ボラカイ島で考えた。

久しぶりのボラカイ島。日本人にはあまり馴染みがない島かもしれないけど、世界的に有名なリゾート地。フィリピンでみんなが憧れる美しい海と言えば、パラワンとボラカイです!

ボラカイ島の地図

ボラカイ島とは

小さい島です。縦に約7.5km、横幅は狭いところは1kmもない。この島には空港はないから、パナイ島の北にあるカティクラン空港から船で行く。ボラカイ島の南のポートに到着したらトライシクルで移動です。タクシーはいません。

昔はこのポートはなかった。そのかわり、北から順番にステーション1、2、3という3箇所に船が到着した。その名残で、いまでも場所を指定するときにステーション1の⚪︎⚪︎みたいな言い方をする。

ボラカイに行ったのは5月。暑かったぁ。外に出かけたら汗でベショベショ。1日2回着替える必要がありました。めちゃくちゃ疲れるので、昼間は外出しないほうがいい。2ヶ月雨が降ってなかったそうで、雨が降ったらみんな大喜びだった。

雨は恵みです。

熱帯エリアでは雨は恵み

西海岸はめちゃくちゃキレイなホワイトビーチ。このホワイトビーチを見るために観光客が集まる。名前のとおり、真っ白できめ細かなパウダーサンドのビーチが4kmぐらい続いていて、歩いているだけで楽しい。

夕焼けは、太陽の光が遠朝の海に反射して時間と共に色が変わっていくんです。一度を見てほしいビーチです。

ホワイトビーチの夕日

閉鎖して環境改善されたボラカイ島

僕がボラカイにはじめて来たのは2017年。その翌年の2018年にドゥテルテ大統領がボラカイ島を閉鎖した。観光客が増えすぎて汚染がひどかったから、環境改善のために観光客の立ち入りを禁止したんです。オーバーツーリズム問題ってやつです。

フィリピンのボラカイ島が、かつて手付かずだった海岸の環境が破壊される懸念から、観光客の立ち入りを4月後半から6カ月間禁止する。

https://www.bbc.com/japanese/43650534

その当時のことを島の人に聞いた。本当に汚染がひどかったそうです。汚水が海に流れて、キレイな自然環境がどんどん破壊されていた。島を閉鎖している間、街の人は清掃して、汚染源にはペナルティーを課した。仕事を失った人々には政府が生活費を支給。掃除する人々にも給与を支払った。建設中だった建物も自然環境に悪影響をもたらすものは全てストップ。だから。ボラカイには作りかけの建物が多い…。

ボラカイは閉鎖中に道路が整備

閉鎖している間、道路が整備された。平坦なアスファルトにして、バスやトライシクルが停まる停留所を作った。交通ルールも整備した。トライシクルは電気になった。昔は渋滞がひどかったが、ものすごく改善されたそうです。島の閉鎖は賛否を呼んでいたけどドゥテルテは本当にすごい。「ドゥテルテをどう思う?」って聞いたら、「最初は懐疑的だったけど、途中からいい大統領だと思った。」そんな声が多かった。

人気の観光地になると島が汚れる

交通の便が悪いボラカイ島はずーっと秘密の島だった。1960年代から1970年代にかけてはパナイ島に住むフィリピン人にとっての観光地。1978年、ドイツの作家イェンス・ペーターがフィリピンに関する著書を出して、その中でこの島を「地上の楽園」と表現した。それが観光ブームの始まり。

観光地として盛り上がると経済的な価値が生まれる。だけど、人がいっぱい来たら秘境は秘境ではなくなり、汚れていく。難しいですね。

セブ島は人工的な島。それを一生懸命リゾート地にしようとしている。だが、ボラカイは天然の美しさを持つ。日本人はなぜかセブに行く。中国人や台湾人はボラカイに来る。ボラカイの街で日本人は見なかった。日本人観光客は10位だそうだ。街中の表記は英語と中国語と韓国語です。「日本どうしたの?」って何人かに聞かれた。

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治安

治安はすごくいい。街灯がないから、繁華街以外は暗くて、最初はちょっと怖い。だけど、暗闇の中を女性や子供が普通に歩いているからだんだん慣れてくる。セブのようにストリートチルドレンもいない。この違いはどこから生まれるのだろうか?

ボラカイの治安

物価

観光地なので物価は高い。ジョリビーのワンピースチキンはマニラでもセブでも108ペソ。それがボラカイだと184ペソ。ホワイトビーチで売っているタホは50ペソ。Talipapaローカルマーケットでビビンカ1個20ペソ。

ボラカイの物価 ジョリビーの値段

稼ぐ気があれば稼げる街。それがボラカイ島な気がした。日本人がリゾート地にアルバイトしにいくように地方から労働力が流れ込んできている。パナイ島出身の人が多かった。

ボラカイ島で出会った人は真面目な人が多かった。

ボラカイのホワイトビーチ

久しぶりのボラカイは楽しかった。僕が田舎が好き。何人かのフィリピン人と仲良くなった。また行くと思う。フィリピン留学したらボラカイ島は行ってほしいです。次はMotag Living Museumに行くために事前予約することは忘れないようにしなければ。

(2024年5月 訪問)

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中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になり、学校に呼ばれるようになる。体験した学校は100校以上。いろんな学校を体験すると、ほとんど同じだけど、一部の学校は全然違うことを知る。業界で一番詳しい自信を持った、2016年に「英語はフィリピンで学べ」という書籍を出す。TOEIC845(リスニング450、リーディング395)。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター。英語を身につけて日本から出て視野を広げてほしい。そんな思いでエージェントをやっています。

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