話すトピックの重要性
1つ質問して良いですか。サウスピークでTOEIC SWの授業で、トピックを選んで答えるのが面白くなかったから、ディスカッションに変更したんでしょ。ブライチャーのトピックに対して答える授業と何が違うんですか?
ほぼ同じですけど、SWの質問は、好きな映画とか…。
トピックがしょうもない…。
しょうもないとは思わないですけど。
日常会話ですよね。
ブライチャーでやっているのは、ネイティブで使うような題材ですよ。ネイティブでも全員が読んでるテーマじゃないです。そんなのを読んでディスカッションですから、僕にとってはおもしろいです。勉強のための勉強じゃなくて、普通に。
一般的なフィリピンの学校で話すトピックは幼いですからね。専門的なトピックで話すとすると、先生がよく分かってないから、こっちが教えているみたいになっちゃって、ディスカッションにならないことが多いんです。
そこまで酷くない、20代の先生じゃないから。それなりに社会経験や勉強もしているので。
でも、他の学校の先生は、20歳から25歳とかですよ。セブは若い先生が山程いますから。
それだと無理でしょうね。
今後の英語学習
もし、またサウスピークに来ることがあれば、1日発音6時間にしてくれない?って交渉はする。ひたすら6時間発音やって、後は、他の生徒に迷惑にならないように。それもアリだと思いますよ。もし、ブライチャーにまた来るとしたら、うーん…、どうなんだろう、って感じですね。もう教わるってレベルじゃないかな。
そうだと思います。
そういう意味で言うと、クラークフィリピン留学院がいいかもしれない。先生が全員ネイティブだから。もしまた来るとしたら、ネイティブのおじちゃんと専門の会話をできるから、狙い目かなと思います。
まだ来ますか(笑)。
まあ、金を払って勉強に来るのかと言うと。僕も、もう、良いんじゃない?って思うけど(笑)。自分でやらなきゃいけないレベルなので。本当に英作文に特化したかったら、ブライチャーじゃなくて、ヨーロッパ系の所を探すかな。仕事で使っているわけじゃないからアウトプットの機会はなくなるんで。そこまで英作文に拘る必要もなくなる。喋る方に特化すれば良いかなって思う。そうなると、オンラインレッスンの選び方も変わってくるよね。
オンラインレッスンですか。
いや、レアジョブとかじゃなくて。アメリカのネイティブを選ぶとか。
仕事で英語を使ったら良いと思いますけど。
カンファレンスに参加して意見交換するとか。100万円あれば学校に入らずに、100万円使ってカンファレンスに参加して、ビジネスのネットワークを作った方が有意義かもね。だから、今回が最後な気がしますね。後は、自力でやれば良いんで。ネットも使いながら。勉強というかブラッシュアップですね。過去の色々な勉強法が上手く繋がってきて、ようやく全体像が見えたかな。一皮むけそうな気がしますね。
現時点で変化は感じるんですか?
まあ、ニュージーランドにいたときより、喋ってますから。ディスカッションして。1日少なくとも3時間は喋ってるから。ニュージーランドでは1日せいぜい数十分ですから。そりゃ比較にならないですよね。でも、まだまだ苛々します。簡単な言葉に置き換えちゃっているんですよ。無理して日本語に当てはめないで、もっと別な表現で言ったほうがいいのは、ある程度知っているので。あとはコンテンツで勝負しようとしているんで。
英語ができてもコンテンツがないと喋れない
英語ができる若い日本人の大学生が、ディスカッションするのが難しいのと同じで、フィリピン人が英語が上手でも、若かったら社会人経験がないので、こっちがビジネスの話をすると、話に興味を持って、こっちが教えるみたいになってしまいますね。
それも1つの手ですよ。教えられるから。
それでスピーキングのトレーニングもできるんですけど、できれば同じ目線で話したい。
まあね。
コミュニケーションってコンテンツがなかったらできないですからね。
そう思います。
僕は英語力が大したことないんですが、なんとなく会話が成立するのは、いろいろ経験しているから、相手に合わせて話をしているだけで。コミュニケーション能力だと思います。だから、若い人が英語ができないから○○できないって言うのは、必ずしも一致しないと感じます。
全然、違うよね。それは言い訳だよね。
