【必読】韓国人経営のスパルタ学校の注意点!トラブル時の対応に文化差がある。主張しないと後回し

フィリピンの韓国人経営の学校でよくあるトラブルの紹介。バギオのスパルタ学校に留学した生徒の体験談です。先生との相性、学校ルール、責任を取らない韓国人マネージャーなど。多国籍環境では要求しないと後回しにされるので注意してください。

韓国人経営のスパルタ学校のトラブルに驚く
アニキ、36歳男性、期間2ヶ月、英語講師

先生と相性があわなくて悩む生徒

バギオのHELPマーティンス校に8週間行ってて、先週末に帰ってきました。

HELPではトラブルがあったと聞いたんですが、どんなトラブルがあったんですか?

日本人の生徒が、先生に酷いこと言われてたんです。授業中に先生が「帰りたい。」「お腹すいた。」「お前と授業してるとつまんない。」とか言ってて。日本人の先生なら絶対言わないでしょ。たぶん、先生は言ってもいい関係性だと思って、距離感を間違えたんだと思うんです。

でも、日本人はそういうのを先生が言うべきではないと思うでしょ。それで、「そんなに言うんだったら、もう帰っていいよ。一生寝てろ。」みたいなことを生徒が言って、教室を出ていっちゃったんです。それで、その生徒が悩んでたんです。

アニキが相談されるわけですね。

相談されたわけじゃないです。勝手に首を突っ込んだんです。韓国人マネージャーの所に一緒に行って、代わりに話したんです。でも、「フィリピンと日本は違う、フィリピン人のスタイルはこんな感じだから。」って言われたんです。ただ先生には、一応話をするって言っていて。そしたら、日本人の生徒に「you lied」ってメールが送られてきたんです。

誰から?

たぶん先生から。そのメールアドレスは5人の先生にだけ教えてて、日本人には教えてなかったんです。だから、多分先生が送ったんだろうと生徒は思って。韓国人マネージャーの所にまた相談に行ったんです。

責任を取らない韓国人マネージャー

そしたら、韓国人マネージャーがそのメールを見て鼻で笑ったんです。それで、その男の子がキレちゃって、机をパーンって叩いて、怒ったんです。

アニキがキレたわけではないんですね。

鼻で笑った時は、自分も怒りました。もうちょっと真剣に考えてくれって。あとは、多少汚い言葉を言ったんで、それで韓国人マネージャーが怒りました。

ブチ切れて、マネージャーもキレて炎上したんですか。

自分はブチ切れてないです。ただ汚い言葉を使っただけです。それに韓国人マネージャーが反応したんです。

結局、学校は何も対応はしてくれなかったです。その先生のマンツーマン授業は変えてもらってましたけど、MRC(朝のグループクラス)もその先生なので、我慢して受けてました。あとはその先生に会わないようにして過ごしてました。

フィリピンは、「イェーイ!」みたいなノリの、中学生みたいな先生が多いんですけど、それはやっぱり経験が浅い若い先生なんです。経験豊富な先生は教え方に自信を持ってるし、態度がデカいこともあります。HELPマーティンスは上級に教え慣れてる先生も多いので、プライドが高くて、日本人とブツかってしまうこともあるかもしれないですね。

でも、自分が知る限り、そういう態度の先生は1人だけでしたよ。

そうなんですね。嫌なことを、感情的にならずに、はっきり先生に伝えられれば解決したのかもしれないけど…。英語力の問題も国民性の違いもありますからね。

フィリピンの文化的には、先生に直接言わなきゃいけなかったんでしょうね。

日本人は学校がクオリティを担保してると思ってるから、オーナーやマネージャーに相談するけど、韓国の学校では理解されないことがあるかもしれないですね。

そうですね。韓国人マネージャーは「自分の責任じゃない。」って言いましたからね。日本だとマネージャーが全部管理するもんだって思いますけど、そうじゃないんですよね。

韓国の学校では主張しないといけない

自分で先生に言ったらいいでしょってなるんですよね。

彼らはパーソナルな問題って捉えるんです。それは日本人には難しい場合もあると思いました。日本人は学校に通うと、学校が適切な環境を整えるのは当たり前と捉えるでしょ。でも、日本人の当たり前が韓国人の当たり前じゃない。これはたぶんフィリピンに限らず、他の国に行くと、そうなんだと思います。

