セブ島留学でCEGAを経験した生徒の体験談です!退職して70歳、北京で中国語を学んだ後、セブで英語を勉強中。英語と中国語を学んだメグロさんのアドバイスは、会話は鍛錬、音を学べ!
中国留学とセブ留学の比較体験談
セブのCEGAで勉強してます。70歳です。フィリピンは初めてです。大学卒業して以来、英語に接するのは50年ぶりです。
どういう経緯でセブへいらしたんですか?
中国にずっと留学してまして、その時に、英語をしゃべる必要があったんですが、単語の一つも出てこなかったんですよ。自分でも唖然としましてね。英語を少し勉強して旅行とか色々楽しみたいなと思って、セブへ来たんです。
久しぶりの英語はどうですか?
セブに来たばかりの時は、英単語のひとつも出ない状況ですごく不安だったんです。でも今のところ何とかなっているんですよ。自分でも不思議なんです。やっぱり高校とかで英語を勉強してるんで、どこかに残ってるんですね。
50年ぶりに英語に触れても、残ってるものなんですか?
自分でもわかんないですね。単語の一つも出ないようじゃ日常生活も困難だろうと覚悟はしてたんですけど、困ると火事場のバカ力じゃないですけど、英語が出てくるんです。セブしか知りませんけど、フィリピン人は優しいんですよね。よく聞いてくれるし、来て1ヶ月半ですけど、あんまり困ったことないです。
道を聞いても親切に教えてくれるし、彼らはネイティブじゃないから、英語がゆっくりなので、何とか聞き取れる。あと親切なので、こっちもオドオドしないで訊ねられるんです。精神的に余裕を持って聞けるんで、「え?」と聞き返されてもそこで怯まない。言葉以外に精神的な部分が大きいかも知れませんね。
フィリピン人の気質ですかね。
別に中国人が意地悪と言うわけじゃないですけど、中国に留学した時は、ある程度のレベルまでにいかないと生活で困りましたからね。でもセブでは、英語は初心者なのに、生活に困らないのが不思議です。
中国留学で広州へ
どれくらい中国に行かれてたんですか?
直近の7月まで、2年半ほど中国にいました。最初は北京に1年半ほど住んでいたんですが、北京には慣れたので、違った環境も経験したくなりました。どうせ行くなら北京とは180°違う環境がよいなと思い、中国最南端の広州を選びました。広東語にも興味がありました。
広州にはエキゾチックな感じを勝手に想像してました。「食は広州にあり」って感じで食い物も美味そうだし、ひょっとしたらねーちゃんも綺麗かなと、余計な期待もありました。もう一つは、勉強が目的じゃなく、現地を知りたいので、広東語に触れてみたいと思ってたんですよ。
広東省は、広東語以外は喋れないから、すごく困るよって昔は言われてたんです。でも、残念ながら広東語を聞く機会は非常に少なかったんです。時代の変化で直近10年くらいでガラッと変わったんだと思います、広州は経済が飛躍的に発展しているので、全国各地から職を求めて広州に来て、広東人以外の人が増えているせいでしょうね。
あと、私がそこまで広東省に深入りできてなかった。現地人同士では広東語を喋るからローカルな場所に行けば広東語のはずなんですよ。ところが、私は立派なマンションを借りたので、たまにしか広東語が聞こえないんですよ。広東省以外の人同士は標準語を喋るからね。あと、ある程度以上の会社になると色んな所から人が集まっているから、広東語を喋れても標準語を喋るんです。
その頃大学にいたんですけど、山ほど広東語を喋る学生がいると思ってた、でも、実際はそうでもなかった。広州の学生でも大学の中では標準語を喋る、これは意外だった。いろいろな地方から学生が集まっているから標準語を話す必要があるんでしょうかね。そして、僕は一応標準語ができたので、何も困らなかった。もし、周りが広東語なら否が応でも触れる機会があったけど、残念ながら広東語に触れる機会が少なかった。
北京と広州は生活は変わらなかったんですか。
そうですね、大学に通う意味では。もちろん地域独特の特色がありますが、説明すると長くなるし理解するのが難しいと思うので。
中国人と日本人の英語力
中国人の英語力はどうなんですか?
