セブの学校インターンの真実パート3!無料で英語が学べるメリットとデメリット!

セブ島での学校インターンシップ覆面座談会。無料留学のメリットとデメリット!やってよかったことと辛かったこと。英語初心者でセブの学校でインターンしてどうだったのか?

セブ留学の学校インターン座談会3!メリットとデメリット!

セブの学校インターンシップのデメリット

休憩終了!1人帰りましたが、次はセブでインターンやってて辛かったことを教えて下さい!

日本の常識で考えてると、会社の組織自体が違うんです。上司と距離が近くて、なんでも自分で動かないといけないので、すごい臨機応変さが重要視されます。人任せな感覚だと何をやっていいのかわからなくなったり、自分が何やってんだろうってなると思います。

どうしたらいいのかわかんなくなっちゃうんですか?

仕事の範囲が広くて、やることが多いんです。新しいことを企画したりするので、新入りでも責任が重い。日本で働いていた時よりも責任を感じました。

インターン生なのに?

はい。日本から来る生徒さんと直接やり取りするので。やっぱり責任重いなと感じました。

一般的にインターンって責任はないイメージですけど、実際やってみると責任を感じると?

そうですね。

うちの学校もです。インターンが経営の中心にいるので。例えば、料金改訂のお知らせとかもインターンが生徒に伝えるんです。私は顧客対応だったので、月に70名のお客様の問い合わせがあった時は大変でした。

成約までに何十通もメールしなきゃいけないし、見積もり作成からいろいろしなきゃいけないことが多くて。しかも、インターンは私1人だったので、止めちゃうとダメだし…。既存のお客様も対応しなきゃいけなかったので…。

新規の問い合わせが70人来て、生徒がいっぱいいて…。それは大変だ。

その時は私は生徒対応ではなかったので、なんとか対応できたんですけど、早くメールを返さなければいけないし、授業は全然取れないんですよね。見積もりを作ったり、ミーティングで話し合いとか。確実にインターンの仕事じゃないんですよね。やっぱりすごく責任もあって。

料金を改定したら生徒から、文句を言われるの?

生徒さんも分かってくれて、「それは普通は上司がやるべきよね?」と言ってくれて、生徒さんがすごくよかったし、先生もサポートしてくれたのでよかったです。

あと、契約内容ですね。インターンしようと思っている人は契約内容をしっかり学校に確認して欲しいです。私の場合は、聞いてたのと全然違いました。

(契約内容と現実の違いを聞く。)

最悪ですね(笑)。

ジレンマですよね、学校は凄い好きだし、先生も好きだし。もっと有名になってほしいなと思うんですけど、一方でインターンを酷使してて、捨て駒として使ってると感じてしまったので…。

でも、そもそもインターンって厳しいものだと思いますよ。だから募集時に良い事しか言わないのが問題なんですよ。無料で英語が勉強できるとかね。

やっぱりインターン希望者は英語を勉強したい方がほとんどだと思うので、英語学習を期待してうちの学校へ入ったら全然違うと感じると思います。現に結構辞めてるし。だから、理想と現実は違いますと伝えたい。

インターンで一番の辛いのは、組織において一番下なんですよね。だから、先生の数が足りなければ、インターンの授業はストップしますし。勉強する部屋が足りなければ、インターンは外で勉強します。仕事が忙しくて手が回ってないと、授業削って仕事してくれない?ってなります。面倒臭い仕事がある。難しい仕事じゃなくて面倒臭い仕事です。じゃあ、インターン生やってきてって。全部インターンにまわっていくんですよね。そこが一番つらいところですかね。

使いまくられる(笑)。

仕事という風で見ても、雑用が多く、たいしてスキルアップにならないことが多くて、英語という面で見ても、質の低い先生の授業になりがちだし、余裕がない時は、全部が「ゴメンね」ですませられちゃう。そんな位置づけなのがつらいですね。

あと、学校にもよるんですけど、生徒さんがインターンをどう見てるかもポイントとしてありますね。生徒さんがインターンを仲間として見てる場合はそんなにしんどくないんですけど、インターンを会社の人間と見てると、いろんな文句を言われます。先生の愚痴も、組織の愚痴も、生徒さんからのクレームは一番近いインターンに行っちゃうんです。でもインターンには問題を解決する権限はないですし、上に言ったところで組織によっては、「そんなのただの愚痴でしょ。知らないよ。」って言われちゃう。板挟みで、精神的にくる部分が多いですね。

実際、生徒はインターンと正社員の役割と立場の違いをわかってるんですか?

