セブ留学後、マニラのデラサール大学で経営学を学ぶ大学生の体験談!語学学校と大学は違う

セブ留学の後、フィリピンの大学で経営学を学ぶ大学生。フィリピン大学(UP)、デラサール大学を経験!語学学校と大学は違う!

マニラのフィリピン大学、デラサール大学、セブのUVの留学体験談
亀岡ひろゆき、21歳男性、期間7ヶ月半、大学生

セブ留学とフィリピンの大学の比較体験談

創価大学の経営学部の亀岡です。マニラのデラサール大学に留学してます。この前がUPで。その前が、セブのUV ESLっていうビサヤ大学付属の語学学校です。

どういう経緯で留学しようと思ったんですか?

中学校から吹奏楽をやってて、高校2年生の時に、200人ぐらいの外国の方が自分の学校に来て、その前で演奏させていただいたんです。交流の時間にいろんなお話をさせていただいて、その時に世界に興味を持ったんです。

すでに英語でコミュニケションできたんですよね?

本当拙い英語でしたけどね。それで大学に入って、貧困問題を勉強している間に、何かできないかなって興味が沸いてきたんです。でも、大学3年まで勉強して感じたのは、日本でどれだけ貧困問題を考えても、何も経験していなければ、その知識は活かせないだろうってことでした。それで、体験したいなって感じたんです。

最初はアフリカに行こうと思ったんですけど、去年ちょうどエボラがあって。あと、ケニアに行こうとしてたらテロが多発して、多分入国できないって言われたんです。それで、他の国を探した時に、英語が勉強できて、貧困問題とか開発問題も勉強できるフィリピンになったんです。

フィリピンの学校選び

語学学校で英語の下地を作ってから、フィリピンで大学留学するのが創価大学でスタンダードなんですか?

比較的当たり前のような空気はありますね。自費留学をする人はこのスタイルが多いです。

なんでセブのUVにしたんですか?

エージェントと相談して決めました。

どんな条件で探したんですか?

まずスパルタじゃない学校にしたんですよ。スパルタはTOEICコースとかTOEFLコースが多かったけど、試験のスコアが欲しかったわけじゃなかったので。

英語はただのツールだし、英語を勉強するだけなら日本でもできると思うんです。僕は人とコミュニケーションを取れるようになって、色んな世界の人と繋がりたかったんです。だから、必要最低限マンツーマンの授業とグループレッスンが受けられて、色んな国の人がいる学校を探しました。そしたら、セブのUVが出てきたので、UVに3か月行きました。

セブの後に、UPに行くのは、もう決めてたんですか?

決めてました。もともと僕が行きたかったのは大学だったので、UPとかデラサール大学を経験した先輩の話を聞いたんです。話を聞いて、やっぱり大学で学びたいと思ったんですが、大学に行くために最低限の英語力が必要と思って、まず語学学校に行くことにしたんです。

大学も色々ありますけど、UPに決めたんですか?

UPとデラサールで迷ってました。それで、UPで勉強してから、デラサールに行こうって決めたんです。順番はどちらでもよかったんですけど、大学が始まる時期が違ったんです。セブのUVに5月の半ばまでいたんですけど、すでにデラサール大学の授業は始まってて、UPはまだだったんです。だから、先にUPに行きました。

私立と国立の2つ行こうと思ったのはなんでなんですか。

大学の強みが違うからです。UPは教育学部や経営学がすごく強くて、デラサールは経済学が強いんです。実際に行かれた先輩に話を聞いて、オススメの授業を聞いて、両方の強みを経験したいと思いました。

セブのUV

セブはどうでしたか?

すごく楽しかったです。

遊んじゃった?

いや、遊んだわけじゃないんですけど、目的がコミュニケーションを取ることだったので、人との繋がりは大事にしました。UVにいる間に日本人以外の友達を100人作ろうって決めたんですけど、3か月間終わって色んな写真を数えたら200人くらいいたんで。色んな繋がりができました。

セブのキャンパス型語学学校UVの施設内

UVの生徒は実際多国籍なんですか?

