大学生にオススメのスタディツアー、ネグロス島イノベーションスタディツアー!

ネグロス島の語学学校DETiで開催されたイノベーションスタディツアーに参加した大学生の体験談です。農村の生活改善のためのアイデアを「デザイン思考」で創造するスタディツアーです。

大学生にオススメのスタディツアー、ネグロス島イノベーションスタディツアーに参加した学生

リサ、20歳女性、期間26日間

ネグロス島イノベーションスタディツアー体験談

リサです。東京大学の3年生で、専攻は国際関係論です。大学2年生の春休みを使って、DETiのスタディツアーに参加しました。その後、引き続きDETiで2週間インターンをしていました。2019年2月15日からトータル26日間です。DETiでは英語の授業は受けてないです。

DETiのソーシャルイノベーション☆スタディツアー
子どもたちの継続的な教育を達成するために、デザイン思考を用いて、農村のコミュニティにおいて生活改善のためのイノベーションアイデアを創造するスタディツアー。(12日間)

どうやってそのスタディツアーを知ったんですか?

JICAのPARTNERというサイトです。大学2年生の春休みは海外のスタディツアーに参加しようと決めていたので、探していたんです。将来は国際協力に関係する仕事に就きたいんです。だから、実際に現地の人がどんな生活を送っていて、何が問題なのかは自分の目で見ておきたくて。

スタディツアーの申込みをする時に、DETiにはインターン制度があることを知って、どうせなら長期で活動したいと思って両方申込みました。

国際協力に興味があるんですね?

はい。高校で英語ディベートをしていた時にPKOについて調べたのがきっかけです。途上国で起きている悲惨な状況を知って、いろいろ考えさせられました。

DETiのスタディツアーを選んだ決め手は?

初めての国に行きたかったんです。DETiのスタディツアーは現地で学べるし、「デザイン思考を学び自分でアイデアを生む」ところに魅力を感じました。そのプロセスが他のスタディツアーと違っていて面白いなと思って決めました。

フィリピンは初めてなんですね。これまでの海外経験は?

小学生の時に家族旅行でオーストラリアに行きました。高校の海外研修はシンガポールでした。大学に入ってからは、英語ディベートサークルで韓国、別のサークルでインドネシア、それから大学の研修で中国、アメリカに行きました。

大学の海外研修プログラムでは何をしたんですか?

海外就職をされている大学OBさんの職場を訪問して「海外で働くとは?」みたいな話を聞かせて頂きました。国連本部の訪問とか海外大学との交流もありました。期間はどれも1~2週間の短期です。

東京大学では海外研修とか留学されている学生さんが多いんですか?

選択肢はたくさんあるので、海外に関心がある学生は長期休暇を利用してどんどん参加していますね。

リサさんは英語ディベートをするくらいだから英語は得意なんですよね。英語はいつから始めたんですか?

小学3年生の時からディズニーの英語教材で勉強をしていました。あと小学校の時、週1で近所の英会話教室でネイティブの先生からマンツーマン授業を受けていました。だから中学に入っても英語に対する苦手意識はなくて好きでしたね。

英語試験は受けたことがありますか?

中学2年の冬に英検2級をとりました。大学に入ってからは海外留学の学内選考に必要なスコアがIELTS6.5だったのでIELTSを受験しました。IELTSはオーバーオール7.0です。L6.5、R9.0、W6.0、S6.5。

十分高い!独学ですか?

はい。問題集を買って対策しました。受験勉強をしていればある程度リーディングはいけるんですけど、ライティングは受験勉強では全然たりない…。参考書を買って、使える表現をおさえていったんですけど、なかなか点数には結びつかなかったですね。

今もIELTSの勉強はしているんですか?

いえ、してないです。このあと、8月からシンガポール国立大学に1年間交換留学するんです。だから、その海外大学留学生活をどう生き抜いていくのかを考えるのにいっぱいで…。今は英語開講の授業を取ったり、Netflixにある海外ドラマを英語字幕付きで見たりしています。

でも、IELTS7.0だと英語でコミュニケーションするのに問題ないんじゃないですか?

