2023年にiCrazyという学校を訪問しました。iCrazyはセブにある台湾人経営のセミスパルタ語学学校です。2019年にマボロでスタートしたけど、すぐにコロナになってしまって、2023年に移転して再稼働しています。アヤラまで徒歩10分ぐらいの結構便利な場所にあります。
iCrazyができた背景
学校を訪問したら、先生たちが歓迎のダンスを踊ってくれました。いままでたくさんの学校に行きましたが、はじめての体験でビックリしました(笑)。
iCrazyはもともと留学エージェントです。ただ、2019年に学校をスタートしたときに、フェアじゃないからエージェントはやめたようです。真面目ですね。
学校の創設者は台湾人女性のLENA教授。南カルフォルニア大学 グローバル教育マネージメント博士号です。旦那さんのAlexが留学エージェントをやっていて、夫婦が立ち上げた学校みたいです。彼らは台湾に住んでいますが、交代でどちらかがセブに常駐していて、LENAさんがセブにいる時はフィリピン人に指導しているようです。
留学エージェントだったときの繋がりだと思いますが、繁忙期は団体で満員です。夏休みは台湾の団体が60名来たそうです。ジュニアの団体実績はすでに豊富です。ただ、僕が行った11月は閑散期だったので20人ぐらいでした。
音声付きのオリジナル教材
Alexが熱心に教材の説明をしてくれました。授業の説明をするのは当たり前のことなんですが、これは結構珍しいので、すばらしいと思いました。
ほとんどの学校オーナーは自分の学校の教材の強みを語れません。教材開発はフィリピン人に任せていて、そのフィリピン人は他の学校の教材を参考にして似たようなものを作るからです。だから、フィリピンの学校で使われている教材はだいたい同じです。(表紙だけ変えていることもあります。)
学校訪問した時に、担当者が語るのは、だいたい施設、食事、コミッションです。AIやオンラインなど英語学習の方法はどんどんよくなっていますが、フィリピンには英語学習を貪欲に研究している人は少ないのです。
そういう意味でiCrazyには教育に対する情熱を感じました。オリジナルのような教材もありましたが、ブレイキングニュースなど外部サイトを利用している教材もありました。すばらしいと思ったのは音声を用意していることです。教科書にプリントされているQRコードを読み込めば音声にアクセスできます。音声は再生速度も調整できて自習しやすいです。
僕はいろんな学校に行ってるので、教材をパラパラと見せてもらったら、どれだけ授業を研究しているかわかります。iCrazyは真面目に英語教育に向き合ってそうだと感じました。
ジュニア団体客が多いからなのか、キッズルームもありましたし、英語以外の授業もありました。子供向けの算数やプログラムの授業です。台湾人のジュニア団体はIELTSを勉強することも多いようです。実績を見せてもらったところ、IELTSを受けたことない子供が5.0ぐらいになっている感じでした。
AIもカリキュラムに取り入れたようですが、機械的な授業が生徒に不評だったのでやめたそうです。AIはどんどんよくなっているので、今後も挑戦してほしいですね。
以下メモです。
- 学校内の売店で台湾ミルクティーが買える。良心的価格です。
- 食事はブッフェ、普通においしい。
- 生徒は台湾人ばかり。台湾訛りの英語に慣れる必要はあり。日本人生徒ゼロ
- 卒業生のみのサービスとしてオンライン英会話
- ズンバが週一開催。
- 下着は自分で洗濯するルール
- 7歳以上の単身ジュニア留学を受け入れている
日本人女性のインターンもいました。アイブリーズに留学したことがある方で、専門は社会福祉士、精神保健福祉士でした。2024年3月までの予定だそうです。
新しい学校は「いい学校を作ろう!」という気持ちが強いので応援したくなる。授業を受けてないので表面的なことしかわからなかったけど、今後が楽しみな学校の1つです。機会がいただければ体験して詳細レポートを書きたいです。
(2023年11月17日訪問)
注:この学校はまだ様子を見ます…。(2024年5月)