フィリピン留学でCIPとiYESを経験して、イギリス留学も経験して、IT企業でインターンもして、起業もしたことある大学生の体験談!現在、学校の品質向上に取り組んでいます。
クラークのCIPとスービックのiYESの学校比較
スービックのiYESでインターンしてる竹内です。大学4年生で、休学中です。
前に会ったのが2017年の11月ぐらいかな?あの時は生徒でしたよね?
はい。2週間だけ生徒をして、その後にインターンになりました。
なんでスービックに留学したんですか?
お母さんが自営業で、留学斡旋の仕事をしていて。小さいエージェントなんですけど、その手伝いみたいな感じで夏休みにつれてこられたんです。「フィリピンに行くから、ついてこい!」って感じで、9月に2週間だけ来たんです。
学校視察?
iYESに視察にきたんじゃなくて、スービックという街を見にきたんです。お母さんはスービックという街にすごく興味をもっていたんです。スービックってフィリピンの中ではちょっと変わった場所じゃないですか。経済特区で、治安もよいし、街並みも結構違っていて。それで、スービックに来て、いろいろなホテルを見てまわったんです。
その時、たまたまiYESが宿泊費無料キャンペーンをやってたので、iYESに滞在したんです。午前中に3コマだけ授業を受けて、午後はお母さんと2人で、スービックの観光地に行ったり、ホテルを見に行ったりしてました。
iYESを拠点にしてスービックを視察したんだ。2週間も学校体験できるって、すごいプロモーションですね。
でも、授業は有料ですよ。宿泊費だけがタダです。
それでもいいですよね。それで、どうなるんですか?
iYESの代表の中沢さんとお母さんが話しているときに、「うちの子をインターンでどうですかね?」と、お母さんが言い始めて。私は休学する予定はなかったんですけど…。
そのときには、まだ休学していないんですか。
してないです。ついてきただけなので、2週間で帰るつもりでした…。お母さんは人を連行していくタイプなので、いつも巻きこまれています。小さいときから今まで、いろんな国につれていかれています。
じゃ、フィリピンに来たときは、英語はある程度できたんですね。
英語は嫌いではなかったです。上手いか下手かは、別問題ですが、外国の人とコミュニケーションするのは好きで。語彙力はあまりないけど、コミュニケーションはとれました。あと、私の家庭は日本でホストファミリーをやっていて。私が小学校低学年のときから、国連大学と一橋大学の留学生が毎年きていて。そういう環境だったので、外国人慣れはしていました。
で、お母さんから、インターンをやったら?って言われて、どうだったんですか?
最初は、「何を言いだすんだろう。」と思ってました。けど、私はスタートアップにすごく興味があって。フィリピンにくる前に、半年ぐらい日本のベンチャー企業でインターンシップをしていたんです。そのときの体験がよかったので。海外でもチャレンジしてみたい気持ちはあって、まあいいかなと思いました。
ベンチャーのインターンで何をしてたんですか。
IT系の企業でインターンをしていました。地方のNPOの方とか、公共団体、市役所の方と連携して。省庁が出している地方活性化の助成金を獲得して、その地域で活動をするキッカケをつくったり。
助成金申請なんて、いきなりできるんですか?
それが、やらせてもらえる会社でした。調べながらやってたんですが、かなりの額の助成金を取りました。以前、助成金に関わったことがあるので。
やったことあったんですか?
昔に起業したので、自分の会社で助成金申請しました。
普通の大学生じゃないんですね。大学の専門は?
教育と建築が専門です。
全然違う(笑)。
一見関係なさそうなので、よく聞かれるんですけど。私の中では関連していて。災害復興支援を研究しているんですが、復興ってハードとソフトの両面必要なんです。ハード面は、崩れてしまった家を建てたりすることで。ソフト面は、自分達のおかれている情報を発信するとか、防災の知識をどうやって学んでいくかとかで。災害復興支援にはソフト面で教育が重要なんです。
なるほど。ハード面が建築、ソフト面が教育。筋が通っているわけですね。将来起業するんですか。
悩み中です。今、経験しながら考えているところです。将来、自分で会社をつくりたい気持ちはあります。でも、厳密に時期は決めてないんです。でも、ベンチャー企業でインターンしたり、ここで働いている経験も起業に活きると思って、今はやらせてもらっています。
クラークのCIPでTOEFL対策
iYESで2週間、英語の授業を受けてどうでしたか。
大学の授業は基本的にはグループクラスなので。1対1で英語の授業を受けるのがすごく久しぶりでよかったです。
マンツーマンレッスンの経験はあったの?
