留学ラジオインターンSatoKoumeです。3回目の短期留学レポートはサウスピークの日本語禁止校です。5月18日から1週間本気留学をしてきました。とても濃い1週間でした。はじめてのEOPでした。
セブの本気留学は日本語禁止
サウスピークは3つの校舎があります。オリジナル校舎、プレミアム校舎、そして日本語禁止校です。今回私が行ったのは日本語禁止校です。この校舎はTOEIC600点以上の生徒が集まり、EOPルールが厳しく守られていると聞いていたので、行く前は、期待と不安でいっぱいでした。
- EOPとは?
- EOP=English Only Policy。英語しか喋ってはいけない
Satokoume
旅好きの40代主婦。TOEIC模試780。子育てに専念するため、中学校英語教師を15年で退職。現在は塾講師として中学生に英語を教えながら、高校生の娘の英語学習をサポート
今回の私の留学の目的は、カナダの高校に留学している娘とのコミュニケーションです。自分が面白いと思った本や映画、YouTubeを紹介してきては感想を求めてくるんです。それが全部英語なので、嬉しい反面、ちょっとついていけてない自分がいるのが最近のストレスです。だから、もう一度本腰をいれて英語の勉強をしてみようと思っていたところ、サウスピークの話がきたので、モチベーションは高かったです。
サウスピークのカリキュラムが熟考されているのは、サイトや書籍を読んで感じていました。だから超短期留学であっても、日本で自学する時の勉強方法は学べるんじゃないかと期待していました。
1週間を振り返って、よく考えられている学校だな。と感じています。留学前よりも、留学後の今の方が余計に感じています。私は結構、細かい所が気になる性格ですが、サウスピークの満足度は期待以上です。自分に合っている学校でした。
では、初日の様子から書いていきますね。
サウスピークの日本語禁止校舎
5月18日日曜日の朝9時前、学校のピックアップバンの送迎でサウスピーク日本語禁止校に到着しました。
「あなたの英語、伸びていますか?」
という看板を横目に緑の門をくぐるとそこはもうEOPゾーン
ここで日本語を使おうものなら、即ペナルティです。
EOPを破ったときのペナルティ
これが事前に送られてきた契約書に書いてある警告です。EOPルールを破るとペナルティがあります。
- 全員の前で2分間スピーチ(原稿は見ない)。題「サウスピーク卒業後の目標」
- 500文字のエッセイ提出。題「なぜ日本語禁止校を選んだのか?」
- 退学
サウスピークEOPの様子については事前資料や動画で見てました。日本語禁止が徹底されているのは感じ取れましたが、映像で見る生徒さんたちの英語力はそれほど高く感じられなくて、
日本人同士が英語で話して上達するの?
という気持ちがあったのは確かです。でも、その疑問は校舎をちょっと歩いた時に無くなりました。
フィリピン人スタッフに4階の部屋まで案内される途中、数人の生徒さんとすれ違いました。
「Hi!」
「Good morning.」
もちろん英語です。でも、それはまだ序の口。衝撃を受けたのは、部屋に案内されてベッドでくつろいできた時です。
静かにドアが開いて、「Hello~♡」って一人の女性が入ってきました。ルームメイトのユウカさん、女子大生です。軽く英語で自己紹介のつもりが、
「何をしている人なの?」
「留学の目的は?」
「今日はこれからどうするの?」
お互い興味津々でいろいろ話しました。部屋の使い方やルール、サウスピークの生活も教えてもらいました。すごく自然に英語で会話してるユウカさんに、これから始まるEOPの世界を垣間見た気がしました。
サウスピーク日本語禁止校の生徒は全員日本人です。EOPが機能しているのは、ペナルティがあるからではなく、みんなの英語レベルが高くて、さらにみんなの意識が高いからだと思います。食事時も、部屋でルームメイトと話す時も、当たり前のように英語です。
実は、うっかり日本語を呟いてしまったことが2回ありました。「おかえり!」「どうだった?」って。それを聞いた生徒さん2名は私のことを通報しないでいてくれました。ただ、あの時の、何とも言えない困った顔が今でも忘れられない。深く反省しEOP誓約書の文言を思い出しました…。
学内は完璧にEOPが守られていました。唯一、オフィス内で日本人スタッフに話しかける場合は日本語でもOKです。ただ緊急時を除き、スタッフはすべて英語で返答されるそうです。校内の公用語は英語だ!という強い意識が感じられました。本当に本気留学です。
英語だと深い話ができない?
