フィリピン留学を成功させる学校の選び方!英語学習のカウンセラーがいるか確認しよう!

セブのハッシーさんの英会話上達方法パート3です。今回はフィリピン留学を成功させるポイント。学校選びの方法、目標設定の仕方。セブのストーリーシェアのマネージャーのトモさんと3人で本音トーク

留学を成功させる学校の選び方!英会話カウンセリングが重要
ハッシー、29歳男性、期間は2ヶ月(2009年)

留学成功に必要なのは目標設定

英語を勉強しようとする方って明確な目標がなかったりしますよね。

はい。ほぼ全員じゃないですかね。

でも、英語学習をスタートする段階で目標を決めておいたほうが良いですよね。目標を決めて、自分の英語力を理解して、大切な部分を見極めるんです。これって当たり前のことなんですけど、あんまりできてないんです。

そうでしょうね。

先日、英会話学習は「練習」が大事って話をしましたけど、その生徒は練習段階なのか、まだ知識を学ばないといけないのかは、その生徒の目標と英語レベルをクリアにしないと分からないんです。

どうやってクリアにするんですか?

カウンセリングです。学校でカウンセリングがされていると思うんですけど、例えば「英語を勉強する目標は何ですか?」とか聞かれますよね。で、たとえば、「旅行で使いたい。」とか「日常会話ができるようになりたい。」とか答える方が多いんです。

でも、もっと細かく質問したほうがいい。短期留学で曖昧な目標だと効率が良い学習ができないんです。でも、生徒に託しても難しいので、カウンセラーが引っ張りだしてあげるんです。例えば、「もし、英語ができたらどんなことしてますか?」という質問に「誰かと喋ってます。」って返ってきたら、「それは誰ですか?」「アメリカ人かな。」とか掘り下げるんです。

そしたら、ネイティブレベルの英語が必要なわけですね。

そう。更に「駅で困ってるアメリカ人を助けたい。」のか「将来的にはアメリカに住んでいると思います。」なのかで必要な英語レベルが違いますよね。そんな風に目標を明確にした上で、「練習」なのか「インプット」なのか見極めて学習プランを考えるべきなんです。

たとえば、同じレベル生徒が2人いても、「練習」すべきなのか「インプット」すべきなのかは、その生徒の目標次第ですよね。

なるほど。

英語のコーチングをしてる人も最近は増えてきたんですけど、コーチングの方も、目標を明確にすることを意識してますね。以前、英語学習は終わりがないって話をしましたけど、短期留学で全部をできるようにするのは無理なので、留学の終わりを用意してあげるんです。それが目標なんです。

「日常会話」が必要なら「こんなカリキュラムにしてみましょう。」みたいな軽いカウンセリングだとやっぱり効率が悪いんですよ。僕も偉そうに言ってますけど、今までカウンセリングがちゃんとできてわけじゃなくて、どうしたらみんなが英語ができるようになるんだろうってずっと考えてたら、こういう考えに行き着いたんです。

「現時点の英語力」と「目標」が大切ってよく分かるんですけど、とはいえ、目標設定を生徒が自分でするのは難しいでしょ。

本人では難しいかもしれませんね。

僕は留学を経験する前は、旅行英語はそんなに難しくないとか、ビジネス英語は難しいとか理解してなかったです。自分の英語レベルも分かってなかった。いま思うと、僕は大学受験したから中学レベルの文法や単語はあったと思います。でも、みんな自分の英語レベルは分からないと思うんです。

今は生徒さんと話したら英語レベルはなんとなく分かるんですけど、英会話力って日本にいたら比較できないでしょ。だから、生徒自身で、「現時点の英語力」と「目標」を明確にするのは難しいと思うんです。

そうなんです。生徒さんにその大切さは意識して欲しいけど、難しいと思うんです。だから、学校選びの時に気をつけて欲しいんですね。

留学成功の学校選びに必要なのはカウンセラー

学校に問い合わせしてした時に、どんなカウンセリングをしてくれるか聞いてみてもいいと思うんです。その学校が良いかどうかはエージェントのキレイなページを見ても分からないですよね。施設とか海が近いのも大事かもしれないけど。英語学習が大事なら、学校選びの1つの基準として、カウンセリングをどこまでやってくれるかを入れてみたらいいんじゃないかと思うんです。

なるほど。

学校選びにはカウンセリングが重要という声が上がれば、学校も対応せざると得ないと思うんです。カウンセリングなしで、効率的な英語学習はできないと思うんです。

努力には2つ要素があって、量と方向なんです。日本で勉強してると時間がないから、量が足りてない人は多いと思います。でも、留学して量が足りてない人は少ないと思うんです。そこで、努力の正しい方向が大事なんですけど、カウンセリングなしで、どうやって正しい方向が分かるんですか?っていうのが僕のメッセージなんですね。

腹筋鍛えたいのに腕立てしてるみたいなもんですか。

ちょっと極端ですけど(笑)、腹筋の前を鍛えたいのに、腹筋の横を鍛えちゃってるみたいな感じじですね。

努力が間違ってるから、毎日腹筋を頑張ってるのに、なかなか腹筋が割れないわけですね。努力の方向が正しいほうが、結果が出やすいわけですね。

でも、ハッシーの話ってみんなが本当に求めてるのかなって思うんです。特にセブはビーチとかアクティビティを求めてる生徒も多いでしょ。だから、カウンセリングして、「あなたの英語レベルはここです。どうなりたいんですか?」って聞いたら、ぼんやりした人って「英語を字幕なしで聞き取りたい。」とか言ったりすると思うんです。3ヶ月とかで。