そんなことないです。特にアメリカに行ったときは英語が速すぎて聞き取れなかったし、私の発音が通じなかったです。だから、「英語をもっとやらなきゃ…。」って。海外に出てみないと分からないことがあるなって思いました。

フィリピンに行くとなったときの周りの反応は?

両親にはすごく反対されました。それで直前までケンカしてました…。「なんでフィリピンなの?」って。「じゃあどこなら良いの?」って聞いたら、「西ヨーロッパだったら良いかも。」って。「いや、それは私がやりたいことと趣旨が違うでしょう?」って…。

どう説得したんですか?

DETiのオーナーの大海さんは、インドでもNPO法人(IMAGINUS)を運営されていて、海外経験が豊富なことを説明しました。

IMAGINUS
世界中で暮らす異なる文化や言葉、慣習や価値観を持つ人々を、同じ地球市民と考え、多様化する現代社会で、共に生きてゆける道を模索するインドで活動するNPO法人 > IMAGINUS

でも、安全面ですごく心配していたので、「フィリピンの中でDETiがあるネグロス島はすごく治安が良いし。絶対に単独行動はしない。」って説明しました。最終的には、「毎日LINEで生存確認するなら…。」ってことで納得してもらえたので、「元気だよ。」って毎日送りました(笑)。

ネグロス島イノベーションスタディツアー

ネグロス島での共同生活

フィリピンのネグロス島のドゥマゲティは直通便がないですよね。一人で行かれたんですか?

最初は1人でしたけど、羽田空港で搭乗待ちの時にスタディツアーのメンバーっぽい人達がいたので「スタディツアーですよね?」ってお互い声を掛け合って、そこからは4人行動になりました。それで、みんなと一緒にマニラで乗り継いで、ドゥマゲティ空港まで行きました。

空港を出たところにフィリピン人スタッフが迎えにきてくれて、学校に連れていってもらいました。DETiに着いた時は感動しました。海が目の前にあって、可愛いワンちゃんがいて、ヤシの木があって。すごくきれいなんです。「こんなところに1ヶ月近くも住めるんだ!」って(笑)。

フィリピンで親子留学専門の語学学校ドゥマゲテDETiの建物

学校の敷地内にはいくつか建物がありますけど、リサさんはどの建物に滞在したんですか?

最初はコテージハウスで、後半は海に一番近いビーチハウスに移動しました。男子達は新しくできたバンブーハウスに滞在していました。みんなとの共同生活はすごく楽しかったです。朝食だけは自炊だったので、みんなで分担して作ってました。パンを焼き続ける人、スクランブルエッグを作り続ける人みたいな。

ドゥマゲテの語学学校DETiのキッチンで自炊する学生

スタディツアーはどんな人が参加してるんですか?

高校2年生が1人、大学生が11人で合計12人でした。女子8人、男子4人です。そこにフィリピン人学生が加わって、グループで活動します。スタディツアーのスタッフの大海さん、セイカさん、リエさんの3人とDETiの英語の先生も3人も加わって、それぞれのチームを担当されていました。私達のチームの担当はリエさんとレジー先生で、学生は日本人3人、フィリピン人3人でした。

フィリピン人学生と混成チームなんですね。

はい。朝から夕方までずっと一緒に行動をしていたので、ビサヤ語も少し覚えました。村の人は私が少しでもビサヤ語を話すと喜んでくれるので、ビサヤ語で話すのが楽しかったです。

フィリピン人学生がチームにいると日本人学生だけでは思いつかないことに気づけそうですね。

はい。私達が村の人の収入額を聞いても、どういう生活ができるのか全く想像できないんですよ。でも、チームのフィリピン人学生は、1世帯の収入で生活レベルが分かるんです。サトウキビだけの収入が〇〇ペソということは、どれぐらいの規模の畑を所有しているかとか説明してくれました。

ネグロス島の農村を調査したら、みんな幸せそうだった。

スタディツアーではどんなことから始めたんですか?

