超初心者がたどり着いた英語の勉強方法。バギオの日本人経営BONDSの特徴を教えてもらいました。独自メソッドと発音矯正の授業は超初心者にオススメのようです。
超初心者BONDS体験談
2015年にバギオBONDSに留学してました。2015年の1月から3月まで。2カ月半。
結構前ですね。1年半ぐらい前。なんで留学したんですか?
沖縄に24~28歳までいまして。サーフィンのスクールでインストラクターをやってたんです。外国のお客さんが年々増えてきて、度胸はあるほうなので、「サーフィンを教えてあげるよ。」って話しかけてたんです。
英語は全然喋れないけど、サーフィンを教えることはできるし、楽しんではもらえるんですよ。それで、今度来たときにまた会おうねとか、ポーランドに来たときは案内するよとか言って、Facebookで繋がるんですけど、やりとりが続かない…。全部自然消滅。それで、英語はずっとやりたかったし、やるしかないかなと思って。
英語の必要性があったんですね。
そうなんです。英語ができたほうがよかったんです。でも、結局何もせず3年ぐらいモヤモヤしてたんです…。
どうやってモヤモヤから脱出したんですか?
沖縄でサーフィンを教えるのは好きだったんですけど、貯金できるほど収入がなかったので、お金を貯めるために仕事を変えたんです。
何をしたんですか?
愛知県に行って、トヨタの工場で1年間期間工をやったんです。車のライン作業。派遣の肉体労働です。フィリピン留学するためにお金を貯めたんです。
フィリピンに行こうと思ったんですか?
フィリピン留学が熱いのは、ネットで見たんです。費用も安いし。
でも、初海外でフィリピンって怖くなかったんですか。
そういう感覚はもともとなくて。全般的にあまり気にしないタイプなんです。
どうやって学校を決めたんですか。
最初は留学センターみたいなところの説明会に行って、バコロドがいいなと思いました。オシャレだなと思ったんですよ。
バコロドはオシャレじゃないですよ(笑)。
渡された資料がオシャレだったんです。フィリピンらしくなくて、バコドロって響きもいいじゃんと思って。でも、海の仕事をしてたので、海に近くてサーフィンができる場所はないのかなと思ったら、サンフェルナンドというサーフィンスポットを見つけたんです。サンフェルナンドには学校はなかったんですけど、バギオには学校があって。バギオからサンフェルナンドまでバスで2時間なんですよね。
2時間は近くはないけどね(笑)。
僕には近いと感じたんです。沖縄の前は、長野県から静岡にサーフィンで通ってたことがあって、僕には2時間はたいしたことなくて。決定打はサーフィンですね。
でも、バギオにも学校はいくつかあるでしょ。
BONDSしか目に入らなかったんです。
何で?
留学センターに行ったときに、バギオには3校ぐらいしかなかったんです。その中で、BONDSは日本人経営だったんです。
日本人経営のほうが安心だった?
韓国の食事があまり好きじゃないので、日本人経営のほうがいいなと思って。
留学前の事前学習
留学前に勉強してました?
一応しました。愛知県で働いてるときに中学校の参考書を買ったんです。そのときは2交代の仕事だったし、週末も休みだったので。最低限のことはやっていこうと思って。当時は中高の英語の試験を受けたらたぶん2点も取れなかったんじゃないかな。本当にゼロでした。
でも、外人にサーフィンを教えてたんでしょ。
日本に旅行に来てる人達なんで、日本語をちょっと喋れるんです。だから、「ハーイ!」だけですよ。そっから「I’m Yuichi.」って言ったら。あ、どうしよう…、みたいな(笑)。「サーフィン!ティーチ!ユー!」みたいな。
自習は何をやってたんですか?
中学校3年総復習みたいな参考書を1冊。文法ですね。文法を整理…、しましたね。一応、形だけ。
バギオのBONDSの感想
初海外、フィリピンはどうでした?
まぁ…、まぁ…(笑)。なんて言うんだろ、嫌いではないなと思って。
バギオは遠いでしょ。
遠いとは思わなかったですね。
あれも許容範囲内ですか。マニラから7時間ぐらい。
そんなにかからなかったと思います。
どこの校舎ですか?
校舎はBONDS1でした。見晴らしのいい場所でした。
1番安い校舎ですね。
授業は何コマとってたんですか。
6コマです。発音2コマ、BOOSTER 2コマ、SBS(サイドバイサイド)が2コマ。
初めて英会話の授業を受けて、どうだったんですか?
