カジノでポーカーしたくてマニラの語学学校に留学!一流企業の社会人ばかりで過保護なぐらい安全でした

企業研修でよく利用されているフィリピンにある法人向け語学学校のマニラのPICO。生徒が社会人ばかりの学校です。アメリカとカナダに留学経験があって、仕事でも英語を使ってる中級者の感想です。学校選びの決め手はポーカーと生徒層が社会人であること。

マニラの学校に留学してる生徒に人気のカジノリゾート シティ オブ ドリームス マニラ(CITY OF DREAM MANILA)。日本人経営カジノ「オカダマニラ」も人気
匿名、39歳男性、期間3週間、社会人

法人向け語学学校PICOの短期留学体験談

マニラのPICOに12月第1週から3週間行ってました。語学留学したいと思っていたら、友達に「フィリピン留学ラジオ」を紹介してもらったんです。サイトを見せていただいて、お会いしたいと思って。

中谷さんと東京でお会いしました。2016年10月ぐらいですね。カナダとアメリカへ留学したことがあったので、学校は良し悪しがあるのを知ってたので、いろいろ聞きたかったんです。

学校は慎重に選んだほうがいいと思っていたんですか。

思ってました。学校の良さだけでなく、自分に合う、合わないもあると思っていたので。

仕事で英語が必要なんですよね?

はい。広告関係の仕事なんですけど、オンライン広告はアメリカのサービスが多くて、去年もアメリカに6回ぐらい出張に行ったんです。英語でやり取りはできるんですが、もっとブラッシュアップしたくて。有給があったので、フィリピンで短期集中しようかと。

フィリピンの英語は大丈夫?っていう不安はなかったんですか?

正直不安はありました。でも、日本で英会話教室に通っているんですが、シングリッシュを聞いていたので、そんなに訛りを気にしなくていいと思ったんです。インド訛りとロシア訛り以外は大丈夫かなと。

なぜPICOを選んだんですか?

法人向けで、同年代の社会人が多かったからです。以前、アメリカに留学したとき、学生や20代前半の人が多くて、授業は盛り上がるんですけど、ご飯に行ったりすると金銭感覚が違うんですよね。

学生と話していても楽しいんですが、やっぱり気を使います。あと、同次元の話がしたいでしょ。PICOは30代半ばから40代の社会人が多いって聞いて、いいなって思いました。

ブライチャーも気になったんですが、そこまで自分はストイックではなかったので週末は遊べたほうがよかったんです。だから、生徒層が明確で社会人が多い学校のPICOを選びました。

法人向け語学学校の授業

フィリピンはどうでしたか?

面白かったです。最初は、フィリピン訛りのアクセントに驚きました(笑)。若い先生は、ほとんど訛りがなくてアメリカンアクセントなんですけど、少し歳をとった先生は訛りが強い。けど、そういう先生のほうが社会人としてはしっかりしていて、経験も豊富なんですよね。若い先生はやっぱり経験が浅いですね。英語を教えてもらうかわりに、インターネットのことを教えたりしてました。

どっちが先生なのかなって思うときはありますね。

生徒が社会人経験が豊富だとそうなるでしょうね。でも、先生はすごく熱心で忍耐強いのでビックリしました。欧米人では考えられないです(笑)。欧米人はすぐスルーしようとするんです。フィリピンの先生はすごいと思いました。あと、PICOって週6日じゃないですか。毎日朝9時から8時間一生懸命働いていて。想像していたフィリピン人とは全然違いました。

PICOの先生は、一流企業の社会人を毎日教えてるので、ピリッとしてます。普通の学校はもっと緩いです。生徒層で先生の雰囲気は変わりますよ。

やっぱりそうですよね。真面目な生徒が多かったですが、先生のほうが時間に追われている感じがありました。ヘッドティーチャーがしっかり先生を管理してました。

みんな8時間の授業を受けてますが、8時間は大変でしたね。土曜日も授業がある生徒が多いです。土曜日は1回だけ受けました。

8時間のマンツーマンレッスンは効果的だと思います。できれば2カ月ぐらいいたかった。3週間だと、英語脳が復活してきたタイミングで帰国ですね。でも、サラリーマンだから2ヶ月も会社を休めないですね。もっとストイックにやるなら、イングリッシュオンリーで生活してもいいんですけど、それでストレスを抱えるよりは楽しみたかったので、授業後は日本語を喋ってました。

どんな授業を受けたんですか?