でも、それが繋がっていない人も多いと思うので、もっとそういうのもクリアになっていったら良いなって思います。
サウスピークでインタビューを受けたんです。何か若い人に言うことはあるか?と聞かれたから、僕は英語以前のことを勉強しないと駄目ですよねって言った。英語が喋れたって中身がないと話にならないから。それが大事。一昼一夜にはできないけど、自分はこれが得意という領域を持った上で英語を喋らないと。英語が喋れる連中はごまんといるから。日本でも今後はもてはやされないですよ。
英語だけじゃ難しいと思いますよ。だって、英語ができても仕事ができない人なんて、誰も求めてないですから。
雇う方は英語を話せるのは当たり前で、で、何ができるの?って聞かれるんだからね。
みんな英語に過剰な期待をしている感じはします。
英語上級でもフィリピンで学べる
でも、日常会話がすでに不自由なくても、学校をちゃんと選べば、フィリピン留学でまだ勉強できるわけですね。
まあね。そういう意味では、発音はサウスピークはいいですよ。アウトプットはブライチャーがいいです。どなたかがあなたのサイトで言っていたじゃないですか。インプットはサウスピークで、アウトプットはストーリーシェアだって。中級か上級は、インプットはサウスピークで、アウトプットはブライチャーですよ。
どこからを上級と言うかだけど、TOEICが800以上か、700以上でも良いですけど、ある程度文法も分かってアウトプットに悩んでる人は、ブライチャーでしょうね。
ストーリーシェアのアウトプットと、ブライチャーのアウトプットは全然違うものなので。ストーリーシェアはパターンなので。
パターンも大事ですよ。
大事なんですよ。ただ、本当のディスカッションじゃないんで、ブライチャーの授業とは違いすぎる。
それはねー。なかなかできないですよ。贅沢な授業ですよ。
そのレベルのクオリティを普及していくのが、これからのフィリピン留学の課題ですね。
楽しみですね。
本当に楽しみですね。上級でもフィリピンで学べる良い事例だと思います。一般的なイメージとして、上級なら「なんでフィリピン?」ってみんな思ってると思うんですよ。
まあね。
でも、使い方次第では、フィリピンでまだまだ勉強できる。
ブライチャーは今は生徒を断っている状態、でも2日に1回は見学者が来てます。多少、値段が高くたって価値がありますよ。
上級向けの学校として価値がありますよね。
食事代を入れれば1カ月30万円。でも、ニュージーランドでも30万円だからね。
ネイティブより質が高いですか。
うーん。ニュージーランドでIELTSコースとビジネスコースを受けたんですけど、ケンブリッジのビジネス英語ってのがあるんですよ。その先生は10年間働いているんで、ビジネスの知識はきっちりあるから、それは比較にならないですね。
僕もビジネスの知識はあって、小難しい単語や概念は知ってるわけですよ。学生は知らないけど、彼等は英語を話せる。僕は概念を英語を組み立てて話せない。
先生から「お前は小難しいことは知ってるけど、表現力がpoorだね。」って言われました。それが分かっているから行ってるんで。でも、深い議論になると、片言でも話せますから。ただ、それはフィリピンでできません。
でも、向こうはグループレッスンですよね。マンツーマンのほうが効果的なんじゃないですか。
そりゃ、マンツーマンの方が良いでしょうね。
あ、でも、レベルが上がると集団で得られることも多いか。
経験ある人と話すと、お互いに経験を教えあうことができるんで。僕もいっぱい経験を持ってるから、相手も持ってたら楽しいと思います。そういう意味では、今回の後半は思惑通り楽しめてます。前半のサウスピークはインプットですから、修行ですよ。
学校の選び方
昔にフィリンターも行ってるでしょ。韓国資本の学校はどうでしたか?
僕は2012年に、マニラのEIEN POWERって学校に2週間行って。発音をマンツーマンで1コマ取って。ほかはマンツーマンで話してた。2週間目位に、ようやく寝言で英語で喋るようになったんです。役に立ちましたね。
その後に、フィリンターに行った頃は、TOEICが700位かな。文法は分かっていたけど、アウトプットが少し足りない状態でした。話すという目的からすると、フィリンターは良かった。
色々な国の人がいるから?
