セブ島にある日本人経営のCEGAという学校へ、有給を駆使して弾丸1週間の短期留学をしてきましたので、そのレポートをお送りしたいと思います。
有給で1週間の弾丸セブ留学
最初に、自己紹介をさせていただきます。
sae
IT企業の営業ウーマン。大学でタイ語を専攻、3年生の時には数カ月タイ語留学を経験。その体験から海外に興味を持って、数年前から「年間5回海外」を目標に、一人旅をしています。タイ、シンガポール、フィリピン、韓国、台湾、香港、バングラデシュ、アメリカ、フランスなどに行った経験があります。
海外一人旅に行くと言うと、英語力が高いと思われがちですが、数年前に初めて受けたTOEICは430点ですし、自覚している英語力はとても低いです。でも、どうにか生きていけます。
今回セブへ1週間の短期留学をしましたが、実は、数年前にもフィリピンのタガイタイという地域にある「FACE TO FACE」という学校にも行っていますし、今回1日だけセブのZAという学校の授業も受けていますので、フィリピンの学校はCEGAで3校目です。少し長くなりましたが、そんな私の留学レポートになります。
英語学習の目的とCEGAを選んだ理由
今回の英語学習の目的は、一人旅で使える英語力を向上させることです。そして、学校選びの条件は以下でした。
- メソッドの授業が受けられる
- 短期なので、交通の便利さを考えると田舎より都会がいい
- 自分の性格的に、規模が大き過ぎない学校が合うだろうと思った。
CEGAはDMEというメソッドをカリキュラムに取り入れています。私は以前、オンライン英会話でカランメソッドという授業を受けてました。カランメソッドは反復練習なので慣れないと難しかったですが、フルセンテンスで会話を進めていくことに慣れ始めた頃、面白みを感じられることが増えてきました。DMEとカランメソッドは似てるようなので、DMEメソッドでどのくらい英語力に変化が出るのか実験したいと思いました。
不安だったセブ空港からの移動
比較的一人旅は慣れていますが、やっぱり初めて行く場所は、いつも緊張しますし、怖いです。特にフィリピンは、スラれた経験のある知り合いもいたので、正直怖いと感じていました。
ちなみに今回、留学するにあたって一番怖かったのは、セブ空港から学校までの移動でした。到着も現地時刻19時で、もう暗くなっている時間だったので、「少しくらい何かあるかもなぁ」と覚悟していました。
空港からはグラブタクシーを使うのが安全と聞いていたので、セブ空港でアプリをインストールしようと思ってましたが、インストールするときに電話番号が必要でインストールできませんでした…。でも、問題なくタクシー乗り場でタクシーを捕まえることができ、渋滞にはハマったものの、40分で学校の宿泊施設へ着けたし、危ない思いは何一つありませんでした。
出発前に「フィリピン人は怒らせないほうがいい」と聞いていたので、できるだけ運転手さんに話しかけて、楽しい雰囲気を心がけたのも良かったかもしれません。ちなみに、有料ですがCEGAには空港送迎のオプションがありますので、「タクシーは自信ないし、ちょっと怖い」と思われる方は、空港に迎えに来てもらうのもオススメです!ほとんどの生徒が利用してるみたいです。
学校の住環境
さて、タクシーを走らせて目的地のCEGAの宿泊施設へと着きました。CEGAは学校と宿泊施設が離れています。と言っても、道路を1本挟んだだけなので、5分もあれば歩いて移動ができます。宿泊施設は、快適な留学ライフを送る上で大切なポイントと考える方も多いので、私の主観で紹介させていただきますね。
CEGAには第一寮と第二寮があります。簡単にいうと、ロープライスな寮とちょっとリッチな寮です。
第一寮
私が泊まったのは第一寮です。正直、外観もお部屋も「素敵!」な感じではないです(笑)。
シャワーは水圧もだいぶ弱めなので、ロングヘアーの私は困りましたし、壁もやや薄めなので、隣の声が聞こえて来ます(笑)。
でも、ちゃんとトイレで紙は流せるし、ハウスキーピングも頼めば毎日やってくれるし、スタッフはみんな明るいので、なんだか許せてしまうのです。
初日は「もう少し綺麗だったらいいなぁ」と思いましたが、住めば都。2日目には完全に慣れて、何も気にならなくなりました(笑)。人間、そんなものです。ちなみに、鍵もちゃんと閉まるので、安全性も問題ないと感じました。
ただ、住環境の優先度が高い方は、第二寮を検討することをオススメします。
第二寮
第二寮を選ぶと留学費用は少し高くなりますが、とても綺麗です。
寮というよりも、私の主観は高級マンションですね。綺麗なので、留学費用に余裕があれば検討してみるのもいいかもしれません。
ちなみに同じビルの中には、カフェの様な有料の学習室も付いていますので、気分を変えて勉強したい方にお勧めです。
食事は日本食
さて、お部屋の紹介の後は、大事な食事です!私は食べることが好きなので、ご飯は重要でした。平日は朝昼晩の3食、土日祝日は朝食だけでした。寮の屋上で、みんなでご飯をいただきます。
ご飯は日本人の口に合うように、日本食が基本。どれもおいしくて、私はCEGAのご飯に大変満足!!
