21歳女性 2ヶ月
バギオのスパルタ学校体験談
バギオのHELPに2ヶ月留学しました。HELPはスパルタの学校で入学試験があるんです。私は落ちてしまって、1ヶ月後にもう1回試験を受けてやっと合格したんです。だから、英語レベルが高い人ばかりが集まっている厳しい学校だと思ってました。修行しに行くつもりだったので楽しいイメージはなかったです。
セブに1ヶ月留学したあとにバギオに行ったんです。セブからクラークまで飛行機で移動して、クラークからバスに乗ってバギオに向かいました。3時間なんですけど、バスの中では緊張して、全然寝れなかったです。バギオに着いたら、スマホの充電もなくなっていたから、誰にも連絡できなくて…。
初日はすごく孤独でした。セブと雰囲気が全然違いました。ダイニングホールがあるんですけど、めっちゃ静かだったんです。シーンとして病棟みたいで…。みんなあんまり話してないんです。セブは賑やかなんです。ダイニングで生徒が交流していて、子供たちもいて、スタッフもみんなフレンドリーなんです。
ーー静かですね。1人で黙々と食べてる人が多い。
初日の夜はセブに戻りたかった。セブの先生が心配して、夜に電話してくれたんです。ルームメイトや先生の声を聞いて、号泣しました。本当にセブに帰りたかった。バギオのルームメイトは、私がなんで泣いてるか全然わからなくてビックリしてました。
最初、現地費用の支払いをするとき、請求された金額が事前に聞いていた金額と違ったんです。SSPのルールが変わったみたいなんですが、よくわからなくて。日本人スタッフはいないから、担当の韓国人に言いに行ったら、噛み合わなくて態度も怖かったです…。無愛想な人との英語でのやりとりはストレスでした。
日本人がいない学校だから英語漬け
私が行ったときは、バギオのHELPはオープンしたばかりで、生徒は20人ぐらいでした。2週間ごとに生徒が入学してくるんですが、毎回40人ぐらい来てたので、1番多い時は100人ぐらいでした。
馴染むまで少し時間がかかりましたが、少しずつ友達ができて、輪も広がって、だんだん楽しくなっていきました。韓国人と台湾人といつも一緒でした。私たちのチームともう1人のチームはうるさかった。
韓国人と台湾人の生徒が多いです。次にベトナム人、中東の生徒もいます。日本人が一番少ないです。
私が行った時に日本人が1人だけいました。すごく静かな子で、その子とは英語で喋ってました。学校内はEOPなので、日本語を話してはいけません。すごく厳しいと思ってたけど、そんなに厳しくはなかったです。
スタッフがいるときは見つかるとペナルティがあるからみんな英語で話します。でも、スタッフがいないと韓国人や台湾人は母国語を話していました。でも、日本人はみんないつでも律儀にEOPを守ってました。
日本人の生徒がいないから、他の生徒と話すときは英語です。それがすごくよかったです。バギオでは一切日本語を喋ってないです。本当に英語漬けの環境です。セブではルームメイトが日本人だったので、1日1回以上は絶対に日本語を喋るんです。
入学試験に1回落ちたから、レベル低いと落とされるんだと思ったけど、申し込むタイミングで試験を受けてない人もいて、 全然喋れない人もいました。それでも、セブよりは生徒の英語レベルは高かったです。
セブは生徒の英語レベルが結構均一で、大きな差はなかったんです。私より話せる生徒はいましたけど、レベルが1つ上ぐらいだったんです。
だけど、バギオには優秀な子が多かったです。私より先に留学している生徒やバッチメイトに賢い子がたくさんいました。スペシャルクラスっていうのがあって、オプション4つから選べるんですけど、ディベートクラスを選んだんです。ディベートクラスにはやる気がある人が集まるんですが、みんなの英語が早すぎてついていけなかったです。みんなほぼペラペラです。あとは発音だけみたいな生徒が結構いました。
その子たちは先に卒業して、後から来る生徒は初心者が増えていきました。あまり話せない生徒もいました。生徒の英語力はすごく差があります。英語が話せる人がいると刺激になりました。ただ、思ったほど厳しくなかったし、思ったほどみんなのレベルも高くなかったです。
セブとバギオで授業は違います。教材も違う。バギオの方がレベルが細かく分かれてる気がします。あと、飛ばしたいって言ったら飛ばしてくれました。「これもう知ってるから飛ばしたい」って言ったら、じゃあここやろうとか。
バギオはインテンシブコースにしたので、マンツーマン5コマでした。インテンシブでよかったです。セルフスタディの時間が授業になるんです。毎回自分の目的に合わせて授業してくれました。グループもあります。
毎日単語テストがあるんですけど、書くんじゃなくて発音するんです。私にはすごくよかった。発音矯正になりました。
バギオの環境は過酷
バギオの環境はちょっと過酷です。寒いですし、停電もありました。あと、HELPは森の中にあるので虫がいます。私は全然大丈夫なんですけど、韓国人って結構潔癖症で、「もう、いや!」って叫びまくってました。日本人も潔癖な人だったら多分無理な気がします。
ハエとかゴキブリは出ますし。結構でかい。トンボのちょっと小さいやつがよく飛んでます。廊下側の窓は換気のために開けるんですけど、それで虫が入ってきます。ヤモリもいます。
バキオでは英語漬けだったので、英語力が伸びていくのを感じました。英語が話せると他の生徒とコミュニケーションが取れるから、人との距離も近くなるし、関係性も深くなって、友達もたくさんできました。
平日は勉強、週末は旅行。遊びに行くときは日本人は私だけです。いろんな場所に行って、思い出がたくさんあります。
セブは1ヶ月で、バギオが2ヶ月だから、バギオのほうが思い出が多いです。セブもバギオも楽しかった。セブを離れるときはセブにホームシックになったけど、バギオを離れるときはバギオにホームシックになりました。帰りはずっと泣いてました。
山奥でなにもなくて勉強するしかない環境です。日本人が少ない学校がいい人にもオススメです。ポジティブな人がいいと思います。フィリピンで3つの学校に行ったんですが、私はHELPが1番良かったです。
ーーウェブサイトを見て連絡してきてくれたんですよね?
フィリピン留学がいいか悪いかわかんなかったから、めっちゃ調べました。癖なんですけど、学校とかレストランとか、なんでも調べる時に、まず最低評価から見るんです。良くなかった経験を知りたくて、「酷評」「ネガティブ」で検索したのかな?忘れたけど、悪い体験談を調べていたら留学ラジオが出てきて。読んでたら、めっちゃ正直に書いてるから、絶対信用できるって思ったんです。読み漁りました。音声があったので会話も聞いたんです。すごく正直やなって思って電話しました。フィリピンでは予想以上の体験ができました!ありがとうございます。
(2024年8月28日)
編集後記
コロナ後の再開が2024年6月だったHELPバギオ。入学試験があるスパルタ学校です。訪問しましたが、HELPロンロン校が再稼働したという感じでした。厳しい学校を期待する生徒にはいいかもしれないと思っていましたが、スタッフが足りてなくてそこまで厳しくはなかったです。悪くないけど、全盛期ほどではなかった。あうあわないがある学校なので、人を選んで紹介していきます。日本人生徒がいない環境です。