まず、村が今どういう状況なのか調査して、解決すべき問題を探すんです。そのために、毎日、9時から12時くらいまで村の滞在させてもらって、村の方々とお話をさせていただきました。グループごと活動するんですが、私達のチームはカバヤブサンという山村で調査活動をしました。学校から30~40分離れたところにある村です。

村の規模はどれぐらいなんですか?

30~40世帯ぐらいです。家族構成はいろいろで、両親と子ども2人の4人家族もあれば、子どもが10人の大家族もありました。村に着いて感じたのは、思ったより皆さん、幸せそうということでした。いかにも苦しそう…とか、助けてあげなくちゃ…という感じではなく、それぞれの暮らしを楽しまれている印象でした。ただ、周辺にゴミが落ちていたり、収入が不安定そうなことは気になりました。

どんな問題点が見つかりましたか?

調査で見えてきたのは経済面、教育面、食事面の問題です。サトウキビの収穫期以外は収入が少なくて経済的に厳しい。だから、食事は比較的安いドライフィッシュを食べていて、生魚は食べる機会が少ないようです。教育面では、小学校以外の中学校、高校が遠いから通うのが大変というのもありました。

ネグロス島のドゥマゲテのサトウキビ畑

午後からは学校に戻って、午前の活動をまとめて、翌日の活動に備えてチームで議論をしていました。「その仮説は実は違っているんじゃないか?こっちの方が問題なんじゃないか?」とか。仮設とインタビューをブラッシュアップしてぐるぐるまわしながら問題点を具体化するようにしていました。

インタビューをたくさんされたんですね。

はい。2日目にあった社会調査法セミナーではIMAGINUSのスタッフのリエさんが講師を務められて、インタビューの仕方とか調査の仕方を学びました。

リエさんは海外協力隊に薬剤師として行かれた方で、今は薬剤師をされながら、ファシリテーター専門でコーチングもされています。インタビューのNGワードも教えていただきました。

NGワード?

はい。自然と相手に話させるように仕向けるためには、直接的な質問はNGなんです。「WHY?(なんでそうなの?)」はダメみたい。難しいですよね。ついつい使っちゃって、「今のNG!」とか言われます(笑)。

なんで「WHY?」がダメなんですか?

直接、「WHY?」を聞いてしまうと、言い訳をする人が多いそうです。例えば、NPOで作った井戸が使用されていない状況の時に、「なんで井戸を使っていないの?」と聞くと、言い訳が先にきて、だいたい本当のことを言ってくれないらしいです。「今日の食事はどうだった?」「お皿はどこで洗ったの?」とか、一見関係なさそうなことを聞きながらジワジワ確信に迫る質問をしていった方が本当のことが見えてくるそうです。

「WHY?」は使わずに目的は達成できましたか?

そうですね。「WHY?」は使わずにたくさん質問して、聞きたいことは引き出せたと思います(笑)。

村の方には英語でインタビューをするんですか?

英語を話せない方もいるので、その時はフィリピン人の学生がビサヤ語で通訳してくれました。

スタディツアーでは、村かDETiで過ごすんですね。

市場調査をかねてローカルのマーケットに行くこともありました。マラタパイの水曜マーケットは動物たちも売買されているローカルマーケットで、現地の人の生活も見れますし、日本では見かけない珍しい商品も売っていて面白かったです。

マラタパイの水曜マーケットで売買されている牛たち

お店の人から説明を受けてすごく興味深かったです。好きな人に使って惚れさせるラブポーション、恋薬も売られていました(笑)。

貧困解決のアイデアはヒマワリの可能性

リサさんのチームはどんな問題を解決しようとしたんですか?

