64歳のフィリピン留学体験談。年配の方のお話は興味深いです。フィリピン留学の感想や、オーストラリアをバイクで1周旅行の話を聞きました。
60歳からの海外挑戦、英語学習
なぜ英語を勉強をしようと思ったんですか?
勢いかな(笑)。去年、一昨年と英語圏に旅行に行ったんですが、言いたいことがうまく伝えられなくて苦労して、それで、少し英語を頑張ってみようと思ったんです。
すごいのが、そんなに若くないんですよね(笑)。
わははは。でも、年を考えると何もできないし、普段から年は気にしてないですね。ただ、やりたいことをやる。それだけです。
年齢を聞いてビックリしたんです。64歳でしょ。リタイアされてるんですよね?
いちおう、田舎で百姓してますね。
だから、学校の裏に小さな畑があるんですね(笑)。柵があって、ゴーヤを育ててますもんね(笑)。あれは大城さんが作ったんですね。
わははは。ゴーヤは沖縄の特産ですからね。場所がもったいないでしょ(笑)。
62歳でオーストラリアをバイクで1周旅行
最近のエピソードを聞いてビックリしたんです。2年前にオーストラリアを3ヶ月かけてバイクで1周したんですよね。そのオーストラリア旅行で英語で苦労されたんですか?
そうですね。1人だったし、ぶっつけ本番で何とかなると思って行ったら苦労しましたね(笑)。
62歳でバイクでオーストラリア1周とか想像できないです。オーストラリアはデカいですからね(笑)。淡路島じゃないですから。
オーストラリアは本当に大きかった(笑)。毎日500キロぐらい走るんです。東京大阪間ぐらいですよ。けど、地図を見たら、全然進んでないです。何度も心が折れそうになりました。でも、また同じ道を帰るのも大変でしょ。前に進むしかないでしょ。
じゃ、英語は喋れるんですよね?
うーん。いつもブロークンイングリッシュで喋ってたんです。オーストラリアでも通用したんですけど、でも、英語が話せたらもっと楽しくできたと思ったんです。オーストラリアのバーはカウンターで立って飲むんです。僕はバイクで行ってるし、向こうもフレンドリーだからすぐ話が盛り上がるんだけど、長く話すと疲れるんです。単語も知らないし。その時に、もうちょっと英語が喋れればもっと楽しかったなと思ったんです。
去年はモンゴルに行ったんですよね?
そうですね。モンゴルは日本語も英語も通じないんですけど、場所によっては英語が通じるんです。ただ、僕の英語力では苦労しました。だから、英語が勉強したくなったんです。旅で知り合った連中からフィリピンで英語を勉強できるって聞いてたので、フィリピンは頭の片隅にはあったんです。語学留学は普通は欧米ですけど、欧米はお金もかかるし、僕はアジアの雰囲気が好きなので。シンガポールでも勉強できるけど物価が高いので、それでフィリピンに行ってみようと思って、勢いで来ました。
64歳でフィリピン英語留学
なぜクラークのアジアンズブリッジを選んだんですか?
自分でもあんまり覚えてないけど(笑)。沖縄に住んでるので、誰にも聞けないし、ネットで調べて学校を見つけたと思います。ホームページを見たら、アットホームな雰囲気がしたんで。
アットホームな雰囲気がホームページから伝わってきたんですか。実際アットホームですね。
そうですね。それで連絡したら森さんが対応してくれたんです。
沖縄から電話したんですか?何を聞いたんですか?
どうやったら行けますか?とかかな?
その時のことをオーナーの1人の森さんは鮮明に覚えてるそうです。「60歳過ぎなんですけど、私でも行けますか?」という質問だったそうです。ちょうど1週間前に60歳過ぎの女性が勉強したのもあって、全然大丈夫ですよって答えて、その後も何回かやり取りをしたそうです。
他の学校は調べなかったんですか?
そうですね。僕は何でも直感で動くタイプなので。調べるのも大事だけど、最終的には自分の判断なのでね。それを信じて。まあ、失敗も多いですけどね(笑)。
電話してすぐアジアンズブリッジに来たんですか?
いや、少し後でしたね。あの時はバイクで日本1周してて、モンゴルに行って、そのままフィリピンに来たんです。本当はそのまま勉強したかったんですが、家を長い間空けてたので、フィリピンの滞在は数日だけでしたね。
その時のアジアンズブリッジの印象は?
