50代男性、10週間
カランメソッドのステージ
フィリピンに留学していました。マニラのEBです。10週間です。
ーースピーキングメソッドの授業が簡単すぎてモヤモヤしてたでしょ。ステージを上げる下げるみたいな話があったけどどうなったんですか?
そのまま進んで、カランメソッドのステージ5を終えました。ステージ3からはじめたんですが、3はやらなくてもよかったかもしれない。ステージ4、5をやっていても、ステージ3の要素はでてくるので補えるんですよ。
ステージ5は仮定法がよくでてきて。文章自体も長くなるので、英語を頭に留める能力が求められます。リテンション(retention)。記憶ですね。それもいい練習になるのかなという気がしてました。どのレベルを求めるかによって、カランメソッドがいいか悪いかは変わってくると思います。
スピーキングメソッドの授業では、最初に先生が簡単な文法の説明をするんです。でも、「もう知ってるから」って伝えて、全部飛ばしてもらいました。練習だけしていました。
テキストのサンプルはカラン公式サイトで参照できます。
ーーすでに文法知識があるなら、フィリピンで文法を学ばなくていいですよね。
普段からTEDトークを見てるよとか言って、自分の英語力のアピールをしました。先生も生徒の実力は最初はわからないと思うんです。だから、自分の実力や自分のやりたいことはしっかりアピールしたほうがいいと思います。
ーー自分のニーズを伝えるのはすごく重要です。でも、カランメソッドの正式認定校だと、スキップが認められないんです。そうすると、退屈に感じてモチベーションが下がる生徒がいるんです。
そうなんですか。毎回簡単な文法の説明はされたくないですね。時間がもったいないです。
ーー正式認定校だと、すべての生徒がステージ1からはじまりますしね。
そうなんですか。
ーーでも、カランメソッドって定期的にテキストがバージョンアップしているんです。だけど、非公式の学校はずっと古いテキストを使ってますね。
なるほど。一長一短なんですね。
ーーただ、生徒の反応にあわせて、スキップしてくれたり、繰り返したり、柔軟にやってくれるほうがいいと僕は思います。メソッド授業を信じてない先生もいるんです。コロナ前に、ある学校にメソッド授業を導入したんです。反発する先生がいました。メソッドを信じてない先生は、「こんな授業は意味ない、効果がない、退屈だ。」って言うんです。先生の過半数が懐疑的だとダメです。過半数が信じているところまで持っていくのが大変。そこまでいけば機能します。
メソッドを信じてない先生がいるんですね。そういうメソッド授業はダメでしょうね。この先生はやる気ないなって感じちゃうと思います。
ーールールを守っているだけの形式的な授業になりがちです。そういう授業を受けた生徒が「メソッド意味ない」って言うんです…。
なるほど。カランメソッドはイギリスで作られているので、テキストの英文はイギリス英語なんですよ。でも、フィリピン人はアメリカ英語を使うので、イギリス英語をアメリカ英語に変えて教えてくれる先生もいました。そういう柔軟な対応をしてくれたのでよかったです。ルールに忠実すぎると窮屈そうですね。
(2023年7月15日)
編集後記
こちらの生徒は、独学でTOEIC840点、英検2級を取得、英検準1級の1次試験も合格。だけど、2次試験がダメで、学習のキッカケのためにフィリピンに来られていました。基礎文法の学習はもう終わってるので、ステージ3からはじめたのですが、3でも簡単すぎると感じていました。
日常会話のための英会話であれば、ステージ2を何度も繰り返すほうがいいと僕は思っています。しかし、今回はステージ4からしっくりしたそうです。生徒の英語レベルや目標によって当然変わってきます。