朝に1時間発音があって、最初の先生は文法と単語ですね。

文法はわかってるんじゃないですか?

抜けてるところがあったので、おさらいです。

文法ができる生徒がフィリピンで文法授業を受けると納得いかないことがあるんですが、そんなことはなかったですか。

先生と会話してると、たまに時制がおかしいぞって思ったり。文法があれ?って思ったことはあります。でも、中高の英語から20年以上経っていて、アメリカでも過去完了とか使わないので気にならなかったです。逆にネイティブじゃないと時制とか文法はこうなるんだって違いを感じました。フィリピンの先生にとっても英語は第2言語ですからね。

3週間という期間はどうでしたか。

最初の1週目はだいぶん辛かったです。8時間マンツーマンはしんどい。月曜日からはじまったんですけど、水曜日ぐらいに「ヤバイ、3週間無理かも。」って思いました(笑)。その週は土曜日の授業をとってなかったのでよかったです。だけど、2週目になったらツラくなくなりました。慣れなんですかね。2週目以降は、あっという間でした。

英語の訛りは想像以上でしたけど、先生も想像以上でした。もし昔に戻ってアメリカ留学をやり直せるなら、アメリカの前に1~2カ月フィリピンに行きたいですね。

授業後は社会人同士で交流

校舎はPICO1とPICO2があって、PICO1は満員でしたが、僕がいたPICO2は生徒が7~8人しかいなかったです。生徒は基本社会人です。20代後半から40代前半の社会人がメインで。僕が行ったときは7割が企業派遣でした。名前を出せないぐらい大手企業。日本を代表するような企業ですね。

生徒層は想定していたとおりでしたが、会社から来てる生徒でもいろいろなタイプがいました。すごく真剣な方もいれば、遊びたい感じの生徒もいて、幅があって面白かったです。あと、その企業が製造業だったので、僕がいる広告業界と全然違うなと思いました。

企業派遣の生徒とも交流はあったんですか?

毎晩、飲みに行ってました(笑)。行かなかったのは1日だけ。授業が終わったらご飯を食べて、宿題を終わらせて、コンドミニアムの下に8時半集合。平日はほぼアラバンで遊んでました。ATCとウエストゲートのレストラン。晩ご飯は学校で食べてるから、1~2皿とビールを頼んで1人400ペソぐらい。安いですよね。年代は合ってたんで、価値観はそんなにズレがなかった。

僕は東京なので、地方の方は同じ年代でも全然違ってすごく面白かったです。週末はマニラシティに遠征してました。

3週間毎日遊びに行ってたんですね。PICOにも遊んでいる生徒がいるんですね。

一緒に入った生徒が3人いたんです。1人が大手企業からの企業派遣で、もう1人が大阪の個人事業主。ちょっと先輩の、気のいい兄ちゃん。世話好きで。その同期の3人でずっと遊んでました。今でも交流があります。面白い同期でよかったです。初日から飲みに行ってました。

バッチメイトに恵まれてすごくラッキーでした。年齢や社会人経験が近いほうが関心が似ていて楽しいです。あと金銭感覚も。フィリピンなので物価が安いとはいえ、すごくよかったです。

マニラのカジノでポーカートーナメント

フィリピンの治安はどうでしたか?

アメリカで治安の悪い場所は経験していたんですが、マニラ空港に着いたのは夜7時ぐらいで、ちょっと怖かったです。学校のピックアップを頼んでなくて、ポーカーがしたかったから、初日はカジノがあるホテルを取っていたんです。マニラ空港のターミナル3からカジノは見えてるので、歩いて行こうとしたんです。

空港を出たときに、ちょっとマズイかなって思いました。アメリカは全然大丈夫なんですけど、初めてのアジアだったので、人がたむろしてるアジアの雰囲気が初めてで緊張しました。

