フィリピンでタクシーのトラブルを避ける7つのテクニック!

フィリピンの都市部での移動で避けて通れないのがタクシーのトラブル。治安が悪いと言われているマニラやセブでタクシーを安全に乗るためのテクニックです。

フィリピンのタクシートラブル対策
2012年からフィリピンにいます。藤田です。現在はバギオに住んでいます。
マニラのEBに半年留学してた辻です。
フィリピンで一番トラブルが多いタクシー乗車時の注意点を話ましょう。
本当にタクシーのトラブルが多いんですよ。タクシー乗る時は必ずメーターを使うように言うんですけど、それでもメーターを使わない運転手いるんです。で、「降りるから止めろ!」って言うと、なんだかんだ言って距離を伸ばそうとするんですよ。それで、降りたら100ペソだって言うから、そんなん払えるかって。で、降りちゃいます。
そういう時は払わないで良いですよ。でも、変な場所で降ろされたんですよね?
そうなんですよ。意地悪されたのか全然人通りのないところで降ろされちゃって。ヤバイかなと思ったんですけど、運よくすぐタクシーが現れて大丈夫でした。
タクシーのトラブルは、フィリピンでは避けれないですね…。
ただ、リスクを低くすることは可能なんですよ。1つはタクシーに乗る前にメーターを使うか聞くんです。大丈夫、ってすんなり言うドライバーはオッケー。ちょっと渋るドライバーはヤバイ、顔つきを見て判断します。目を見るとだいたい分かりますね。
新しく来た生徒さんには、英語が喋れないドライバーのタクシーには乗っちゃダメと言ってます。フィリピンでは英語教育が普及してるんで、英語が喋れる人はそれなりにモラルを持っているはずなので。

タガログ語で話す

私は簡単なタガログ語を覚えて、どこどこに行ってくれっていうのをタガログ語で話すんですよ。そうすると相手はフィリピンを知ってるなと思います。最初の一言だけでいいんですよ。
なんて言うんですか?
パプンタァバァイトナンどこどこって。
パプッタ…ちょっと長いな…。
パプッタバイトナン。
タガログ語を覚えたんですか?
ちょこっとですよ!
タガログ語の発音が悪かったら逆に怪しまれないですか?
大丈夫です。挨拶でもいいんですよ。ちょっとでもタガログで話せば、悪いことをするリスクは減ります。経験上。
僕はタガログ語で「デレッチョ(まっすぐ)」って言います。何か言われたら、「オポ(はい)」って言っておけば、タガログ語を喋れる雰囲気は作れます。
オポ(笑)

フィリピンを褒める

あと、よく生徒に言うのは、「フィリピンを褒めろ!」です。タクシーに乗ってる間にフィリピンのことを褒めて褒めて褒めまくったら、トラブルになりにくい。会話が盛り上がったら、ボラれない。むしろサービスされる。
全く一緒です。同じことをしてます。褒め殺し。
会話が弾まない時はやばいシグナルなんですよ。何を言っても反応が悪かったり、イライラが伝わってくる時あるんですよ。そういう時はトラブルになる可能性があるので注意です。

乗車前にタクシーのナンバーを写真に撮る

ハウスキーパーがタクシーを呼ぶ時に、ケータイでタクシーのナンバーを写真に撮ってるんですよ。運転手の証明証や名前も控えてて、わざとタクシードライバーに見えるようにやってます。そうすると、ボッタクリがないんですよ。これからフィリピンに来る人は空港でやるといいですよ。
セブに住んでる女の子が同じことやってました。タクシーに乗る時はナンバープレートを写真に撮って彼氏に送る。撮ってる様子をアピールしながらね。ドライバーはナンバーが控えられてる、と分かるから、悪いことしにくい。女性が夜にタクシーを利用するときは写真撮影したほうがいい。
あと、女性が帰る時に、「空港に着くまで絶対に寝ちゃダメだ。」とハウスキーパーが必ず言うんです。深夜に帰るじゃないですか。絶対寝るなって厳しく言ってます。
眠らされるケースもあるらしいですからね。窓は完全に閉め切ってると、声が聞こえなくなるから、ちょっと開けてる方が安全みたいです。でも、ドアはロックしてないとダメですよ。外からドアを開けられるので。あとは乗る時間帯ですね。
基本、夜は危険って言われてますよね。
でも、昼間はすごい渋滞するから、僕は深夜にタクシー乗ってますよ。危険な目にはあったことないけど、深夜は避けたほうがいいんでしょうね。僕は男性ですからね。

トラブルが起きても喧嘩しない

危険な話か分かんないですけど、タクシーは事故も多いんですよ。僕も昨日あったんです。生徒さんを空港まで迎えに行って、空港からタクシーでハウスキーパーと一緒に帰ってきたんですけど、ハウスキーパーがドアを閉めるのゆるくて。走ってる時にドアが開いちゃったんです。それで、ドライバーがハンドル切った時に後ろから追突されて、事故を起こしたんです。新しく来た生徒さんが。「首が痛いけどどうしよう…。」って言うから病院に行ったほうが良いですよと。フィリピンは事故を起こしても保証金とか本当に少ないみたい。海外旅行保険を使うのがオススメです。
海外旅行保険は入ってたほうが安全ですね。
あと、フィリピンの人は車線を守らないでしょ。昨日タクシーに乗ってる時、バスとぶつかりました…。
運転めちゃくちゃですもんね。
で、お互いに頑固になって譲り合わなくて、バスが逃げたんですよ。そしたらタクシー運転手が頭にきちゃって追いかけ回してるんですよ。
お客さん乗ってるのに(笑)。
何やってんだこいつ、と思いましたけど。バスの前に無理やり割り込んで。降りて出て行っちゃうんですよ。で、しばらくバスの運転手と喧嘩してて。
タクシーの中で待ってたんですか?
そうです。もう夜も遅かったんで、メーター使わないで交渉で金額固定して帰ってきてたんで。もういいやと。あんまり言うと血が上るじゃないですか。
怒ると逆効果ですもんね。ケンカはダメです。じゃ、時間はかかったけど金額は固定。
固定料金です。最近はフィリピンの感覚に慣れてきちゃって。
日本に適応できなくなりますよ!藤田さんはタクシーの注意点ありますか?