英語だと日本語ほど深い話ができないから、せっかく知り合っても他の生徒と浅い付き合いしかできない、と聞いたことがあります。確かに、一日の大半勉強しているので、自由に談笑できるのは食事の時ぐらいですし、その限られた時間で英語でコミュニケーションするとそんなに深い話はできないかもしれません。でも、だからこそもっと上手に英語が話せるようになりたいと思いました。
英語学習の目的や置かれている状況は人それぞれです。だけど、英語ができるようになるために、敢えてサウスピークという厳しい学校を選んだという共通項があるので、どなたと話していても興味深く参考になることばかりでした。英語を話したい、というよりも、相手の事を知りたい、仲良くなりたい、そのためには英語の精度を上げないといけない、というサイクルです。
振り返れば、素晴らしい1週間でしたが、最初は環境に馴染むのに苦労しました。実は、週の前半は気持ちがかなり凹んでいました…。
孤独で寂しかった
というのは、大学生や20代の方が多くて、どう見ても私より2周りくらい若い。グループができているようだったし、輪に入りづらくて泣く泣く一人ご飯をしていました。楽しそうな人を横目に一人でご飯を食べるのは、寂しがり屋でお喋りが好きな私にとって、辛いものでした…。
一人で食べている人に声をかけようにも、本を開いているから勉強で忙しいのかもしれない…。そんなことを考え始めたら、誰にどう絡んで良いのか分からない…。1週間がすごく長く感じました。このまま誰とも仲良くならず帰ったら後悔する!長時間の勉強に耐えるには人からの刺激が必要だ!と思って、ルームメイトのユウカさんにこの胸の内を話しました。もちろん英語で。ユウカさんは相談にのってくれて、
「ルームメイトのSatokoumeさんだよ~。」
ってみんなに紹介してくれました。話してみたら皆さんオープンマインドで、笑って話している自分に気づきホッとしました。それで、少しずつ話しかけるタイミングを掴んでいきました。食事は少し遅めに行って、入りやすそうなグループの近くに座らせてもらうとか(笑)。自己紹介をしている人がいたら、どさくさに紛れて挨拶するとか(笑)。仲良くなった人のお友達と仲良くなるとか(笑)。私にとって食事時間の30分は、お腹を満たすと同時に、誰かと一緒に過ごして心を満たし、次の学習に向けてエネルギーを備える時間でした(笑)。
そうやって徐々に話せる人が増えていって、食事タイムが待ち遠しくなりました。話題は、勉強方法だったり、留学こぼれ話だったり、趣味の話とかです。もちろん英語です。笑ったり、驚いたり、心を動かして使った英語は記憶に残るんです。5分、10分の会話の中でもいろんな発見があって、視野を広げる良い機会でした。単純ですが、週の後半は昼休みで学習のオンオフがつくようになって、すっかり元気になりました。皆さんのおかげです。感謝しています。
英語が下手でも話そうというEOP空間は楽しかった
サウスピークは皆さん勉強してる時間が多いので、生徒間の交流時間が他の学校に比べて少ないです。長くいるとだんだん仲良くなると思うのですが、1週間の短期間だと最初は孤立を感じるかもしれません。私は人と全く喋らないとストレスになるので、早めに対処してよかったです。
皆さんの英語力は高かったですが、間違った文法や発音をすることはもちろんありました。でもそれを笑わない雰囲気、英語を使っていこうという雰囲気が好きでした。あの空間は体験してみないと分からない。他にない面白い空間でした。大変ですけど、少し英語が喋れるならEOPはオススメです。
では、いよいよ学校の詳細に触れていきたいと思います。当たり前ですが、サウスピーク日本語禁止校に英語ができるようになる魔法はないです。あるのは、考えつくされたカリキュラム、勉強に集中できる空間、そして意識が高い生徒たちです。では、説明していきますね。