日本人と同じで、中国人も喋るのは弱いらしいです。けど、友達の中国の大学生は結構英語が喋れますよ。想像ですが、教育の問題だと思います。まだ中国の方が音を中心に教育してるように想像してます。もう一つは日本人より、勉強量が圧倒的に多いはずです。小学校だって夕方5時くらいまで毎日勉強してますよ。それから塾に行ったりしてる。まぁ良いかどうかは別ですよ。
凄いですね、でも中国人の英語力のほうが高いんですね。
日本人の若者の英語力がわからないので厳密比較はできませんが、英語が喋れる大学生は日本より中国の方が圧倒的に多いと思う。アメリカ人は中国人の発音はわからないと言うけど、中国人が日本に行って一番困るのは英語が通じないことって言いますよ。英語が上手いかどうかは別としてね。それくらい日本は英語が通じない国みたいですね。
そう考えるとフィリピンは特殊ですか?だってネイティブじゃないのに英語で困らないので。
生まれて初めての英会話の勉強で、セブに来たばかりで比較はできませんが、セブで英語を勉強するのはオススメですね。あくまでド素人だったらの場合ですが、こっちの英語がヘボでも通じるんです。だから自信を持って前向きになれる。相手も言ってることが遅いし、発音がネイティブと違うって高級な要望は置いといて、初心者ならセブの環境はいい。マンツーマンでこれだけ安く勉強ができるんだから。
オーストラリアへ行った人から聞いたんですけど、オーストラリアではグループレッスンなんでどうしてもお勉強になっちゃうんです。中国語の学習経験で言うと、聞く話すは運動と同じだから鍛錬なんです。お勉強じゃない。身につけるものです。だから、グループレッスンも大事だと思うんですけど、初心者ならマンツーマンがいいですね。逆に言うと、グループレッスンって何やってるのかなって思いますね。
中国の時もマンツーマンなんですか?大学なんですよね?
中国は普通の学校です。マンツーマンじゃありません。中国は一部の民間の会話学校以外は、外国人向けの語学学校を大学の中に持っているんですよ。だから正式な身分の大学生もいるし、私の場合は研修生です。でも、学生は学生なんですよ。正式な学生は本科と言うんですけど、本科の学生じゃなくて予科の学生みたいな感じで。もちろん学生証もくれます。
卒業証書は貰えますか?
貰えますよ。ただ正規の学生とは違うだけです。
中国とフィリピンの違い
セブと中国の生活はだいぶ違いますか?
違うと言えば違いますけど、2年半も中国にいたので、海外の環境に慣れているので、特に困ることはないですね。
食事はどうですか?
食べ物は両極端です。全く口に合わない食い物もありますけど、安いところのほど日本人の年寄りの味覚にはあう。気取ったレストランに行くと、しょっぱ過ぎたり、味が濃かったりするんですけど、日本の定食屋みたいなところに行くと何ら違和感はありませんね。
前にITパーク近くの学校NILSにいたので、その時は、学校付近に定食屋のような店がたくさんありました。昔の日本の定食屋のように、庶民が来ておかずを選んで食べるようなスタイル。今では日本でもほとんど見かけなくなりましたけどね。焼き魚なんて日本瓜二つですよ。
中国の料理は美味しいですよね?
中国は種類が多いので何でもありますからね。僕は余り好き嫌いはないんで、何でも大丈夫ですね。
中国と日本とフィリピンだと、インフラはだいぶ違いますか?
私は適応性がありすぎるのかもですけど、日本より圧倒的に後発国だって先入観がありますので、多少インフラが弱いことも受けいれられました。逆に、人が優しくて嬉しかったです。僕が泥棒にあったり、トラブルにあうと印象が一変するんでしょうけど、今のところはないんで、フィリピン人は優しくていいなと。これだけ優しい人間が多いのに、なぜ犯罪が多いのか逆に不思議です。貧困が原因なんでしょうけど。
では、セブの治安は問題なく?
変な場所に行くなと言われているので、とりあえず今のところセブは新米なんで普通に過ごしていますね。
語学習得で重要なのは音
中国語を学んでいたときの目的は何だったんですか。
コミュニケーションです。勉強とか学問って捉え方はしてなかったんです。だいぶ歳なんで、口がペラペラ動くなんて期待してませんので、そこそこ喋れるようになりたいと思ってたんです。
中国語を勉強した経験から、英語を勉強する際の工夫とかはあるんですか?
ヘボのくせに工夫もないんですけども。中国語の時は、音を中心に勉強しました。矛盾しますけど、リスニング能力を高めるのは無理だから、「聞く話す」ことを中心に90%くらいしてました。
中国語では、漢字が読めるのは日本人の利点と欠点が同居してます。中国語だとすぐ文書に目がいっちゃうんですよ。パッと文字に目がいき、目から頭に入って、そこから口にいくので、それが利点ですけど、会話能力や聞き取り能力を上げていくためには致命的な欠陥なんですよ。
何が欠陥なんですか?
