持病があるのでフィリピン留学が不安だった方の体験談です。空港で常備薬を没収されることもあるので、質問されたら答えられるようにしておきましょう。
男性、60代、3ヶ月
持病がある場合のフィリピン留学
私は持病があってメサラジン錠という薬を常用しているんです。安倍元総理がなっていた病気なんですが、潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)という病気です。
毎日薬を飲まないといけないんですが、薬って町医者やクリニックでは2ヶ月分しかもらえないんです。大きい病院でも最大3ヶ月分です。6ヶ月フィリピンに行きたかったけど、薬が3ヶ月しかないので、問い合わせさせてもらったんです。
行く予定だった学校の方が調べてくれました。フィリピンで薬が買えたら6ヶ月留学できるから、必死に調べてくれたみたいです。そしたら、多分メサラジン錠が買えるってことがわかったんです。ただ、銘柄がわからないんです。同じメサラジンでも、銘柄で違いがあるんです。ビールでキリンとアサヒとサッポロで違うみたいなもんです。会社が違うと、微妙に成分が違うんです。
私にあってる薬はペンタサといいます。安倍元総理が飲んでいたのはアサコール錠です。そういう違いがあるんです。他の薬を飲んだときに、症状が悪くなったことがあるんです。だから、ペンタサがフィリピンで買えるのか知りたかったんです。でも、フィリピンに行くまではわからなかった。だから、3ヶ月分の薬を持って3ヶ月で行ったんです。薬が買えたら6ヶ月に延長しようと思っていました。
結局、現地では薬は買ってないです。薬局にも行ってないです。学校のオーナーが知り合いに確認してくれました。ペンタサは日本のメーカーの薬だから、フィリピンでは買えなかったと思います。薬が自分にあうかどうかが重要なんです。あと、海外旅行保険は持病では使えないんです。フィリピンで病気や怪我になったら使えるんですけどね。保険で買う方法もあるかもしれないんですが、諦めました。
もし、海外で薬を買うと全額自己負担なので高いんです。日本では2ヶ月分で、7000円ぐらいするんです。健康保険で私は2割負担です。だから、フィリピンで薬を3ヶ月分実費で買うとかなり高いです。5万円ぐらいするかも。それなら、日本に帰って、薬を買って戻ったほうが安いんです。
ーーたくさん薬を持って行くと空港で没収されることがあると聞いたので、処方箋か何かを携帯していたほうがいいと伝えましたがどうしたんですか?
結局、持っていってないです。英文で書いてもらうと結構お金がかかるんです。診断書を自分で翻訳してもいいけど、そしたら診断書にならないですよね。医者に処方箋を書いてもらう人もいると思います。でも、私は空港では聞かれなかったです。
ただ、薬の説明は持って行きました。薬局でもらえるんです。最近は処方箋を薬局に持っていったら、薬と一緒に薬の説明の紙をもらえるでしょ。英文で対応している薬局は英文でくれます。「これ英語でくれないですか?」って聞いたらすぐくれました。写真付きだからわかりやすいですよね。だから、空港とかで「この薬はなんだ?」って言われたら、あれを見せたらいいと思います。
海外旅行保険はクレジットカード付帯の保険です。自動付帯のカードを2つ持ってました。海外旅行保険に加入すると高いですからね。3ヶ月だったのでちょうどよかったです。
(2023年9月18日)
編集後記
長期滞在する方は常備薬を持っていくと思います。しかし、大量の薬を持っていって空港で没収された事例もあります。薬局で、英語の説明がもらえるので、携帯しておきましょう。
リタイアされた方の留学も増えており、薬や病院に質問も定期的にあります。持病がある場合は、いきなり長期で行くのはオススメしていません。まず短期で行ってみて、フィリピンの生活が問題ないか確認しましょう。薬によってはフィリピンで購入できますし、海外旅行保険が適応できるケースもあります。ジャパニーズヘルプデスクと現地の病院に相談すればある程度わかります。気軽に相談してください。
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海外旅行保険についてはよく質問を受けるので、以下でまとめています。