先生が何を言ってるのか全然聞き取れなくて。一言喋るたびに「ちょっと待って。」って辞書で調べてました。単語力が本当になくて。2日目ぐらいに「あなたの単語力は壊滅的だね。」って言われました。本当にずっと辞書を調べてました。
単語の勉強はしたんですか。
BONDSにいる間は単語は勉強しなかったです。BOOSTERでも単語が学べるし、BOOSTERをやるのに必死だったんです。
繰り返す勉強方法がオススメ
BOOSTERはBONDSの独自の教科書ですけど、何からはじまったんですか。
BOOSTER1です。でも、2ページ目から躓きはじめました…。いまはもっと初心者向けのBOOSTER0があるんですけど、当時はなかったんです。
2カ月でBOOSTERはどこまでいったんですか?
3かな。とにかくBOOSTERの予習、復習をやってました。授業の前に単語を全部調べて。日本語の例文を英訳してました。2週間ぐらい経った時から、英英辞書を使えって言われましたね。
先生は厳しかったんですか?
ヘラヘラしてる先生はあまりいなかったです。会話で終わる先生はいましたけど、最初はフリートークもできないですし。
BOOSTERは、どうだったんですか?
よかったです。1番最初にbe動詞の説明があって。日本語で書かれてるし、本当の初心者にいいと思います。
BOOSTERってどんな授業なんですか?
とにかく繰り返すんです。疑問形をセットで覚えていく授業です。旅で外国の人に話しかけるときの質問する力を強化できると思います。
BOOSTERで勉強して気づいたのは、愛知県にいるときに中学校の参考書で復習してたものが、何も身についてなかったことです。本当に全然わかってなかった。be動詞って何なのか?そっからです。だから、最初は酷かったです。
自分が参考書でやったのは、例文が少ないんです。ただの穴埋めで、isが入るのか、wasが入るのを理解する問題なんです。それだと、文章を1つのフレーズとして覚えてないんです。だから喋れない。
でも、BOOSTERでは「私は猫ひろしです。」「私は日本人です。」みたいなところからスタートして。文章全体を何度も繰り返し話すんです。俺にはフレーズを覚えていくほうが、合っていたのかもしれません。
BOOSTERは似たようなフレーズが1ページ、2ページ続くから、1個やって次のページに進むより定着しやすい。
日本の文法書は文法知識を整理するためのもので、英語を使うためのものじゃないですからね。文法の型を学んだら、次に進んでいくから。使えるところまでいかないんですね。
自分で文章を作れるレベルなら、文章を作ればいいんですが、それもできないレベルだったし。日常会話で使えそうな例文が多かったので、それがよかった。
BOOSTERは英会話のトレーニングのためのテキストなんで、全然種類が違うんですよね。自分の英語力の変化は感じたんですか。
正直2カ月は短すぎましたけど、変化は感じました。2ヶ月目にサンフェルナンドに行ったときに「今日の波はどうだ?」とか「レンタルはできますか?」、「もっと短いのはありますか?」とか、少し会話ができるようになってました。会話は少し続いたかな。でも、時間にしたら数分もない。
日本で外人にサーフィンを教えてたときとは違うんですか?
全然違った。本当に日本では度胸と勢いだけで喋ってたんです。do you have ~?の使い方も全然わからなかったんです。けど、BOOSTERでは、何度も出てくるから使えるようになるんです。「do you have ~?」が言えれば、飯食う時も、何する時も使えるので。「can I ~?」もパッと使えれば便利じゃないですか。
あと、もう1個、BOOSTERをオススメする理由があるんです。フィリピンにいる間は実感できなかったんですけど、日本に帰ってきてから、単語の幅が広がってるのを実感したんです。
あと、単語の使い分け。例えば、喧嘩すると言うときに、知らないと「fight」しか使わないじゃないですか。でも「argue」とか「quarrel」とか「squabble」とか。乱闘って何でしたっけ。BOOSTERにあったけど忘れた…。
BOOSTERは類語を意識してて、同じような意味の違う例文がいっぱい載ってるから類語が身につきやすいんですね。
そう。日本に帰ってきてから気づきました。実際の会話では、簡単な単語で話せるんですけど、相手が言ってきたときにスッと入ってきました。
単語の勉強をしなくても、BOOSTERの3ぐらいまでやったら日常会話の単語は増えるんですね。
増えます。自分の要求を完結に伝える力は身に付くと思います。飛行機に乗るときの「window seat」「aisle seat」も知らなかったんです。BOOSTERで出てくるじゃないですか。だから、飛行機に乗ったときに使いました。
窓際と通路側のどっちがいい?って聞かれたんですか?
