サウスピークの授業を徹底解説!1日13.5時間どんな勉強をしたのか?1週間留学の効果は?

留学ラジオインターンSatoKoumeです。引き続き、サウスピーク日本語禁止校のレポートです。今回は授業について説明していきます。

サウスピークの授業を徹底解説

サウスピークの授業

留学前に、伝えていた要望は以下です。

「TOEIC模試780、日常会話はできる、現在はオンライン英会話を受講中、TOEIC900取りたい。長文をストレスなく読めるようになりたい。」

そんな私に、学校から提案された授業は以下の4つです。

  • 4S(4Skills)
  • P(発音矯正)
  • SW(TOEIC SW)
  • Gr(グループレッスン)

サウスピークでは、TOEICスコアで授業数が変わってきます。最大が4コマの授業なので、私は最大コマ数になります。

そして、各授業には想定学習時間が設定されています。たとえば、TOEIC SWであれば、1時間の授業に対して、予習復習が3〜5時間必要です。

各授業ごとの学習時間

4つの授業があるので、計算してみると、

サウスピークの1日の学習時間が13.5時間!

なんと13.5時間!

やる気はありましたが、そんなに勉強できるのか不安になりました…。サウスピークの平均学習時間は10時間と言われてますが、4コマ授業を取ると10時間どころではないです。オリエンテーションのあとに、1日のスケジュールを立ててみました。

サウスピークの1日のスケジュール

起きてる間、ずっと勉強です…。

睡眠時間、7時間10分
食事・シャワー休憩、3時間20分
学習時間13時間30分(授業4時間、自習9時間30分)

本当にこんなに勉強できるか不安でした。

が、結果的に、なんとか頑張れました!(1週間ですけど…)。身支度やシャワーに時間をかけてしまって、12時間ぐらいになってしまった日がありましたが、基本的に13.5時間勉強していました。

周りに遊んでいる人はいないし、誰からも邪魔されることがないです。授業がパターン化されていて、やるべきことが明快で、邪念なく勉強できました。予習・復習をやればやるほど授業の質が上がることを感じられて。結果的に、夜型の私が、5時に起きて、22時に寝る健康的な生活になりました(笑)。

ただ、1週間の前半はとにかく疲れました。計画通りにやるので精一杯。1週目の人が通る道のようです。バッチメイトも疲れていて、その中の一人は悪夢を見て寝れないと言っていました(笑)。ルームメイトのユウカさんも1ヶ月経過したあたりで、大分楽になったと言っていました。

では、いよいよ各授業について説明していきますね。

発音矯正

サウスピークの授業で一番楽しかったのは発音です。体育の授業みたいでした。汗一杯でもう限界なんだけど、先生の掛け声に応えてもうひと頑張りしてみる!みたいな(笑)。

教科書は、「フォニックス<発音>トレーニングBOOK」

フォニックス<発音>トレーニングBOOK

実は…、自分で言うのもアレですけど、周りからはよく「留学してたの?海外に住んでいたの?発音きれいだね。」って言われることが多かったんです(笑)。お世辞だとは思いながら、ひょっとして本当にうまくなったのかも?と思って自分の英語を録音して聞いてみると、やっぱりネイティブとは違う。常に自分の発音にはモヤっとしていました。

サウスピークの発音矯正授業を担当してくれた先生

だから、サウスピークの発音テストで200点中155点と診断された時、「やっと私の発音を矯正してくれる主治医が見つかった(泣)!」と嬉しかったです。

先生は私の発音に決して妥協しなかった!ある時は私の口元をじっと見て、ある時は目を閉じて耳だけで集中して私の発音をジャッジしてくれました。

「手鏡を見て?」

「ボイスレコーダーで録ってみよう?」

「一旦、水を飲んで!」

そう言われるときはちゃんと言えてない証拠。先生が「Correct!」と言って次の単語にペンを進めたらホッとしました。言えてない音を言いすぎて訳が分からなくなった時、「私ってどう発音してるんですか?」と聞くと、先生は、私のモノマネをしてくれました。「そんな感じなの???」と穴があったら入りたい気持ちになりましたけど、私のモノマネを真剣にやってくれる先生にありがとうの気持ちでいっぱいになりました。

発音は大事です。フィリピン人の先生は日本人の発音を上手に聞き取ってくれるけど、街中とか英語圏の国だと、発音が悪いと本当に通じないですからね。

他の学校ではもっと先生がやさしいけど、サウスピークの発音授業は容赦ないので、口の筋肉が鍛えられます。毎日先生にダメ出しをされるので、1週間ですけど、成長したと感じています。おかげさまで、日本語の会話の中に和製英語がでてくると、英語発音になってます(笑)。

1週間では苦手な音を全部できなかったけど、家でも練習できるようにと私の苦手な発音にフォーカスしたビデオを先生が作ってくれたので、日本でも練習しようと思っています!

