先生との相性問題を解決!マンツーマン英会話で相性のよい先生を見つける方法

マンツーマンの英会話レッスンで起きる先生との相性問題をロジカルに分析した生徒の話です。先生をティーチャー、コーチ、ガイド、メンターの4タイプに分類して、自己分析して、自分のニーズにあった先生を選びましょう!先生との相性に悩む生徒が減ることを願います。

英会話レッスンで先生との相性が合わなくて悩む問題を解決する方法
アキ、40歳女性、期間3週間

マンツーマン英会話で先生が合わない原因を考えました

フィリピンで英語を勉強中です。留学期間は3週間で、2週間が終わりました。もともと少し英語は話せました。自分でTOEICは勉強していて、2年前に780点で、リスニングは450点、リーディングが330点ぐらいです。仕事で英語が必要で留学することにしました。

マンツーマンの英会話レッスンで、生徒と先生のミスマッチを減らすフレームワークを発見したみたいなので、詳しく聞きたいです!(笑)

(笑)まず、初日にレベルチェックをしました。ネイティブ講師のマットとのスピーキングテスト、そのあとペーパーテスト。それで、自分の英語レベルを教えてもらって、自分のやりたい事を話しました。それで、授業が決まって、オーナーのジュンさんが先生を決めてくれました。で、2日間授業を受けたんですけど、合わなかったんです…。

先生が合わなくて悩む生徒が多いんですよ。何が合わなかったんですか?

そこが問題なんです。結論としては、6時間をやめて4時間にしました。2コマ減らしたんです。そして、一部の先生を変えました。マットの授業は良いケーススタディの実践の場になっていたんです。合う先生もいるのに、合わない先生もいる。だけど、合わない原因を上手く説明できないんです。

良い先生は私の違和感を上手く解決できるはずなんです。だれど、解決方法を教えてくれる先生にどうやったら会えるのか?って考えたんです。何がグッドコミュニケーター?悪いコミュニケーターは、どうしたらグッドコミュニケーターになるの?すごく気になったんです。

合わない原因が分かれば、先生を変えても、先生も生徒も納得できるでしょ。他の生徒も「なんとなく、先生が合わない気がする。」とか「相性が…。」みたいに悩む必要がなくなるし。

マンツーマンのレッスンでは、先生との相性に悩む生徒が本当に多いんです。

相性が…。先生のテンションが高すぎて疲れた。英会話レッスンで先生が合わない時は勇気を持って変更して!

先生も理由がわからないから「なんか生徒から外された…」とか、そんな会話をしているんです。原因がぼんやりしているから、お互い変な解釈をしてしまう…。で、それを日本人的に「優しい心で解決しましょう」っていうのはおかしいと思うんです。

先生を変更して気まずくなるのが嫌で、我慢してる生徒も多いです。

ティーチャー、コーチ、ガイド、メンターの意味

で、そもそもティーチャーって何なんだ?と考えて、辞書で調べてみたんです。選んだキーワードは「ティーチャー」「コーチ」「ガイド」「メンター」。この学校は住み込みの先生がいるので、「メンター」も入れました。本当は5個目に「カウンセリング」があるんですけど、自分の領域外だったので外しました。

で、4つの英単語を辞書で調べたらすごくクリアになって、先生は4つのタイプに分類できるんです。この定義をみんなが持っていれば先生と生徒のミスマッチが減るかもって思い始めたんです。

マンツーマンレッスンで先生と生徒のミスマッチを減らす方法、先生をティーチャー、コーチ、ガイド、メンターに分類した図

ティーチャーは「情報を与える人」なんです。だから、喋る量が多いんです。

teachingto give lessons to student in a school, college, university to help sb learn sth by giving information about it.
coachingthe process of training sb to play a sport, to do a job better or to improve a skill.
guidinggiving advice and help. having a strong influence on people.
mentoringrelationship – oriented.

一方、コーチは「プロセストレーニングをコーチする人」なんです。ティーチの更に上のチップスをくれて、その生徒がより良くなるために一緒にプロセスの面倒を見てくれるのがコーチです。コーチはティーチの上なんです。

で、次がガイドです。ガイドはティーチもコーチもしません。生徒に与えるのはアドバイスやヘルプだけ。方向性をガイドするだけで、教えるとは書いてないんです。

Having strong influence。気付きを与えるみたいな感じですね。

そうです。で、最後にメンターは、この3つとは違って、期間がもっと長い。Performance drivenって書いているので、生活に適応するためにメンターするとか、スタートアップするためにメンターする、みたいな。特定の領域だけじゃないジェネラルな領域に対してサポートすることなんです。学校の教育だけじゃないんです。

単語の意味を知らべると面白いですね。ティーチはギブ インフォメーションなんですね。もっと高尚な意味と思ってた。

英語の辞書はロジカルでわかりやすいです。なんでも解決してくれます。

先生をティーチャー、コーチ、ガイド、メンターに分類

で、先生に言葉の定義を説明して、「あなたの好きなティーチングスタイルって何ですか?」って聞いたんです。そしたら、ガイド、メンター、ティーチって。先生によってやっぱりやりたい授業が違うんです。

面白い!