聞かれたんです。自信を持って「aisle seat」って。知ってるぜ、みたいな(笑)。
発音矯正でリスニング力アップ
発音の授業はどうでした?グループレッスンですよね。
そうです。発音は厳しかったですね。最初は違うと言われても、何が違うかわからない。でも、運がよかったのが、グループの授業だったんですけど、最初の2週間は生徒が少なくて僕1人だったんです。
本来は3~4人なんですけど、僕はマンツーマンで。最初にマンツーマンで発音の授業を受けられたのがすごく大きかった。表情を真似して、口を真似してました。
発音は2カ月で変化を感じました?
確実に変わったと思います。発音記号も読めるようになりました。スピーチを毎週金曜日にやってたんですけど、原稿を作って何回も練習してスピーチしてたんです。そしたら、新しい生徒が入ってきた時に、凄く発音がキレイですねって言われたんですよ。
嬉しいですね。
めちゃくちゃ嬉しかったです。その子はある程度、知識もあった上級者だったと思います。どうやって勉強してるんです?って聞かれたから、真っ赤になった教科書を見せて、自分の勉強方法を説明しました。
授業で勉強してることを定着させていったんですね。
はい。先生にも厳しくしてもらって。できてない単語は何度でもやってもらいました。できてないのに、次に進むのはナシで。1個の単語で1時間終わったこともありました。でも、発音がわかるとスペルもわかるし、聞けるようになっていくんですよね。
発音をやると、英語が聞けるようになったんですか。
自分が話せる言葉は聞き取れるって、よく言うじゃないですか。意味がわからなかったんですけど、実際に聞き取れるようになりました。日本で勉強してた時は、ただ本を読んで書いて復習をしてた。でもそうすると、スペルも意味も分かってるんですけど音が分かってない。文章や単語で見たらわかるのに、音を知らないから聞き取れないんですよね。
日本の英語学習って、音がないんですよね。文法問題に答えられれるけど、音がわからないから喋れない。
発音は辛かったけどよかったです。舌を押さえつけながらやりましたよ。
初心者は予習復習が大事
勉強の本気度は1度も落ちなかったですか?
落ちなかったです。2カ月集中してました。初日にボッコボコにされて悔しすぎて。めちゃくちゃショックだったんです。
それは先生が意図的にやってるんですか?
いや、単に自分のレベルを知って悔しかったんです。レベルは分かっていたんですけど、思い知らされた。
ポジティブに捉えるからいいですね。
やったる、くそったれみたいな感じですよね。褒め上手の先生が多かったんですけど、予習も宿題もガッツリあって。
BOOSTERの授業では、毎回最後にキーワードを選んで即興で文章を作るじゃないですか。
東京、寿司、オタクとかキーワードが並んでるから選んで説明するんですよね。
そう。あれは瞬間的に発言する力を高めるためだと思うんですけど、俺はそのレベルでなかったので前の晩から文章を準備してました。20個ぐらい作ってました。
20個も準備してたんですか。
1個のキーワードに対して3つ作りなさいって言われてたので。
本当にテキストに忠実に予習、復習をしてたんですね。
なるべくBOOSTERの例文にないものを作ろうと頑張ってました。難しかったですけどね。
予習、復習に結構時間を費やしたんですね。
3~4時間ぐらいやってたと思います。授業6時間だから、毎日10時間近く。だから、夜は疲れて11時ぐらいには寝てました。平日はまったく遊びに行かなかったです。土日も2カ月目になって、初めてサンフェルナンドに行きました。
最初の1カ月は籠ってた。
籠ってましたね。授業も全然わからなくて。BOOSTERのテキストも、授業でパッと見たら、理解するのに時間がかかるので、ちゃんと予習しないと、授業の意味がないと思ったんです。
生徒が日本人だけのデメリット
他の生徒も勤勉なんですか。BONDSはそんなイメージあまりないけど。
そうではなかったと思います。自分で言うのもアレなんですけど、学校の中では、真面目な生徒だったと思いますね。
マイペースなんですね。みんながワイワイ楽しそうにやってたら、そっちにいっちゃう日本人が多いじゃないですか。
人付き合いが悪いって言われましたよ。みんなで映画を観ようって言われても、俺はいいわ、復習するわみたいな。週末に飲み会があっても、波がよかったら、俺はサーフィン行くわみたいな。
日本でもそうなんですか?
