2016年の4月から8月までの4ヶ月間、ドゥマゲテにある語学学校ロクシンに親子留学したTakeoさんにお話を伺いました。その後は、子供は現地のインターナショナルスクールに入学して親子で長期滞在されています。
子供を連れて海外旅行はよく行くけど、親子留学は始めてのTakeoさん。息子さん(小学2年生、8歳)はまだアルファベットを全部書くことが出来ない状態でしたが、長期の親子留学に挑戦しました。始めての海外での親子生活で感じたことを聞いてみました。
長期の親子留学体験談
親子留学でフィリピンのドゥマゲテを選んだ理由を教えてください。
フィリピンは月10万で語学留学ができるというキャッチコピーがありますけど、「親子留学 フィリピン」とインターネットで検索した時、実際は費用相場は15万でした。3人分だと月45万。とても安く感じられなかった。
そしたら、アダチヨシエさんのブログが出てきて。彼女のブログを見ると、アパートを借りて親子で住んで、学校に通学すれば月10万円以下が可能だと思った。内容が具体的だったし、サイトに書いてる通りにやれるんじゃないかって思ったので試してみたんです。
だから、いまはアパートを借りて、学校には通学しています。私のアパートは月12000ペソ(約25000円)です。テレビも洗濯機もないです。洗濯は全部手洗いしています。洗濯してると息子に「日本だと洗濯機だよね。」と言われますけど(笑)。
フィリピンのドゥマゲテに来た当初の感想はどうでしょう?
思っていたよりドゥマゲテの町は汚いと思いました。ゴミが落ちていたら罰金だとか、リタイアメントの上位都市だとかサイトには書いてますけど、海沿いの綺麗な写真だけを掲載してますね。ドゥマゲテに来て分かりました。
あと、学校の先生の英語はとても綺麗だったけど、町のフィリピン人の英語力が低かったのがイメージと違いましたね。
今、息子さんが小学校2年生ですが、この時期に親子でフィリピンに来られたのは訳があるんですか?
思春期前に英語を覚えさせたかったからです。それと学年が低くて勉強が簡単なうちに英語を習わせたかったからです。
ドゥマゲテで通学留学できる学校のロクシン
語学学校はどうやって決めたんですか?
日本で学校を決めるパターンが多いですけど、少ないお金なので、学校を見ないで決めることはできませんでした。東南アジア旅行の経験が多いのでできたのかもしれませんが、現地で学校を見てから決めました。見学した学校はロクシンとSPEAの2校だけですが、2校目でロクシンを見学して通学できるココにしようと思えました。
なんでロクシンを選んだんですか
息子がココがいい、って言ったからなんです。最初は「学校行くの嫌だ」って言っていたんですが、ロクシンのスーパーヒーローの部屋を気に入っちゃって、そのまま入学しました。ロクシンの魅力はそれぞれの個性のある部屋です。自分の好きな空間で勉強が出来るのはとても楽しいです。
値段もとてもリーズナブル。親子3人が通える値段です。あと代表者マシューの人柄。穏やかで色々な融通を利かしてくれます。
本当に熱心に面倒を見てくれます。例えば、子供が熱が出て授業をキャンセルすると、その授業を次の日に回してくれたりします。こっちが心配になってしまうことを平気でやってくれます。ロクシンは対応がすごくやわらかいです。
お子さんの英語力は上がりましたか?
飛躍的に上がりました。うちの子供はアルファベットも全部書けないレベルでドゥマゲテに来たんです。ロクシンは色々な先生がいて、小学校の先生をしていた方もいるので子供の扱いが慣れています。息子は楽しく通っていました。
Takeoさん自身も授業を受けられてますけど、授業の感想はどうですか?
マンツーマンで一時間ごとにフィリピン人の先生やネイティブの先生と話すことで色々な英語に慣れれたのがよかったです。でも、マンツーマンの授業は少し慣れてくると、後は自分次第。受身の姿勢ではなくこっち(生徒)が授業をリードすることが大切だと思いました。そこが最大の課題ですよね。勉強しているうちに自分の弱点が見えてきますよね。限られた時間でここを鍛えようって分かってくるので、先生に「これを勉強したい」って自分から言うことが大切だなって思いました。結局自己主張が出来るか出来ないかですよね。
長期親子留学のメリット
親子で来てよかった点は何ですか?