日本人経営の学校と韓国人経営の学校の違いの1つだと思います。はっきりと主張できない日本人は、何か気になることがあっても主張できずに我慢しちゃて、ストレスが溜まっちゃう。そういう日本人は多いです。

多いですね。

だから、基本的に日本人は韓国の学校が合わない。何も問題なければ楽しい。けど、何かトラブルが起きた時に、状況を上手に変えれないことがあるから。

そうですね。トラブルがあったときなんですよね。

韓国人のスパルタ学校のペナルティに対するトラブル

他にもトラブルはあったんですか?

あとはペナルティですね。HELPマーティンスは生活面でルールが厳しくて、ペナルティがいっぱいあるんですよ。点呼が土曜日、日曜日にあって、点呼に遅れると罰金です。自分は、友達と夜にホラー映画を観てた時に、幽霊が出てくるシーンで、「ギャーッ!!」って叫んでしまったんです。

それで、韓国人マネージャー達が走ってきて、注意をされたんですね。すいませんっていうことで、その場は済んだんですけど。2日後ぐらいにペナルティを与えるって言ってきたんで、それはおかしいと。何でそんとき言わないんだって。

何で2日後なんですか?

わかんないです。

ペナルティは罰金?

各自250ペソです。500円ぐらい。でも、あのときに言わなかったから、ペナルティを拒否したんです。

叫んだときに言われたら納得できたんですか?

もちろん。ルールブックに書いてるので。でも、厳密に言うと、ルールブックでは生徒から苦情があったときにペナルティなんですよ。でも、そのときは誰も苦情を言っていなくて、ルールにそってないから受入れなかったんです。

そのあとに、韓国人生徒10人ぐらいが、休日にバギオに泊まったんです。ルールブックでは、外泊する場合は違う町に行かなきゃいけないので、バギオはダメなんです。それで、みんな2週間の外出禁止になったんです。

スパルタ学校だから、元々外出禁止でしょ。

平日は外出禁止だけど、週末は外出できます。でも、ペナルティを受けると、週末も外出禁止になるんです。

なるほど。

あとは、学内でカップルになって退学になった子がいたんです。

スパルタ学校は学内恋愛が生まれやすいんですよね…。にしても、本当に退学になるんですね。HELPマーティンスはルールが厳しいですね。

韓国人生徒が食い逃げしてテレビニュースに

次の週に、韓国人の17歳の男の子がバギオで有名なレストランで食い逃げをして、地元のテレビのニュースに出て、学校がその話題でもちきりになったんです。

そのときに、また韓国人マネージャーに聞きに行ったんです。今度はどんな罰があるんだと。カップルになるのは犯罪じゃないけど罰がある。バギオの外泊も犯罪じゃないけど罰がある。食い逃げは犯罪だから、どんな罰があるの?と。そしたら、何もないと言うんです。それはおかしいでしょって。

その子は韓国人だったんですけど、ニュースで、地元の韓国人協会みたいな人が「韓国人にも見えるけど、日本人にも見える。」みたいなことを言ってたんです。韓国人協会の人は韓国人って認めたくなかったんですよ。だから、日本人もそのレストランに行きにくくなったし、日本人の名誉を傷つけてるだろうって言ったんです。

そしたら、マネージャーは何て言ったんですか?

もし日本人だったとしても同じように守るって言ってました。けど、その17歳の男の子のお母さんがHELPの偉い人と知り合いなのを知ってたので、だからじゃないのかって。つついてたんです。でも、怒ってたわけじゃなくて、どんなリアクションをするのか見てただけですけどね。

マネージャーからしたら、かなり鬱陶しいお客さんですね(笑)。

そうですね。なぜこの生徒は毎回自分に直接言ってくるんだと思っていたと思います(笑)。普通は学生マネージャーに言うんです。ただ、学生マネージャーに言っても、彼らは権限がないからどうしようもないので。直接言ってました。

気にいらなかったからですか?