生徒からすれば関係ないですね。学校の人に伝えてよって感じです。

その人が無給だろうが、有給だろうが、関係ないんですね。

責任者に言っておいて、責任者呼んできて。会社員で言うと一番平のサラリーマンですから。一番ストレスが溜まります。

なんか悲しくなってきた…(笑)。

わははは(笑)

コールセンターのインターンシップ

なんか聞いてたら、学校のインターンは大変そうですね。

コールセンターの仕事とは違いますか?

違いますね。確かに最初に聞いてた条件と違うことはありましたけど、私たちはただ仕事をこなしていくだけなので。ただ、案件によって、ちょっと責任に差があるので「辛い思いしてる子」と「めっちゃ楽だよね、つまんない、飽きたみたいな子」はいます。仕事でストレスを抱えちゃう子はいます。

だけど、Wi-Fi完備ですって条件があっても、フィリピンなのでうまくネットが繋がらなかったりするじゃないですか。文句を言ってる子もいるんですけど。私は、まぁしょうがないよねって受け入れちゃうんで、辛くはないです。

ネット完備って書いてあったけど、ネットが繋がりにくい。

でも、ネットはどこ行っても多分一緒だと思うんですよ。セブだから。

仕事のストレスは学校のインターンに比べると少ない?

間に挟まれてないので少ないと思います。生徒さんがいてオーナーもいてって。一番辛い位置だと思うんですよ、あっちからこっちから言われても、自分じゃ判断もできないし。でも、私たちは言われた仕事をやってるだけなんで。

コールセンターのインターンのほうが役割は明確なんですね。単純作業がストレスになる人はいるけど、学校スタッフの精神的ストレスとは違いますね。

違いますね。ストレスと思えないぐらい、申し訳ないぐらい。

学校のインターンも良いところありますよ、きっと(笑)。

韓国の学校のインターンシップ

私の学校は、業務の線引きがしっかりされているので、皆さんに比べたらそんなに大変じゃないです(笑)。でも、ブログをずっと書かなきゃいけないんで、ネタが切れる。

毎日ブログを書かなきゃいけないんですか?

週3でブログを書くんですけど、ブログのネタがなくなると自分のお金を使ってご飯を食べに行ってましたね。

内容がない記事を書いたら怒られるんですか?

いや、そうではないんですけど。

あと、私が日本人のインターン生を見てると2つパターンがありました。1つは凄い前向きで社交的で、クレームを受けても自分でなんとかするし、ストレスも発散できるタイプ。そういう子は韓国資本でも韓国人スタッフと仲良くなります。日本に帰る時も「あの子を採用したいね。」って会社は言ってました。逆に内向的で、静かで、社交的ではなくって、問題を抱えてしまうタイプもいます。そういう女の子がいたんですけど、クレームがきたら全部抱えこんで、上司に英語でうまく伝えきれず、すごい病んでました。韓国社会の文化があって、組織は日本とは違うので、そこで孤独感を感じて。2ヶ月くらいで辞めていきました。

韓国の学校は職務細分化されていて、仕組みもできてるけど、合わない日本人はいるんですね。

そうですね。やっぱりみんな韓国人だから、馴染めないと孤独だと思います。日本の生徒さんからクレームも来ますし。

同じ環境でも人によって全然感想は違いますね。良い学校だと言う人もいれば、合わない人もいると。

学校にダイレクトにインターンを申し込むよりは、エージェントを介したほうが安全じゃないかと思う。

インターンのエージェントもあるんですね。トラブルがあった時にエージェントを通してたほうが安全なのかな?メリットデメリットがありそうですね。

セブの学校インターンシップのメリット

インターンやってよかったこともありますよね?

