フィリピン留学中に台風9号が直撃して、停電、断水を1週間経験した生徒の体験談です。フィリピンは6月後半~11月が雨季です。雨が多いです。そして、8月中旬から12月は台風シーズンです。
フィリピンに台風9号が直撃
トラブルがいろいろありましたね。
台風の被害がすごかったです。台風9号!タガイタイに直撃だったんです。ものすごい暴風雨でびっくりしました。日本のニュースでレポーターが飛ばされそうになっている映像があるでしょ。あれよりもひどかった。フィリピンでもかなり大きな台風だったようです。すぐに停電になったので、パソコンやiPhoneのバッテリーが心配でした。
暴風雨だから、ハウスキーパーが来れなくて、みんなが持っているお菓子を集めて朝ご飯にしました。先生も学校に来れないので、授業もお休み。昼頃に、大雨の中、ハウスキーパーがやってきて。炊飯器が使えないので、ガスでご飯を炊いてくれました。夜はロウソク生活です。
二宮金次郎な気分でした。字が見えずらいから、勉強する気にはなれない。ロウソクも数に限りがあるから、ロウソク1本の明かりを頼りに、みんなで部屋に集まって、おしゃべりしてました…。雨風が強くて、寝付けなかったので、耳栓をして寝ました。
次の日、暴風雨はおさまっていて青空でした。でも、台風の被害は大きかったです。塀が壊れていました(笑)。セキュリティが心配でしたが、警備の方が見張っていました。学校前の道路には、家の壁や屋根の一部が吹き飛ばされたものが散らばっていました。ハウスキーパーの家は屋根がめくれ上がって、家中水浸しになったそうです。
タガイタイは被害が大きかったみたいです。台風の影響で道路は荒れていて。土砂崩れで片側通行になっていたり。想像以上でした。土砂崩れの周りには片側通行を知らせる子どもたちがいて、「教えてやったから金をくれ」と言ってきました。
電気は復活せず、給水制限がかかり、夕方から水も出なくなりました。iPhoneが使えないと不便なので、学校スタッフが外に充電をしに行ってくれました。でも、ネットが使えなくて隔離された気分でした…。
授業はいつも通り行われたのですが、ソワソワして集中出来ませんでした。
停電、断水の生活がいつまで続くか分からないのですごく疲れました。結局、1週間ぐらい続いたのですが、電気がついたときはすごく嬉しかったです(笑)。みんなで大喜びしました。フィリピンは台風が多いそうですが、こんなことは滅多にないそうです。フィリピン人もビックリしていました。
(2014年7月18日)
編集後記
この時期はタガイタイにいたので、僕も停電、断水を経験しました。めちゃくちゃ大変でした。マニラにロウソクを買いに行ったり、生徒のiPhoneを充電しにいったりしましたが、街の崩壊ぶりが凄まじかったです。いつ復旧するかわからないので、バイクで発電機を買いに行く学校オーナーもいました。どこにいても自然災害のリスクはありますが、途上国は被害が長引くので大変です。電気がついただけで大騒ぎ、温かいシャワーをあびて大騒ぎ!貴重な体験でした。
平成26年台風第9号。20日朝までの時点で、死者97名、負傷者437名、行方不明者6名、家屋の被害は全壊27,874棟を含む111,372棟に及び、インフラや農産物などへの被害額は約74億フィリピンペソ(約172億円)に達した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/平成26年台風第9号
タガイタイに台風9号が直撃して停電生活1週間!暗闇の中、全裸でプールに飛び込みました。