収入の安定にフォーカスしました。現在収入に結びつけられてない村の資源を生かして、それを商品とか観光資源に繋げようとしました。

村にはどんな資源があるんですか?

ヒマワリです。そのヒマワリで何かお土産品が作れないかと考えて、ヒマワリ茶、ヒマワリバターでプロトタイプを作ってみました。村の人が商品化できるようになれば、そこで収入が得られるだろうという仮説です。

スタディツアーで貧困解決のアイデアとしてでてきたヒマワリの可能性

現時点ではガーデニングが好きなご家庭が趣味として育ててある程度なんですが、村にもっとヒマワリが増えて、ヒマワリ畑ができれば将来的に観光資源としての可能性も残せるんじゃないかという意見もでました。

ヒマワリ茶、ヒマワリバターの出来栄えは?

DETiのキッチンでみんなで作ったんですが、美味しかったですよ(笑)!まず、種をフライパンでローストして砕きます。それをドリップしたらヒマワリ茶です。麦茶に似た味で美味しいですよ。花びらからもお茶は作ることもできます。ヒマワリバターは、ローストして砕いた種に砂糖とバターを加えて練り込むんです。ピーナッツバターみたいな感じです。

それを煮沸した瓶に詰めて完成?

いえ、まだそこまではいっていなくて…、ヒマワリは可能性があるねってところで終わりです。26日間の期間では完成できなかったので、次のインターンの方にぜひ続きをやってほしいと思っています。

そのアイデアに対する村の方の反応は?

「ヒマワリを育てること自体は好きだから、収入に繋がるんだったらいいね。」って言ってもらえました。ただ、作り方が難しいのはやっぱり嫌だという意見があったので、商品の製造過程についてはまだ時間をかけて考えないといけないです。

商品化するには時間がかかりますね。いま実際にDETiで売られているのが、コーンティとミサンガですよね。あれも数人のインターンの方が引き継ぎながら1年くらいかけて商品化されたんですよね。いくらですか?

コーンティが100ペソ。ミサンガが50ペソです。少しずつ改良を加えながら今の商品になっています。DETiの学校内とドゥマゲティのバスターミナル横のSUBIDAというお土産屋さんで販売しています。

売れています?

ミサンガの方が売れていますね。フィリピン国旗の色が使われているのでお土産にいいと思います。すごく可愛くて、私も買いました。ただ、そのSUBIDAというお店にはJICAさんの商品もあって、店内の一番目立つところに、立派な商品がいくつも陳列されてるんです。ポップも見やすいし、いかにも社会貢献しているというのが伝わるし。「こんな風に作んないとね~。」ってみんなで言っていました。組織が大きいとやっぱり強いなって感じました。

DETiの商品はだれが作っているんですか?

私達は商品の作り方を村の人に伝えるところまでで、実際に作るのは村の人達です。将来的に安定した収入源になることを目標としているんですが、今はまだ補助的なお金にしかなっていない状況です。

村の方は収入があったら、何に使いたいと思っているんですか?

明確に聞き出せたわけではないですが、家庭によって様々だと思います。私達のチームが問題視していたのが緊急時の備えでした。家族が病気になった時にお金がないのは深刻だと思いました。お金を借りる先もなくて、すぐに病院に行けない。病院代の返済に困っていて、家畜を全部売らないといけないとか。余剰のお金がなくて、ぎりぎりの生活をしているところを変えていけたらと思います。

デザイン思考セミナーでインサイトの探り方を学ぶ

DETiのオーナーの高橋大海さんはインドでもNPO活動をされているので、具体的な意見が聞けたんじゃないですか?