もちろんよかったですよ。森さんの対応がよかったので、安心というか、信頼できると思いました。細かいことは自分自身の問題なので、ようは楽しく良い雰囲気で授業できれば良いので。
フィリピン留学の感想
それでこの学校にまたやってきたのが今回なんですよね。2ヶ月のうちの1ヶ月が終わったところでどうなんですか?
正直なところ最近は疲れて集中力が切れてきてます(笑)。英語を勉強するのに疲れたのもあるし、飲み疲れもあるし(笑)。僕は飲んべえですから。ビールが安くて美味しいから飲んじゃうんです。それにこっちは料理も美味しいからね。
意外だったんですが、アジアンズブリッジの料理は他より美味しいですね。普通はコックを雇ってるんですが、この学校は料理好きの先生が料理してるんです。
グルメ好きのお母さんですね。1ヶ月になりますけど、料理はサプライズですよ。美味しいからフィリピンに来て3キロぐらい太ってしまって。まあ、アルコールが半分ぐらいだと思いますけど(笑)。
少人数で、生徒数はマックスで20から25人ぐらいですかね。少人数のせいか、先生はみんな仲良しですね。
先生はみんなユニークで個性的だから飽きないです。ランチの時とか、英語はまだ完全には理解できないけど面白いです。
生徒の人数が少ないので一体感を感じますね。みんなで一緒にご飯食べて和気あいあいしてて。僕は初対面なのに、ランチの時に結構下ネタをガンガン言ってくるからビックリしました(笑)。
スゴイこと言ってたもんね(笑)。
今日は特別だったようですが(笑)、みんなオープンな印象です。先生同士も付き合いが長いみたいですね。
お昼は毎日あんな感じです。やっぱり経営者が良い雰囲気だから、先生もリラックスしてるんじゃないかね。日本だと、先生はちょっと上に立つ感じだけど、この学校はそんな感じはないですもんね。
そうですね。1ヶ月で疲れてきたようですけど、英語力の上達は感じるんですか?
英語は少し聞き取れるようになってきました。前よりは。ただ、喋るほうは逆に壁にあたってます。今まではパッと言ってたのが、考えすぎてちょっと反応が遅くなってます。毎日注意されているもんだから、やっぱり考えちゃうんですよね。
それは僕も経験しました。僕も適当に喋ってたタイプなんです。だから、いろいろ指摘されて、今まで瞬発力で適当に喋ってたのが、考えるようになると言葉がでなくなったんです。
そうなんです。逆に喋れなくなった気がして…。いい加減なことを言うから…。テストの点数も0だったりするし。
なんで0点なんですか?
だって、全然やってないところが試験に出たものだから…。予習復習はやってるつもりなんですが、見たことないのばかり出るから…。
そうなんですか。言わないですか?
いや、言ったら、「言い訳するな」って日本語で言われて(笑)。
わははは。ここの先生はちょっと日本語を知ってるから、急に日本語で言われるとビックリしますよね(笑)。
ビックリしました(笑)。
授業は何時間ですか?
7時間です。最初の1、2週間は集中してたんです。7時間があっという間で、時間を忘れるぐらい集中してました。あっ、もう終わりかと思ってましたから。
それが時計を見てもまだ30分しか経ってないなあとか思うようになったんですね?(笑)
僕の場合はね(笑)。マンツーマンだから、時計を見てたら先生も気がつくんですよ。それで、ダーリンダーリンって言われるんですよね。先生って孫みたいな年なので。
みんなに愛されてますよね。英語学習のモチベーションが高いって言われてたでしょ。diligenceでしたっけ。
あ、そうなんですか。初耳ですね(笑)。一生懸命勉強してるけど、忘れるのも早いので。焦りというか、自分でイライラしますね。聞いたことをすぐ忘れてますからね。本当にイヤになりますね(笑)。
周りにフィリピンで英語しようって人はいるんですか?
