フィリピンのセブ島でイカ釣りをしました。アレグレア(Alegria)という田舎で電気と水がない生活をしたんですが、フィリピン人が「昨日イカが11キロ釣れた!」と言うんです。行きたくなるしょ。「行きたい!行きたい!」って言ったら、船を出してくれました。フィリピン人はやさしいです。
セブ島の田舎でイカ釣り
まず近くのサリサリにイカ釣りの仕掛けを買いに行きました。ピカピカ光る電球と糸です。釣具屋なんてありません。サリサリストアで買うんです。
1時間後には船に乗ってました(笑)。イカ釣りははじめてです。テンションが上がります。夜6時ごろ出発しました。イカ釣りは夜なんです。
16歳と20歳のフィリピン人が一緒です。シャイなのか口数が少ない子でした。必要最低限のことしか話しません。イカの釣り方を僕に教えたら、すぐに釣りはじめてました。
イカ釣りの餌はイカでした。小さい三角すいのオモリにスライスしたイカを巻きつけて糸で止めます。その餌の上にはライトをつけます。そのライトはピカピカと光ってます。
竿もリールもありません。糸を手で持っているだけです(笑)。
イカはピカピカとした光に反応して集まってくる。そして、その下にあるイカの偽物にアタックするんですね。
「イカ釣りは簡単、誰でも入れ食い!」と聞いていたんですが、最初は釣れなかったんです…。子供は釣ってます。僕だけ釣れません(笑)。僕だけ釣れないからフィリピン人の子供たちに心配されました。ドンマイ!
「もっと糸を出せ!」と言われて、言われるがまま糸を出す。イカは深いところにも浅いところにもいるようですが、深いところを狙うほうが釣れやすいようです。8mぐらい糸を出していたと思います。
子供たちはバンバン釣ってます。イカのサイズは小さいです。手のひらサイズ。ホタルミカみたいな感じ。イカは釣り上げられると、きゅうきゅう言いながら水をプシューとかけてきます。子供たちが釣り上げるたびに、僕に水がかかります。
途中でコツがわかりました。小さいイカなのでアタリも小さい。コツって感じ。それにあわせて引っ掛ける感じなんです。最初はアタリと気付かなかった。違うだろうなと思いながら糸を巻き取ると釣れていた。イカってあんまり手応えがないんです。
微妙な変化を感じたら、糸をひいてひっかける。重さを感じたら、素早く糸を巻き取る。すると、イカが引っかかってます。ブラックバスが釣れたときのようなビビッという感じや引っ張られる感じはないです。コツっとあると糸を巻き取る感じ。糸を直接で手で持っていても大丈夫なのは、引っ張られないからでした。全然痛くもない。
コツがわかってからは、そこそこ釣れました。いやー、楽しかったです。
気づいたら真っ暗です。3人で黙々と釣りました。6時ごろに出て9時ごろに帰ってきたので、3時間ぐらい釣りをしてました。
真っ暗な中、満月がとてもキレイでした。運がよいと横でイルカが泳いでいるらしいです。聞いたときはビックリしました。え、イルカ?って思うでしょ。フィリピンの日常は日本人の非日常。イルカを見たかった。
満月が小さい日は釣れるけど、大きい日はあまり釣れないそうです。この日の月は大きかった。「今日はもうあまり釣れないと思う」子供がそういうので、切り上げました。
釣れたイカは2キロ弱。酢漬けにしてケニラオにして食べた。
うまい!
前日に11キロ釣ったと聞いていたので、少ないなあと思ったけど、ケニラオにしても全然減らない。次の日にイカの煮付けにして食べた。
これまたうまい!
それでもまだまだイカは残っている。
このエリアのフィリピン人の子供は朝は釣りをしてます。漁です。小さい船でコキコキすすんでいってなんか釣ってます。夜は魚が寝ているから簡単に釣れるようです。モリを持って潜ってます。素潜りで9mぐらいは潜れるそうです。ダイビング装置なんか必要ないんですね。
田舎の子はすごすぎる!
自然の中で生きる力でボロ負けしました。
アレグレアはよかった。セブ島の田舎は楽しい。釣りも楽しいし、非日常の生活が刺激的だった。結果的にエコライフを体験させてもらった。楽しめる人にはめちゃ楽しい環境なので、セブ留学で関わった生徒に週末旅行で勧めています。この話をすると「釣りツアーにやってくれ!」なんて声もあるんですが、ニーズはあんまりないでしょうね(笑)。
イカ以外にもいろいろ釣れるそうです。また釣りに行ったら紹介します!
水も電気もない生活はオーガニックライフだった。田舎の人は自給自足で健康的な生活をしている。
(2023年7月31日訪問)