高橋大海

高橋大海

農学部卒業後、高校教師歴任。その後、青年海外協力隊理数科教師サモア派遣。帰国後、広島大学国際協力研究科へ進学。インドの理科教育研究を行う。学生の学びをデザインするNPO法人IMAGINUS設立。インドにて児童保護/教育事業を展開。ドゥマゲテで英語学校DETiを運営

そうですね。実際にプロジェクトを動かしている方から学べるのはありがたかったです。私たちのグループはいろんな可能性を探りすぎて発散型だったので、もっとターゲットを絞った方が良いとか、値段の付け方にしてもアドバイスしていただきました。5日目の午後にあったデザイン思考セミナーの講師は大海さんに担当して頂きました。

デザイン思考って?

デザインを生み出していくのには、深いニーズを知る、問題点とゴールを定める、アイデアを生み出し、形にして、それを評価するという5つのステップをふむんです。それで、まず深いニーズを知るためには、観察、共感、洞察という3つのステップが必要なんです。

その洞察を行うためのプロセスがペルソナっていうんですけど。いろんなインタビューをもとにして架空の人物を作って、その人の状況を書いてそこからその人のニーズを明らかにしていくんです。そのターゲットの人物はインサイトとして気づいていないんだけど、周りが探っていくというものです。

で、そのニーズに合わせてアイデアを生み出していくんです。インサイト…難しかったです。私達のチームのは…すでに相手は気づいているだろうなというものでした…。でも、チームによっては、「なるほどな~!」っていうインサイトを出していて、すごいなと思いました。

他の2チームはどんな活動をしていたんですか?

他の2チームは、漁村の調査活動をしていました。村の井戸の蓋をちゃんと閉めない人がいて井戸水が汚れていたのを問題点としてあげて、自動で閉まる蓋を考案していました。シンプルですぐに実行できそうなアイデアですごく面白いなと思いました。

週末はダイビングスポットで有名なアポ島でシュノーケリング

スタディツアーの最終日はダイビングスポットで有名なアポ島に行ってシュノーケリングをしました。船で20~30分ぐらいのところです。

フィリピンの秘島アポアイランド (Apo Island)。ドゥマゲテのアポアイランドは海がキレイで、ウミガメが見える

ウミガメにも会えて一緒に泳ぎました。1メートルくらいの大きさのウミガメなんです。

主体的に考えるDETiでの学生インターン

DETiのインターンのお仕事はどんなものですか?

主体性に任せられているので、特に指示があるわけではなくて、自分で考えてやりたいことをまとめて計画書を提出するんです。ただ、大海さんから、自主的にビーチクリーニングは行ってください、と言われていたので、ビーチの掃除はしました。

インターンでは何に取り組んだんですか?

私は引き続き、ヒマワリのお土産品開発の取材をしていました。スタディツアーで出したのがアイデアの段階だったので、本当に実現可能なのかの検証です。ネグロス島のサンタ・カタリーナという地域にあるヒマワリ畑が観光地になっているんです。Facebookにもあげられているぐらい人気なんです。

だから、そこに行ってヒマワリ栽培の雨対策、虫対策とか、観光地になるまでの過程を参考にさせてもらいました。サンタ・カタリーナはカバヤブサンと同じでアクセスは良くないけど、観光地になったんです。だからカバヤブサンも観光地になる可能性はあると確信しました。

この滞在で英語力に成長は感じていますか?

絶対に上がったと思います。村でも学校でも、つい英語を話したくなるような雰囲気があったので、おかげで話す機会がたくさんありました。特にDETiの先生達は聞き上手なので、すごく話しやすかったです。あまり文法とか語彙が足りていなくてもポンポンって意志を伝える能力は身についたと思います。

IELTS7.0あるとスムーズな会話ができるイメージなんですけど?

相手の言葉を1回で聞き取って、頭の中で整理してパッと返すことがなかなかできなかったんです。でも、今回はひたすら英語を喋っていたので、徐々に慣れていくことができました。

フィリピン人の英語の発音とか文法は気にならなかったですか?

欧米人の英語とは確かに違うので、最初はちょっと聞き取りづらかったですね。でも、毎日一緒にいたらすぐ慣れました。特に問題はなかったです。文法も特に気になることはなかったです。

英語力以外での変化はありますか?