周りにはいないけど、友達にはいますね。だからメールで伝えてるんですけど、1ヶ月経ったからすごい英語が上達したんでしょ?って言われるのがツライですね。
英会話学習したことない人って3ヶ月留学したらペラペラになると誤解してたりしますもんね。確かに上達はしますけど、道のりは果てしない。
そうですね。
あと1ヶ月でなんとかモチベーションを持ちかえせると良いですね。
まあ、お酒を飲んで楽しくやりたいですね。何事も楽しくしないとね。
年配の語学留学の感想
語学留学はやっぱり20代が多いんですよ。で、僕は30代なので、60代の人が英語を勉強する気持ちってイメージできないですよ。だから、どんな感想をお持ちなのかは興味深いんです。
僕にとっては英語の勉強をするのは特別なことじゃないし、いま興味あることをチャレンジしてるだけなんです。
憧れます。自分があと何年高いモチベーションで頑張れるんだろうってたまに思うんです。自分のエネルギーがどこまで続くのか未知数なんです。だけど、こうやって頑張ってる年配の方がいるわけじゃないですか。頑張ってる意識もないですよね?
そうですね。無理してやってるわけじゃないので。
だから、話を聞いてて勇気づけられます。英語学習だって30代はもう遅いって意見もあるでしょ。でも、何かを始めるのに遅すぎることってないでしょ。
去年あったじゃないですか。「今でしょ!」って。理屈じゃなくて、自分がやりたいならやればいいんだと思うんです。結果ばかり考えないでね。だから、特別なことではないし、そうやっていつもやってますけどね。
いやー、あと1ヶ月経って終了する時にも感想を聞きたいです。
自分でもどんな気持ちになるか分からないですね。楽しみですね。ここ最近は、元気ないねとか、居眠りしてるね、って先生に言われるんで、また初心に戻って頑張りたいですね。
アジアンズブリッジに改善希望点
アジアンズブリッジに改善希望点とかあれば是非!
そうですね。食事も最高だし、先生も一生懸命だから文句ないんですけど、個人的には、飲んべえだから、もうちょっと学校で大っぴらに飲めたらいいなと思いますね。まあ、無理でしょうけど(笑)。
わははは。いまは金土日は学校でお酒を飲んでも良いけど、平日は学校の中でお酒を飲んじゃダメなんですよね。でも、飲むのをオッケーにすると、乱れる人もいるでしょうから難しいですね。
まあ、個人的な願望ですね(笑)。
世代が違う人と話す機会って日本ではほとんどないので、語学留学って若い人から年配の人までいろんな世代がいるので特殊な環境だと思うんですよ。是非若い人を引っ張って飲みにいってください。
飲みに行くのはいつでもウェルカムですよ!(笑)学校に対しては本当に満足ですね。あとは僕自身がもうちょっと頑張ればね。
英語を勉強するモチベーションをキープするのはやっぱり難しいですね。たくさんの生徒を見てきましたけど、ダレる人は結構多いですよ。
僕だけじゃないんですね(笑)。
たぶん、もともとの目標や期待値が高すぎるんだと思うんですよ。世の中に出てるのは成功事例なので、3ヶ月でペラペラになる人もいると思いますが、みんなじゃないでしょ。もちろん英語は上達すると思いますけどね。
そうですね。だから、深く考えずに一度来たほうが良いよね。ネットの口コミじゃ分からないことがあるし、空気を味わったらいいよね。やっぱりフィリピンって怖いイメージが強いでしょ。でも、自分の目で見たらいいと思うね。
(2014年3月19日(水) クラークのアジアンズブリッジにて)
編集後記
63歳で英語がもっと喋れるようになりたいと思って、64歳でフィリピン留学。年配の方と話す機会は本当に貴重。刺激を頂いたインタビューでしたし、その後も遅くまで話ししてました。何かを始めるのに遅すぎるということはない!ちなみに、次は沖縄で飲むことになりましたw。会話中にもありましたが、もともとブロークンで喋ってた方は留学初期に先生に指摘されすぎて、考えるようになって言葉が出なくなることがあります。この時期はかなり苦しいですが、みんなが通る道だと思います。
クラークのアジアンズブリッジは日本人オーナーの2人とも40代で製薬会社アストラゼネカ出身。社会人経験が豊富なせいか、なんか落ち着きを感じる学校です。社会人、特に医療系で働く生徒にはすごい合う気がしました。また、親子で来られる方も結構多いようです。
シェアハウス型で定員は20名程度の少人数。アットホームで一体感がありました。少人数でアットホームな学校はたくさん見たことありますが、特にこの学校は一体感がありました。ほとんどの先生が前職から一緒らしいです。まだ若い学校ですが、この雰囲気を維持しつつ、更に実績を積み重ねて欲しいです。
Podcast: Download (Duration: 35:10 — 24.2MB)