6ヶ月のセブ留学はプレッシャーで何度も泣きました。だから多国籍環境を楽しむことにしました。

セブで出会ったアオキさん。彼が留学したばかりのときに出会ったのですが、英語が伸びず不安そうでした。その半年後に再会したら普通に英語を話していてビックリしました。そんな彼のセブ留学体験談です。

6ヶ月のセブ留学したアオキ

初心者 男性 20代 6ヶ月

6ヶ月のセブ留学体験談

アオキです。28歳です。2023年11月末にセブに来て半年留学しました。大学2年生の時に台湾の学校に交換留学して、5年半ぐらい台湾で働いたんです。だから中国語が話せます。日本語講師の経験もあります。

自分は台湾に留学して人生が変わった。視野が広がった。だから、留学の良さを多くの人に伝えたい。留学する人のお手伝いをしたい。いろんな国の人とコミュニケーションを取りたい。そう思った時に、英語が必要だと思ったんです。フィリピン留学すれば、英語が勉強できるし、いろんな人とも関われると思ったんです。

だから、6か月の申し込みをしました。台湾の交換留学が9ヶ月ぐらいだったんです。短期間だとなかなか成長できないことを知ってました。長期留学でどんなことが学べるのかも知ってました。

留学したら語学が伸びます。だけど、国のことを知ったり、文化も学べます。どうせ留学するなら、思いっきりやりたいので、仕事を辞めて半年飛び込んだんです。フィリピンでは英語を勉強する以外に、現地の人と知り合ったり、他の国の学生たちと触れ合ったり、フィリピンの習慣や文化にも触れたかったんです

でも、親には反対されました。日本や台湾にいると、フィリピンの印象って悪いんですよ。当時、中国とフィリピンの関係がギスギスしてたのもあったと思います。フィリピンのニュースはネガティブなものが多かった。

あと、やっぱり治安ですね。日本でも貧富の差がありますが、フィリピンの方が格差が激しいから、拉致というか、お金のトラブルが多いみたいじゃないですか。危ない目にあったり、最悪の場合、殺されるっていう事件を見たので怖かったです。

ただ、フィリピン留学って、基本的に学校の中で過ごすでしょ。学校の近くに寮があって、学校の中で食事もする。 基本的に外に出る機会は少ないから、比較的安全ってことを伝えたら、納得してくれました。

セブのWinningを選んだ理由

僕は小学生の頃から勉強が嫌いなんです。本を見て、先生の話を聞いて、メモしてとか、そういう勉強が本当にできないんです。だからフィリピンのスパルタ学校とか絶対無理なんです。朝の7時に起きて、小テストやって、1日8コマ、自習時間があって、小テストに合格しなかったら土日出られないとか、そんなのストレスが溜まって、退学してしまいます。

ってなると、韓国人経営の学校は厳しい。あとは、日本人がたくさんいる学校も避けたかった。僕はいろんな国の人と交流するのが好きなので、いろんな国籍の生徒がいる学校がよかった。日本人が多かったら、日本語で喋っちゃう。日本人でも面白い人はたくさんいますけど、目的と違うと思って。それで、留学エージェントに、「日本人の学校と韓国人の学校以外はありますか?」って聞いたら、台湾人経営のWinningを紹介してくれたんです。

あと、フィリピンっていう国が怖かったので、英語しか通じない環境は怖かった。だから、母語じゃないけど中国語が通じる台湾人の学校はいいなと思ったんです。

英語初心者にはグループレッスンはつらい

中学、高校、大学で基本的なことは勉強しました。だけど、日本人も台湾人も文法を知っていても話せないじゃないですか。中学生の時に英検準2級を取ったんです。中学高校で勉強はしました。でも、話せない。僕はずっと台湾にいたので、英語の知識も忘れていってました。セブに来た時は、自己紹介してって言われて、

”Hello My name is Aoki. Please call me Aoki.”

しか言えなかったです。Hobbyってなに?というレベルでした。入学試験での英語レベルはA1でした。

WINNING English Academy

授業はマンツーマンクラスが4コマ、グループクラスが2コマでしたが、グループレッスンは辛くてやめました。学生が少なかったから、グループレッスンのクラスも少なかったんです。自分の英語レベルはA1だったんですが、クラスメイトはB1で、生徒も先生も何を言ってるかわからない。何を質問されてるかわからない。辛かった。

Winningは2つのグループレッスンを1つのワンツーマンに無料で変えられるんです。だから、1週間が終わった時にマンツーマンに変えました。卒業するまでマンツーマンです。

マンツーマンなら先生が自分のペースに合わせて授業をやってくれる。分からないことがあったらいくらでも教えてくれるし、変えてよかったです。

マンツーマンレッスンは遠慮なく質問できる

フィリピンがいいのはマンツーマンレッスンだと思うんです。グループだったら他の学生もいるから、質問したら授業が止まっちゃうでしょ。でも、マンツーマンやから遠慮せずに聞きたいこと全部聞こうと思ってました。

