなたの英語は良くはなってるし、既に日本人の英語の話し方はしてないけど、まだ日本語のアクセントは残ってる。ネイティブとは言えないよ、ってよく言われます。

英語の発音がキレイになってネイティブっぽくなったらタイ人に敬遠された、ってリアルで面白いです。やっぱり英語ができると見える景色が変わるんですね。英語が話せると海外での扱いや態度は違うんですよね。

全然違うと思います。

僕の友達は、英語がヘタな時のほうがアジアでモテたと言ってました(笑)。

なんか納得できますね(笑)。

日本に来てるお笑い芸人も、「日本語が下手の時のほうがウケてたと」か冗談半分で言うでしょ。可愛らしい程度で留まっておいたほうが良いケースもあるんですよ。

でも、タイではいろんな人と英語で話せて楽しかったです。やっぱり英語が話せると世界は広がります。ただ、英語に苦手意識があるタイ人とは距離が遠くなった気がしましたね。

少し前に、タイでビジネスしてる日本人に会ったんです。タイ語ペラペラなんですけど、「タイ語がヘタな時は商談がスムーズにいってたけど、タイ語がネイティブ並みになったら詐欺師と思われるようになった。」って言ってました。怪しまれて信用力が下がって困っているって、結構深刻に悩んでいたんですよ。ある程度上達した人の悩みだと思うんですけど、そんなこと考えてもいないですよね。

そうですね。考えもつきませんでした。

だから、目的次第ですけど、みんなが発音完璧を目指す必要はないのかもしれません。同時通訳とか目指すならもちろんダメですけどね。本当に目的次第です。

英会話留学の効果

学校のレベルテストでも成果はでてるんですか?

前回受けたのが最後で、レベルは中の上です。ここからはどう伸ばすかは本当に苦労してます。単語を増やさないと、話に幅が出ないんですよね。後は文法ですね。僕は文法に全然フォーカスしてなかったので、弱点がたくさんあるんですよ。そういうのを1つ1つ埋めていく地道な作業をやってます。

今もカランメソッドは受けているんですか?

ずっと復習してます。カランメソッドのステージ2です。

半年もやれば、もう覚えてるんでしょ?

覚えてるんですけど、簡単な文章ほど会話で使えるんですよ。文章が長くなってきたら、会話で使わないでしょ。だから、簡単な文章を繰り返し繰り返しやってます。まったく意識しないで言えるようにしたくて。最近は、初めて言われた文章でも、スラっと言える時があるんですよ。あと、間違えてるかなと思った文章でも先生は合ってるって言うし。口が勝手に動き出してます。それがすごい良い。

他はどんな授業やってるんですか?

アメリカンアクセントのテキストは全部終わったので、アメリカンアクセントを担当してくれてる先生には、文章作成の授業をしてもらってます。単語発音した後に、「じゃあ、その単語で文章を作って」って感じです。即興でどんどん文章を作っていって、文法を直してくれたり。アクセントもリンキングも使いながら話さないとダメ。

あとは、ビデオを使ってます。YouTubeで、CNNとかアメリカのトークショーとかを見て、ディクテーションするんです。ネイティブの音を耳に慣らすようなレッスンが今中心です。

日本でも準備期間かなり勉強してましたけど、この半年間で思うような成果が得られてるんですかね?

みんなが上達しているって言ってくれます。日本を出た時はここまで上達するとは正直思ってなかったです。予想以上です。でも、自分じゃ分かんないです。4ヶ月経ったときは上達を感じたんですけど、その後は伸びてる感じはなくて、留まってる感じです。

自分の中で明確な伸びは感じてないけど、単語は明らかに増えてるし、伸びてるのは分かってます。

辻さんはめっちゃ勉強してますもんね。

勉強はしますね。楽しいから。ずっと勉強していたいです。

今後の英会話の勉強方法

これから世界に旅立ちますが、もっと発音矯正するんでしょ?

そうですね。ただ、フィリピンを出たら英会話を習う機会がもうないんで。自分の英語がどう変わっていくのかわからないんです。今、先生達にこれからどうやって勉強していくのか相談してます。

マニラのEB留学を半年経験した生徒の感想

フィリピン人の先生はどうやって英語を勉強してるんですか?

フィリピン人の先生はビデオ好きですね。休みの日に映画を見たり、音楽を聞いたりしてますね。だから、フィリピン人は耳がすごく良いんですよ。たくさんの生の英語に触れようと思います。

もうすぐ次の挑戦が始まりますね。スペイン語の勉強もはじまりますしね。だから、まだまだこれからですけど、辻さんのようにコツコツ継続できるタイプはどこでも環境のせいにせず、目的を達成していくと思うんです。だから、また世界のどこかで会えることを楽しみにしてます。

(2015年4月29日(月)マニラのケソンシティにて)

編集後記

なんでも上達すると次の壁にぶつかります。英会話も同じですが、フィリピン留学で次の壁に当たる生徒は少ないです。フィリピン留学で同じ学校に何度もリピーターしてる人が多いですが、英語力を本当に上げたいなら、厳しい環境を選ぶことも検討してください。仕事に就いたり、別の学校に行ったり、別の国に行ったりして、環境を変えて挑戦すると、必ず次の壁にぶつかります。最後にそんな体験談を紹介させていただきます。英会話学習はエンドレスです。

英語力が中級ぐらいになれば、場所と仕事内容次第では、海外就職はできます。英語力よりも仕事力が大事です。

今回のように海外旅行で腕試しをしてもよいです。

海外の大学に挑戦するのもオススメです。

辻さんは5ヶ月間のマニラでの留学生活を終えて、これからバイクでカナダを横断して、スペイン語を学び、次の挑戦が始まります。注目していきます!

このインタビューの生音声は下の再生バーで聞けます。

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中谷 よしふみ

中谷 よしふみ

クリエイター(ノマド)。2012年にフィリピン留学を体験。その後、サイトを作ると学校から呼ばれるようになる。体験した学校は103校。年間半分以上は海外で、イギリス、カナダ、マレーシアでは英語授業も体験。元コンサルタント。著書:英語は「フィリピン」で学べ!

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