一番多いのは韓国人で、次に日本人で、あとはインド、トルコかな。

よくあるのが台湾人、タイ人、ベトナム人かな。

そうですね。

日本人は何人くらいいたんですか?

春休みだったので、大学生が多くて、50人以上はいたんじゃないですかね。生徒数全体で250から300人くらい。

じゃあ1/4くらい日本人なんですね。韓国人もそれくらい?

そうです。日本人の大学生が多かったんですが、3月末くらいにみんな帰って減りましたね。時期によって違いました。

3か月間、本気で勉強したんですか?

最低限のことはやっていました。コミュニケーションをとってました。

成長は感じられたんですか?

一番成長を感じたのはTOEICスコアです。学校に入った時にTOEICのテストを受けたら、500点くらいだったんです。それで1か月半後にまたTOEICのテストを受けたら、リーディングはほとんど変わらなかったんですけど、リスニングは250点くらい上がったんですよ。すごくアンバランスなんですけど。リスニングのクラスだけ一番上のクラスになりました。

リスニング力の手応えは自分でも感じたんですか?

そうですね。

UVでは1日何時間勉強してたんですか?

1コマ40分で、マンツーマンが4クラスとグループが4クラスで320分。オプションクラスを取りたければあと2コマ取れます。

イメージ通りの体験ができたんですか?

元々フィリピンでの生活があんまりイメージできていなかったので、ギャップはなかったです。ただ、セブに行って、日本の素晴らしさに気付きました。

大学のゼミでヒューマンリソースマネジメントっていうのを専攻してて、人材資源を経営にどう活かしていくかを勉強してるんです。フィリピンに来て、サービス面や、仕事に対する意欲とか、すべてに対して日本にいた時とギャップを感じてしまいました。

それはフィリピンに限らずですね。日本は組織化されて、効率重視で、サービス過剰すぎるところもあるけど。フィリピンは無駄ばっかりですもんね。

何においても無駄を感じてしまうんですよ。こうすればもっとよくなるみたいに考えてしまう自分がいて。

効率って考え方がないですもんね。人件費が安いから人海戦術になるんですよ。

お客さんがいないのに、10人店員がいる状況が意味が分からない。

けど、効率をよくしたらもっと失業率が上がりますからね。まあ文化ですよね。

語学学校と大学の違い

それで、3か月終わって予定通りマニラのUPに来たんですよね。マニラに来て、セブとの違いは感じましたか?

セブとマニラの違いっていうか、語学学校と大学の違いに一番驚きました。語学学校って英会話学習なので、友達と仲良く喋ることが多いと思うんです。でも、UPでは人との繋がりがなくて、みんなが部屋に閉じこもってるんです。

みんな勉強してたんだ?

勉強してたのかは分からないです。大学は語学学校に比べて人の繋がりが薄いです。それがセブからマニラに来て一番ギャップを感じた部分でした。

マニラのUP

UPは授業は1か月ちょっとで、滞在したのは2か月半くらいです。

1セメスターですか?

セメスターとセメスターの間の夏期講習みたいな授業でした。

日本で申し込むんですか?

いや、必要な書類だけ集めて、UPに行って申し込みました。

夏期講習では何を勉強したんですか?

イングリッシュコミュニケーションっていう英語の授業です。普通のセメスターと違って、1つの授業が月曜日から金曜日まで毎日同じ時間に2時間ずつあるので、集中して勉強できるんです。

あと、ビジネスの勉強会に参加してました。英語の授業で知り合ったフィリピン人に経営学部の人たちがいたんですけど、経営学部の人たちだけが集まって意見交換してる場所があったので、混ぜてもらってるんです。たまに教授も来られますけど授業ではないです。

それがビジネスのテーマ?

ビジネスのテーマです。UPは比較的みんなタガログ語を使うんですが、その勉強会は英語なんです。

お金を払って参加してるわけじゃないんですね。僕も入れるんですか?

参加できますよ。

じゃ、授業として受けたのは英語だけなんですね?

