IELTS6.0を目標に、バギオのIELTS専門学校のCNS2に短期留学した大学生の体験談です。
スパルタ学校でIELTS試験対策
マレーシアの大学の入学条件のIELTS6.0を取得するために、フィリピンでIELTS対策をしました。バギオのCNS2です。2018年6月に1ヶ月間。行ったときは、オーバーオール5.0(S4.5, R5.0, W4.0, L5.0)でした。
どうしてCNS2を選んだんですか?
ネットで「IELTS、スパルタ」で調べたらフィリピンのバギオが出てきたんです。CNS2は、IELTS専門学校だから、先生がIELTSの専門家、生徒もすべてIELTSコースだったので決めました。
CNS2の先生はIELTSの専門家なんですか?
実際は違いました。何人かベテランの先生はいるけど、半数は雇われの大学生でした。バギオって大学が多いから近くの大学生が教えに来ているんです。ぶっちゃけで言うと、ホームページには全員の講師がIELTS7.0あるって書いてるけど、そんなことは絶対ない。大学生の講師はIELTSを受けたことがなかったので…。
フィリピンではIELTSの受験料が少し安いんですけど、それでも2万円以上するから。フィリピン人の大学生には受験料が高すぎて受けれないって言っていました。
CNS2のIELTS試験コース
IELTSの授業は生徒のレベルわけがあるんですよね?
6.0〜6.5を目指すコースだったんですが、生徒のレベルは初級、中級、上級に分けられました。僕は中級でした。授業は6コマで、マンツーマン3コマ、グループクラスが3コマです。
学校独自の教材で、問題演習を繰り返す感じです。大学生の先生達はIELTSを受けたことがないけど、ちゃんと過去問を見て対策してくれて、僕には良かったです。
平日も土日も追加で授業を入れられるんです。だから、平日はIELTSと関係ない発音の授業やグループクラスはキャンセルして、その時間にIELTS対策の授業を入れてました。
CNS2は韓国の学校だから韓国人が多いんですか??
はい。でも、日本人も多かったです。マレーシアの大学に行く前にIELTS対策している人も結構いました。
スパルタはどうでした?
スパルタでは平日は外出できなくて学校に籠ってるから、週末ははじけてる生徒が多かったです。盛り上がり方がすごい。毎週金曜日はみんなで飲みに行くのが恒例です。一度だけ参加したけど、僕は留学期間が1ヶ月しかなかったし、騒ぐ気分にはなれなかったのであとは行ってないです。
とにかく1ヶ月でIELTSスコアを上げないといけなかったので全力で頑張りました。かなり追い込まれていたので体力的にも精神的にも限界でした。だから、最後にIELTSを受けた時も体調が良くなくて、万全の体勢ではなかったです。本当にハードだったので、バギオはあまり良い思い出ではないですね…。
1ヶ月でスコアは伸びましたか?
オーバーオール5.5(S5.5, R5.5, W5.5, L6.0)になりました。目標の6.0には届かなかったです…。でも、スコアは届かなかったけど、自分的には手応えは感じました。こんなに勉強したのは初めてでした。
あと数ヶ月フィリピンでIELTS対策したら6.0は行けそうですよね。
そうですね。でも、IELTS6.0は達成できなかったので、短大から始めます。
バギオは寒くて、空気が悪い、雨季で雨ばかり
ただ、もうバギオは限界。気候的にも環境的にも(笑)。
環境が厳しかったの?
バギオは遠かった(笑)。マニラからバギオまでバスで6時間です。ただ、夜中にマニラに着いて、バスの中で寝てたら、朝には学校に着いていました。
バギオの第一印象は「涼しい」を通り越して「寒い!」でした(笑)。標高1500mとかなので。一枚しか持って行ってなかった上着をずっと着ていました。
CNS2での生活は息苦しかったです…。学校は小さくてボロくて、教室にも自習室にも窓がないので、空気がモワってたまっていて。雨季だったので太陽も差さないし。
寮の部屋には窓はありましたか?
1つあったけど。学校の外は喉を痛めてしまうくらい排気ガスが充満しているから窓は開けれなかったです。車はみんなディーゼルなんじゃないかな。
CNS2はバギオの中心地にあって、お店がいっぱいあって便利な場所なんですけど。交通量が多いから、空気が本当に汚くて、マスクなしで外は歩けなかったです。バギオは自然豊かで静かな環境ではなかったですね…。
食事は韓国料理ですよね。お口にあいましたか?
僕はキムチの匂いも苦手で…。周りはみんなキムチを食べていて…、自分が食べない分、余計に口臭がきつく感じて大変でした。本当によく耐えたと思います。毎食キムチなんで…。
バギオは野菜が豊富なんですよね?
いや、豊富って程ではないですよ。普通に野菜がある、ってぐらい。料理はたまに美味しいのもありましたよ(笑)。ブッフェ形式だし、量は足りていました。
週末はどう過ごしましたか?
一日中勉強していました。寮は6階なんですけど、階段を上り下りする時はずっと音読していました。
マレーシアの語学学校とフィリピンの語学学校と違いは感じましたか?
全然違いましたね。フィリピンはマンツーマン授業があるし、4技能のスキルごとに専門の先生がいたし。今となっては、フィリピン留学でIELTSスコアを伸ばしてからマレーシアの大学に行くのもアリだったなと思います。マレーシアの語学学校ではある程度の日常会話と生きていく力は身につきますが、授業はゆるい雰囲気なので。
英語留学検討者へ
英語留学する人にアドバイスはありますか?
中学、高校では英語の授業は嫌だったけど、単語暗記とか、センター試験対策とか、受験勉強は無駄ではなかったです。英語の基礎は大切だと感じています。もっとやっておけば良かった(笑)。
ただ、中学や高校では、IELTSみたいに英語でエッセイを書く授業はなかったので、暗記だけじゃなくて、自分の考えを英語で書くことも必要だと思っています。
将来はどんな仕事をしたいんですか?
音楽が好きなので、音楽関連のイベント企画に携わる仕事ができたらと思っています。今、バイトで県主催の博覧会のアテンダントをしているんですけど、舞台裏も見れてすごく勉強になっています。海外からのお客さんもいるのでこれからは日本でも英語は必要だと感じています。
いよいよ来年1月からの大学生活が始まりますね。もうマレーシアの生活には慣れているので安心して勉強に専念できますね!頑張ってください!
(2018年10月10日(水)九州にて)
編集後記
マレーシアもフィリピンも同じアジアですが、2つの国の語学学校で得られるものは大きく違うようです。英語習得は海外に行けば身に付くのではなく、「留学前に基礎を身に付けておくこと」「目的意識をしっかり持っておくこと」が大切だと感じました。この体験談がこれから海外の大学に進学しようとしている方の参考になればと思います。
シモムラ君は路上パフォーマンスをしたり、アジア旅行をしながら、「海外で生きていく力」をしっかり身に付けていっているようです。自分で調べて、行動する経験を通してこれからもどんどん道を切り開いていってほしいと思っています!