やっぱり最初の対応ですよね。生徒が困ってるのに、鼻で笑った時に、この韓国人マネージャーはダメだと思ってしまいましたね。

やっぱり韓国人経営学校は韓国人の生徒が一番大事になるのは仕方ないでしょうね。逆に、日本人経営学校は日本人よりになってしまうと思います。

日本人を理解できない韓国人。韓国人学校は変わらない

僕はフィリピンを知ってるので、鼻で笑う気持ちもわかるんです。同じ事例が、過去にもあったのかもしれない。でも、うっかり笑ってしまったとしても、そのあとに誠実に対応しないといけないです。いい加減な対応だったら、日本人のお客さんを失うので。

そうなんです。「日本人はわからないんだ。」って、その韓国人マネージャーが言ったので。だったら、日本人を受け入れなければいいって言ったんです。分からないで終わらせてたら日本人生徒には駄目でしょう。

そのトラブルを運営改善に活かしてくれたらいいけど、たぶん変わらないだろうな…。

変わらないでしょうね…。

日本人もそうなんですけど、韓国人はルールの中で動くのが得意で、根本的に変えていこうって発想があまりないんですよ。特にフィリピンにある韓国の学校は、そういう傾向を凄く感じます。韓国の学校のほうが日本の学校より歴史があるしノウハウもある。でも、学校を改善していこうとする人が基本的にいない。すでに利権やルールがあるので、その中で、無難に運用してる。だから、韓国の学校にイノベーションはないと思ってます。

間違いないと思います。

ただ、日本人経営の学校はまだ2~3年なので、経験値は浅いので、現時点では韓国の学校のほうがノウハウがあるんです。ただ、長い目で見ると、日本人は日本人経営の学校に行ったほうがいいと思ってます。ただ、情熱ある韓国人マネージャーも知ってるので、韓国人みんながダメなわけじゃないですけどね。

そうだと思います。彼の問題だと思います。

韓国人ははっきり言うので。「何で日本人は先生に言わないの?」「何で俺に言ってくるの?」って、逆に日本人が理解できなかったと思います。韓国人の言い分も分かるけど、日本人を受け入れるなら、日本の文化は理解して欲しいですよね。それにしても、2カ月でいろいろあったんですね。

そうですね。でも、そんなにシリアスじゃないですよ。その交渉を楽しんでやってた感じです。

正義感が強いんでしょうね。

たぶん、そうですね。

曲がったことが許せないタイプ。

そうです。

惰性で働いてるマネージャーにとってはめんどくさい客だと思います(笑)。

何度も名前を間違える

僕は、日本人スタッフに名前を間違えられて、激怒したって聞いてたんですよ。

あー、名前を間違えられたこともありましたね。それが1番最初のトラブルかも。留学前も名前を間違えてたんですけど、バギオに着いた初日も間違ってて。

3回ぐらい間違えられて、4回目に「もう、これはアカン。」と思って、その書類を先生からバッて取って、韓国人マネージャーの所に持っていって「何回間違えるんだ!」って言いました。大元のデータを直せば終わると思うんですけど、手書きで毎回直すから、毎回間違えるんです…。

韓国人マネージャーには怒りましたけど、日本人マネージャーには、全然きつく言ってないです。日本人マネージャーとは食事も行ったし。何回か一緒に行動してるからコミュニケーションはとれてたんです。

今回イラッとしたのは韓国人マネージャーなんですね。

すべてそうです。何回も名前を間違えて、お前の責任じゃないのかって言ったら、その時も「自分の責任じゃない。」って言ってましたね。

凄いね。韓国文化では上司は部下の責任を取らないんですかね。

韓国文化なのかはわかんないです。自分は、彼を韓国の代表だと思ってないんで。

ただ、韓国の学校ではその手の話はありますねぇ。

韓国人は、会社の問題ではなく個人の問題と捉える傾向がある。

なかなか満足のいく対応は得られないので、寛容にならないといけないですね。

韓国人や台湾人はすごい主張するけど、日本人は主張しないから後回しにされがちなんですよ。だから、韓国人経営の学校に、主張するのが苦手な日本人が行くと、後回しにされる可能性がある。英語力じゃなくてパーソナリティの問題なんですよ。