台湾で中国語の勉強をした時に後悔してることがあるんです。わからんことを曖昧にしてた。僕は中国語を結構話せるんですけど、テストはあんまりできない。文法をおろそかにしてたんです。授業中にわからんことがあっても誤魔化していた。だから、英語ではちゃんと聞こうと思って。なんでここはbe動詞を使うの?って細かいことを聞いてます。

それが鬱陶しい先生もいると思います。僕が先生でも嫌です。毎回細かい分からんことを質問されたら嫌ですよ。でも、僕はお金を払ってセブに来てて、しかも他の学生に迷惑かけてるわけでもない。だから遠慮せずに聞いてます。

ーー日本語を教えてた経験は英語学習にいかされるている?

直接は関係ないけど、自分も教えてたから、先生の気持ちがわかります。先生も大変やなと思います。だから、先生と共感できる。授業中にそういう話をしたこともあります。1つの話題になりました。

台湾にずっと住んでたのも話題にはなりました。先生たちって海外で働くのに憧れがあるので、引き出しが多いと話が盛り上がります。

自習は30分だけでストレス発散

ーー授業以外は勉強してたんですか?

授業が終わったら、部屋で復習してました。単語帳を作って、授業で習った単語をメモしてました。30分ぐらいです。授業が5時に終わったら、晩御飯を食べて、復習を30分ぐらいやったらすぐに出かけてました。

僕は、意外にセンシティブで、ストレスが溜まりやすいんです。1日5コマって他の学校に比べたら少ないと思うんです。だけど、僕には多いんです。勉強に慣れてないから、5コマも授業を受けたらもうダメです。英語を話すと、言いたいことが言えなくてもどかしいし、何言ってるかわからないからストレスが溜まる。だから、授業後は英語にあまり触れずにストレス発散してました。

台湾の学生と出かけて中国語で話していました。授業の不満を言ったり、モールに行ってショッピングして、ストレス発散してました。僕の中ではいいルーティンでした。

英語が伸びずに泣いた

ーー自習30分は少ないけど、無理せずコツコツやって、成長していったんですか?

いえ、最初の3週間は辛かった…。3回ぐらい泣きました。当時、円安で1ドル149円だったんです。昔は、フィリピン留学は安かった。だけど、今は学費も高いし、物価もそんなに安くない。学校の中にいればお金は使わないけど、飲みに行ったり、マッサージにいったら、どんどんお金がなくなります。

外に出かけたら気分転換にはなるけど、毎日こんなことしてていいんやろうかとかという気持ちがありました。大金を払ってセブに来たのに、全然英語が伸びてないんじゃないかな、そんな気持ちがすごくあって、部屋で泣いてました。ルームメイトは早く寝る人やったので、シャワー浴びながら。

授業中にも泣きました。先生が優しいんです。僕がわからないから、丁寧に何回も何回も教えてくれてるんです。やっとわかったとき、こんな簡単なこともわかってなかったのかと思うと、自分が情けなくなって、泣いてしまうこともありました。自分に情けなくて、先生に申し訳なくて…。

自分に言い聞かせてました。中国語が話せるようになったから絶対に英語も話せるようになるって。信じながら勉強してましたけど、やっぱり泣いてしまうことはありました。

頑張っても全然伸びないんです。中国語を勉強してるからわかってたんです。語学って勉強すれば伸びたり、時間と比例して右上がりに伸びたりしないんです。階段型で、一定の時間が経って伸びる感じです。中国語のときも、今回の英語もそうでした。分かってるから、焦ることもなく、コツコツやったと言いたいところですが、そうじゃなかった(笑)。

プレッシャーがありました。留学を決めた時、もう28歳。5年半働いてきた住み慣れた台湾を離れたんです。もうちょっとで永住ビザも取れたんです。

気づけば英語が話せるようになっていた。

1か月ぐらい経ったとき、ちょっと成長を感じました。メモを見ないと言えなかったことが、口が覚えていて自然に言えたんです。

授業を受けてて、「あれ?いつもより話せてる?」って感じたんです。先生にセンテンスを教えてもらって、それをメモして、毎日使ってると、あるとき、パパパって言えているんです。「なんでそんな言葉を言えるの」って言われて気づきます。

そのあとは2か月ぐらい、成長しているのかわからない期間がありました。その後またちょこっと、あれ?伸びたかな?っていう感じがありました。

毎月プログレステストがあるんです。成長確認テストです。入学時の英語レベルはA1で、1か月目も、2ヶ月目もA1でした、3ヶ月後にA2になったんです。そこで上がってると感じました。

