セブで食中毒…。水様便と熱に苦しんでセブドクターに入院。生レバーは注意!

セブ留学中に食中毒で入院した生徒に話を聞きました。生レバーが怪しいそうです。セブでナマモノを食べるときは注意しましょう。

セブで食中毒で水様便が出て入院

20歳男性、大学生

セブで生レバーを食べて食中毒

セブで食中毒になって入院したんでしょ?心当たりはあるの?

はい。たぶん生レバーです(笑)。4人で焼肉を食べに行ったんです。2人はフィリピン人です。年上の日本人の方がいろいろ注文してくれたんですけど、生レバーと生タンもあったんです。1皿にすごくたくさん入っていて、残っていたんです。

おいしくなかったの?

とびきりおいしいわけじゃないですけど、普通においしかったです。ただ、フィリピンの人はナマモノなんて食べるものじゃないと思っているので、一切食べないです。みんな焼肉から食べるので生レバーが残るんです。

だから、頑張って食べたんです。残したら失礼という気持ちも少しありました。かなりの量を食べました。それで、お腹を壊したと思います(笑)。食べた量が多かったので、それも関係があると思います。

その日の夜から下痢?

いえ、潜伏期間がありました。3、4日後からお腹の調子が悪くなったんです。たぶん弱い菌だったんです。健康なら大丈夫だったと思います。でも、僕がちょっと調子が悪くなったので、それで発症したんだと思います。

食中毒はその日のうちになると思ってたけど、潜伏期間があるんだ。

他に心当たりはないんです。だから、生レバーだと思っています。だいたいすぐ発症するんですが、菌自体は数日間残るはずなので、数日後に僕の体調が悪くなったからだと思います。

お腹が痛い期間が続いたので、薬局に薬を買いに行きました。抗生剤を入れてないのに、すごく高かったので、少しだけ薬を買って飲んでいたんです。

でも、全然ダメで、7、8日後に水様便(すいようべん)がでたんです。便が水みたいなんです。水様便がでると食中毒の可能性が高いんです。流れる音が違うからすぐわかります。

本格的に発症したら熱がでるんですけど、翌日の朝に、熱の気配を感じたんです。ヤバいと思って、ジャパニーズヘルプデスクにメールして、すぐに病院を予約してもらいました。

学校の近くにセブドクターという病院があるんです。歩いても行けたんですけど、熱っぽかったので、Grabタクシーを呼んで、1人で病院に行きました。授業は休みました。

セブドクターには日本語を喋れる医者もいましたけど、僕はフィリピン人の先生でした。ジャパニーズヘルプヘルプデスクの人が同席して通訳してくれました。ヘルプデスクを通さないと大変だったと思います。自分1人じゃできなかったと思います。その日本人の方にほとんどやってもらいました。

セブの入院生活は退屈

血液検査、便検査、尿検査。検査は全部しました。菌の種類もわかっていたと思うけど、もう忘れました。それで、1、2時間待機して入院です。点滴しておとなしくしてたらすぐよくなりました。2泊3日なんですけど、ずっと寝てました。先生がお見舞いに来てくれましたね。

よくなってからは退屈でした。病院ではやることがないです。でも、ネットが使えたから、入院生活は不自由しなかったですね。ポケットWiFiを持っていたけど、病院のWiFiがあったので使ってました。海外旅行保険を使ったのですごくいい部屋だったんです。

ご飯は?

ご飯はビックリしましたよ!食中毒で入院しているのに油物しかでてこない。お腹の調子が悪いのに、味の濃いガーリックチキンとか食べられないですよ(笑)。バナナぐらいしか食べられなかったです。だから、痩せました。

セブの病院、セブドクター

日本の病院と比べてセブの病院はどうでしたか?

セブドクターはセブの中では2、3番目のいい病院だと思うんです。衛生面は大丈夫だと思います。だけど、日本の中型病院と比べると、設備はちょっと古いですね。体重計が原始的だったり、血圧測定が手動のポンプ式だったりします。でも、実務上の問題はないです。ただ、僕は特別いい部屋だったと思うので、一般の病棟は違うかもしれません。

入院したらナースと仲良くなったりするの?

病院でも積極的に喋れば仲良くなれるかもしれないけど。僕は仲良くなれなかったですね。元気ないですし(笑)。

でも、英語で話せるので、入院もいい経験でした。ただ、会話の中に、医療系単語が多いので、基本的な単語を知らないと会話にならないです。吐き気 nausea とか下痢 diarrhea とか単語は調べたほうがいいです。

食中毒での入院費用は2泊3日で25万円

日本でもお腹が弱いの?