ホテルまで歩いて行けなくて、何回もタクシーに声をかけられました。最終的にタクシーの運転手が「シャトルバスが無料で出てるよ。」って教えてくれて、シャトルバスで行ったんです。怖いけど優しい人達でした。ホテルに着けば、緊張感もなくなりました。

ただ、スラム街は危ない雰囲気はしてました。ポーカーの大会は旧繁華街 マラテ・エルミタ地区だったんですが、エルミタの辺りもちょっと危ない雰囲気はしてました。ただ、大会の2週間前に場所がマカオに移動になってポーカーの大会はなくなったんです…。

ここ2~3年ポーカーにハマってて、日本でもトーナメントに出てるんです。12月の第2週にマニラでポーカートーナメントがあったので、それに行きたかったんです。フィリピン留学の目的はもちろん英語ですけど、みんながセブでダイビングするように、カジノでポーカーがしたかったんです。マニラを選んだ理由の1つはカジノでした。

ポーカーのトーナメントはなくなったけどポーカーはできるんで、カジノは4カ所ぐらい行きました。シティオブドリームスが1番面白いです。

あのカジノでお金を失って留学期間が短くなった生徒を何人も知ってます(笑)。

学校の滞在環境は安全で女性向け

学校の滞在はどこですか?

スタジオシティっていうコンドミニアム。アズミホテルじゃないほうです。ホテルと比べると落ちますが、想像しているよりよかったです。清潔、静か、安全。

マニラのアラバンにあるスタジオシティというコンドミニアム

環境はイメージ通りですか。

想定してたよりも安全でした。PICOってコンドミニアムと学校の送り迎えがあるでしょ。企業の人事担当者からしたら、安心すぎるぐらいがちょうどいいんでしょうね。日常生活は安全すぎて何も起こらないです。女性の生徒が全然いなかったけど、アラバンは安全だから女性のほうがあってるんじゃないのかなと思いました。

マニラのアラバンにあるモリトショッピングセンター

企業派遣って、まだまだ男性主体なんですかね。特に、PICOは製造業の会社からの派遣が多いので、女性社員が少ないのかも。

男子校になってたのは面白かった。僕が行ってる間は、PICO2は女性ゼロでした。

フィリピン留学は女性の生徒のほうが多いですよ。PICOが特殊なんです。女子校みたいになってる学校もありますよ。マニラはイメージが悪いから、女の子はセブに行きたがるんです。

確かにマニラはアンダーグラウンド感がありますもんね。先生はほぼ女性でした。そこで男子校感が多少カバーされてる。生徒だけ見たらオッサンの集まりじゃんって思ってました(笑)。

ご飯はどうでした。

ランチがすごくよかった。週に1回、日本食が出てました。かつ丼とか牛丼とか。日本の定食屋と味は変わらない。朝はビュッフェでまあまあ。夜の弁当はたぶんフィリピンではいいんでしょうけど、多少物足りない。でも、飲みにいく前提だったので問題なかったです。食事は不満はないですね。

法人向けの学校だから英語研修としてオススメ

ネガティブなことはないですか?

ポジティブな面でもあるんですけど、PICOは手厚すぎる。学校とコンドミニアムは近いんですが、送り迎えがあって集団登校、集団下校なんです。ルールも厳しくて、外泊する時は申請書を出さないといけないんです。

初日のオリエンテーションのときに、行くのが禁止されてる場所を3つ言われたんですが、カジノとエルミタとチャイナタウンだったんです(笑)。でも、僕は最初の週末にエルミタのカジノのホテルをもう予約してたんです。だから、届け出を出しましたが、基本企業から来てる生徒はエルミタのカジノには行けないです。

法人はトラブルがあってはいけないですからね。

ですね。僕は抜け出しても自分でコミュニケーションできるから大丈夫ですけど、初級者で海外も慣れてない人がPICOに行くと勉強しかすることがなくて、ストレスが溜まってしまうかもしれないですね。アラバンはレストランやショッピングセンターだけで繁華街もないですから、長期だと息が詰まるかもしれない。勉強したくない気持ちでいくと辛い、且つ自分で動けなかったらもっと辛そう。

