マレーシアとフィリピンの3つの学校を経験した生徒の留学体験談です。英語の基礎知識がある日本人にはマレーシアのグループレッスンは非効率!話す反応速度と度胸で負けて、英語を話す機会が作りにくい。
マレーシア留学のグループレッスンは日本人にあっていない
フィリピン留学の後、マレーシアの学校が気になったんです。フィリピンではマンツーマンレッスンじゃないですか。グループクラスを受けたことがないので、どんなものか知りたくて、ペナンの語学学校に1ヶ月入りました。イギリス系の有名な学校です。
僕はクアラルンプールのブランチに見学に行きました。マレーシア留学はどうでしたか?
あまり良くなかったですね…。グループレッスンは日本人にあってないってすごく感じました。日本人でTOEIC700点ぐらいの人って、ある程度の文法はもう分かっていて、単語もある程度知ってるんです。
けど、英語は喋れない。だから、グループクラスでは低いレベルのクラスになってしまうんです。そうすると、文法の授業は簡単すぎてあまり得るものがないんです。しかも、グループクラスなので英語を喋る機会も少ない。
でも、フィリピンに2回留学して、英語を話す自信もついてるわけでしょ。それでも外国人のハートには負けてしまうんですか?
ハートは負けないんです。だけど、レスポンスの早さが違うんです。海外の人の方が速いので、反応スピードについてけないんです。考えている間に、誰かがしゃべってしまいます。
度胸の問題ではなく、スピードで後手に回ってしまうのか…。マレーシアでは会話力は伸びないなって思ったんですか?
英語は伸びるとは思います。だけど、効率が悪いと思いました。ただ、現地の人と話すのは面白かったです。マレーシアの学校の生徒の半分はムスリムです。あとは韓国人と台湾人。ムスリムでもリビアとかちょっと違う国の方もいましたね。
異文化交流する機会はあったんですか?
たまにご飯に行く程度ですね。そういう時に、ハラルのレストランを選ぶとか、そういうのはまさに海外経験だと思うんです。マレーシアの良さですね。
それで、1ヶ月で終了して、どうなるんですか?
マレーシアで発音矯正の必要性を感じた
マレーシアで発音矯正の必要性を感じたんです。ネイティブの先生に、「君はLとRの発音が区別できてないから、他の生徒が混乱してる。」って言われたんですよ。正しい文法で正しい単語でも、発音が悪いと伝わらないってすごく感じたんです。でも、それはフィリピンでは感じられなかったことなんですよ。
フィリピンでは発音を指摘されなかったんですか?
フィリピンの先生は日本人の英語に慣れてるので、LとRが違っても読み取ってくれるんです。それで、マレーシアで発音を何とかしなきゃといけないと思いました。あと、TOEICのスコアをもっとアップさせたいと思って。
それで探したら、セブのサウスピークを見つけたんです。ウェブサイトに書いてある内容も、割りと自分に合ってて、すごい説得力あって、納得できたんです。
インプットがなきゃダメだとか、正しい文法で喋らないと喋ってることじゃない、正しい発音で喋ってないのは、あなたが喋れてるんじゃなくて相手が苦労して聞いてるんだ。全部が実際身にしみて感じてたことだったので、ああ、なるほどなと思いました。それで、1ヶ月だけ行ってみようと。
僕も全く同じエピソードがあります。初めてHAL_Jさんに会った時に、「僕はTOEICのスコアは低いけど、適当に英語が喋れます。」って言ったら、「それは喋れてる気になってるだけで相手は困ってます。それを我々テレパシーと言います。」みたいに言われて。腑に落ちたんです。確かにそういう一面はあるなと。
サウスピークの発音矯正の授業がいい!
それで、ウェブサイトを見て、すぐにサウスピークに行きました。結構早かったです。
発音矯正は手応えは感じられたんですか?
はい。喋ってる時にちゃんとできてるかって言われたら、正直まだできてないんです。だけど、正しい発音の仕方が分かりました。日本語のフォニックスの本で学ぶんですが。発音の勉強の仕方と、正しい音、正しい口の位置や舌の位置が分かりました。
あとは練習量だと思っています。英語を喋る時に意識して喋るだけですね。発音授業が最後まで終われば、サウスピークにはそんなに長くいる必要はないかなって僕は思います。
今までいろんな学校に行ってますけど、他の学校では発音矯正は得られなかったんですか?
サウスピークの発音の授業は圧倒的に良いですね。すごい細かく指導してくれるし、厳しく指導してくれます。サウスピークの授業は、他の学校とちょっと種類が違います。
TOEICはどうなんですか?
TOEICはまだ結果が来てないけど、TOEIC対策はできました。授業が最大で4コマなので、勉強する時間は十分あると思います。
サウスピークってTOEICスコアアップがセールスコピーですけど、TOEIC対策の授業はないですよね?
授業の中では、TOEIC対策はやってないと思います。TOEICの単語のテキストを使ってますけど、テスト対策みたいな授業ではないです。
誤解する生徒がいると思うんです。TOEICテクニックみたいな授業がありそうだけど、テクニックの授業はない。
TOEICのテキストでリーディングの授業をしてるので、試験によく出る単語を自然と覚えていく感じです。あとは発音矯正で正しく発音できるようになると、リスニングも聞き取りやすくなりますね。
いまならマレーシアのグループレッスンでもっと喋れる?
今だったら、マレーシアのグループレッスンでもっと喋れそうですか?
