久々のセブ。Grabでタクシーを呼んだ。運転手はご機嫌で、ちょいちょい後ろを振り返って話しかけてきた。
タクシードライバーとの雑談
「日本人か?わしの娘が日本で英語を教えてるんだよ!」
ブロークンな英語だったので最初は聞き取りにくかったけど、だんだん慣れていった。娘さんの給与は月20万ぐらい。家族に10万仕送りしていた。
「日本の治安がよくて本当にビックリしたよ。娘が夜に1人で歩いているんだけど、大丈夫なんだって。」
日本は治安がよいのは有名。本当にビックリしたそうだ。夜に1人で女性が歩いて安全な国はあんまりない。日本人は親切で、娘さんは日本を楽しんでいて、オヤジも嬉しいそうだ。
「コロナでタクシードライバーの仕事ができなかった。収入がなくて大変だったよ。だけど、娘の仕送りがあったからやってこれた。あと、日本人の友達が毎月1万円送ってくれるんだよ。日本人が本当に大好きなんだよ。医者の友達なんだ。」
タクシーのお客さんが送金してくれる?そんなことある?と思いながら聞き流す。
「この車は娘の仕送りで買ったんだよ。いい車だろ!これからはこの車で稼ぐんだよ!」
後ろを振り返ってニコって笑う。オヤジが運転している車は5年ローン。毎月2万ペソ払っているそうだ。娘の仕送りで生活するオヤジ。典型的なフィリピンの家族だった。日本人の親は子供のためにお金を払う。フィリピン人の子供は親のためにお金を払う。
「でも、日本は思ったより給与が安いねえ。」
オヤジはニコニコ笑っている。悪気もない。だけど、ショックだった。フィリピン人から見ても、日本はもう給与が安い国なのだ。久々のフィリピン。日本を出るといろいろ考えさせられる。