フィリピンの文化が学べる映画や本を17つ紹介!

フィリピンという国の文化がわかる映画や本を紹介します。フィリピン人の雰囲気も分かります。僕は海外に行くときに、その国のことを勉強してから行きます。すると、国の見え方も違って面白いのです。フィリピンに関するエンタメコンテンツはそんなに多くないので、その中でオススメのものです。

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映画 ブランカとギター弾き

舞台はフィリピン、監督は日本人。スラムに住むストリートチルドレンの話です。この映画はすごく好きです。

長谷井宏紀監督作!映画『ブランカとギター弾き』予告編

親がいなくて愛情に飢えた少女ブランカ。テレビを見てたら、路上の孤児を引き取った女性がうつっていた。その女性が美人だったので、「いい女だ、金がありゃ、買いたい」と横のおっさんが言う。それを聞いたブランカは、お母さんを買うためにお金を盗みはじめる。

あるとき、ブランカは盲目のギター弾きピーターに出会う。目が見えないピーターと親がいないブランカは仲良くなり、素朴な疑問を投げかける。

「大人は子供を買えるのに、子供は大人を買えないの?」

わずか77分の映画。カトリック国のフィリピン。金があればタカられて、金がなければ恵まれる。盗ることは生きるための手段。だけど、仲間にはやさしい。「ブランカとギター弾き」はそんなフィリピンをやさしく伝えてくれる。この映画でCarinosaという音楽も知りました。

1時間15分 ‧ 2015年(日本上映2017年)

映画 セカイイチオイシイ水 ーマロンパティの涙ー

戦場だったフィリピンのパナイ島、反日も多いエリアです。そのパナイ島の田舎町パンダンで、地元の人たちに安全な水を提供するために水道を建設した岩田芳晴さん。9年間井戸を掘った実話にもとづく映画です。

映画『セカイイチオイシイ水 ~マロンパティの涙~』予告編

水道建設プロジェクトにボランティアで参加した女子大生の目線でストーリーが展開していきます。女子大生の明日香は、友達に誘われて軽い気持ちでフィリピンに来た。ノリではじめたボランティアだったけど、当たり前に水が飲める日本では考えられない世界を目の当たりにする。世界では水の奪い合いで争いが起きます。アマゾンプライムで観れるので是非みてください。泣けます。行動することに理由なんていらない。

カンボジアでNGOの支援で掘られた井戸の水を飲んだ人々にヒ素中毒の症状が現れたことがあります。素人がボランティアすると大きなトラブルになることがあるけど、この団体は本気でした。岩田芳晴さんが所属しているのは、公益社団法人 アジア協会アジア友の会(JAFS)です。

アジア協会アジア友の会(JAFS)は、1979年に活動をスタートし、アジアに”生命の水”を贈る国際協力NGOです。現地提携団体は現在18カ国70地域に広がり、地域ごとの実情に根ざした活動で人々の自立を目指しています。

https://jafs.or.jp/about/index.html

1時間30分 ‧ 2019年

映画 フィリピンパブ嬢の社会学

大学の研究テーマをフィリピンパブにした大学生。フィリピンパブを研究するうちに、フィリピンパブで働く女の子と付き合うようになった。そんな筆者(中島弘象)の恋愛体験談です。

社会学と書いてますが、フィリピン人女性との恋愛物語です。同じようなテーマの本はいっぱいあるけど、オッサン視点が多い。この本は、大学生の視点なのでピュア。それが目新しい。

フィリピンパブ嬢の経済学

フィリピンパブ嬢の経済学

2017年に出版された「フィリピンパブ嬢の社会学」はフィリピンパブ嬢と出会って結婚した男性の恋愛話だった。面白くて人気だったので2023年に映画化された。その映画の宣伝も兼ねて出版された(たぶん)のが、この「フィリピンパブ嬢の経済学」です。

第2弾の内容は結婚した2人のその後です。日本で生活をはじめたら、フィリピン人の奥さんが妊娠して、日本での育児に奮闘するフィリピン人の奥さん。日本で生活する外国人の大変さを描いています。

外国人が他の国で生きるのは大変。子育ては大変。生活に言語は大切。全部当然のこと。そういう知識を持つキッカケになれば嬉しい。フィリピン人がフィリピン人に海外送金していて、与えることは当たり前になるからもう家族以外は無視すると言っていたのは興味深かった。

混淆へのパラダイム フィリピン

混淆へのパラダイム

フィリピンでビジネスをしていた方々が2004年に出した本です。日比ビジネスクラブは「学習会などを通してフィリピンを理解して日比の両方の貢献すること」を目的として10名の有志が手を挙げてスタートした。結成した2001年10月から、毎月講演会を開催していて、そのまとめとして、2004年に出した本がこれです。20年前のフィリピンが詰まっています。

何もなくて豊かな島: 南海の小島カオハガンに暮らす

何もなくて豊かな島: 南海の小島カオハガンに暮らす

カオハガン島を買って暮らす崎山克彦さんの日記のような本です。著者は大手出版社で30年働いてリタイヤして、1987年にカオハガン島を200万ペソ(当時1000万)で買った。

自然と共存しながら、島でのんびり過ごす生活が描かれていて、働くことの意味、生きるのことの意味を考えさせられます。

フィリピンパブ嬢の社会学

フィリピンパブ嬢の社会学

2019年に本を読んだんですが、2023年に「フィリピンパブ嬢の経済学」という本が出て、2023年11月に映画になっています。2024年2月から東京公演です。

編むということ ~フィリピン女性たちと一緒に紡ぐ、これからも

編むということ ~フィリピン女性たちと一緒に紡ぐ、これからも。

僕はフェアトレード、SDGs、エシカルという言葉を使う人があまり好きではないんだけど、この本は面白かったです。セブ島の田舎にレチョンで有名なカルカルというエリアがあります。そこでハンドメイドのカバンを作って、日本で販売するスルシィという会社があります。その会社を設立した関谷里美さんの立ち上げから現在に至るまでのストーリです。