どうでしょう。発音は改善されてると思うので、前よりは英語は伝わると思います。だけど、レスポンスのスピードは変わってないと思います。サウスピークはインプット重視の学校なので、スピーキングが極端に伸びたとは思えないです。だから、まだ早い気がします。
今後そこは鍛えていこうと思っています。なかなか難しいんですけど、マレーシアで英語を喋る機会をできるだけ増やします。
でも、積極的にトライしてるから時間の問題で達成できそうですね。マレーシアは日本よりは英語を話す機会がありますから。
あとは、就職しちゃうってことですね。就職しちゃえば英語を使うんで。
学校の違い。生徒、施設、食事、料金
ターゲット、MBA、サウスピークの違いを教えてください。
決定的に違うのは、他の学校に比べて、サウスピークは勉強してる生徒が多いです。みんな英語に集中しています。みんな勉強してるから、良い意味で流されます。
他の学校でも勉強している生徒はいます。だけど、勉強だけしてる生徒は少数派になりがちです。サウスピークは思ってたとおりでした。勉強に集中できました。
イケてないとこなかった?改善要望とか。
やっぱり施設はあまり良くないですよね。
MBAは料金が高いから、MBAと比べたらもちろん劣ると思うんですけど(笑)。ターゲットと比べたらどうなんですか?
同じぐらいですかね。環境としてダメな人はダメだと思いますね。お世辞でも綺麗とは言えないです。だから、施設面はある程度覚悟を決めて来たほうがいいと思いますね。
3つの学校で食事はどうでした?
ターゲットの食事はあまり美味しいとは思わなかったです。ただ、僕がいた2ヶ月の間でも、ちょっとずつ美味しくなっていってたので、改善する意識はあったので、今どうなってるかは分からないです。
MBAの食事は朝だかえです。朝はホテルのビュッフェです。サウスピークの食事はまずくはないです。日本人でもあんまり苦労せず食生活を送れると思いますね。
英語力と目的によってセブの学校は使い分ける
セブ留学検討者にアドバイスありますか?
目的をはっきりさせてから来ないと、間違った学校を選んじゃうんで。何をしたいのか、どれぐらいの期間行けるのか、自分の英語レベルはどこなのかをしっかり考えることが大事ですね。英語知識がない状態でスピーキングばっかりの学校に行っちゃうと、多分時間を無駄にすると思います。
インプットがない人は、例えばサウスピークのような学校で、とにかく勉強することが大事ですね。期間があるなら、その後に、ターゲットとかスピーキング重視の学校に行くのもいいです。
学校によって特色が違うので、目的によって使い分けたほうがいいです。英語学習ってインプットとアウトプットのバランスをどう取るかだと思うんですよ。
ちなみに留学したことない人が、自分のインプットはどうやったら測れると思いますか?
TOEICでも英検でもいいと思います。
TOEICならどれぐらいまで行ったらインプットあるって思いますか?
難しいところですね。自分の中で、ある程度インプットができてきたなって感じたのは600超えてからです。ある程度言ってることも分かるようになりました。
サウスピークのボーダーは600ですもんね。
そうですね。TOEICはインプットの1つの指針になりえると思います。基礎文法や単語はどこかで覚えないといけないので、日本でやってから来るのか、インプットが強い学校に行くのかですね。
経験者は共感すると思うんですけど、英語留学したことない人にこの話は分かるのかな。
英語環境に行けば、自動的に英語が喋れるようになると思っちゃいますからね(笑)。僕もそうだったんで。
僕もそうだったんですよ。でも、来てみたら、英語学習ってステップがあって鍛える部分も違うことが分かる。自分の足りないところによって必要な授業も違う。
勉強したことない人には分かりにくいです。
今回の3つの学校はかなり特徴的ですけど、学校によって全然違って面白いですね。
それが多分アメリカ留学とかカナダ留学と、決定的な違いだと思うんですよ。カナダ留学とかって、どこの学校も多分似たようなカリキュラムだと思うんです。
もちろんちょっとずつ特徴はあるんでしょうけど、グループクラスでは個人に最適化できないですよね。だけど、フィリピンはマンツーマンレッスンだから学校の特徴がすごくあります。
だから、環境を上手く使える人はどこに行っても授業を自分に最適化してそれなりに伸びると思います。最悪な学校に行ったらダメですけど。
だから、自分がやりたいことをしっかり考えるのが重要と思いますね。
ただ、ターゲット行って、初めて分かるわけでしょ。ここはアウトプット重視の学校だとか。でも、ほとんどの人がマンツーマンの授業が長い方が英語力が上がると思ってる。でも、その人の目的とレベル次第。度胸をつけたいだけだったら、話しまくったら英語には慣れます。でも、深い話はできない。そもそも短期でできることは限られてるから。こういう体験者の感想を聞いて、少しでも参考になればと思います。
行く前の情報収集はすごい大事です。あとは、長期で申し込まない方がいいですね。セブに来てから分かることがたくさんあるので。最初は1、2ヶ月にして、よかったら延長するほうがいいと思います。
ターゲットも6ヶ月で申し込んでたらちょっと辛かったかもしれないですね。
辛かったと思います。2ヶ月でも辛かった。インプットが足りないってすごい感じたんで。トータルすると留学経験は長いです。語学学校は合計で6ヶ月です。
ターゲット2ヶ月、MBA2ヶ月、マレーシア1ヶ月、サウスピーク1ヶ月。これが最後の留学です。やり残したことはもうないです。あとは自分でTOEIC試験対策します。
すごく参考になりました。セブとマレーシアの違いもありますし、MBAとサウスピークとターゲットも全然違うから、学校選びの参考になると思います。
(2014年11月12日(水) セブのサウスピークにて)
編集後記
セブの特徴的な学校のMBAとサウスピークとターゲットの違いでした。マレーシアとフィリピンの比較も参考になります。特に、英語知識がある日本人がグループクラスに入るデメリットはとても参考になると思います。これから海外留学する方へ参考になれば幸いです。