4S

4Sは4技能をバランスよく鍛える授業で、予習復習に一番時間がかかります。

教科書は「公式TOEIC Listening & Reading 問題集3」です。私は、予習と宿題に手こずり、あまり復習ができませんでした。特に宿題のエッセイ書きは難しかったです。記事の中から選んだ3つの単語を使って、5~7文でエッセイを書きます。英作文ではなく英借文(記事の一部分を変えるだけ)で良いのですが、それでも単語の用法を理解していないとオチもない取り留めのないエッセイになってしまうんです。

サウスピークの4Sの授業を担当してくれた先生

コツをつかんできた頃に卒業だったので、もう少し続けたかったです。もっと予習復習をバランスよくできるはず。エッセイの文法チェックやパラフレーズは先生がいないとできないですが、リスニング、音読、英借文、インスタントエッセイ書きは家でも続けていこうと思っています。

TOEIC SW

TOEIC SWは私にとって一番チャレンジングな授業でした。自分の考えを適切な英文法で、文章で話す訓練です。論理的に、道筋を立てて話さなければいけません。

教科書は「頂上制覇TOEIC(R)テストスピーキング/ライティング究極の技術」です。制限時間内に、内容のあるメッセージを伝えることに苦戦しました。話したことはボイスレコーダーで録音されて、先生がその場でノートに文字起こしをしてくれます。すると、出るわ出るわ…、文法エラー、沈黙、無駄な繰り返し…。「次こそは正確にキメるぞ!」と思うと、今度は緊張で言葉が出てこない…。SWのクラスは最後までコツがつかめず、毎回エネルギーを使いました。

でも、自分の弱点を理解して、それを克服しない限り、永遠に進歩しません。日本語でもそうです。ノリで話すのではなく、正確さが求められる場でも躊躇なく英語が使えるようになるにはまだまだです。弱点が分かったので、帰国後に頑張ります…。

グループレッスン

グループレッスンは小さな社交界みたいでした。先生1人、生徒3人の4人グループです。テーマは曜日ごと違って、写真描写、Instagram、Debate、スピーチ、Presentationというように決まっています。1文をみんなでパラフレーズしあったり、発表した内容に対して質問しあったり、マンツーマンとは違った第3者からの意見が聞けて面白かったです。同じレベル7でも、自分が使わないような英語表現を使われると、真似して使ってみたくなります。

サウスピークのグループレッスン

あと、少人数グループなので、大勢の前で発表する前段階として、よい練習の場だと思いました。日本語禁止校舎では、最初の4週間は全員がこのグループレッスンをとらないといけないそうです。マンツーマンレッスンとはまた違う学びがありましたし、知り合いづくりには格好の場でした。

授業外のスピーチ

留学中、「あぁ、こんな風になりたいな。」と何度か思いました。それは大勢の前でスピーチする人を見た時です。サウスピーク日本語禁止校舎では授業以外に大勢の前で発表する機会が頻繁に設けられていました。

ランチトピック

水曜日の昼食時間には「ランチトピック」というものがあります。司会の先生がお題を出して、そのテーマについて近くの人と話すんです。ランチの時はフィリピン人の先生も一緒なので、文化の違いに関するお題が多いようです。私がいた週のお題は、

「日本とフィリピンのコンビニの違いは?あなたがコンビニで良く買うものは?」

というもの。各テーブルで自由に話した後は発表タイムです。司会の先生が回ってきて、

サウスピークのランチトピック

「このテーブルではどんなことを話したの?」

マイクを向けられたんですけど、マイクを受け取る勇気がなかった…。近くにいた方が、「じゃぁ私が…。」といって発表されたんですが、「あぁ、また避けてしまった…。」と反省しました。

Thursday Side Dish

木曜日の昼食時間には「Thursday Side Dish」という会が催されます。これは任意参加で、プレゼンの参加希望者がいれば開催されるようです。

サウスピークのThursday Side Dish

私がいた週は、お一人がパワーポイントを使ってプレゼンされていました。発表は5分以内ですが、プレゼンの後に、みんなからの質問に即興で答えていかないといけません。自ら名乗りを上げて参加されている発表者のポジティブな態度に感服しました。

