セブ島の南にアレグレア(Alegria)という場所がある。モアルボアルのちょっと下です。そこに廃墟になっている家がある。2021年の台風で壊れてしまったんです。コロナで人も住まなくなって、もう使っていない。
水も電気もないアレグレア田舎生活
目の前は海。電気はない。水もない。壁もない(笑)。
クーラーはないけど風はある。門番としてフィリピン人が住んでいる。そんな話を聞いて、泊まってみた。
壁はないけど、天気がいいから気持ちがいいー。
非日常で楽しかった。ただ、やっぱりサバイバルな生活です。この日は一睡もできなかった。蚊のせいです…。
蚊で寝れない
痒くて痒くて一睡もできなかった。蚊が耳元でブンブンいってるし、手足も顔が痒くて寝れない。しかし、僕以外の人はみんなスヤスヤ寝ている。
暑いから、海際にあるハンモックに移動した。
ハンモックでゆらゆら揺られていたら、風が気持ちよい。放し飼いの犬がやってきて僕の隣に腰をおろす。
だけど、しばらくしてまた蚊に食われる。蚊がいないところを探して動き回ったけど、そんな場所はどこにもなかった。僕が移動するたびに、犬がついてくるのでまたハンモックに戻った。
寝るのは諦めて海を見ていた。月と海がキレイだった。雨でなくてマジでよかった。
ザザーン
波の音を聞きながら穏やかな気持ちになるとまた蚊に食われる。
かゆい。
長袖、長ズボン、靴下を履いて、首から下をシーツでぐるぐる巻きにしてミイラ状態になった。ミイラ状態でハンモックに揺られる。その姿を撮りたかったけど、自撮りでは不可能。
かゆさと暑さの戦いだ。
だんだん明るくなってくる。
明るくなってくると、フィリピン人の子供が海で魚を釣りはじめた。放し飼いの鶏が叫び出す。
「コケコッコー」
眠れなかった夜は終わった。「蚊のせいで寝れなかった。」とみんなに言うと、「え、蚊なんているの?」ってフィリピン人に笑われました。
蚊と人間って共存できるようです(笑)。
水がないとトイレとシャワーが不便
電気はないのはなんとかなった。だけど、水がないのが辛かった。フィリピンではたまに断水がある。田舎のほうがよく起きます。ここではそれが日常だ。水が出ないと不便なのがトイレです。水道は出ないので桶に水を貯めています。その貯めている水で流すわけです。
(トイレの写真を撮り忘れた。)
シャワーも大変!電気はないから水シャワー。青空シャワー。隣に住んでいるフィリピン人のシャワーがこちらです。
結局浴びてない(笑)。
自給自足のオーガニックライフは健康的
フィリピンの田舎の人は健康な生活をしていた。自給自足、エコライフ、オーガニックライフ。呼び方はなんでもいい。毎朝目の前の海で魚を取る。鶏が大きくなったら食べる。暗くなったら寝る。みんな健康的な体をしていた。子供も大人も細い。生活の中に運動がある。100歳ぐらいまで生きる人も多いそうです。
少し豊かになると、美味しいものが食べられるようになる。美味しく感じてもらうために、調味料、添加物、保存料、人口甘味料などが使われる。加工食品はうまい。食べ物を集める必要がなくなって運動不足になる。そして、不健康になっていく。おまけに無駄なモノを購入して、捨てる。
もっと豊かになると、お金と時間にゆとりが出てくる。高いオーガニックの食材を選び、スポーツジムに行って運動する。セレブはオーガニックが好きだ。だけど、金持ちにならなくても、田舎にはオーガニックな生活があった。
ハンモックにユラユラと揺られながら、そんなことを考えていた。セブの田舎での話です。連泊するつもりだったけど、次の日はホテルに泊まりました。痒いからね。
フィリピンに行っても、日本クオリティを探す人が増えている。だけど、全然違う環境に飛び込んで、何かを感じるほうが僕は好き。
次は、蚊帳を持ち込んで泊まります。
食べ物に困らないフィリピンは貧困なの?外国から支援を受けるため?
(2023年7月31日訪問)