タクシー乗車時のメモはドライバーに渡さない

ありますね。まず空港から街に出るとき。クーポンタクシーかイエロータクシーを使うんですけど、空港でも安心してはダメです。イエロータクシーはメーター制なんです。空港が許可してるタクシーだから安全だと思ったらいけないですね。質が悪いドライバーもいて、メーター制なのに降りる時に料金交渉してきたりします。
イエロータクシーに乗る時に空港の職員がナンバープレートを控えた小さいメモを渡してくれるんです。あれはちゃんと持っておかないといけないんですね。何か問題があったときに、そこに書いてあるところに連絡をすればトラブルを解決してくれることになってるので。ドライバーはそれが怖いんです。ドライバーの中には、乗った途端にその紙をよこせって言うんですよ。でも、渡しちゃだめです。知らずに渡しちゃうケースが多いんですよ。
フィリピンのタクシー乗車時に渡されるチケット
よく見ると、控えはちゃんと持っててくれって書いてあるんですよ。でも、タクシーの車内は暗いし小さい文字で書いてあるから分かりづらいんですよね。
重要ですね。
クーポンタクシーは定額制のタクシーですけど、トラブルが全くないわけじゃないです。もちろん料金も高いですし。
クーポンタクシーは高いですよね。行き先ごとのタクシー料金がラミネート加工されている紙を見せてきますが、ニセモノ料金のこともあるので注意です。

タクシー料金の相場を事前に調べる

ぼったくられる人はたくさんいますよ。セブの空港からセブシティまで渋滞なかったら200ペソぐらいで、300ペソあればだいたい大丈夫なんですが、ある生徒は2000ペソも払ってました。でも、初めてだと相場が分からない。
相場を知っておくのは重要ですね。
マニラ空港からマカティは渋滞がなければ、200ペソぐらいが相場です。2000ペソも初日に盗られたら凹みますよね。
2000ペソあれば豪遊できますからね。
豪遊はできないけど(笑)、5000円ぐらい?大きいですね。タクシーだけでも注意点はたくさんありますね。

助手席に乗る

もう1つあるんです。1人でタクシーに乗るときは助手席に座るんです。何故かと言うと、フィリピン人は1人だと助手席に座る人が多いんです。だから、助手席に乗ったほうがこいつ慣れてると思われる。これは推測なので確認しておきますね。ちなみに、タクシーに乗る時は必ず助手席に乗ってるんですけど、荷物は後ろの席に置いてます。
え、わけて?
はい。デカい荷物を持ってる時は、トランクじゃなくて後ろの席に荷物を置いて、助手席に座ります。
僕もスーツケースはトランクには入れないです。トラブルのときに、ドライバーがトランクを開けないと面倒なので。だけど、だいたいトランクと一緒に後ろの席に乗ります。いつでも降りられるように。
でも、超早いスピードで走られたら飛び降りるの難しいじゃないですか。
それは助手席でも一緒でしょ。
そうなんですけど、大事なのはこいつ知ってるんだなと思わせることなんです。でも、間違ってたら申し訳ないのできちんと確認しておきます。
タクシーのドライバーがフィリピンのイメージを悪くしてるから、国がなんとかして欲しい。そうしないとフィリピンのイメージは悪いまま。
でも、なかなか難しいので、トラブルを避ける、もしくは、トラブルにあった時にどう対処するかを知っておいたほうが良いですね。
どこの国でも危険なことはありますからね。僕はマニラに半年いて、基本的なことを注意してれば大丈夫と思いました。でも、危険防止に知ってたほうがいいことはあります。
盛りだくさんですね。タクシーのトラブルは多いので、注意点は知っておくべきですね!

編集後記

フィリピンでも田舎では、タクシーのトラブルは少ないです。バギオは料金の上乗せないし、クラーク、ターラック、ドゥマゲテはそもそもタクシーがあまり走ってない。ただ、首都マニラやセブでは面倒なタクシートライバーがいるので、料金の相場を頭に入れて注意してください。Grab(グラブ)がでてからはタクシーのトラブルは減ってますので、タクシーに乗る場合はGrab(グラブ)を使いましょう!

フィリピンの治安

(2015年5月1日(月)マニラにて)

このインタビューの音声は下で聞けます。

フィリピンの交通情報
トラブル体験談

中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になり、学校に呼ばれるようになる。体験した学校は100校以上。いろんな学校を体験すると、ほとんど同じだけど、一部の学校は全然違うことを知る。業界で一番詳しい自信を持った、2016年に「英語はフィリピンで学べ」という書籍を出す。TOEIC845(リスニング450、リーディング395)。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター。英語を身につけて日本から出て視野を広げてほしい。そんな思いでエージェントをやっています。

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