アメリカのロサンゼルスのビバリーヒルズにある語学学校MLIの体験談です。JTBツアーで申し込めるようです。アメリカの学校のメリット・デメリットを教えていただきました。
2週間で挫折したアメリカ留学
フィリピンに行く前に、アメリカに留学してるんです。ずっと英語を勉強したくて、社長に相談したら「行ってきたら?」って言ってくれて。2016年に、ロサンゼルスに1ヶ月留学しました。あのときは、海外2回目で、はじめての英語留学でした。
全然分からなくて、旅行代理店のJTBに行って、「初心者なんですが、1ヶ月アメリカに留学したいんです。」って相談したんです。担当者の方が、「日本人は2割ぐらいしかいなくて良いと思いますよ。」ってオススメされた学校に行ったら、日本人が8割でした(苦笑)。
よくある話ですね(笑)。1ヶ月のアメリカ留学の費用は?
英語授業、飛行機、ホームステイ、全部含めて70万くらいでした。フィリピンと比べるとすごく高いですね。でも、他の子達は他のエージェントを使っていて、もうちょっと安かったです。
留学パッケージになっているんですね。JTBは一番有名で、一番高いですからね。
全く分からなかったから…。
ホームステイのクロアチア人夫婦は英語が苦手
アメリカではホームステイですか?
はい。ホームステイ先はビバリーヒルズに住むクロアチア人夫婦でした。すごく良い夫婦だったんですが、英語があんまり得意じゃないから、あまり会話がなくて、家の中は静かでした…。
私がほとんど喋れなくて、自分から話しかけることができないし。向こうもそんなに英語が得意じゃなかったから、結構沈黙で…。「どこに行った?」「サンタモニカに行ってきた。」「そう。」で終わる感じ(笑)。それ以上話せない…。
お子さんはいなかったんですか?
おじぃちゃま、おばぁちゃまだったので、みなさんもう独立されていました。
ご飯はクロアチア料理ですか?
美味しかったです。朝晩は家で食べてました。部屋もすごくきれいで、料理もすごく良かったから、「そのホストファミリーは当たりですよ!」ってみんなに言われたんですけど。だけど、会話はできないんです…(苦笑)。
ビバリーヒルズにある学校MLIは日本人ばかり
アメリカの学校の授業はどうでしたか?
ビバリーヒルズにあるMLI(Mentor Language Institute)って学校なんですけど、午前中はスピーキングで、午後は文法で。全部グループクラスでしたね。
1クラス何人くらいですか?
10人前後でした。ほとんど日本人で。日本語禁止なのに、みんな日本語で喋っていました。みんな若くて、10代とか20代前半の子達だったので、余計に手を挙げにくくて、居心地が悪かったですね(苦笑)。
ギャルみたいな人が多いんですか?
いえ、そういう子達ではないんです。みんないい子なんです。だけど、日本人ばかりだし。発言しにくかったです。
どこの国の人が混じっているんですか?
私のクラスはブラジル人、イタリア人、フランス人でした。でも、イタリア人はすぐ帰っちゃった。隣のクラスにはロシア人がいました。でも、本当に日本人ばかりだった。
それで、2週間経ったときに、午後の文法の授業は出るのをやめたんです。
もう必要ないと?
そうじゃなくて、グループレッスンって「君、どう?どう?」って個々に意見を聞かれて、手を挙げて発言するんです。私、そういうのは苦手なので、全然レッスンにならなかったんですよ。聞いているだけなので。
午前中のスピーキングの授業も、結局テキストを読まされるだけだったんですけど、まぁそれはいいかなと思って。だから、2週間経ってからは午前中だけ授業を受けて、午後は遊びに行ってました。
サンタモニカ観光が楽しい
日帰りで街中を回っていました。学校があるビバリーヒルズからサンタモニカが近かったので、ほぼ毎日サンタモニカに行っていました。
サンタモニカのピアで「今日はこの後どうしようかな…。」って考えて。レンタサイクルでビーチを走ったり。すごく楽しかった。
ホームステイはお昼はついてないので、学校付近でサンドウィッチを買ったりしてました。でも、ボリュームがすごいので全部食べられないんです…。
あと、私、ワールドビジョンというNGOで子どもをサポートしているんですけど、子ども達に手紙を送るために封筒を買いに行ったんです。でも、シンプルな封筒しかなくて、「柄の封筒が欲しい。」って言ったら、「ペーパーがあるから自分で作れ。教えてあげるから。」って言われて。封筒の作り方を教わったり。
店員さんと英語でのコミュニケーションはできたわけですよね。
まぁぼちぼち。雰囲気です(笑)。思いっきり片言ですけど、通じてましたね。お店の方は親切でしたね。
バスの運転手さんが一番好きでした。お客さんがいないとちょろっと話して。
家から学校に行くときのバスですか?