多そう(笑)。無理や。

そしたら、相当頑張らないといけないでしょ。それを達成するには、「めっちゃ素振りなんです。超しんどいですよ。」って答えるのは、学校側としてはちょっとキツイですね。

みんなが真面目に素振りにしないといけないと思ってるわけじゃないんです。このメッセージを送ってる対象は、英会話を本気で上達したいと思ってる人なんです。セブを楽しみたくて、英語も経験できたらいいと思ってる人は、学校とのミスマッチで不幸な想いをして帰ってないと思うんですよ。

本気で英語をやりたいけど勉強方法が分からない。エージェントにいろいろ言われたけど学校選びが分からない。学校もたくさんあって選べない。そんな時に、カウンセリングを学校選びの1つの指針にして欲しいと思うんです。生徒の目標が、期間的に不可能なら目標を変えてあげたほうがいいです。3ヶ月ではここまでですよって。

うーむ。

留学の目的は人それぞれですもんね。出会いも貴重ですし。

そうですね。

でも、自分の英語レベルを知るのは難しいですよね。

留学するのも、それを教えてくれると思うからですよね。エージェントに頼るのも、自分のことを汲み取って良い学校を紹介してくれると期待するからですよね。でも、生徒だけが頑張るんじゃなくて、学校とかエージェントもよくなって欲しいんです。学校やエージェントの事情もあると思いますが。

エージェントって本気でやるとめっちゃ大変なんです。問い合わせしてきたほとんど全員が「初級です。」って言うんです。でも、めっちゃ初級の人もいれば、謙遜の人もいます。初級と思ってるけどそんなに初級じゃない人もいます。問い合わせメールだけじゃ分からないんです。だから、生徒の英語レベルをしっかり把握しようと思ったら、すごい時間かかるんです。日本語のメールでやり取りしても分からないから、最近は必要に応じて英語でインタビューしてますね。

そうなんです。日本語でヒアリングしても英語レベルは分からないです。やっぱり英語で確認しないと。でも、それだけじゃ不十分で、英語で答えられないからと言って初級と決めつけれないんです。

インプットの話ですね。

そう。インプットがなくて喋れないのと、インプットはあるけど喋れないのは違いますからね。

人前では緊張して話せない生徒もいますからね。

だから、英語知識を見るテストと、口頭のテストの2つでチェックするべきなんです。

それを真剣にやると、めちゃ大変。

でもね…、僕もフィリピン留学を3ヶ月やれば英語が喋れるってキャッチフレーズに踊らされてセブにやってきた1人なんです。それで、英語学習者として、自分の英語レベルを知ったときに絶望的やなと思ったんですよ。

どういうこと?

ハッシーの授業を受けたとき、英語学習の道のりみたいな図を黒板いっぱいに書いてくれたんです。それ見ただけで、ゲー吐きそうやのに、その時、ハッシーが、「これはほんの一部です。まだ黒板4枚分ぐらいあります。」って言ったんです。「で、いまはここです。」って指差したのが、左端のめっちゃ上やったんです(笑)。

わははは。道のりがめちゃ長い(笑)。

すごい分かりやすかったけど。道のりの果てしなさを感じましたね…。

ハッシーさんって完璧主義者っぽいから、普通の人はそこまでやらなくていいんじゃないですか。最初の目標設定次第で、たとえば旅行英語なら、黒板4枚も必要なくて、すでにインプットは十分ですってこともありえるわけですよね。

そうですね。

ただ、目標を「英語をできるようになりたい。」って曖昧にしちゃうと永遠に海を泳ぐみたいになっちゃうんですよね。

ロジカルって曖昧さを許してくれないじゃないですか。ハッシーが嫌な感じって意味じゃなくて、ロジカルが嫌な感じなんですけど。「トモさんは英語勉強してどうなりたいんですか?」って聞かれるわけですよ。で、「コミュニケーションを取りたいです。」って言っても、「もうセブで仕事してるから良いじゃないですか、」ってなるんです。終わってまうやん(笑)。

わははは

どのレベルでコミュニケーションしたいんですか?って質問されても、そんなん考えたことないから、どう答えていいか分からないですよ(笑)。

なるほど。僕もだけど、ロジカルに白黒はっきりとしたがるタイプは嫌われますね(笑)。

それはあるかもしれませんね(笑)。

1個いいですか。僕も留学は目標設定が大事というところに行き着いて、最近は、僕に相談してくれた生徒さんの目標を勝手に決めてるんです。

わははは。でも、目標を決めて欲しい生徒は多いかもしれないですね。

で、最近初級の生徒の目標を決めたんです。3つあって。卒業式はステージで英語で歌う。レストランで英語で注文する。好きな料理の作り方を英語で説明することなんです。

留学の最後に、その様子を録画しに行こうと思ってるんです。うまくいったら感謝されて、うまくいかなかったら悪者にされるでしょうけど。こういうのアリですか?

留学の目標をしっかり用意してるからいいと思いますよ。TOEICは分かりやすいですけど、会話は目標達成がしにくいので、歌を歌うみたいな具体的な目標も良いと思います。問題はそこに辿り着く学習方法を学校が用意できるかですね。

そうですね。学校が目標に対応できないと意味ないですもんね。僕なりに引き続きやっていきます。今日もいろいろと参考になりました。また教えてください!

(2014年9月3日(水) セブのカフェで)

成功する学校選びのまとめ

フィリピン留学の学校選びには自分の英語レベルを知ることがまず重要です。本気で英会話上達したい方は、カウンセリングを受けて、目標をできる限り明確にすることをオススメします。

このインタビューの生音声は下の再生バーで聞けます。

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中谷 よしふみ

中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になる。圧倒的に詳しくなったので書籍を出す。そして、留学エージェントになる。体験した学校は105校。TOEIC845(リスニング450、リーディング395)。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター

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