いやいや。僕は授業を8コマにしたんだけど、ずっとマンツーマンで先生と話せるから。最初はしどろもどろだけど、話す機会がたくさんあるのはやっぱりいい。
先生と1対1なので、話す機会が圧倒的に多い。教材は使いますけど。話す勉強になりますよね。僕はあまりアウトプットをやってなかったので。
知識はあるけど、話す機会が今までなかったんですね。
スカイプでオンラインレッスンは受けていたけど、やっぱり直接で話したい。マンツーマンだから、片言でも黙っていられないので。それはそれで良いと思います。
だから、最初からサウスピークに行く必要はなくて。アウトプットしたかったら韓国資本に行って、とにかくマンツーマンでどっぷりやるのも1つの手ですよね。
だけどそれは、ある程度のレベルになると物足りなくなってきます。分かった気になって…。
ただ喋っているだけですからね。
それも大事なんですよ。英語に抵抗がなくなって、デタラメ英語でも良いから喋れるようになる。でも、その時に自分の立ち位置を見ると、意外と文法が駄目ね、発音駄目ね、って分かってくるじゃないですか。そこでまた違った学校選びをするのも良いと思います。
ご自身はニュージーランドに行ったときに、それを感じたんですね?
ニュージーランドでヒアリングがまだまだだって思った。でも、ヒアリングが弱いのはもともと分かってて。IELTSがオーバーオールで6なんですけど、ヒアリングが5.0、5.5、4.5とかで、それが足を引っ張って中々6.5取れないんですよ。それは分かってて、IELTSのコースを取っていたんです。でも、マンツーマンじゃないので、ニュージーランドにいる間にスピーキングが落ちたんです。コンスタントに6.5取っていたのが、5.5になったんですよ。
そんなに下がったんですか!?
喋ってなかったから。それで、アウトプットとリスニングの基本をやりたくて探したら、サウスピークが出てきたの。
僕が連絡を頂いたときに、発音を矯正したいって強調されていたんでサウスピークを推薦して。スピーキングはストーリーシェアを検討してましたけど、レベルがあわないと思ったんでブライチャーを紹介したんです。良い経験ができてるみたいで良かったです。
楽しんでますよ。ブライチャーは特に良かったですよ。サウスピークは修行ですね。発音は自分でやってましたけど、独学だと間違って覚えるので。3コマでエクササイズですね。
サウスピークはやっぱり若い人に向いてると思うんですよ。歳を取って修行は必要ないですし。
でも、自分は修業は向いてるんで、やろうと思えばいくらでもやれる。
いやいや、ミツオさんは一般人じゃないと思うんで。こういうと失礼かもしれないですけど。
サウスピークでもブライチャーでも言われてます。ちょっと変人なんですよね。
若者は、ミツオさんから得るものはめちゃめちゃあると思いますよ。僕はお話を聞けて楽しいかったです。またお会いしましょう。引き続き頑張って下さい。
(2015年12月8日(火)セブのJセンターモールにて)
編集後記
ミツオさんとの話は楽しかったです。僕ももっとコンテンツを増やそうと思いました。今回のインタビューはブライチャーとサウスピークの特徴がよく現れてると思います。
追記:フィリピンの語学学校のほとんどが「フィリピンの価値」でアピールしているだけで、カリキュラムにイノベーションがない。「マンツーマンレッスン」、「フィリピン人のホスピタリティ」はどの学校でも同じです。韓国人が10年前に作った仕組みを運用してるから産業として古いところがいっぱい。でも、英語カリキュラム作れるヒトがいないから、差別化は安易なほうに向かって施設や価格になる。
消費者の見る目がないから、英語学習全般にマーケティング寄りなのが残念。コンテンツにコミットしてる学校が少ない。英語は自分次第だから、学校はどこでも一緒という意見は一理ある。でも、日本人が何が弱くてどうすれば伸びるのかを真剣に考えてる学校で学んだほうが絶対効率がいいです。引き続きリアルな体験談を掲載していきます。
ブライチャーに興味ある方は以下よりどうぞ。
サウスピークに興味ある方は以下よりどうぞ。