格安英語留学のフィリピンの体験談ですが、今回はターラックの韓国人経営のMMBSで勉強するアライヨウコさんの感想です。MMBSは200〜300人規模のキャンバス型の学校で、日本人は半分ぐらいで、評判通りの良い学校。MMBSの佐藤さんはよく名前を聞く方だったので、思い切ってメールして学校見学させて頂きました。
なぜフィリピン留学?
私は働いてたんですけど、会社を辞める予定だったので、辞めたら旅行に行こうと思って、行ったことない国を検索してたんです。それで、セブに行ったことなかったから、セブって検索したら、”セブ フィリピン留学”って出てきたんです。なんだこれ?って思って、のめり込むように調べたら、無数に学校が出てきたんです。
えっ、でも、もともと旅行に行こうと思ってたんでしょ?
あ、旅行には行きました。セブじゃないんですけど。その後にMMBSに来たんです。ただ、フィリピン留学を知ったキッカケがその時なんです。仕事で英語をちょっと使ったことはあったんですけど、言いたいことが英語で伝えられなくて苦戦してたんです。仕事はできてたけど、ヤフー検索を使ってたりしてたり(笑)。それで、英語はこれから絶対必要だし、思い切って留学したんです。
なぜMMBS?
自分なりにいろいろ比較したんです。フィリピン留学は、他の国の留学に比べたら安いけど、更にコストを抑えたいと思ったし。最初はセブに行きたいと思ったんですけど、セブはビルみたいなところに泊まる学校が多くて、MMBSみたいな広いキャンバス型があまりなかったんです。私は狭い空間より広いほうがよかったのでキャンパス型がよかったんです。
今もこっちで卓球をやってて、こっちではバスケやってますからね。本当に学校ですね。
そう。で、セブで1つ良いなと思うキャンパス型の学校があったけど、MMBSより料金が高かったんです。だから、セブという立地条件をなしにして、もう一度キャンパス型で学校を探したんです。
何をもって良い学校なんですか?
まず先生がしっかりしてること。あと、MMBSって韓国人とフィリピン人の夫婦で経営してるんですよね。それが良いなと思ったんです。韓国人はマネジメントで、奥さんが教育者。バランス良さそうと思いました。あと、MMBSの評判をネットで調べたら口コミもよかったんです。
それと、日本人スタッフがいても、スタッフの役割を果たしてない学校が結構あるって噂を聞いてたんですね。いるだけで、実際は英語もあんまりできないとか。だから、しっかりしてる日本人スタッフがいたほうが良いなと思ってたんです。それで、たまたまMMBSのパンフレットを見たときに、日本人スタッフのボスの佐藤さんが写ってて、その写真を見てMMBSにしようと思ったんです(笑)。
えっ、顔で決めたの?
なんか優しそうだったんです。ここだったら大丈夫そうと思って(笑)。他にも探したんですけど、そうやって日本人スタッフが顔を出してる学校ってなかったんです。なんとなく思ったのは、スタッフも辞めたりしてコロコロ変わるのかなと思ってたんです。だけど、写真が載ってるからロングステイなのかなって。そしたら、フィリピンのことも詳しそうだし、いろいろ知ってそうだし。
なるほど。それは事実ですね。
事実です。でも、佐藤さんの考え方とかは予想以上でした。厳しい方ですけど。
あのー、僕はちょっと怖いですね…(笑)。
臆することなく接したほうがいいですよ(笑)。
いや、臆してないんですけど(笑)、今回、MMBS見学のアポを取る時にメールでやり取りさせて頂いたんですけど、僕のメールが社会人としてダメな部分があったので、バシッと注意されました。それで、お会いして話しても、ブレない一貫性があって、厳しいお母さんみたいな感じですね。僕はいい加減なところあるので…。ただ、勉強するには絶対助かると思いますね。
やさしいってほんわかの優しいじゃないけど、なんかいいなと思ったんです。
良い学校にしようという気持ちがスゴイですね。
MMBSの英語学習の感想
MMBSに来てみて、実際どうだったんですか?
私は他の学校を知らないので、比較できないですけど、満足してるかというと、めちゃくちゃ満足してます。また来たいと思えるし。環境もレベルも満足。先生も佐藤さんも。
メキメキと英語は上達してるんですか?
まだまだ全然自信がないから、メキメキとは言えないけど、でも、確実に単語の量が増えてたり、喋れる言葉が増えてたりするので、進歩は感じてます。
2ヶ月モチベーションをキープして頑張れてるんですか?
そうですね。テスト前はナーバスになりますけど。MMBSは月1回テストがあって、それで、1ヶ月でどれだけ伸びたかが分かるんです。レベルが2つ上がる生徒もいれば、そのままの生徒もいますし、レベルダウンする生徒もいます。その試験はTOEICと違って、スピーキングもあるので、まんべんなく勉強しないといけないんです。
レベルは上がったんですか?
MMBSは英語レベルが10段階ぐらいなんですけど、入学時のレベルは下から2番目です。今はレベル3。学生は2段階とか3段階平気で上がるんですけど、私は年なので、おばはんはコツコツ上がっていくんです(笑)。でも、満足してます。ステップバイステップでやってる感じです。
1日何時間授業ですか?
コースによって違うんですけど、6時間コースと8時間コースがあって、私は6時間とイブニング1時間で7時間です。
予習復習はちゃんとしてますか?
ああ、宿題が出るとやってますね。やらないと次の授業に行けないので。特に私は初級者なので、知らない単語も多いので、事前に予習して次の授業に望んでます。空いてる時間は勉強してることが多いですね。
週末も勉強してますか?
授業はないですけど、勉強してます。平日は宿題に追われて復習ができないので、土日を使って復習してます。
MMBSの生活
ターラックって田舎でしょ。遊びに行ったりするんですか?