そうです。

1日2コマしかないから、空き時間は交流してたんですか。

UPの時は、英語の勉強に焦点を当ててました。課題がすごく多かったので、結構大変でした。

1日2コマでも、大変なんですか?

そうですね、語学留学とは授業の重みが違いました。大学では、全員フィリピン人で日本人が自分1人だけだったんです。フィリピン人は英語が普通にできるし、プレゼンがすごくうまいんですよ。慣れてるんです。みんながプレゼンやっているのを見て学ぶことが多かったので、授業以外でやらなきゃいけないことが多かったです。

UPの夏期講習の費用は?

4500ペソだったと思います。それに入学金とか他の費用が入ってきます。

今なら12000円くらいですね。安いですねえ。セブで勉強した英語は通用したんですか。

リスニングは問題なかったです。けど、専門用語が出てくると分からないので、それは勉強するしかなかったです。でも、いきなりUPへ行ってたら、絶対何も話せてなかったと思います。

マニラのデラサール大学

で、UPの生活が終わって、デラサール大学?

そうです。デラサール大学は4ヶ月で、まだ1か月しか経ってないです。UPとは全然違います。環境は天と地ほどの差がありますね。

お金持ちの学校ですもんね。UPは授業料も安くて開かれた国立大学ですよね。デラサールは開かれてるの?

閉ざしまくった大学ですね。

建物を見たんですけど、めちゃめちゃキレイですよね。場所はマニラの繁華街のマラテですね。

フィリピンのお金持ちが通うマニラの私立デラサール大学の校舎

場所は治安が良いところではないです。デラサール大学から徒歩5分くらいのマンションに住んでます。

どんな授業をとっているんですか?

デラサール大学の強みの経済学の授業を取って、あと自分が経営学なので経営組織論です。

今までは英語の勉強をしてたけど、今は英語を使って経営学を学んでるんですね。どうですか?

英語はできて当たり前なので、英語の部分で苦労します。最初は英語に必死で授業の中身が全然入ってこなかったです。けど、フィリピン人の友達を作って、助けてもらうようになってやっと授業が頭に入ってきました。

計画通り進んで行ってるわけですね。

そうですね、結果的に段階を踏んでます。

予想通りやれてるんですか?

フィリピンで毎日生活する中で、フィリピンの現状や、貧困問題が生まれてる原因を肌で感じてはいます。けど、この問題について、何をどう手をつけていいか分からないっていうのも正直あります。

フィリピンの貧困の原因は何だと思いますか?

それが一概に言えないんですよね。日本にいた時って、教育が問題だと思ってました、でも、教育を見直して、みんなが勉強すればフィリピンが発展するのかっていうとそうでもないなって思ったり。

じゃ、雇用を増やすと今の現状が直るのかとか。色々考えていく中で、根本的なところから変えないとフィリピンはダメだなと感じてます。

残りのデラサール生活で達成したいことはあるんですか?

一番達成したいことは、ビジネス英語です。

留学検討者にアドバイス

これから留学を検討する方々に何かアドバイスがあれば。

大学の人によく相談されるんですけど、本当に英語だけを勉強したいのであれば日本で勉強するのがいいと思います。ちゃんとした目的を見出さないと、海外に来てまで英語を勉強する意味はないと思います。特にフィリピンは、貧しい国なので、あえて途上国に身を置いて勉強する価値を感じれる人のほうがいいと思います。

よく分かりました。今日は長い間ありがとうございました。

(2015年9月10日(木)マニラのクバオのレストランにて)

編集後記

マニラに行くたびに、創価大学の大学生が友達を紹介してくれるので、今後もいろんな大学生の体験談を紹介していきたいと思います。

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中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になり、学校に呼ばれるようになる。体験した学校は100校以上。いろんな学校を体験すると、ほとんど同じだけど、一部の学校は全然違うことを知る。業界で一番詳しい自信を持った、2016年に「英語はフィリピンで学べ」という書籍を出す。TOEIC845(リスニング450、リーディング395)。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター。英語を身につけて日本から出て視野を広げてほしい。そんな思いでエージェントをやっています。

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