フィリピンの人と一緒に仕事できたのが一番よかったです。学べたこともたくさんありますし、自分の常識が常識じゃないって、思い知らされました。日本と違う環境で働いたことで客観的に日本を見れました。仕事に対する姿勢も違う。日本人ってすごい真面目だと思う。でも、フィリピン人は苦しまずに働いてる。そんなに仕事で苦しまなくていいんだって思う。

それはみんな思うんじゃないですか。日本人はすごい真剣に働いてて、フィリピン人はあんまり何も考えてないけど、今の幸せ度で負けてる、みたいな。

その通りだと思います。あと、海外でも働けるってわかったのもよかった。

もともと選択肢になかった?

海外で働くなんて全く考えてなかったです。実は、留学の延長で軽い気持ちで働いたんです。でも、海外に住んでもいいんだって思えたのが、自分としては大きい、選択肢が広がりました。あとフィリピン人の「私たち家族でしょ」って感じ。凄い愛が強いんです。同僚同士でも家族だから支え合っていこうよみたいなのがあって、職場環境としては凄いよかったです。

インターンで一番よかったのは「楽しさ」じゃないかなって思ってます。ていうのも、環境にもよるんですけど、インターン生ってだいたい生徒と同じ宿泊施設に泊まると思うんですよ。フィリピン留学に来ている生徒って一癖二癖ある人が多いじゃないですか。日本だと話すことのないような人たち、年齢の人たち、経歴を持っている人たちと接することができるのがインターンの特権の1つだと思ってます。

もう1つが、社員よりインターンのほうが、フィリピン人の先生達と距離が近い。先ほどおっしゃられた「家族でしょ?チームじゃない?」って言うのはフィリピン人のホスピタリティですけど、それを150%感じる事ができるのはインターンの特権かなと。

なるほど、社員とかオーナーとかスタッフよりもインターンの方がよりフィリピン人の現場に近いんだ。

セブには、良い意味で常識から外れてる人が多いと思います。私、前の会社は8年ぐらい働いていたんですけど、わりと指示を出す方だったんですね。それで、自分の中でいろんな常識ができちゃったんですよ。こういうパターンはこうだ、こういう時はこうだって。でも、セブに来て色んな考えの人たちと出会って、今もこうやっていろんな話を聞けて、今までの自分の常識が全部崩れて、視野も広がりました。もともとの目的は英語の勉強でしたけど、それ以外のものも得られた。

それは予想していた以上でした。半年後は日本に戻って働こうって考えてたんですけど、それも変わってきました。自分の芯みたいなものが崩れたわけじゃないんですけど。

でも変わった部分もたくさんあるんですね。それがご自身ではポジティブなんですね。

よかったと思ってます。流されたわけじゃないんですけど、良いなって思える考え方に触れられたので。

私がよかったと思うのは、コストですね。

コスト?生活コスト?

そうですね、ドミトリーとかランドリーとか全部無料で海外の生活ができることですね。それと、日本と韓国で働いていた時はオフィスワークだったので、主にパソコンと向き合って仕事をしているので、人と接する機会が少なかったんです。だから、インターンする時はすごく不安で、「私にできるかな〜」と思ってたんですけど、やってみたら凄い楽しかったです。

いろんな生徒と接するじゃないですか、苦手な人もいるし、うるさい人もいるし、子供もいるし、対応力が見についたと思います。

前向きに考えられるのがエライですね。

それで私も成長できたかなって思います。

日本にいる日本人とフィリピンにいる日本人はちょっと種類が違うんですよ。フィリピンにいる日本人って変わっている人が多いんですよ。韓国の場合はどうですか?

同じですね。

そうなのか。差がないんですね。日本もいずれ差がなくなるんでしょうね。

日本では東京にいたんですけど、日本も地域によってみんな違う。セブで出会う日本の方々は色んな地域から来られているのでそれは凄く楽しい。日本の方だけでなくて、台湾とか欧米、中国とかも接する機会があって、面白かったですね。

スタッフから見て、日本人と韓国人の要求の違いはあるんですか?

ありますね。日本人は我慢強いです。一度我慢して我慢しきれなくなったら言う。でも、韓国人は目があったらすぐに文句を言う(笑)。どうでもいいことでもすぐに言う。

どっちがやりやすいですか?

うーん。でも、日本人の方が細かいですね。

分かる気がする。要求が細かいんですね。

違いますね。でも、人と接する仕事をしながら、人に役に立つので凄いやりがいを感じました。性格が変わりました。前は静かに一人でいるのが好きだったんですけど、今はお昼とか一緒に食べてます。

フィリピン留学生のよくあるクレーム

生徒さんのクレームで一番多いのはなんですか?