同じ学校で親子一緒に英語を勉強することで、親が頑張っている姿を子供に見せることができたのがよかったですね。私が勉強している姿を子供がチラチラと見に来るんです。
今は現地のインターナショナルスクールに通っていますね。嫌がりませんでしたか?
息子はロクシンで英語がとても好きになったので、最初はすごく楽しみにしていました。でも、実際に始まると英語で話しかけられても分からない、どう反応していいのか分からない、色々な理由で徐々に苦しくなっていったようです。1週間前に「学校に行きたくない」って言われました。泣きながら切々と言うんですけど、ココで「学校に行かなくていいよ」って言ったらそこで終わると思ってるんです。
嫌な思い出だけが残ったら、英語が嫌いになって、次に行く国の学校にも絶対に行けなくなる。英語が楽しかった!って言って帰れるように、この難しい状況を自分で乗り越えてほしいって思ってます。
Takeoさんにとって親子留学のメリットって何ですか?
小学校を4ヶ月休んで海外留学すると周りはすごくビックリします。でも日本の教育だけしか受けてないと、子供が多角的に物事を見られないと思うんです。これからは世界が繋がっていく時代。大人が想像してもできない時代はもう迫っていて、そこを子供達は生きぬかなければならない。でも、子供に楽しくサバイブしてほしいと思っています。留学はその力を伸ばすためのものですね。
家事や勉強をしている姿を見せれたのもよかったです。日本にいるとゆっくりしていると周りに置いていかれるような感覚がありました。だから、子供と向き合う時間もなかなか取れなかったけど、フィリピンに来るときに漢字ドリルを持ってきたんです。子供に教えてるんですけど、自分で教えられるって分かって目から鱗でした。子供の成長は早いので毎日一緒にいられるのが貴重です。
あと、自分も海外に出て、いろいろ考えさせられて成長しました。日本では、同じような職種、同じような趣味の人たちが集まってると思います。広いコミュニティに属しているような気になるんですけど、実際はすごく狭い。集まる人のタイプが似ていることに気づきました。海外では全く違う考えの人たちと接点が持てるのでいい影響を受けますね。
フィリピン親子留学の注意点
親子留学を検討者にアドバイスはありますか?
1ヶ月ぐらいなら寮がついている語学学校がオススメです。アパート借りたり、トライシクルで通ったり、ご飯作ったり、そういうのがないほうが英語の勉強に集中できますから。
長期だったら通学できるロクシンのほうがいいと思いますか?
3人家族で長期だったらアパートを借りたほうが安くなるので、通学できる学校がオススメですね。それにさっきと全く逆ですけど、アパート借りたり、トライシクルで交渉したり、そういった生活面で英語力を鍛えることが出来るのが面白いです。アパートの管理人さんにバイクのレンタルを交渉してかなり安く借りさせてもらいました。使い心地はあまりよくないですけど(笑)。
またフィリピンに親子留学しようと思いますか?
もういいかな(笑)。英語学習の最初の取っ掛かりとしてはフィリピンはいいけど、実践はネイティブスピーカーがいいですね。言葉だけじゃなくて文化に慣れ親しんでほしいし、アジアの英語にあまり慣れて欲しくないので。なんでその言葉が生まれたのか、という文化的な背景やジェスチャーも言葉にとって必要なので、次はアメリカに行ってみたいです。でも、フィリピンは来るのも安いから、また来ちゃうかもしれませんね(笑)。
(2016年7月20日(水) ドゥマゲテにて)
長期の親子留学まとめ
フィリピンにはフィリピンしか得られない経験がありますね。交通費も物価も安いのでフィリピンは親子にとって気安く来れる国なのは間違いないです。Takeoさんはご自身が勉強や洗濯をしている姿を息子さんにメッセージとして伝えていましたが、親子留学は親次第で無限の可能性があると思います。
みなさんもフィリピンの親子留学を上手に使ってください。長期でフィリピン留学するなら、通学可能な学校がオススメです。