生徒と話していて成長を感じることもありました。ベトナムの学生ってアクセントが強くて聞き取れないんです。僕よりレベルは高いけど、何を言ってるか全然わからないベトナム人の生徒がいたんです。1か月目ぐらいの時に出会って、話しかけてくれるんですけど、わからないから話すのが嫌だなって正直思ってたんです。

でも、2ヶ月経った時に、自然に話してたんです。最初は話すのが嫌だったからすごく覚えています。今もそうですけど、あまり自分の変化ってわからないけど、ある時ふと気づく感じです。

いろんな国の生徒と英語で話しているときに成長を感じた

この学校は日本人がほとんどいなくて、他の国の生徒が多いんです。中東、ベトナム、モンゴル、台湾の学生と話していても、あんまりわからなかったけど、今はどこの学生ともババババって話せてます。もちろんまだわからないこともあるんですけど、聞き取りにストレスはないです。

1月末ぐらいに、僕の先生が教員免許を取るために辞めたんです。で、テストが終わって戻ってきたんです。3ヶ月ぶりに会った時に、「なんでそんなに話せてるの?」って言われたんです。自分も嬉しいし、先生も喜んでくれるからすごく嬉しかったです。自信になりました。

長期留学はモチベーションを保つのが難しい

ーー停滞していたときにモチベーションの波はなかった?

モチベーションを保つのは難しかった。分かってたんですけど、やっぱり難しかったです。 よく気分転換に外に出かけてました。学校が街中にあるから、近くのコンビニとかカフェに行って話してました。バーの人とかスーパーのレジの人とも話してました。

最初は Excuse me. What is this? とか。そんなレベルでした。当時言えなかったことが言えたり、昔より聞き取れると、自分の成長を感じれて、それがモチベーションに繋がりました。

セブ留学は楽しみながら本気で頑張った

他の言語でもそうだと思うんですけど、僕はインプットしたら絶対アウトプットしないといけないと思っていて、アウトプットの機会は多ければ多いほどいいと考えているんですよ。授業中にインプットいっぱいして、アウトプットすることももちろん大事なんですけど、授業だけだと時間に限界がありますよね。

だから、外でも英語を使うことを意識していました。外に一歩出たら全然通じないんです。フィリピンでは英語が公用語だから、英語が話せる人がめちゃくちゃ多いんですけど、人によってはアクセントが違うから聞き取りにくい。

先生は外国人の英語に慣れてるから聞き取ってくれる。だけど、タクシーのドライバーは聞き取ってくれない。スーパーの人に、エクスキューズミー?って言ったら、は?みたいな顔をされることもあります。聞き取ってくれないから何回も言わないといけない。

スポーツジムでも英語を話す

アウトプットする機会でいうとスポーツジムもよかったです。ジムに行くために2時50分を最後の授業にしてもらって、3時から5時まではジムに行ってました。先生の空き状況にもよりますけど、対応できるなら、授業の時間変更はできます。

ジムのお客さんとはあんまり話さないんですけど、会員になって毎日行ってると、インストラクターと仲良くなるんです。機材を使いたいときは、「これ使いたい」とか話しかけて、日常英会話に慣れていきました。

ーー学校以外で英語を使うシーンを作っていたんですね。

詰め込んでもキャパがあるんで無理しないです。めちゃくちゃ頑張ってる人を否定するわけじゃないんですけど。いっぱい詰め込んでも、その人のキャパってあると思っているんです。もう溢れてるなら、そこに入れても流れてしまう。僕は勉強はそんなにしてないです。モチベーションを保ちながらストレスを抱えず毎日コツコツと積み重ねるのが大切だと思ってます。

ーー英語が伸びないと頑張って勉強しちゃって、英語を喋ってない人はいっぱいいそう。

それって本末転倒だと思っていて。泣きながら、「何のために来たんや?泣くために来たの?なんで泣いてんの?」って何回も自分に問いただしました。自習も必要だとは思うんですけど、楽しみながらやるのが僕には大切。

泣いてる時って自分を追い込みすぎてました。入れても入れても溢れる感じがして。ネガティブな気持ちでやってても意味がないから、僕は楽しみながらやることにしました。途中不安もありましたけど、最終的に話せるようになりました。

(2024年5月29日)

つづく

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WINNING (セブ島)

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中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になり、学校に呼ばれるようになる。体験した学校は100校以上。いろんな学校を体験すると、ほとんど同じだけど、一部の学校は全然違うことを知る。業界で一番詳しい自信を持った、2016年に「英語はフィリピンで学べ」という書籍を出す。TOEIC845(リスニング450、リーディング395)。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター。日本から出て視野を広げて、英語を身につけて視野を広げてほしい。そんな思いでエージェントをやっています。

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