セブマラソンを完走した友達に感想を聞きました。1月はセブマラソンがあるのでマラソンが好きなら知っておいてください。マラソンにもフィリピンらしさがあります。
セブマラソン
ーーセブマラソンはどういう経緯で走ったんですか?
2023年の新年になにかしたいと思って調べたんです。それでセブマラソンを見つけたんですが、申し込みが終わっていたから、2024年に挑戦することにしたんです。
日本にいたときからたまに走っていました。フィリピンでもマラソン大会に出たこともあって、たまに走るのはいいなと思っていたんです。嫁と一緒に走ることにしたんですが、どうせなら人数が多いほうが楽しそうと思って、中谷さんにも声をかけたんです(笑)。中谷さんは来れなかったけど、結局4人で参加しました。
もともと嫁はランニングに興味はなかったと思います。僕が走るから走る感じです。土日の朝は一緒に走ってました。ウォーキングからはじめて、セブマラソンを走ることを決めてからは本格的に走ってました。
フルマラソンに向けたトレーニング
ーーどれぐらいトレーニングしたの?
セブマラソンは1月なので、7月ぐらいから走っていました。BGCのランニングサークルに参加して、毎週日曜日の朝にフィリピン人と一緒に走っていました。マニラは走ってる人が結構います。1人だとしんどいけど、みんなとなら走れるんです。
2分走って、1分歩くのを繰り返して、10キロを1時間から1時間半で走るペースです。それにハマったんです。歩いてもいいし、みんなで走るから楽しいんです。
週1回10キロは走ってました。平日はたまに1人でフラっと30分ぐらい走ったり、ジムに行くこともありました。でも、途中練習してない時期もありました。
フルマラソン前は、練習がてら草マラソンに出ました。9月に10キロマラソンに出て70分。10月には16キロ走って、2時間ぐらいかな。しんどいけど、なんとかフルマラソンはいけそうと思ったんです。単純計算で2.5倍だから、5時間ぐらいでいけるかなと思ってました。
夜中に走るセブマラソン
セブマラソン開始は土曜日の0時30分でした。金曜日にセブ入りして、土曜日にはタクシーでコースを走って下見して、夕方4時ぐらいに寝て、9時ごろに起きて会場に行きました。スタート時点はすごく混雑していてすごかった。花火も上がってました。
スタート時点はSMシーサイドで、ゴール時点もSMシーサイドです。海ぞいを走って、市役所のほうに行って。オスメニアサークルを通過して、ITパークのウォーターフロントホテルまで行ったら折り返しです。
SMシーサイドに着いたら、通り過ぎて進むんです。暗い中、何もないところをずーっとまっすぐ走るんです。SMシーサイドの横の通りです。このへんで20キロです。どこまでいったら折り返しかわからなくて。足が痛くなってきて。このへんで心が折れました…。朝4時前かな。まだ暗かった。
鎮痛剤を飲んだら痛みが引いて楽になりました。知り合いが持ってきていて、「お守りとして持っておき!」って渡されたんですが、マラソンに鎮痛剤って必要ですね。本当に助かりました。
マクタン橋のCCLEXがヤバい
その後、2、3キロ走ったら、折り返して、またSMに戻ってきます。そこからがラスボスの橋です。マクタン島に渡る橋のCCLEXを走るんです。橋を渡ってマクタンまで行って、また戻ってくるんですが、橋の往復で20キロあるんです。あれがヤバい。
橋を渡る前は真っ暗でしたが、マクタンに着く頃は明るくなってきて、折り返してるときにはもう明るかったです。日がでてきて暑くなってきて、最後の橋は本当にキツかった。
最初は目標が完走だったんですが、途中で嫁と一緒にゴールすることにしたんです。だから、嫁のペースで、嫁と一緒に走りました。2キロ走って、1キロ歩く、そのペースで最初から歩いてました。止まることはなかった。止まったのはうんち、おしっこのときだけです。
目標タイムは5時台でしたけど、結局7時間半かかりました。ゲートは8時間で閉まるので、なんとか間に合いました。でも、嫁のペースだったので余力はありました。自分のペースで行くと、30分は早くなったと思います。みんな完走したし楽しかったです。ゴールすると達成感がありますね。朝8時ごろでした。
栄養補給とトイレ
マラソンはお腹が減りますね。補給食は絶対いります。ゼリーみたいな補給食と、スポーツ羊羹を持っていきました。1時間に1個食うペースで考えていて、5個しか持ってなかったんです。7時間半かかったので足りなかったです。給水所には食べ物はあまりないけど、ウインナーとチョコがあったときがあったので食べました。
脱水症状になりたくないので、アミノ酸が入った水分を頻繁に飲んでましたし、給水所が2、3キロごとにあるから飲んでました。オシッコに2回行きました。
トイレのスケジュールは計画してなかった。紙は持ってなかったから、もしトイレに紙がなかったらコンビニに買いに行くつもりでした。仮設トイレがあるんですが、ITパークの近くのガソリンスタンドのトイレにいきました。
マラソンもフィリピンっぽい
マラソンは景色を楽しむとかいうけど、ずっと真っ暗の中を走ってました。日が上がってからのほうが楽しいけど、暑くなるんですよね。
夜なので応援している人はいない。むしろ邪魔だと思っていると思います。街頭がなくて真っ暗のところもあって、そういう場所は怖かったです。走ってる横を車が通ってるんです。だから、信号待ちもあります。交通規制がされてないところもあるし、コース指導もないから危ない。
途中にコンビニで買い物してるランナーもいて、ゆるいです。ただ、1位の人の横にはバイクがついていたので、先頭のほうはちゃんとしているのかもしれないです。すれ違ったけど、めちゃくちゃ早かったです。
またフルマラソンに挑戦したい
次の日は筋肉痛で階段がしんどかったです。嫁は負傷はなかったけど、体の節々が痛かったと思います。その後、マニラでハーフマラソンを走ったら2時間半だったんです。平地だと結構楽だったので、5時間台いけるんじゃないかなと思ってます。最近走ってないけど…。
セブマラソンの参加費は2499ペソでした。参加者は1万人ぐらいいたんじゃないですか。フットサルや草野球も楽しいけど、1人じゃできないし、場所代が高いでしょ。その点、マラソンはオススメです。最初に道具を買わないといけないけど、1回買ったら金がかからない。健康的ですしね。またセブマラソンに参加したいです。
(2024年3月)
編集後記
ホノルルマラソンを走ったことがありますが、初心者にはフルマラソン5時間の壁は高かった。30キロからしんどいんです。もし1月にセブにいるならセブマラソンはネタとして面白いと思います。