学校からも週末旅行ツアーが出てるんです。先生がガイドしてくれて、手っ取り早くみんなで旅行いけて楽しかったんですけど、生徒でツアーを組んだほうが安いし楽しい気がします。もうちょっと自立的にしたほうがいいかも。そこは多少疑問を感じました。ちょっとビニールハウス過ぎるかも。

過保護すぎる印象です。ただ法人は安全第一ですし。大手企業ですから理解できます。法人向けの学校なんです。企業にとってはプラスなのは分かります。人事担当者からしたらパーフェクトな学校ですよね。海外慣れしてない人にとっても、すごく安心だと思います。ただ、僕はアメリカで運転免許を取ったり、携帯も自分で契約したり、家を探したりするんですが、そういう感覚は育ちにくいと思います。留学っていうより、英語研修ですね。確実に英語は上達できますけど、フィリピンの文化に触れる、異文化を感じられるかっていうと温室感があります。

フィリピンが怖い人、海外が慣れてない人にはいいですね。文化を学ぶのは難しいです。アメリカだと文化が学べます。サンフランシスコだったらITとか。そういう産業や文化を感じることはフィリピンでは期待できない。でも、英語学習の費用対効果は高いので、短期で英語に集中するにはいいです。

3週間のフィリピン短期留学でも英語力の変化を感じる

フィリピンのいいところは?

僕は時間が限られていたので安さ重視ではなかったんです。英語学習の費用対効果と、快適に過ごせるかがポイントでした。実際行ってみて、アメリカと比べると費用対効果は高いと思いました。1対1ですしね。授業はそんなに不満はなくて、先生が陽気で忍耐強い印象です。先生は僕より真面目でした(笑)。

3週間の短期ですが、英語力の変化は感じています。マンツーマンで話す機会が多いので、英語で喋る自信もついた。直近の効果でいうと、仕事で英語のEメールを書くときに概要だけで済ませることがあったんですが、最近は詳細まで書いてます。ちゃんと欧米流で結論から書いて。

そういうライティングの授業があったわけではないんですが、先生と話してると結論から言ったほうが伝わるのでそうなりました。単語が増えることはなかったんですけど、英語の感覚を短期間で取り戻しました。

真面目で失敗する確率が低い学校

フィリピンの注意点を教えてください。

PICOしか行ってないので、何とも言えないんですけど。フィリピンはインターネットが遅いです。あと、安全だっていっても、日本の安全とは違うので気をつけないといけない。田舎のほうが比較的安全。マニラはギラギラ感があるけど、僕は東京に住んでるから気にならない。地方に住んでる人は、田舎の学校のほうがいいかもしれないですね。

でも、英語を勉強したい社会人にはフィリピン留学はすごくいいと思います。PICOは大企業からの生徒が多くて真面目な雰囲気なので、それを望むならいいと思います。僕は、一緒に入学した自営業の兄ちゃんがいたからよかったけど、企業派遣の社会人だけだったら、ちょっとシリアス過ぎたかな。

真面目な環境を望む人にはいい。自分でお金を払って休みとっていく社会人にはいいと思います。大失敗はしないです。失敗する確率は低い学校です。

フィリピンにはまた行きたいです。でも、PICOかどうかはわからない。でも、最初のフィリピンはPICOでよかったです。面白い経験ができました。教えていただいてありがとうございました。

(2017年1月16日(月) 渋谷にて)

編集後記

PICOは法人向けの語学学校として確立していってるように感じます。真面目に勉強したい社会人にオススメです。カジノでポーカーがしたくてマニラを選ぶ方も多いです。興味ある方は公式サイトへどうぞ!

PICO公式サイト

社会人のフィリピン留学体験談

インタビューの生音声は下の再生バーで聞けます。

体験談に出てくる学校

PICO (マニラ)

マニラの日本人経営の法人向け学校。企業派遣のビジネスマンや超短期の社会人が多い

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トラブル体験談

中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になり、学校に呼ばれるようになる。体験した学校は100校以上。いろんな学校を体験すると、ほとんど同じだけど、一部の学校は全然違うことを知る。業界で一番詳しい自信を持った、2016年に「英語はフィリピンで学べ」という書籍を出す。TOEIC845(リスニング450、リーディング395)。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター。英語を身につけて日本から出て視野を広げてほしい。そんな思いでエージェントをやっています。

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