2年前の夏休みに、CIPに2週間行っていたので。
フィリピン留学したことがあるんですか?
フィリピンのクラークにあるCIPという語学学校に2週間行ってました。そのときは完全に英語勉強のためです。2年前の夏なので、2016年ですね。
もしかして他の国にも留学してるんですか。
高校1年生の夏休みに1カ月イギリスに行っています。オックスフォードです。語学留学という意味では、フィリピンのクラークのCIPが2回目です。でも、長期で行ったことはないです。
じゃあ、初心者じゃないですよね。小さいときから海外の方に囲まれて。大学でも、周りはそういう人ばかりですか。
周りは旅する人が多いです。休学して、どこかに行っちゃう人も多い。
そういう学校なんですか?
大学というよりは、私のいるキャンパスが、海外志向の強い人が多いです。
CIPはどうでしたか?
CIPはTOEFLの勉強のために行ったんですけど、2人部屋で、ルームメイトはベトナム人の女の子だったんです。その子はIELTSコースで、すごい努力家でめっちゃ勉強しているから。私も頑張ろうとなりました。授業もTOEFLに特化されていて、先生もコース担当なので、教え慣れていて、授業のクオリティが高いと思いました。
ESLから試験対策コースまでいろいろあるけど、完全にわかれてるんですか?
完全にわかれていると思います。
試験対策コースに入っていると、ESLコースの人との接点はないですか?
グループクラスで一緒になることはあるんですけど。マンツーマンの授業では他の生徒と関わらないので。ランチタイムとかに情報交換をするぐらい。
そのときのTOEFLの目標スコアは何点ですか?
結局、日本に帰ってからもTOEFLを受けてないんです。結構前に受けたTOEFLが450ぐらいかな…。覚えてないですね…。入学時にプレスメントテストみたいなのがあって、それで担当の先生がレベルを把握していたと思います。
入ったときの入学試験は、どれぐらいのレベルなんですか。
TOEFLの私のレベルを知るためのテストはあったんですけど。何点とか教えてもらってないです。
そうか、韓国の学校は教えてくれないのか。単純にその時にどれぐらいできたのか分かればいいなと思って。
結構前に日本で英検準1級をとっていたぐらいですね。
試験対策も、全部マンツーマンなんですか。
そうです。全部1対1の授業でした。でも、全部それだと飽きちゃうので、1コマグループクラスをとっていたんですけど。TOEFLリスニング、TOEFLライティングは全部1対1でした。
周りの生徒との交流は?
グループクラスの時と、ご飯を食べる時とかですね。
試験対策コースの生徒は英語力が高いんですか。
私は同室の子がベトナムの子だったので、ベトナムの子と一緒にいることが多かったです。みんな語彙は結構もっているし、リーディングやライティングもすごくできるんですけど。彼等の英語を聞きとるのは難しい。すごい癖が強くて。最初、うーん…、という感じでした。
ベトナム人の英語は難しいですからね。アジアの中で、1番難しいと思います。
難しかったです。
ベトナム集団に混ざっていたんですか。
そうですね。日本人もいっぱいいたので、そのときどきで。食堂でランチをするんですけど、行ってみて、いたグループに混じる感じで食べていました。
初めてのフィリピンはよかったんですね。
すごくよかったです。
スービックのiYES
その1年後にお母さんにつれられて、スービックに来たんですね。
そうです。だから、フィリピンは初めてじゃないんです。
iYESとCIPだと規模が全然違うよね。
iYESは小規模で生徒は10人ぐらいですね。CIPは結構大きいです。受付も日本人と韓国人でわかれていて、何人かはわからないですけど、結構多いです。
生徒層も違うよね。
iYESは大人が多いです。会社の研修できている人とか、フィリピンに住んでいる駐在員の奥さんとか。あと、以前はイルカ留学で。週末は、水族館のイルカと一緒に泳いで、平日は英語を勉強するみたいなのに応募してきたのも、だいたい30~40代の方でした。でも、高校生とかもいますよ。CIPにも50代の方はいましたけど、8割、9割が学生で、年配の方は少数ですね。
iYESは社会人が多くて、ビジネス英語を学べるのが特徴なんですよね。
そうですね。
2つの学校の違いを教えてください。
自分のスタンスが全然違うので比較が難しいですね。CIPのときは、「TOEFLをやるぞ!」って、受験生みたいな気持ちでしたけど。iYESのときは気楽だったので、すごく楽しめました。iYESは小規模なので、先生との会話が多い。授業外でも一緒にご飯を食べにいったりして楽しかったです。
CIPでも先生との交流はあるでしょ。
CIPも先生とショッピングモールに行ったりはします。でも、先生との距離はそんなに近くはなかったですね。
規模が大きいからかな?