カレーのときもありましたが、日本の味でおいしかったです。実は私、アジア圏に行くと毎回と言っていいほどお腹を痛くするのですが、今回の留学では大丈夫でした。
ちなみに朝は、こんな感じのメニューから毎日好きなものを選べます。私はコンビーフがお気に入りでした。
丁寧なオリエンテーション
CEGAでとてもよかったのが初日のオリエンテーションです。日本人スタッフが、学校や学校周りを丁寧に案内してくれます。
初めてのところはわからないこと尽くしですし、渡航経験の少ない方にとっては、こういうサービスはとてもありがたいです。レートがいい両替所も紹介してくれるので、空港では最低限の両替だけにしておくといいですよ!驚くほど両替のレートが違います。
オリエンテーションが終わったら、英語のレベルチェックテストが行われます。
CEGAのレベルチェックテストはケンブリッジ試験を使っています。スピーキング、ライティングなどがあって2時間ぐらいです。グループクラスを選択する場合は、このテスト結果で参加するクラスが決まるようです。できなくても落ち込まないで大丈夫です。私はロービギナーでした(笑)。
先生、生徒、スタッフ
フィリピン留学を検討していても、安全面に不安を持ってる方が多いように思いますが、CEGAは日本人オーナーの小仲さんと日本人スタッフが学校に常駐していますので、困ったことがあればすぐに相談できるのはありがたいと思いました。
あと、勤続年数の長い先生が多かったです。何人かの先生に聞くと、「先生同士仲が良く、環境がいいから」と言っていました。働く先生のモチベーションが高いと感じました。学校の特徴みたいです。
生徒さんは、学生さんよりも社会人経験のある方が多かったです。仕事を辞めて勉強に来ている方も多かったです。12月という時期だからかもしれません。旅好きで海外経験が豊富な方もいれば、海外は2回目という方までさまざまでした。
DMEの授業は辛いけど効果はある
さて、いよいよ授業です!授業のコマ数は選べるので、マンツーマン4コマにしました。CEGAに来ている留学生は、だいたい6〜8コマなので、比較すると少ないですが、復習する時間や学校以外で過ごす時間も確保したかったので、4コマにしました。
4コマのうち3コマはスピーキング授業です。英語学習の目的が「旅行で使える英会話」だったので、旅行に必要な会話を学んだり、自分の意見を述べるような授業を受けました。残り1コマはDMEメソッドです。
DMEはCEGAの特徴の1つなので、詳しく書きたいと思います。
正直、DMEは辛いことのほうが多かったです。自分の英語力の低さを痛感する授業でした。私は文法と記憶力が弱いようで、週の中盤でとても苦労しました。DMEの授業では、先生がフルセンテンスで2回質問をした後に、生徒が回答します。最初は比較的短い簡単な文章なので、テンポ良く進めていけます。ただ、途中から長い文章や知らない単語が出てきて、私はプチパニック。頭が回らなくなってきて、言葉が出なくなりました。いつも優しい先生が、DMEでは心を鬼にして、できるまで何度も何度も質問をしてきます。
2日目で私はお手上げ状態になりました。でも、諦める訳にはいかないので、部屋で声を出して反復練習しました。時間をたくさんかけて練習したら、4日目くらいから少しコツを掴むことができて、スムーズになっていきました。ちゃんと復習をすると、自然と文章が出てくることが何度かあって、そういったときは嬉しいですし、ほんの少しですが、成長を感じることができました。効果はあると思います。
1週間だけなので、めまぐるしい伸びがあったとは言えませんが、単語ではなく、文章で話す癖がついたように思います。運動でいうと筋トレのようなものだと感じています。試合が好きだけど、基礎がなく試合ばかりしても勝てないのと同じで、基礎を固めていく練習みたいな授業です。
ただ、DMEは普通の授業とは全く違うので合う合わないがあると思います。正直「超初心者」には厳しい気がします。先生が質問をする前に、質問文や回答文に出てくる単語を口に出して練習します。わからなければ、確認してから質問が始まります。でも、使い慣れない単語が出てきたり、三人称が理解できていなかったりすると、パニックになってストレスしかないように感じます。
強固なメンタルを持っていれば突破できるかもしれませんが、超基本ができていなければ、DMEを受ける意味はあまりないのではないかと個人的には思います。だから、DMEを受けるのであれば、単語や文法の基礎は学習しておいたほうが効果的だと思います。
DMEはオンラインでも受講可能