色々ですね、生活側と学校側に分かれますね。生活側だったらシャワーだったりとか、インターネットだったり。

インターネットが遅いとか、シャワーがジョボジョボだったりと。

そうですね。学校側だったら授業内容や先生の相性とか。

騒音とか。若い子たちが騒いで、おじいちゃん達が「最近の若いもんはダメだ!」とずっと怒られたり。

えっ、インターンが説教されるんですか?

はい(笑)。共同生活なんで生徒同士のいざこざはあります。

凄い勉強したい生徒と、遊びたい生徒で望む環境が違いますからね。

学校の中にもグループがあるじゃないですか。日本人のグループ、台湾人のグループ。台湾人のグループは日本人たちがうるさいよって、日本人のグループは台湾人をうるさいよって言ってて。でもよく考えてみるとお互い言語が違うからうるさく聞こえるだけな気がするんですけど。それでグループでケンカになることもあります。うるさい時に注意したら、あの子たちもうるさいじゃないって。

面倒くさいですね(笑)。

絶対女子ですね(笑)。

僕はいろんな生徒にインタビューしてますけど、スタッフとも話してますから、両方の言い分がわかるんですよ。ただ、留学生は滞在が短いから要求が日本クオリティなことがあるんですよね。でも、フィリピンだからどうしようもならないことがある。

昨日、別の学校のオーナーさんが言ってたんですけど、トイレの便座がないって言う人がいっぱいいるんですって。けど、フィリピンだから仕方ないんです。そのオーナーさんは「グローバル人材になりたいならグローバルな目線から日本やフィリピンを見ないとね。」って説明するらしいんですよ。それができるスタッフならいいんですけど、やっぱり社会人経験のないインターンだと難しい。最近はウォッシュレット付きの学校も増えてきてるじゃないですか。どんどん日本水準の環境になって行くと、フィリピンにいるのにフィリピンじゃないみたいな。それが本当にいいのかなって考えもあるんですよ。だから、生徒さんはお客さんですけど、時にはちゃんと説明して納得させて欲しい。そういうスタッフが増えるといいなと思います。

そうですね、それがフィリピンだよって、それも海外生活の経験と受け入れてって言ってます(笑)。

でも、全然わかってくれない生徒もいるから。スタッフの話を聞いてると大変だなって思うんですよね。他の国の留学って生活面のケアってそこまでしないでしょ。でもフィリピンって24時間営業だから大変だなって思うんですよね。でも、みんな良い経験もできたみたいでよかったです。

(2015年4月18日(土) セブにて)

セブの学校インターンシップ経験者

アキ子(ノイノイ.アキ子)
セブの大規模と小規模の2つの日本人経営学校のスタッフを経験した日本人女子
嫁フ(嫁はフィリピーノ)
セブの大規模な日本人経営学校のスタッフを2年経験した日本人男子
コール(コールセンター)
セブのコールセンターのインターンを半年経験した日本人女子
韓国
セブの韓国人経営学校でスタッフとインターンの両方を経験した日本語ペラペラの韓国人女子
ビー子(ジョリ・ビー子)
セブの小規模な日本人経営学校のインターンを半年経験した日本人女子

セブのインターンシップまとめ

フィリピンの学校インターンは無料留学のイメージが強いですが、実際は海外で働くことによるメリットやデメリットが大きそうですね。引き続き、セブの学校インターンの実態を探りたいと思います!最後は、インターン経験者からのアドバイスです!

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セブの学校インターン経験者からのアドバイス

体験談に出てくる学校

NILS (セブ島)

営業・サポートに力を入れた日本人経営のセブの語学学校!カランメソッド正式認定校

インターン体験談

トラブル体験談

中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になり、学校に呼ばれるようになる。体験した学校は100校以上。いろんな学校を体験すると、ほとんど同じだけど、一部の学校は全然違うことを知る。業界で一番詳しい自信を持った、2016年に「英語はフィリピンで学べ」という書籍を出す。TOEIC845(リスニング450、リーディング395)。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター。英語を身につけて日本から出て視野を広げてほしい。そんな思いでエージェントをやっています。

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