弱いですね。日本でも一度食中毒になったことがあります。セブに2ヶ月いましたけど、体調を壊した生徒は見えいないです。だから、運もあると思います。

授業を受けられなかった期間が結構あるの?

幸い、金曜日の朝に病院に行って。月曜日の昼に帰ってきたので、授業の影響は少なかったです。

海外旅行保険は入っていたほうがいいですね。

本当ですよ。海外旅行保険に入っていてよかったです。住友海上保険だったかな?父親が選んでくれていました。保険に入っていたからすごくいい個室でした。セブドクターはいくつか建物があるんですが、一番新しい建物です。道路沿いにある建物の一番上です。フロアに20部屋ぐらいあるんですが、僕ともう1人しかいなかったです。超VIP対応(笑)。

医療費の支払いはキャッシュレスでした。現金は払ってないし。立替もしてないです。薬の量がすごかったです。入院する前に、薬局で薬を買うのを躊躇したんです。錠剤8つで1000ペソとかですよ。めっちゃ高いでしょ。で、入院したら、こんなに必要?っていうぐらい薬を渡されました。合計3箱くらい渡されましたよ。

入院費用は薬も含めて10万ペソぐらいです。日本円で25万円ぐらいですよね。保険に入ってなかったら、すごい金額ですよね。食中毒は入院しなくても安静にしてたら治りますけど、海外旅行保険には入っていたほうがいいです。でも、セブで入院したのもいい経験でした。

(2022年10月31日)

セブで生レバーを食べて食中毒になった韓国人

セブで下痢に苦しんだ韓国人に会いました。生レバーを食べたそうです。症状が全く同じだったので、追記します。その韓国人は1日後に下痢、嘔吐。病院には行かずに1週間部屋で安静にしていたそうです。その時に一緒に生レバーを食べた別の韓国人は大丈夫だったそうです。2人の違いは何かと言うと、食中毒になった韓国人はたくさん食べたそうです。そして、少し体調が悪かったそうです。気になって、セブ在住の日本人に確認したところ、セブで生レバーを食べて食中毒になる人は多いようです。ということで、セブでは生レバーは食べない方がいいです!生レバーが大好きでどうしても食べたいなら少量にしましょう!

(2023年6月15日追記)

編集後記

セブ留学で入院する方は本当に多いです。アジアに慣れてないと、下痢や食中毒になることが多いです。僕もインドやバングラディッシュで水みたいな便を経験してます。旅慣れた方は旅行初日は屋台で食べないし、疲れているときは食事に気をつけています。できればナマモノは食べないほうがいいです。僕は生レバーは食べません。

2011年、ある焼き肉チェーン店でユッケなどを食べた客181人が腸管出血性大腸菌O-111による食中毒になり、5人が死亡、24人が重症となりました。この事件がキッカケになり、2012年7月から、日本では生レバーが食べられなくなりました。牛のレバーを安全に生で食べるための方法がない、という結論に至ったためです。「新鮮」かどうかは関係なく、牛レバーを生で食べると、腸管出血性大腸菌による重い食中毒のリスクが避けられないんです。だから、日本ではユッケやレバ刺しが食べられません。しかし、セブや海外ではレバ刺しが食べられる店があります。牛レバーを食べるリスクは理解しておいてください。

牛レバーを生食するのは、やめましょう(「レバ刺し」等)。一般に牛レバーを含む食肉を生で食べると、食中毒のリスクがあります。「新鮮」かどうかは、関係ありません。

厚生労働省

フィリピン留学で病気になったらジャパニーズヘルプデスクに連絡しよう

フィリピンには、ジャパニーズヘルプデスクというのがあります。体調不良になったときに連絡すれば、日本語でサポートをしてくれます。病院での診察時の通訳もしてくれます。海外旅行保険のキャッシュレス診療にも対応してます。ジャパニーズヘルプデスクがあるのは、マニラとセブです。健康面で不安な人はマニラやセブが安心かもしれません。

ジャパニーズヘルプデスクでは、海外での急な病気や怪我の際も安心して病院で診察していただけるよう、患者様のサポートをしています。

ジャパニーズヘルプデスク

セブ留学で食中毒になった体験談

海外旅行保険についてはよく質問を受けるので、以下でまとめています。

フィリピンで病院に行った体験談
トラブル体験談

中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になり、学校に呼ばれるようになる。体験した学校は100校以上。いろんな学校を体験すると、ほとんど同じだけど、一部の学校は全然違うことを知る。業界で一番詳しい自信を持った、2016年に「英語はフィリピンで学べ」という書籍を出す。TOEIC845(リスニング450、リーディング395)。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター。英語を身につけて日本から出て視野を広げてほしい。そんな思いでエージェントをやっています。

留学相談する