マンツーマンレッスンで先生と生徒のミスマッチを減らすため、先生のモチベーションを分析

例えば、この先生はティーチがしたいんです。傾向を全部読み解いて、生徒の頭に全部入れた後にトレーニングしていこうってタイプ。私は短期間だからアウトプットに集中したかったので、この先生とはニーズが合っていなかったんです。

こうやって分類したら、求める先生が明確になったんです。英語は多少出来るので、自分のダメな癖を矯正してくれるコーチが欲しかったんです。必要な時だけティーチが欲しくて、メンターはいらない。

私の好きな先生はガイドとコーチが好きで、自分の要求とピッタリなんです。そして、合わなくて変更した先生はティーチタイプなんです。私はコーチやガイドが必要で、ティーチやメンターは必要ないって明確になったんです。性格や相性じゃないんです。

英語レベルと学習ニーズの相関関係

ガイドを求めるのは、英語レベルが初級じゃないから?

英語レベルとのニーズの相関関係がわからなかったので、さらに調べてみました。他の生徒さんに、ティーチャー、コーチ、ガイド、メンターの定義を説明した後に、「この4つの中で、あなたが今必要なものってなんですか?」って、1から4まで優先順位を聞いたんです。生徒の年齢と性別、英語レベルも書きました。英語レベルはスピーキングのレベル、文法・単語のレベルです。

マンツーマンレッスンで先生と生徒のミスマッチを減らすため、生徒のニーズの分析

英語レベルはレベルチェックの時のですか?

そうです。でも、生徒の英語レベルと生徒のニーズには関連性は見つけられなかったんです。

英語レベルが高くても、もっと知識を入れたい時もあれば、ひたすら話したいときもありますもんね。留学期間にもよるか。

このデータの取り方がちょっと曖昧なので、あんまり使えないかなと思ったんですけど、ひとつひとつのケースで見ると面白いことがわかりました。

例えば、ある女の子はマレーシアで働きたいから頑張っていたんです。求める優先順位を聞くと、コーチ・ティーチ・メンタリング・ガイドの順番で、最初はコーチを要求してたんです。でもよく考えたら、「いま必要なのはティーチかもしれないし、もし方向性がわからないなら、まずガイドだよね。」って話になって、オーナーさんに相談に行ったんです。

そしたら、まだ英語知識が足りなくてインプットしないといけないレベルだったんです。自分のレベルより少し上の内容をやっていて、分からない事が多いから、すごくしんどかったようです。だから、先生を変えて、授業内容をティーチに変更したらすごく楽しくなったようです。

ただ、生徒のニーズは、レベルや時期によって変わるんです。面白い例がこれで、この生徒は最初はティーチが欲しかったんですけど、今はコーチが欲しいって言ってました。成長していく過程でニーズが変わってきます。

先生のニーズはあまり変わらさそうだけど、生徒のニーズは変わりますね。特に初心者はすごい変化がありそう。

だから、定期的に先生を変えていくのが理想なんです。

生徒が求めるのは教育スキルか人間関係か?

これはマットと一緒にケーススタディをやった時のマッピングで、テクニカルリレーテッドか、リレーションリレーテッドか、ってマトリクスなんですね。一般的に英語レベルの低い生徒には、ティーチが必要だと言われていて、テクニカルもリレーションも必要。で、だんだん英語レベルが上がっていくとテクニカルもリレーションも薄くていいから、方向性だけ欲しくなってくるんです。

ガイドを求めるようになるんですね。

で、マットの思想で言うと、ティーチ・コーチ・ガイド・メンターって順番なんです。メンターって日本人のイメージだと、生活をスタートアップさせるためにメンターが必要って考えるけど、実は英語では、すべての説明を受け、英語ですべてスタートアップさせるって、結構ハイスキルなんですよね。

今ってフィリピンの先生たちが日本語を覚えたりして、上手く盛り上げてくれてるけど、それはパーソナリティーの問題。アメリカに行ったら誰も日本語で教えてくれないし、誰もメンタリングできない。相談することもできないので、レベル的にはマットの思想が合ってるかなと思います。