遊びもするし、勉強もする感じですね。
その時は、トライシクルに乗って、あの橋を渡っていくんですよね。
そうです。でも、みんなターラックが田舎って来て始めて分かると思うんですよ。私も調べてましたけど、クラークと思ってましたもん。来て、「ターラックって何?」って感じ(笑)。それぐらい立地は分からなかったです。でも、まあ、別に気にならないです。トライシクルもすぐ見つかるし。あと、MMBSの周りはこの学校しかなくて、トライシクルの運転手にすぐ顔を覚えられるんです。「Hey! MMBS! 」って、めっちゃ勧誘してきますよ(笑)。
この街でトライシクルを使うのがMMBSの生徒が多いんでしょうね。
ショッピングモールに行っても、すぐ声をかけられますね。
まあ田舎と言っても、SMもそんなに遠くないし、そこまで不便じゃないですね。だいたい学校の中で揃ってますし。病院もあってビックリしました。
そうですね。
今は何の時間?
晩ご飯が終わってフリータイムですね。イブニングクラスを取ってる人は、この後、夜の授業です。夜は18からと19時からの2コマです。
なんかあっちで踊ってますけど、クラブ活動?
毎月卒業式があるんですけど、明日なんです。スピーキングコンテストっていうのがあって、喋りたい人がスピーチしたり、出し物をやる人もいます。あの人たちは明日ダンスを披露する人たちで、先生と一緒に練習してるんです。
あのー、フィリピンに来ることに躊躇はなかったんですか?
なかったです。もちろんアジアの中では発展も遅れてるし、貧富の差もあるし。危険な国だって想像はしてたんですが、MMBSはセキュリティもしっかりしてるので。だから事前にセキュリティも調べてました。
どうやって調べるの?
すごい単純ですけど、ガードマンがいるとか。
まあ、どこの学校もだいたいガードマンいるけど、ここはキャンパス型やし、入り口は閉まってるし、セキュリティは高いほうですね。
だってガードマン厳しいですもん。生徒でも荷物チェックもあるし。お酒は持ち込み禁止で、持ち込むと退学なので。
退学もあるんや。
ありますあります。ルールは結構細かくいっぱいあります。でも、厳しいからこの学校の良さが保たれてると思います。
風紀は佐藤さんが目を見張らせてるの?
はい。めっちゃ怖いです(笑)。なんか佐藤さんがダメって言ってたから、やめとこうとかみたいな(笑)。
フィリピンが合わないタイプ
合わないと思うタイプとかありますか?
うーん。潔癖性の人。まあ、それはフィリピン全体なんですけど。それぐらいじゃないですか。ここはご飯も結構美味しいから。
佐藤さんがレシピもチェックしてますって言ってた。じゃないと少しずつ味が変わっていくそうです。
そうそう。あと、ヨーグルトもあるんです。日本人スタッフがカスピ海ヨーグルトを毎日作ってくれてくれてるんです。
ヨーグルトは嬉しいかも。通常はこのキャンパスの中で生活してる感じですか?
めっちゃそうです。是非授業も受けてみて下さい!
この後、イブニングクラスが始まりましたので、インタビューを終了しました。ご協力ありがとうございました。
(2014年3月27日(木) ターラックのMMBSにて)
編集後記
MMBSに行ってビックリしたのは佐藤さん。こんな本気の現場担当の方がいたとは。学校っていろんな要素があるでしょ。先生の質、施設、カリキュラム、オーナーの考え方とかね。で、人数が増えてくるとマネジメントしないとダメじゃないですか。人がいっぱい集まるとトラブルが絶対起きる。そういう時の対応力って英語力と関係ないです。そこに住んで生活してますから、英語以外でトラブルも起きるわけです。でも、学校オーナーって広告塔みたいな人も多いので、現場に100%コミットしてないことが多いです。で、現場のインターンは経験不足。そういう学校もたくさんあります。英語学習のケアはできても、生徒のケアをできる人が少ないんですよ。マネジメント力とかキャラとか器ですね。
で、佐藤さんは本気の現場マネージャーでした。厳しいお母さん。スタッフ3人と一緒に、最前線で学校運営をしていました。ここのスタッフはインターンではないそうです。僕は社会人の時、マナーでよく怒られるタイプだったので、佐藤さんにメールでアポを取った時に軽く怒られました。それも最もな理由でした。会えなさそうだったけど、最もな返信に惹かれて食い下がってなんとかアポが取れました。だからちょっとビビリながら訪問したんですが、お会いできてよかったです。僕は今まで韓国資本の学校は日本人に合わないと思ってましたが、しっかりした日本人スタッフがいればアリだなと考え改めました。
さらに、韓国資本は規模が大きいので、レベル分けができるのもメリットです。日本資本は規模が小さい(10人から50人ぐらいが多い)ので、その時に初級の生徒が多いと、EOPを徹底してもうまくいきません。でも、韓国系は生徒数が多い(100人から300人ぐらいが多い)のでレベルによってグループを分けれる。レベル高い人だけEOPとかできるわけです。MMBSでは住む建物単位で分けてた。もちろん少人数・小規模のほうが一体感があってアットホームなことが多いので、どちらが良いというわけではないですが。集客がほとんどエージェントらしいので、休みシーズンで韓国の学生が溢れると、また雰囲気が違うかもしれません。
今まで見た学校を塾とするなら、MMBSは学校っぽい。実際授業を受けたわけではないので、細かいことは分かりません。ただ、いい学校だと感じました。初級の人に日本語での授業を開催していて初級でもウェルカムだそうです。1日訪問して、佐藤さんの話を聞いて、学校見学して、2人の生徒の話を聞いただけなので、参考程度にして頂ければと思います。
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