はい。学校帰りにハリウッドに行ったり。午後の早い時間はお客さんが少ないんですよ。楽しかったです。
アメリカの治安、ロサンゼルスの夜は銃声が聞こえる
海外は慣れているんですか?
いえいえ、旅行は2014年に初めてハワイに行っただけなので、アメリカ留学が2回目の海外でした。
アメリカの治安は?
ビバリーヒルズ近辺は治安は良いみたいで、比較的大丈夫なんです。ただ、遅い時間になると銃声はよく聞こえました。最初、花火かなと思っていたら、その後、パトカーの音が鳴って。
夜は危ないと思いますよ。だから、早く帰っていました。ご飯が18時だったので、基本18時までには帰ってましたね。何回か学校の子達と飲みに行って帰りが遅くなった時、バスが時間通りに来ないので、歩いて帰ったらホームレスがいて。大きい声を出して脅かされて…、怖かったですね。走って逃げました。
何時ぐらいですか?
21時とか22時とかです。夜遅くなると、怖い人に会ったり、銃声が聞こえるんです。
昼間に浮浪者はいないんですか?
いるけど、害がないんです。ただ、アメリカってバスが混んでいなければ運転手がタダでホームレスを乗せてあげるんです。たから、ちょっと匂いがきつい人達がバスに乗ってくることはありました。
運賃を払わなかった人がいたから、次の日に先生に聞いたら、「アメリカでは乗せるんだよ。でも、混んでいる時は乗せないよ。」って。実際そうで。他のお客さんに迷惑がかかる時は乗せないんです。人に優しいんですかね。
ロサンゼルスではトラブルはなかったんですね?
私はなかったです。周りもトラブルにあったという話は聞いてないです。
ハリウッドの仮装者に注意
ただ、ハリウッドには仮装した人たちがいっぱいいるので、気を付けたほうがいいですよ。
一緒に写真を撮ると、お金を請求されるんですよね?ハワイでも有名ですよね。オウムをのっけて写真を撮ったら…。「チップ、チップ」って言って、ずっとついてくる。
全然知らなくて…。ハリウッドでスパイダーマンに声をかけられたんです。「携帯貸して?」って言われて。怖いでしょ。でも、一緒に写真を撮るから、って言われたから、携帯を渡したら、写真を撮って、「20ドル!」って。「え、20ドル?ない、ない。」って言ったんだけど、「もう写真を撮ったから。」って。で、小銭を渡そうとしたんですけど、ポケットがないから紙幣をくれって。
面倒くさいですね。
貧乏な留学生だからお金はない!って言って、1ドルだけ渡して、逃げました。それを待ち合わせしていた友達に話したら、「私は20ドルって言われて、50ドルしかなかったから、お釣りをくれって言ったら、お釣りなんてないって言われたよ。」って。それで、50ドルもとられたらしいです。よく1ドルで逃げたねって言われました(笑)。
観光客狙いのトラブルはどこでもありますね…。
アメリカの語学学校のメリット
アメリカの1ヶ月で英語は上達しましたか?
全然(笑)。ただ、大して喋れなくても街中では案外英語は通じるんだなって思いました。海外生活には慣れました。アメリカでは、ロサンゼルスの街はすごく楽しかったです。だけど、学校はそれほど楽しくなかったです(笑)。
その後、フィリピンの学校に3回留学しているでしょ。アメリカと比較して、かなり違いますか?
フィリピンのほうが安いし、マンツーマンだから話せるし、英語を勉強するならフィリピンが絶対いいと思います。アメリカはグループレッスンなので、知識とか自信がないと授業は面白くないです。
今は、あの時より英語が喋れるでしょ。いまならアメリカ留学に行ってみたいですか?
行ってみたいです!ある程度、英語が身についてきたら、グループレッスンも学びがあると思うんです。同じことを言うにしても、人によって表現方法が違うので、そういうのが学べると思う。当時は初歩の初歩だったので、先生の言っていることも聞き取れなくて、ストレスになっちゃいましたけど。
でも、いまならもうちょっと話せると思うし、グループクラスも楽しめると思います。ある程度話せるようになったら、アメリカの学校も楽しいと思います。
(2019年9月8日(日)横浜にて)
編集後記
マンツーマンレッスンとグループレッスンは別々のトレーニングです。日本人は集団の中で主張する力が弱いので、ある程度英語が喋れるならば、グループクラスも必要ですし、得られるものも大きいです。その場合は、英語で日常会話はできるようになってからアメリカなどを検討することをオススメしてます。