男性の僕にはカバンの価値はよくわからない。だけど、10年続けていることがすごい。雇用をうんでいることもすばらしい。関谷さんという方の直感で動くパワフルさも伝わってくる。いくつになっても挑戦できることを証明しています。フィリピンは独自文化が少ない国です。フィリピンの資源をいかしていろんな商品が生まれてくれると嬉しい。

二つの世界地図は何を語るか - 日本とフィリピンの大東亜戦争の書籍

日本とフィリピンの大東亜戦争

日本とフィリピンの歴史に関する電子書籍。「俺セブ」のライターだったドン山本さんの書籍。戦争や侵略に対する考察が多い。サクッと読めるボリュームで6冊販売されています。1冊100円です。

フィリピン少年が見たカミカゼ

フィリピン少年が見たカミカゼ

戦争で日本軍がフィリピンを占領していたときに、アンヘレスに住んでいたフィリピン人、彼の名前はダニエル・H・ ディソン。彼の父はアメリカに留学していたのでアメリカよりの考え方。そんな家庭で育った彼だけど、アンヘレスで日本軍と触れ合ううちに日本人に興味を持ち始める。そんな彼の幼少期の思い出を細かく残している。この本を読んでから、カミカゼ特攻隊の記念碑を訪れました。

バタス――刑務所の掟

バタス 刑務所の掟

フィリピンで逮捕された大沢努という男のノンフィクション本です。拷問、死刑判決、抗争、腐敗、殺人、覚醒剤、買春…。フィリピンのリアルが目白押し!表紙からして怖い!もう日本人に見えない。

2万人が収容されるフィリピン最大のモンテンルパ刑務所での地獄の日々が書かれています。モンテンルパ刑務所に見学に行きましたが、マジで怖い!

日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」

日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」

海外でホームレスになる日本人が増えている。困窮生活を送る日本人男性、その数は何百人。それが困窮邦人。

日本を捨てたのか?捨てられたのか?本人に問題があるのか?それとも、日本に問題があるのか?そんな疑問からスタートした水谷 竹秀さんの取材レポートです。この本がキッカケで、困窮邦人を描いた映画「なれのはて」も生まれました。

月光の奪還

月光の奪還

フィリピンを舞台にしたアメリカと日本の太平洋戦争を描いた小説。戦場に行くことになった冴えない五十代男性が主人公。なぜか指揮官になってしまい、寄せ集め21人の兵士と、圧倒的な兵力のアメリカに立ち向かう。

作者は、太平洋戦争を経験した方々の代弁者として戦争を伝えたいと思って執筆されたそうです。戦争がテーマだけど、そんなに重くないし、笑いもあり、いい話でした。終わり方もよかった。昔の日本人を感じさせる。

フィリピン・フール

フィリピン・フール

マニラの若いフィリピン人女性に一目惚れをした著者の実体験に基づく長篇小説。フィリピン人女性にハマっていく日本人男性の典型的なパターンが描かれている。この主人公のような日本人をたくさん見ました。面白いです。

ザ・フィリピンパブ―雇われ店長が覗いたニッポンの異空間

ザ・フィリピンパブ – そこに愛はあるのかい?

あるフィリピンパブの立ち上げから崩壊までの1年半を書いた本です。パブの店長としてすべてを取り仕切っていた当事者が裏のウラまで描き尽くしたノンフィクション本。フィリピン人の女性がよく分かります。

金なしコネなしフィリピン暮らし

金なし、コネなし、フィリピン暮らし

フィリピンに長期滞在や海外移住を検討するならこの本は必読です。僕もこの本を読んでから留学しました。分厚いし、内容たっぷりなので、自分が興味ある部分だけ読んだら良いです。フィリピンで暮らしたい人向け。でも、長期の英語留学生にもオススメの本です!文化的なこともわかります。

本書はフィリピンで生活する際に必要となるすべてのトピックを詳解した究極のフィリピン生活マニュアルである。日本で準備しておくべきことから、住居の探し方、食の常識、現地人との交流ノウハウ、就職のイロハと現実、そしてトラブル回避方法まで、フィリピン暮らしを実行するうえで知っておきたいすべての必須情報を完全網羅している。

フィリピンのことがマンガで3時間でわかる本

フィリピンのことがマンガで3時間でわかる本

フィリピンという国の概要を掴むのにオススメの書籍です。基本的にフィリピンで働くことを目的として書かれています。第9章まであるけど、第5章と6章はフィリピンでの会社設立についてです。留学生には関係ない情報も多いけど、フィリピンの文化や習慣についても広く知ることができるので、最初の1歩におすすめです。ちなみに、漫画は挿絵程度です。

フィリピンに関するコンテンツはほとんど見ています。その中で、オススメのコンテンツです。興味ありそうなものがあれば是非読んでみてください。オススメの本や映画があったら教えてください!

フィリピンの文化を学べる記事

トラブル体験談

中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になり、学校に呼ばれるようになる。体験した学校は100校以上。いろんな学校を体験すると、ほとんど同じだけど、一部の学校は全然違うことを知る。業界で一番詳しい自信を持った、2016年に「英語はフィリピンで学べ」という書籍を出す。TOEIC845(リスニング450、リーディング395)。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター。英語を身につけて日本から出て視野を広げてほしい。そんな思いでエージェントをやっています。

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