実は、CEGAはオンラインもあって、DMEをオンラインで受講できます。オンラインなので、お値段もとても良心的。DMEは続けていくことで効果を感じられると思いましたし、もう少しDMEを試してみたかったので、日本に帰った後に、オーナーの小仲さんに相談して、オンラインでDMEを続けることにしました。週1回3カ月くらい続けてみる予定です。お仕事でなかなか長い休みを取れない社会人にもオススメです。迷っている方は是非試してみて欲しいです。
授業外での英語学習
授業が終わったら自習していました。自習は2~3時間で、午前中に1時間、夜に2時間ぐらいやってました。基本復習ですが、外で使えそうな英語も勉強していました。ライティングではなく、声に出す練習がメインです。そして、毎日出かけて、授業で習った会話文や、自習した会話文を使うことを心がけました。
カフェでは買いたいものを買うよりも、お店のオススメ商品を訪ねてみたり、並んでいる時間に前後になったお客さんに話しかけてみたりしました。普段はあまりやらないですが、せっかくセブに来たので、意識して声をかけるようにしました。結果的に楽しいですが、最初は緊張しますね。
スーパーでは買いたいものの場所は分かっているけど、あえて商品の売り場を聞いてみたり、ヨガスタジオでは、初心者にも参加できるレッスンはあるのかなども質問しました。
学校の外で英語が通じたときは、自分の自信へと繋げることができました。もちろん授業も大事ですが、せっかく海外へ留学に来たのだから、周りの環境を上手に使って英語を話すのも、留学するメリットですね。CEGAの周りはお店がいっぱいあって、アウトプットするには恵まれた場所でした。
ヨガスタジオでリフレッシュ
セブではヨガのレッスンも受けました。学校の近くにYogaHubというヨガスタジオがあるので、授業後に2回行きました。夜20時頃のレッスンです。ドロップインという1回きりのレッスンは、日本円で1時間約600円。日本だと、1回のレッスンが2000円以上するので、とても安いです。内容も日本に劣ってるわけではないと感じました。
「ビギナーでも受けられるレッスンはあるか?」と聞けば、オススメのレッスンを教えてくれます。ネットで調べていかなくても、英語の勉強と思って窓口で聞いてみればいいです。ビギナー〜上級者までの幅広いレッスンがありましたし、ヨガマットは貸し出(有料か無料かは記憶曖昧です)ししてくれますので、動きやすい服装で行くだけでレッスンを受けられます。
インストラクターの指示した通りのポージングができていなければ、英語で指示をくれたり、形を作るサポートを丁寧にしてくれました。場の雰囲気の作り方がとても上手なので、気持ちよくレッスンを受けられました。ポーズでわからないことがあっても、優しく教えてくれるので、ヨガのビギナーでも大丈夫だと思います。
レッスンは基本英語なので、英語の練習にもなりますが、個人的には瞑想的な単語が多いように思うので、英語学習を目的にヨガに行くのであれば、レッスン後にインストラクターに話しかけたり、受付のスタッフと仲良くなるのがいいと思います。
セブの街の治安
生徒さんに「セブ留学を決めた時に不安なことはありましたか?」と質問すると、「セブの治安が心配だった」と言う方が多かったです。なので、学校の周りの治安についてもお伝えさせていただきます。
私の主観では、CEGAの周りは比較的栄えていると思います。歩いて10分くらいの距離にロビンソンモールがあります。大きなスーパーが入った総合施設です。
徒歩圏内に、カフェやコンビニが点在していますし、ヨガスタジオもあって便利です。人通りも多く賑わってます。それは利点ですが、その反面、交通量が多いので、渋滞は当たり前。
一応歩道はありますが、車の通りが激しいので、引かれないように注意をしてください。横断歩道もあまりないので、道路を渡す時は、「渡るよアピール」の意味で手をあげて、一気に渡ります。慣れるまでは、少し怖いですね。
それから、フィリピンはスリが多発します。CEGAに通う生徒さんの中で、留学中に被害をあった方はいなかったですが、セブの治安は日本の様によくはありません。スリ被害に合わない為に、「リュックは前にして、大金や金目のものは持ち歩かない」を徹底しましょう。
正直、私は想像していたよりもセブはだったと感じましたが、どこで何があるかわからないので、細心の注意をして過ごすようにしてください。でも、夜中に1人で出歩いたりしなければ、留学が初めてでも、セブは大丈夫だと思います。
編集後記
経験したのはまだ3つの学校ですが、規模、カリキュラム、環境は全く違いました。事前の自己分析をいかに真面目にやるかで、結果も変わる様に感じます。英語学習の目的はみなさん違います。海外に行ったからといって、ご自身の性格が180度変わることはないので、ご自身の性格を考えて学校選びするのが大切だと思います。このレポートが、少しでもみなさんのお役に立てば幸いです。
(2018年12月31日)
セブ留学やDMEに興味がある方は公式サイトへどうぞ!