フィリピンの闘鶏場に行った。日本では違法?フィリピンでは合法ギャンブル

久しぶりに沖縄に行ったら、フィリピンと似てると感じた。豊富なフルーツ、暖かい気候、アメリカに占領されていた歴史、甘い食事。そして、闘鶏!

フィリピンの闘鶏

フィリピンの闘鶏ギャンブル

実は闘鶏を見たことなかった。闘鶏(とうけい)の読み方もわからなかった。ルールもわかってなかった。フィリピンでは今でも闘鶏が行われている。チキンファイト。でも、沖縄で闘鶏に反対している人を見て、いずれ闘鶏はなくなると思った。なくなる前に見ておきたい。だから、次にフィリピンに行ったときは絶対見に行こうと思った。 

そして、セブで聞き込みを開始した!だけど、みんな闘鶏に興味がない。フィリピン人も興味がない。日本人も興味ない。だから闘鶏のことを知らない。知っていても「面白くないよ」「賭け方がわからないよ」。ポジティブな情報が得られない(笑)。フィリピン人に聞いても、「危ないよ」「知らない」って言われる。

そんな中、マンダウエの闘鶏場がいいらしいという情報を得た!エリアによって微妙に違うらしいです。フィリピンでは鶏と鶏が戦う競技「闘鶏」は国民的なスポーツ賭博、サボン (sabong)と言います。

速攻見に行った!

セブの闘鶏場 マンダウエ コロセアム

しかし、ない!

マンダウエの闘鶏場がない!Mandaue Coliseum!

夜に行ったけど、見つけられなかった。「終わってたんじゃない?」と言われて、場所を確認して昼間にまた行った。

だけど、ない!

マンダウエの闘鶏場は潰れた?

たぶんここ。潰れてますよね?

だから、ググった。闘鶏って英語で何ていうのかな?と思ったらクックファイト(cockfight)だった。cockfightで調べたら、cockpit(コクピット)って出てくる。なんでかと思って調べたら豆知識をゲット!

コクピットって闘鶏なの?闘鶏って英単語の語源になるほどなの?

コックピットは、英語「cockpit」からの外来語。「cock」は「にわとり」、「pit」は「囲い」で、コックピットは元々、囲いのある闘鶏場を指した。そこから、小さな戦場や古戦場を表すようになり、第一次世界大戦中に、飛行機の操縦席を指すようになった。上記と似た語源に、「pit」は闘鶏を行う際、対戦前のにわとりを伏せておくための「かご」のこととする説もある。

https://gogen-yurai.jp/cockpit/

納得いくような、いかないような。本当かどうかはわからない。

しかし、cockpitで闘鶏場が出てくるのは事実。coliseum(コロセアム)と書かれていることも多い。

Google Mapsで検索した。キーワードは、cockpit coliseum cockfight。いくつか出てきた。そして、でてきたGrand Tejero Cockpit Arenaに行った。

セブの海のほうです。

Grand Tejero Cockpit Arena

人が少ない。

入場料は500ペソ?

怖くて入れなかった。弱い!

しかし、帰ってからどうしても見てみたくなった。

だから、マニラでも闘鶏場を探した。

マニラの闘鶏場 モンテルンパ コロセアム

それでたどり着いたマニラの闘鶏場。モンテルンパ コロセアム!Muntinlupa Coliseum

モンテルンバ闘鶏場

入りにくいんです。

モンテルンバ闘鶏場のチケット売り場

でも、入るしかない!

何事も1回目は勇気がいるんです。

マニラの闘鶏場

すんごい熱気でした!

はじめての闘鶏場!

平日なのにすごい人!オッサンばっかり。騒がしくはない。だが、迫力があった。

入場料があるんだけど、無料で入れてくれた。

マニラの闘鶏場の観客

淡々と繰り広げられる鶏の戦い!

フィリピン人が一喜一憂してる。

フィリピンの闘鶏ルールはMERONとWALAのどちらかに賭ける

フィリピンの闘鶏のルールは簡単

ルールは簡単!

青コーナーと赤コーナーのようになっていて、どっち側の鶏が勝つか賭けるだけ。MERON(メロン)とWALA(ワラ)。メロン?と思ったら、タガログ語で、MERONは「ある」、WALAは「ない」、という意味でした。

つまり、MERONかWALAを選ぶだけ!

戦いはめちゃ残酷だった。

足にナイフをつけた鶏がジャンプしてバタバタして相手を切るんです。ナイフは鞘に収まってるけど、試合開始前に取り外される。遠くからでもキラリと光るからわかる。

キョトンとして戦わないこともある。そういうときはオッサンがやってきて、2匹の鶏の頭をぶつけて戦闘意欲を与える。

ナイフで傷つくと、鶏はみるみる赤くなっていく。特に白い鶏は鮮血が目立つ。痛々しい。弱ってきたら動きが鈍くなるが、戦いが膠着状態になると、またオッサンがやってきて、無理矢理戦わせる。

どちらかが死ぬまで続く…。

それがフィリピンの闘鶏のルール。

ギャンブルはやらない。だけど、これはやるしかない。

掛け金は自由、次々戦いが開始されるので、いつでも賭けられる。手数料とかはない。

財布から500ペソを取り出して渡した!

MERONに賭けた!

フィリピンの闘鶏は無理やり戦わせる

日本人はいないのでジロジロ見られる。

戦いが始まると、スタジアムに緊張感が漂う。

勝ちました!

1000ペソになった。

負けたら失い、買ったら2倍?

戦いが終わると変な音楽が流れて、すぐに次の試合がはじまる。1回賭けたらもう満足。あとは戦いを観戦。平日の3時です。

朝6時から夜12時までやってるそうです。1日114戦だそうです。ほんとにすごい。闘鶏場の入り口にはバーベキュー屋があって、焼き鳥が売っている。

闘鶏のルールは場所によって違うようです。

闘鶏はフィリピンの国民的ギャンブル。動物愛護の人は怒ると思うけど、フィリピンの闘鶏はなくならないと思った。闘鶏の歴史、ルールの違い、市場規模、調べれば調べるほど興味深い。

(闘鶏の映像をYouTubeにアップしたらポリシー違反で削除されました。)

(2023年6月12日 マニラ)

フィリピンでは違法賭博に注意

フィリピンでは、フィリピン娯楽賭博公社(PAGCOR)が運営する施設や公営競馬、公営闘鶏などを除き、賭博は禁止されています。私的賭博行為は処罰の対象となり、違法賭博の取締りに関する大統領令により、違法賭博に関する情報提供者には報償金が与えられるようです。違法賭博に関与した外国人は、身柄を拘束されるだけでなく、保釈されたとしても、その後の公判期間中は出国を停止され、有罪となれば、禁固刑を科されたり国外退去となったりする例もありますので、私的賭博に関わらないよう十分注意してください。

https://www.ph.emb-japan.go.jp/files/100336435.pdf
フィリピンの文化を学べる記事
トラブル体験談

中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になり、学校に呼ばれるようになる。体験した学校は100校以上。いろんな学校を体験すると、ほとんど同じだけど、一部の学校は全然違うことを知る。業界で一番詳しい自信を持った、2016年に「英語はフィリピンで学べ」という書籍を出す。TOEIC845(リスニング450、リーディング395)。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター。英語を身につけて日本から出て視野を広げてほしい。そんな思いでエージェントをやっています。

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