卒業スピーチ

金曜日の卒業式では、卒業スピーチがあります。持ち時間は1分です。全ての想いを語るには短いです。だから、私は練習して望みました。皆さんもそうだったと思います。

サウスピーク日本語禁止校舎の卒業スピーチ

印象に残った卒業生のスピーチがあります。41歳の男性の方で、「こんなに歳の離れた自分とたくさん話してくれてありがとう!」と若い留学生に向けて言われていました。年齢差を越えて仲間となり切磋琢磨しあった若者たちに対する感謝の気持ちが、私自身の気持ちと重なり涙が出そうになりました。スピーチの後にその方とお話した時にも「大学生たちのがんばりがすごかった。あいつらのエネルギーは本当にすごい。」と言われていました。

即興スピーチ

金曜日の卒業式の前には即興スピーチがあります。TOEIC800以上で4週以上いる生徒はスピーチしないといけないのです。その場で与えられたお題について1分間考えて、2分間即興スピーチをします。お題は、

「あなたの外国人の友達が夏に日本に遊びに来ることになりました。どこをお勧めしますか?」

サウスピークの即興スピーチ

私は、短時間で整理して話すのは日本語でも難しいです。でも、発表者の方は緊張しながらも堂々と沈黙を作らず話されていました。みなさんお見事でした。先生方の批評も興味深かったです。発表者に対する良かった点、改善点のコメントは自分事として受け止められて参考になりました。

あとで部屋で一人でやってみたんですが、ダラダラと話してしまい、最後はどんどん声が小さくなっていきました。私は目の前にいる人とは話せるけど、大勢の前で話すことには抵抗があります。メンタルの問題もあるし、場数も足りないです。

90名近くの聴衆の前で、英語で話す経験は日本ではなかなかできないです。オンライン英会話でも経験できないですから。大勢の前でスピーチできるのは留学の醍醐味だと思います。次こそは逃げずにチャレンジします!

授業全体の感想

1日4コマの授業を受けてみて思うのが、「自習と授業、授業と授業がリンクされていて、それぞれに相乗効果があり、無駄がない。」ということです。

ただし、「指示通りにやれば」です。やり方を間違えれば効果は薄れます。私が週の前半で失敗したのは、宿題エッセイは英借文で良いって言われているのに、それだと簡単すぎるから、オリジナルエッセイを書いていたことです。結果的に時間を要してしまい、他の予習、復習のバランスが崩れてしまいました。すると、授業の質も下がりました。サウスピークでは自習でやることがきっちり決められていて、それぞれが授業を受ける上で意味があります。だから、1つ崩れると他へ影響がでます。身をもって経験しました。

あと、サウスピークの授業には型があるので、どの先生が担当しても予習、復習、宿題のやり方や量は決まっています。型にはまった授業は先生のカラーを出しにくいという意見があるかもしれませんが、先生のカラーが前面に出過ぎると、先生との相性が合う、合わないの話になって学習とは関係ない所で問題が起きる可能性があります。

サウスピークでは、担当の先生は1週間毎に変わりますが、授業の流れは同じです。担当の先生がお休みされて、別の先生が補填授業に入っても、お互い流れがわかっているからスムーズに授業ができます。実際、1週間の間に、2回、担当の先生がお休みされました。でも、指導方法が一貫されているので、代わりの先生とも戸惑うこともなく授業ができました。

マンツーマンレッスンもグループレッスンも、そしてスピーチも、すべての授業がしっかり考えられていました。それが成り立つのは、生徒の目的がみんな同じで、英語上達を本気に考えているからだと思います。ここまで「英語を伸ばす」ことに集中している学校ははじめてで、本当に感心しました。次回につづきます!

サウスピークは運営体制や生徒も素晴らしい!でも、失敗する人もいます!

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SatoKoume

SatoKoume

旅好きの40代主婦。TOEIC840(2019年7月)。子育てに専念するため、中学校英語教師を15年で退職。現在は塾講師として中学生に英語を教えながら、娘の英語教育をサポート中。大学生の娘はIELTS7.5。フィリピンでは7校の学校を体験、マレーシアの語学学校も体験。英語学習の楽しさと、フィリピン留学の価値をみんなに伝えたい!

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