台風で大雨が多いフィリピン。雨季は豪雨、洪水は日常茶飯事です。雨季に留学すると、留学生も台風のトラブルにあう可能性があるので、フィリピンの台風がどんなものか理解していてください。
フィリピンの大雨で部屋が雨漏り
フィリピン留学してました。マニラのMITという学校です。留学したときに一番驚いたのが大雨です。雨で屋根に穴があいて、部屋が水浸しになって、部屋の中に滝が流れました。洪水ですね。
部屋に滝?洪水?
はい、滝です。思い出しても笑っちゃう。学校が終わって、夕方には部屋に帰って勉強してたんですよ。そしたら、急にスコールが来て、めちゃくちゃ激しい雨が降りだしたんです。20~30分、降り続いたと思います。
私の1人部屋にはバスルームがついてたんですけど。突然、バスルームからドシャーッて音が聞こえて。え?と思ったら、天井から雨が降ってきて。
バスルームの天井から雨漏りですか?
雨漏りレベルじゃないです。天井の上に水が溜まっていたみたいで、それが限界がきて流れてきたみたいです。そのとき、タイミングが悪くて、家にはお手伝いさんがいたんですけど、樫原さんは空港にピックアップに行っていて、部屋のオーナーはバケーションで日本に行っていて…。頼れる人が誰もいなかったんです。1人部屋だし、他の生徒もいなくて、ずっと1人だったので。
お手伝いさんに、「どうしよう!」って言ったら、でっかいバケツを持ってきてくれたんですけど、そんなん5分ぐらいでいっぱいになるでしょ。だんだん水が部屋に入ってきて…、私の部屋は2階だったので、私の部屋から水があふれて階段をつたって1階まで雨漏りして、建物全部ビショビショになったんです。「これは無理だ」と思って、荷物を持って外に避難したんです。映像ありますよ(笑)。
これはすごい(笑)。確かに雨漏りレベルじゃない。部屋で大雨ですね(笑)。でも、フィリピンはよく大雨が降るんですよね…。これは台風じゃないですもんね。
そうなんですよね。外に出たら、大雨の中、フィリピン人は笑ってるんですよ。ここはフィリピンだからって(笑)。お手伝いさんが、近所の男の人を2人呼んできてくれて。大雨のなか、3人で笑いながら水かきしてました。
フィリピンはそういうトラブルが笑える人のほうが向いてますね。でも、笑えない日本人もいると思うなあ。
そうなんですよ。もう笑うしかねえって思ったんですけど、あまりのことでちょっと茫然としてました。でも、お手伝いさんはニコニコ笑いかけてくれました。
それで、樫原さんに連絡したら、金院長に連絡してくれて、30分後に迎えに来てくれて、金院長の家に引越しました。1週間前の今頃は部屋に滝が流れてました。
雨季は6月〜10月ですよね。まだ4月なのに大雨で、変な天気だってみんな言ってます。
台風シーズンは洪水もよく起きる
フィリピンの雨季は大雨ですよ。でも、一日中雨が降ってるんじゃなくて、夕方ぐらいにスコールがあるんですよ。僕も台風や洪水は経験していて、写真がありますよ。これはセブの洪水です。大雨のあとは、いつもこんな感じです。
すごい(笑)。
フィリピンは道路の排水が悪いから、雨が振ると洪水になるエリアが決まってるんです。セブのSMモール付近は雨が降るといつも洪水状態です。フィリピンでは雨で洪水になるのは日常です。
これはスービックでの洪水ですね。
大雨による停電と断水もある
僕はフィリピンでは台風も停電も断水も経験しました。辛そうな人もいたけど、だいたいみんな楽しんでましたよ…。
やっぱり無理な生徒もいますか?
程度によりますね。断水で水が1週間流れないとトイレも流せないからね。笑えないでしょ。
それは、しんどいです…。トイレが流せないのは笑えない…。
トイレだけではなく、停電だと、夜になったら本当に真っ暗だから。ろうそくで生活するんです。
楽しそう。
僕は楽しかった。断水すると、暑いのにシャワーも浴びれないから…。真夜中に、素っ裸でプールに飛び込んで。ろうろくを囲むようにみんな集まるんです。だけど、ろうそくの明かりでは暗くて勉強できないですね。
蛍雪の功みたいな。
これは2014年にタガイタイに台風が直撃したときの写真です。「停電は明日復旧します。」って連絡が毎日届くんです。いつ、停電が復活するのか分からない。それで、町から、ろうそくがなくなりました。まあ、被災者ですね(笑)。
留学して被災すると辛いですね。でも、自然災害は分からないですもんね…。
ですね。フィリピンで多いのは、やっぱり台風の被害ですね。台風は毎年来ますからね。短い停電や計画停電は頻繁にあるけど、1週間続いたのは1回だけでした。
留学生も被害にあうんですか?
運が悪いとね…。台風で学校の屋根が飛んでしまって、青空授業になったり。先生の家の屋根が飛んだから、先生来れないとか。そういうのは間近で見ました。
木もバンバン倒れて。学校も結構潰れてましたね。台風の後は、授業は青空教室でやってたんですが、1週間電気がなかったです。水はちょいちょいあったんですが。で、正直これは嫌だなと思って学校を変えたんです。
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笑えねえ。運が悪いとそういうトラブルに遭遇するんですね。
でも、授業に影響がでるほどの被害は滅多にないですよ。2012年からフィリピンに関わってますけど、いままで数回ですね。でも、そんなトラブルも笑える人にとっては、笑い話です。
私が笑えたのは、この家が駄目になったら、金院長の家に引っ越す、って思っていたからなんです。樫原さんのお家のクーラーが壊れていて、別の日本人が金院長の家に移動したんです。だから、何かあったら引越して、勉強を続けられると思っていたから。そうでなければ、どう思っていたか…。
でも、大雨はいい思い出になりました(笑)。部屋で滝を経験することはないですからね。本当に面白かった(笑)。
(2019年4月26日(金)マニラにて)
編集後記
どこに行っても自然災害のリスクはありますが、フィリピンでは台風の被害が多いです。大雨で道路が浸水して大渋滞することはよくあります。大雨で土砂崩れが起きたり、死亡する方もいます。留学中に台風の被害にあうことは滅多にないですが、運悪く被害にあうと、ダメージは大きいし、復旧には時間がかかります。格安学校は施設が古いことが多いので、途上国のリスクは理解して留学してください。
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