そうですね。自分が居心地がいいことを突き詰めていくタイプです。そして、自分がこうなりたいって思ったら、それに対してやるタイプです。フィリピンに来る前も、英語は話したかったんですけど、勉強方法がわからなかったんです。でも、フィリピンに行って、勉強方法も分かったし、実際に使う機会が増えたのはよかった。
BONDSは大満足だったんですか?
授業に関しては、かなり満足です。
ということは?授業以外で。
まあ…、人間関係的なことで。
生徒の?
生徒間の…。フィリピンに来てるから海外の文化を知るチャンスがあるわけじゃないですか。でも、日本人の繋がりをすごい大事にしてるボスみたいな生徒がいたんです。ちょっとその人が強すぎて。俺は、その人には距離を取ってました。
日本人との出会いにも価値はあると思うんですけど、強要されるとしんどいですね。
そう。
同じように、英語を勉強しろって強要してきたら、軽い気持ちの生徒は鬱陶しいでしょうね。人それぞれのプライオリティがあるから。
僕はEOPをやってみようって感じだったんですけど。でも、間違ってても訂正してくれる人がいないと意味ないよね、みたいな意見がありました。確かにそれもわかるんですけど。
英語学習論もそれぞれありますからね。
俺もハイレベルではなかったんで、間違いばっかで文法も間違ってたと思うんですけど、生徒間で英語を学ぶ感じではなかったかな。
生徒間での温度差があったと。でも、それはどこの学校に行ってもあります。日本でも会社に行ったら、気の合わないやつもいるし。留学はその時に集まる生徒によってかなり変わりますよ。
日本人経営の学校で、生徒が全員日本人だと、いい面も悪い面もありますね。
バギオ留学後の英語学習
日本に帰ってきて、英語を使う機会はあったんですか?
あまりなかったので、英語を使う機会は作るようにしてました。カフェで外国の人が座っていたら、横に行って話しかけたり。今はスタンドのアルバイトしてるんですけど、結構外国人が来るんですよ。話しかけるとむっちゃ喜ぶんですよ。
日本では話しかけられる経験が少ないのかもね。
どこ行くんですかって英語で話しかけるんです。「上高地に行くんだけど、どれぐらいかかるのかな?」とか、「予約はしたんだけど、電話番号がよくわからないホテルで。」とかいろんな反応があって面白いです。それで、宿の電話番号を調べて電話してあげたり。
明らかな進歩ですね。そんなのできなかったわけでしょ。
全然できなかったです。
度胸があるのはアドバンテージだと思うけど、英語が聞き取れないと何もはじまらないですからね。
間違いなく成長しました。
帰ってきてからも勉強はしてるんですか。
勉強してます。BOOSTERもおさらいしてます。
どうやって使ってるんですか。
なるべく日本語だけを見て英語を書いて。読んでます。
瞬間英作文的に使ってるんだ。日本語を見て、英語をポンって言う。暗記するぐらいになってるんですか。
徐々に。留学した1年後に、サーフィンしに1カ月間サンフェルナンドに行ったんですよ。バギオで地元の子達と喋ったら話せるんです。空港でもスムーズにタクシーに乗れたんです。タクシーの運転手とのやり取りもスムーズで、成長してるのを実感したんです。本当に簡単なやり取りなんだけど。やべえ、俺、進化してるって思いました。先生とも会ったんですけど、前よりガンガン喋れたんですよ。
留学期間2カ月だけで凄いですね。
フィリピンで叩きのめされて、自分のレベルの低さを実感し、そこで道筋をつけてもらえたから、帰国後も頑張ろうと思えたんじゃないかと思います。
日本でコツコツ瞬間英作文的にやってるのが、地味に効いてるんですね。毎日勉強してるんですか。
できるだけ毎日やってます。でも、平日はなかなかできなくて5~10分です。BOOSTERでいうと1ページ、2ページやるぐらい。週末とかで時間あれば1時間ぐらい。単語力を伸ばすためにDUOも買ったんですよ。面白いことに、DUOでやって、次の日にBOOSTERをやったら、DUOでやったことがあったりするんです。リンクするときがあって、より定着します。DUOも3カ月で1周して、今3周目です。
コツコツできるタイプなんですね。やっぱり、そういうタイプが強い。
あとは、たまに分からないことがあったら高木さんにメールして聞いてます。ホテルの予約で、送迎してもらうことは可能ですかって聞くのは、この文章であってますかとか。
今でもオーナーとやり取りしてるんですね。
同い年なので、仲良いです。
友達から英語の勉強方法とか聞かれないですか?
