8月の前半にフィリピンに行ってました。コロナ後にいろんな人と会ってますが、フィリピン人の先生ともよく会っています。仲の良いフィリピン人講師がセブの大手学校に転職したので久しぶりに会いました。
30代男性
学校は辞めた。夏休みのピーク前に辞めた。教師としてのプライドが許さなかった。カルチャーショックだった。もう10年以上この業界にいるから、学校のことはわかっていたつもり。学校によって全然違うのも知ってる。韓国の学校でも、日本の学校でも教えてきたし、ヘッドティーチャーもやっていたからね。
勤めていた学校がコロナでなくなったから、コロナ中はオンラインで英語を教えていた。会社には属してなくて、生徒と直接やっているから、待遇はいい。生活はできる。お金にはそんなに困ってない。だけど、教えるのが好きだから就職した。
ものすごく安い給与で働いている素人みたいな先生が多かった。肩肘ついてダラダラと教えている先生がいたから注意した。そしたら、そんなこと気にしなくていいとマネージャーに言われた。
授業を観察していると、経験が浅い先生にはアドバイスしたくなる。もっとよくしたかったからマネージャーにいろいろ言ったが、全然取り合ってくれなくて、学校に魅力を感じなかった。
オレは教育者。日本の学校で働いていたとき、教師としてキチンとした服装や態度を求められた。トレーニングもたくさん受けてきた。こんな学校があることに本当に驚いた。トレーニングシステムがない。教育の質を考えていない。フィリピン人のマネージャーがいまいち。オレは情熱を持って働きたい。
(2023年8月)
編集後記
フィリピン人の話を聞く時に注意しているのは、鵜呑みにしないこと。人間は自己正当する。学校を辞めた先生が、所属していた学校を悪く言う。よくある話です。先生が問題児のこともある。いい先生だけど、給与交渉をしていたかもしれない。先生からの話だけじゃわからない。
だけど、僕はこの学校を知っているんです。訪問しているし授業を受けたこともある。興味を持てなかったので、それ以来行ってません。誰でも知ってるセブの有名な学校です。この学校は紹介料が高い。エージェントがバンバン生徒を送るので、この夏も満員でした。それでも、満足する生徒はいる。留学の現実です。