国際協力については改めて考えさせられました。国際協力には高校生のころから興味があったんですけど、現地の様子に触れて、実際に活動したのは今回が初めてなんです。村を観光地化して収入源を得るというアイデアもあったんですけど、それって本当は正しいのかなとか葛藤もでてきました。この村に私達が介入するってことは村の環境を変えてしまうことになるわけで、それは正しいのかなとか。

確かに村は経済的には貧しんですけど、みんな優しくて笑顔なんですよね。ちゃんとその場に入ったからこそ抱えられた問いだったと思います。将来は国際協力に関係する仕事に就きたいんですけど、自分がやっていることは正しいって思うんじゃなくて、現地の人の目線にたった考え方で仕事に向き合っていきたいと思いました。

フィリピンの食事も堪能

学校の食事も美味しかったし。学校のすぐ隣にはビーチリゾートがあるので、そこでシェークを飲んだりしてくつろいでました。

休日の食事はどうしていましたか?

近くのZamboanguitaまで行って外食をしていました。一食50ペソぐらいです。レチョンもバロットも美味しかった(笑)!

孵化しかけの卵ですね…。

はい、16日目のバロットだったので初心者よりで、「ちょっと、これは頭かな?」ぐらいの(笑)。ジャンケンして、食べる順番を決めて1つのバロットをみんなで頂きました。誰が頭を食べるかとか言いながら。

フィリピンのバロット。孵化(ふか)しかけのアヒルの卵

週末は?

遊んでいました(笑)。ドゥマゲティの町まで出かけて、マッサージを受けたり、ロビンソンにある美味しいケーキ屋さんで甘いものを食べたり。最後の週末はみんなでカサロロの滝に行きました。

ドゥマゲティの週末観光で有名なカサロロの滝

DETiスタディツアー&インターンを終えて

今年の8月からシンガポール国立大学に交換留学するんですが、東南アジアや南アジアに関心があるので、その地域の経済発展とそれに伴う問題を勉強したいと思っています。どういう風に開発を進めていて、どんな問題を引き起こしてきたのかとか。シンガポールからだと他の国にも行きやすいので、また違う国でもインターンとかボランティアをしてみたいと思っています。

それと、インタビューをもっとうまくできるようになりたいです。準備していけばある程度のインタビューはできるんですけど、その場でたまたま会えた人にも的確な質問ができて相手の話が引き出せるようになりたいですね。

あと、現地の言葉は喋れるようになりたいと思いました。村の人と直接コミュニケーションができるのとできないのでは、村の人からの印象も違うので。いつかアフリカにも行ってみたいと思っているので、最近フランス語の勉強を始めたところです。

フィリピンのネグロス島での生活は満足だったんですね。

はい。良かった点はたくさんありすぎます。こんなに優しい人ばかりの場所があるんですね。学校の環境も良かったです。海もきれいだし。砂浜から見る星空もきれいで。

フィリピンのネグロス島でのスタディツアーは大満足。海もきれいで、砂浜から見る夕日もきれい

私、こんなに外国人の方と仲良くなったのは今回が初めてだったんです。村の子どもたちともいっぱい遊んで仲良くなれて、帰る時は名残惜しいと言ってくれて、Zamboanguitaのマーケットのおばさんもフレンドリーでたくさん声をかけてくれて。DETiの先生達はチームのプレゼンに意見をくれて、困っているときは「大丈夫、できるよ!」って励ましてくれて。

一緒に活動したフィリピン人の学生ともすごく仲良くなりました。平日は17時に活動が終わるので、それ以降は、学校の目の前のビーチでおしゃべりしたり、鬼ごっこしたりして。日本に帰った後も長文メッセージを送ってくれて。言葉の壁があっても、個人の意思次第で気持ちは伝わるんだって感じました。

東京大学は留学生の数が多いですよね?接する機会はなかったんですか?