本当にそうですね。

韓国の環境でも何も問題が起きなかったら、大丈夫なんです。でも、何かトラブルが起きたときに、その状況を変えられるかどうかなんです。日系だったら多少配慮してくれるけど。韓国人経営では自分で何とかしないといけない。でも、温かく面倒を見てくれるのは日本ぐらいなので、もし、海外で働きたいなら、相手に主張できるマインドを韓国の学校で磨くのもいいかもしれない。

基本的に、韓国人って物事を会社の問題として捉える傾向がなくて、全部パーソナルな問題として捉えてるんですよ。だから、先生が気にいらないなら、先生に直接言ってくれってなる。でも、日本人は相手に直接文句を言うのが苦手なので、みんなそこで躓くんですよね。日本は組織として対応するのが当たり前なので、学校が対応してくれって思ってしまう。

そうなんです。先生と相性があわない、というのはフィリピン留学のよくあるトラブルですからね。

自分も好きじゃない先生いましたけど、別に文句は言わなかったですけどね。

僕は先生を変えたことはないんですけど、苦手な先生はいました。相性が悪い先生だとやっぱり授業が憂鬱になります。でも、苦手な相手と良好な人間関係を築くのがコミュニケーションでしょ。世の中では相性が悪い人とも話さないといけないので、トレーニングと思って受けてます。

韓国人の学生は凄く正直で、先生があわないと露骨に授業に行かなくなりますね。でも、日本人は我慢するんです。

理由も伝えずに授業に行かないのは賛成できないけど、溜め込んでたらダメですよね。先生に言うか、スタッフに相談するかしないと。僕は先生に直接言っちゃう。

それが1番伝わります。

先生と話してても、「あなたははっきり言ってくれるけど、日本人はわかりにくい。」ってよく言われます。日本人の生徒に、「大丈夫?」って聞いたら「オッケー」って言うけど、帰国するときのアンケートで、学校にクレームしてきて、意味が分からないみたいです。それは日本人の問題ですよね。だから、なんでも言ったほうがいいんですけど。言い方を間違うと喧嘩になっちゃうんで。英語力だけでなくコミュニケーション能力は大事ですね。

韓国人経営の学校の食事がマズイ

あと注意点は食事ですね。飯はマズイです。ふりかけとご飯で、しばらく過ごしてました。

僕はマーティンスの食事はキツくはなかったですけどね。僕が行ったときより、まずくなってるのかな。

いや、変わらないと思います。おいしくはないですよ。

学校でご飯は食べなかったんですか。

HELP マーティンス校のご飯、韓国料理

基本、食べました。休みの日は食べなかったですけどね。炭水化物が多いんですよ。あと、よくわかんない組み合わせが結構ありました。パンとご飯と麺とか。パンとみそ汁とか。ご飯にシチューとか。でも、自分は食べられたほうです。食べられない生徒は、外で買ってました。

食事は意見がはっきり分かれますね。

(2016年9月21日(水) 渋谷にて)

編集後記

トラブルがなければ、韓国の学校でいろんな国の生徒と交流するのも楽しいと思います。ただ、生徒間や先生間で人間関係のトラブルが生まれたときに、主張できない日本人はストレスを溜め込むことはよくあります。韓国人経営の学校の注意点です。

フィリピン基礎知識
必読のフィリピン留学体験談

中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になり、学校に呼ばれるようになる。体験した学校は100校以上。いろんな学校を体験すると、ほとんど同じだけど、一部の学校は全然違うことを知る。業界で一番詳しい自信を持った、2016年に「英語はフィリピンで学べ」という書籍を出す。TOEIC845(リスニング450、リーディング395)。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター。英語を身につけて日本から出て視野を広げてほしい。そんな思いでエージェントをやっています。

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