メンターが一番上のスキルなんですね。

でも、ここって人によってレベルがあるんですよ、テクニカルレベルとかメンタリングレベルとか。それはパーソナリティだと思うんですね。スキルはあるけど喋るのはシャイな人もいれば、スキルがなくても喋るのは得意な人もいるし、マインドかなと思っていて。そのパーソナリティの違いに適応してくれるのが先生のスキルなのかな?って。

生徒と先生のミスマッチをなくすポイントは自己分析

なんとなくしっくりこない時は、自己分析して、やりたいことを明確にするんです。「そもそも何が欲しいの?」「ゴールに向かって何が必要なの?」みたいに。そして、しっくりこない原因を自分自身で理解して、教え方の問題なのか、方向性の問題なのかを自己分析するんです。

そして、それをガイドが出来る人に相談します。カウンセラーでもティーチャーでもいいと思いますが、最終的に問題を授業で微調整するのは先生だから、先生に相談したほうが良いですね。そして、もしミスマッチが起きていたら先生を変える。

最後は見つけた問題に対して、先生のテクニック(ティーチ・コーチ・ガイド・メンタリング)とパーソナリティーで解決していく。これを繰り返えせば解決するはず。

先生と生徒のミスマッチが減らせるワケですね。

そう。生徒がコレをわかっていたら、その時に合った先生を選ぶだけなんです。しっかり自己分析をすれば、先生選びは失敗しないはず。具体的な授業内容はコーチと一緒に決めていけばいいんです。このフレームワークを使えば先生も楽だし、生徒も楽。相性が悪い原因を理解できるからモチベーションが落ちることもない。

ニーズが一致していたら、たぶんレベルは関係なくて、教科書があってないか、先生のテクニックが足りないかだと思います。話題がビジネスか、日常かとか、微調整で対応できそうな気がします。

ニーズがズレているなら、先生を変えたほうがいいということですね。

はい。感情は入れないです。先生は、私のイメージを結構分かってます。でも、わかってない先生もいる。何をどうすればいいのかわかってなくて、ティーチばかりする先生もいます。そこは学校が教育すべきだと思う。

ただ、自己分析って難しいんですよね。

たしかに。自分自身を分かっていない生徒も結構いました。そもそも、この質問に答えられない生徒もいたんですよ。でも、それはダメ。自己分析がちゃんとできないと絶対に英語は伸びないと思います。だから、自己分析をまずやらせる事が必要。

先生の相性問題の課題

次に想定される問題としては、「ガイドが何人いるんだ?」ですね。ティーチができても、コーチやガイドまで出来る先生は少なそう。

ティーチのニーズはあるので、先生がガイドできなくても良いと思うんです。大事なことは先生が「自分はティーチャーとして頑張る!」って専門領域を決めて理解していることなんです。

ただ、ティーチしかできない学校もあると思うんですよ(笑)。

ありそうですね。「ガイドが得意です」って言う先生も、それはティーチだよ、みたいな場合もあるんですよね。

逆に言うと、ニーズがマッチしていたら「先生が合わない!」と感じるのは不自然ですね。

そうですね。ニーズがあっているなら、自己分析をもう一回やるか。教材を変えるとか微調整でなんとかなるはず。

相性が悪かったときに、原因が明確だから良いですね。ただ、やっぱりポイントは「正しく自己分析できるのか?」だと思うんです。実際、自己分析で自分のニーズを取り間違えていた生徒がいたワケですし。

そうなんです。本当は第三者のカウンセラーが必要ですね。

マンツーマンの英会話レッスンは先生と生徒の距離が近いので、相性問題がよく起きるんです。先生と生徒を客観的に分析できる人が1人いたらミスマッチは減ると思います。でも、生徒も知っておくと、効率よく学べそうですね。

知っておいてほしいです。先生との相性で悩む機会が減ると、英語学習にも集中できると思います。

先生と生徒のミスマッチを避ける方法まとめ

まず、先生のタイプが、ティーチ、コーチ、ガイド、メンターの4つに分類されることを理解する。違いがわからなければ、辞書で調べる。次に、自分の英語学習の目的を明確にして、どのタイプの先生を求めるか決める。そして、自分のニーズにあう先生を選ぶ。先生のタイプがわからなれけば先生に聞いてもいいと思います。

(2014年11月22日(土)タガイタイにて)

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中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になり、学校に呼ばれるようになる。体験した学校は100校以上。いろんな学校を体験すると、ほとんど同じだけど、一部の学校は全然違うことを知る。業界で一番詳しい自信を持った、2016年に「英語はフィリピンで学べ」という書籍を出す。TOEIC845(リスニング450、リーディング395)。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター。英語を身につけて日本から出て視野を広げてほしい。そんな思いでエージェントをやっています。

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