そんなになかったです。大学の英語ディベートサークルには外国人はいなくて、メンバーは日本人だけなので。英語はこれまで、受験とディベート競技でしか使ったことがなかったので、今回、人とコミュニケーションするために英語を使う経験ができたのは良かったです。フィリピン人の友達が私をタグ付けしていて、それを日本人の友達が日本で見ていたらしくて「すごく馴染んでだね。楽しそう。」ってうらやましがられました(笑)。

現地の人とたくさん交流ができたんですね。

はい。おかげで帰国してからは、大学の留学生とよく喋るようになりました。喋りかける勇気が出ました(笑)。留学生も日本人と交流ができてうれしいって言ってくれて。

フィリピンの注意点

フィリピンでの生活で困ることはなかったですか?

すぐに慣れましたけど、最初は暑さがきつかったです。あと、村へ行くには、ハバルハバルという乗り物に乗るんです。バイクの後ろに4、5人乗れるように縦に座席が作られているもので、普通のバイクの椅子が長いバージョン。道が舗装されていないからガタガタなんです。私たちは平気でしたけど、乗り心地はそんなに良くないので、ダメな人にはダメらしいです。

トラブルはなかったですか?

大丈夫でした。留学前は親がすごく心配していたけど、帰国後は「楽しかったなら良かった。」って言ってくれました。本当にDETi周辺は治安も良かったです。

ドゥマゲテの英語実践学校DETiがある場所

強いて言えば、マニラ空港に着いてターミナル移動のバスを探すときぐらいですね。タクシーのおじさんに「ほら、もう飛行機来ちゃうぞ!乗ってけよ!」って言われて。でも、すごくぼった食った値段を提示されていて。「絶対について行かない!高い!」って言って振り切ってバスを探した時が一番大変でしたね。

トラブルではないですが、お風呂場に大きなクモがでたことがあって…。あれはつらかった。私はどんな環境でも生きていけるタイプだと思っていたんですけど、クモだけは苦手で。トカゲとか虫もたくさんいるので、それは覚悟しておいた方が良いかも(笑)。

ドゥマゲテは自然豊かな場所ですからね(笑)。最後に、スタディツアーに興味がある方へアドバイスをお願いします!

英語の勉強はやっておいた方がいいです。スタディツアーのメンバーももっと語学力をあげたいって言っていました。日常会話ではある程度話せても、議論する時に、細かい考えとかニュアンスを伝えられないもどかしさはみんな感じてました。でも、それ以上に、「伝えようとする意志」とか「コミュニケーション能力」も大切なだって感じています!

(2019年5月1日(水)赤坂にて)

編集後記

ネグロス島の語学学校DETiでは年に数回スタディツアーが開催されています。現地の農村に入り、村人と協力して何かを作り出す経験重視の企画です。学校オーナー高橋大海さんが代表を務めるNPO団体IMAGINUSのスタッフやDETiの英語の先生のサポートがあるのが魅力です。

フィリピン州立大学の現地学生との交流もあるので、国際協力について興味があって何か行動を起こしてみたいと思っている人にとっては絶好の学びの場だと思います。DETiのスタディツアーに興味がある方は公式サイトを確認してください。

DETiのスタディツアー

今後もリアルな口コミを掲載していきます。参考になったら共有してくれると嬉しいです。

体験談に出てくる学校

DETi (ドゥマゲテ)

英語を実践する中で、異文化と出会うことを大切にする語学学校、子供、親子向け

この体験談の関連口コミ

SatoKoume
旅好きの主婦。子育てに専念するため、中学校英語教師を15年で退職。現在は塾講師として中学生に英語を教えながら、一人娘の英語教育をサポート中。フィリピンで体験した学校は5校で、親子・子供向け学校に詳しい。高校生の娘はカナダに留学中でIELTS7.5。フィリピン留学の価値を親子に伝えたい!
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