僕は中国に行く前に、2、3年勉強してから渡航したんです。でも、アフリカ人は全く中国語を勉強してないのに、いきなり中国語環境なんですよ。もちろん彼らは漢字が読めないから、最初めちゃくちゃ苦労するらしいんですよ。耳に頼るしかないから、聞いたことを真似して口で反復する。それがえらい上達が早いんですよ。アッと言う間に追い越される。ヒアリング能力がこちらは中々上がらないのに一瞬で抜かれるんです。そして、難しい文章を書く事は、日本人の金城湯池だと思ってると、彼らが思いがけない良い文章を書くんですよ。
私は英語の勉強は中学、高校、大学でしかやらなかったです。そして、その頃は音の教育なんてやってません。素質の問題もあるけど、教育の問題も大きいと思うんですよ。日本の語学教育は読み書き重視で、翻訳中心ですね。英文和訳に大半の時間を過ごしていると思うんですよ。
中国語では、もっと音を重視した教え方でした。でも、今考えたら全然足りなかったです。授業中に中国語を日本語に訳している時間が長いんです。そうすると、中国語を話せないんです。意味はわかるし、頭では理解できるんですけど、結局使えない。喋れないし、書けない。アウトプット能力がないんですよ。翻訳ばかりやっているからですよ。
英語も同じで、意味は分かるんですよ、辞書を引けばね。ただそれをやっている限りはダメ。僕の持論なんですけど、日本の語学教育は間違えてる。音の教育が必要。そして、訳す授業はやめるべき。生徒が意味をわかってるかとか、文法を理解して喋ってるかどうかって事は、生徒に訳させれば先生は判断しやすいんですよ。だけど、そういう教育だけじゃ喋れるようにならない。でも、そういった訳さない教育をしようと思うと、教育方法を一変する必要があるでしょ。それは憲法を変えるくらい大変だと思う、だから、どこの学校もやってないと思うんですよ。
フィリピン人はネイティブではないですけど、ネイティブに近いパフォーマンスを持っているんで、音を中心に言葉とか耳とかいうツールで会話されているんで、学習は有意義なんですね?
有意義だと思いますね。日本の英会話学校は知りませんが、普通の授業はグループですよね、あと訳す授業をやっていると思います。それでは英語を使えるようにならないですよね。日本に音や会話の授業があれば、それを受けてからセブに来ればいいですけど、たぶん日本にいたって、一部の器用な人は別として、お勉強では喋れるようにならないんで、セブ留学する意味はあると思います。英語で考えて英語で論するって風に変えていかなければね。まぁ日本の英会話学校でもやってるかも知れませんけどね。
語学留学検討者へアドバイス
これからセブ留学を考えてる人にアドバイスがあればお願いします。
私がセブでCEGAを選んだ理由は、CEGAは現地の大学と同居しているからなんです。現地の大学生とコミュニケーションを取るチャンスがあると思ったんです。
CEGAの一つの特徴ですね。
学校がどんなに素晴らしくても学校の勉強はあくまでベースキャンプみたいなもんで、現地の人間とコミュニケーションしないとね。学校の先生の英語は遅くて、綺麗な発音なので、多少聞き取れなくても、前後の関係でなんとか理解できる。また、こちらがいい加減な英語を話しても、先生は日本人の英語に慣れてるので解ってくれる。だから、学校だけだと、自分が出来たような錯覚におちいってしまうんですよ。
もちろん買い物に行って「これくれ、あれくれ」くらいは通じるでしょうけど。なるべく先生以外の人と話す事が大事だと思います。私もまだできてませんが、それがキーポイントだと思うんですよ。勉強の為の留学、留学の為の留学ってのはね、もちろん重要ですよ。でもそれ以上にならない。とは言え、初めて留学に来られた方がそんなネットワークがあるかっていうと私もありません。でも、CEGAは現地の大学と同居してるので、意識してればどこかでキッカケがあると思います。
CEGAは現地の人と話せる環境が近くにありますからね。
チャンスをつかめるかは、自分次第ですが。中国の場合、幸いにも日本語を勉強している中国人がいっぱいいたんで、その人たちと交流してました。日本人と交流する事はその人たちにもメリットがあるんです。できるだけ交流をしていくのが語学レベルアップの大きなポイントだったんですよ。
ただセブでは日本語を勉強しているフィリピン人はそれほどいないんで、どうやって交流できる人を増やすかがポイントだと思っているんです。口で言うほど簡単ではありませんけど、意識持っていると持っていないとで全然違うので、それが私の課題でもあるし、新しく来られる方も念頭に置かれたほうがいいと思います。
参考になりました。ありがとうございました。
(2015年11月12日(木)セブのCEGAにて)
編集後記
中国語と英語を勉強して感じるのが、語学学習に大事なのは、「発音の勉強」「先生以外の人と話すこと」というのは大変参考になります。セブでも学校によって全く違うのに、国が違うとなおさら留学は違うことがわかりました。そして、セブ留学は英語初心者でも安心できる環境であることもわかりました。
セブのCEGAは現地の大学と同居してる学校なので、現地人とコミュニケーションを取るチャンスがあるのが特徴です。CEGAに興味ある方は以下の公式サイトよりどうぞ。
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