CIPは生徒がいっぱいいるので、生徒同士で出かけることが多かったです。みんなで卓球したり、バスケットボールをしたり。
iYESのほうがよかったんだ。
私のスタンスが全然違ったので比較するのが難しいんですけど。授業のクオリティはCIPのほうが高いと思いました。iYESの授業ってフレキシブルで、CIPみたいにシステム化されていないんです。だけど、私は授業をコントロールできるから、自分で授業をどうにでもできるからよかったんです。
システム化されてないからこそ、自由に学べたと。
そうなんです。私にはよかったんです。でも、誰がきてもいいクオリティにしないと、語学学校として駄目だと思うんです。だから、逆に、インターンとして働くとしても、すでに仕組み化されてるCIPよりiYESのほうが面白いかなと思って。iYESのインターンはやりがいがあると思ったんです。
インターンシップって、半分生徒で、半分職員みたいな形なんです。私は、日本で教育関係の事業をやっていたので、みんなに満足してほしいし、成長してほしい気持ちがあるんです。だから、英語の授業の質の向上に取り組んでいるんです。
フィリピンの学校インターンで学校の品質を向上させる
iYESのインターンを始めて何カ月ですか?
2017年10月中頃からはじめて、5カ月ぐらいですね。あと、3カ月ぐらいです。
教育の質の向上って、具体的に何をしてるんですか?
例えば、留学前の面談ですね。今までは中沢さんがおこなっていたんですけど。今は私とヘッドティーチャーがスカイプで話をしてます。ネイティブの先生2人の質問を、どれぐらい聞きとれるかチェックして、聞きとれない原因がどこにあるのかを事前に考えるようにしました。そのあたりの一連フローのシステムをつくろうとしています。
今は高校生の男の子が来ているんですけど、スカイプでインタビューしたときに、ネイティブの先生が2回言った文章が聞きとれなかったんです。でも、そのあと、私が同じ英語の文章を言ったら聞きとれたんです。語彙がないわけではなくて、ネイティブの発音に慣れてなくて文章をキャッチできなかったことがわかったので。フィリピンに来てからは発音にプライオリティを置いてます。
事前カウンセリングをしっかりやるようにしたんですね。
はい。あと、来てからのコミュニケーションも仕組み化しようとしてます。初日の授業後に、私が日本語で要望を聞いて、それをヘッドティーチャーに伝えて、翌日以降の授業に反映するようにしました。今までは、「何かあったら言ってね。」って感じで、積極的に聞きにいってなかったんです。それに、初心者だと先生に要望を伝えようとしても伝えられないことがわかったので。間に入ることが大切だと思って。いまはすぐにフィードバックして、次の日には改善されるようになってます。
当たり前のことを当たり前にしていってるんですね。
そうです。あと、帰る前に振り返りシートというのを書いてもらうようにしました。それは、生徒がどう感じていたかを私たちが知ることだけが目的じゃなくて、本人がフィリピンで得たものを考える機会にしたいと思ってるんです。自分の考えを言語化せずに帰って、あわただしい日常に戻っていくと、行ったというだけで終わってしまうと思うんです。けど、スービックという僻地まで来てくれたことを今後につなげて欲しくて。だから、本人のためになるような質問を考えています。
例えば、フィリピンってすごく怖いと思っていたけど、意外とスービックって安全な場所だったとか。食べものが最初はヤバそうだったけど、意外とおいしかったとか。本人が体験したことを書きとめておいてほしいんです。時間が経ったら忘れちゃうような、どうでもいいことかもしれないんですけど。そういうのを旅のアルバムみたいに書いて、持って帰ってもらうようにしてます。アウトプットすることで、満足度の向上にもつながるんじゃないかと思っています。
あと、最近は、留学が終わった1カ月後ぐらいにもヒアリングをしているんです。時間が経つと客観的になれて、整理された情報が出てくるかなと思って。
生徒とのコミュニケーションが密になったことで、改善されたことはあるんですか?