うーん、聞かれますけど…。本気か?みたいなところですよね。助けにはなりたいけど…。本気じゃなかったら…。自分はコツコツやるタイプなんで、結局本気でないとできないんですよね。本気なら、BONDSもオススメするし、勉強方法も説明するんですけど、結構軽い感じで聞いてくる人が多いんで。
日本人は多いですね(笑)。僕の留学相談もそうです(笑)。残念ながら助けられない。
フィリピン留学の注意点
フィリピン留学検討者にアドバイスはありますか。
事前準備。特に単語を覚えていくこと。BOOSTERで学ぶならゼロからでも大丈夫なんですけど、準備していったほうが自分の変化を感じるのが早いと思います。BOOSTERは、最初はbe動詞からはじまるので、基本的なフレーズを使えるようになるには1~2カ月かかるから、そこまでモチベーションを保てる人は少ないと思うんです。
俺は変だから頑張れたんですけど、そうでもない人が多いので。日本でできないことはフィリピンでもできない気がするので、日本で勉強していったほうがいいと思うんです。
そうなんですよね。コツコツやるって、みんなできないですから。
フィリピン留学は魔法ではない。
自分は2カ月で手ごたえは得たけど、周りの生徒みんなが成長してたとは思えない?
そうですね。
でも、普通は2ヶ月半でそこまで成果は出ないですよ。特殊な例だと思いますよ。
まあ、本当に超初心者でしたからね。でも、成長はしたと思います。だから5~6カ月いる生徒もいたんですけど、抜いたなって思いましたよ。
どこで感じるんですか?
例えば、町に出たとき。みんなあんまり話せないんですよね。でも、BOOSTERの疑問文がそのまま使えるんです。「どこ行きますか?」「ここはどこですか?」って。「お店は何時に閉まりますか?」ってどうやって聞くのって悩んでると、ちゃんと勉強してるのかなって思いますよね。
元々コミュニケーション能力が高いのはあるとは思いますけどね。みんな完璧に話そうとして、失敗を恐れてるのかも。
確かに、僕は英語がゼロだったからよかったのかもしれないですね。なまじ英語知識があったり、勉強方法を知ってると、知ってる分ちょっと違うかなって、話すときに考えるのかもしれない。けど、俺は比較するものもなかったから。初めて手にした英会話の教材がBOOSTERだったので、その教材がいいのか悪いのか、自分に合うかわからない。
比較できないからわからない。だから、信じてやるしかない。そのほうがいいかもしれないですね。いっぱい選択肢を持ってると、いろいろ考えちゃうのかも。成果出してるのは素直な人が多いです。
周りの生徒の愚痴で多かったのが、もっとこういうほうが分かりやすいとか、覚えやすいとか。でも、俺には正直わかんないし、勉強するしかない。
興味深いですね。いろんな勉強方法を知っている人は、勉強方法論に行っちゃって、勉強の時間が減ってるのかもね。考えてる時間が無駄かもしれないね。
日本人は疑問文が不得意だっていうのも、俺はBONDSに行かなければ知らなかったです。BONDSに行って、発音と疑問文を作れないのが日本人の弱点で、それをできるようにするのがBOOSTERという教材ですって説明されて、それを信じて頑張っただけなんです。
すごい参考になると思います。ありがとうございました。
(2016年8月21日(日) 新宿にて)
編集後記
確かに、勉強方法論になる生徒はあまり上達してない気がします。素直に頑張ってる人が英語力アップしてるのは間違いないです。今回のインタビューは自分の考えを整理するいいキッカケになりました。
日本の英語学習には音がないからスペルも意味も知ってるけど話せない。本当にその通りで、音を学んで、口に出さないと話せるようにはならないです。メソッドがある学校は話す機会が多いのが特徴ですが、単調作業なのでモチベーションを保ちにくいというデメリットもあります。生徒のモチベーションが高ければ、メソッドは有効は勉強方法になりえます。
MMBS、プレミア、サウスピークでの1年間のフィリピン留学、超初心者大学生の体験談!
Podcast: Download (Duration: 1:03:31 — 29.1MB)