事前にしっかりヒアリングすることで、先生が準備できるようになりました。いままで、フィリピン人の先生は、生徒が来るまでに知ってるのは、名前と期間ぐらいで、どんな英語レベルなのかは詳しくは分かってなかったんです。初心者だよ、上級者だよ、ぐらいの情報しか聞いていなかったので。準備しようがなかったんです。事前に生徒情報があると、くる前に先生が準備できるようになりました。
生徒とのコミュニケーションの仕組み化はすごく大切だと思うんですけど。それは10人以下の小さい学校だからできると思うんです。いずれ、インターンの自分はいなくなるわけじゃないですか。どうやって継続していくんですか?
この次にインターン生がくることは決まっているので、引き継ぎをしていきます。あとは、テキストを充実させていってます。今、使っているテキストは、先生が自由に使っているので、先生によって説明が違うときがあるんです。だから、先生用のテキストを作って、詳しい例文を追加していってます。そしたら、授業の質の底上げになると思っていて。それが、半分ぐらいできています。テキストは私がいなくなっても使えるので。
フィリピン人に日本語を教える日本語クラス
前に会ったとき、iYESでフィリピン人に日本語を教える事業が立ち上がって、日本語講師をやってましたよね。
はい。日本語講師もやっています。おかげさまでいろんな企業さんから依頼をいただいて。一時期は本当に忙しかったです。いまは4社のフィリピン企業で日本語を教えてます。あと、個人で申込んでくる方もいます。意外と問い合わせてくる人が多くて。日本語学習の需要ってすごくありますね。
その日本語学校は留学生には関係ないんですよね?
関係ないですね。私はスタッフとして両方に関わっていますけど、別サービスです。ただ、iYESの先生が結構日本語クラスを受けているので、先生がちょっと日本語を喋れるようになってきています。先生が授業中に日本語を使うと、緊張していた生徒が安心できるみたいで。生徒さんからそういう声もいただいています。
いまはフィリピン人に日本語を教えるのはストップして、学校の品質向上に専念してるんですか?
いえ、日本語講師も継続しています。日本語クラスのほうも私がいなくなっても継続できるように教材づくりをしていて。それが終盤にさしかかってきているので、だんだん学校の品質向上に時間をかけられてる感じです。
想定している作業があと3カ月ぐらいかかるだろうということですか。
そうです。だから、休学を延長したんです。区切りがいいところまでやりきろうと思ってます。
iYESをオススメしたいタイプ
iYESってどんな生徒が合うと思いますか?
ある程度の偏差値のある高校や大学に通っている人で、今までにあまりアウトプットの機会がなかった人にすごくオススメしたいです。語彙とか文法はわかっているけど、スピーキングがあまり得意じゃない人。
地頭のいい人にオススメなんですね。
あとは、社会人かな。
教材がビジネス英語ですからね。逆に、合わないタイプは?
本当にビギナーのビギナーはちょっと難しいかなと感じています。ネイティブの先生が英語で説明をするので。日本語で文法を理解していない人は何も理解できないんじゃないかな。
先生はフィリピン人ですよね?iYESはアメリカ人とフィリピ人のハーフはいますけど、完全にネイティブの講師もいるんですか?
いえ、完全ネイティブの人はいないです。ハーフです。
スービックやクラークはアメリカ軍基地があったので、ネイティブのアメリカ人が多いですよね。CIPはネイティブ講師がいますけど、iYESのほうがネイティブ講師が多いんですか?
それはないです。同じような感じです。
他にも合わないタイプありますか。
すごく短期間の生徒ですね。目的なく1週間とか来るのはあまりオススメしないです。たぶんどこでもだと思うんですけど。何が得られたかわからないまま帰るのはもったいない。短期で来るなら目的をはっきりしたほうがいいです。
フィリピン留学検討者へアドバイス
フィリピン留学の注意点はありますか?
本当に英語を伸ばしたいなら、自分の学習スタイルを作ることが大事だと思います。
具体的にどういうことですか?
私の場合は、授業だけじゃなくて復習しないと覚えられないので、先生にテストをお願いしたり。週末は勉強時間を決めて復習していました。1カ月なんて、あっという間に過ぎちゃうので。自分に合った1日のスケジュールを組み立てないとなかなか成長しないと思います。私は復習がすごく大事だったので、意識的に復習をするようにしました。
わかりました。引き続き、頑張ってください。
ありがとうございます。
(2017年3月27日(火)マニラにて)
編集後記
iYESが今取り組んでいるのは当たり前のことだと思います。だけど、当たり前のことを当たり前にできてる学校が少ない。ぜひ良い学校にしていって欲しいです。iYESはスービックにある小規模な日本人経営の学校で、ビジネス英語とインターンに力を入れています。興味ある方は公式サイトをチェックしてください。
Podcast: Download (Duration: 44:00 — 10.1MB)