セブ島の「誰でもヒーロー」のインターン体験談!海外ボランティアで英語を学ぶ!

2018年9月、「誰でもヒーロー」の山中博氏にセブ島で逮捕状がでました。この事件は示談して終わりましたが、誰でもヒーローからの公式発表はありませんでした。おそらくいい経験ができるボランティア団体だと思いますが、個人的には誰でもヒーローでのインターンはオススメしません。

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セブ島のボランティア団体「誰でもヒーロー」でインターンをしながら、セブ島のQQEnglishで英語を勉強中の大学生の体験談!

セブ島のQQイングリッシュと海外国際ボランティア団体「誰でもヒーロー」の体験談
福永 翔子、21歳女性、期間2ヶ月、大学生

セブの「誰でもヒーロー」体験談

セブのボランティア団体の「誰でもヒーロー」でインターンしながら、QQEnglishで英語を勉強してました。大学生です。

誰でもヒーロー(DAREDEMO HERO)とは?
セブ島の海外国際ボランティア団体。勉強したいが家庭環境や学費が原因で勉強できない子供たちを支援して、その子供たちが将来、貧困問題を解決する一員になるように教育機会を提供している。代表のヒロさん(山中博)は元東進ハイスクールの英語講師。https://daredemohero.com/
誰でもヒーロー

誰でもヒーローは、セブの貧困層から300年後に大統領を出すこと目標に、子供たちに教育の機会を与えてるボランティア団体ですね。子供たちはすごい優秀って聞きます。

すごく優秀です。

「誰でもヒーロー」のインターンって何をするんですか?

主に事務作業です。あと、日本人のゲストがよくいらっしゃるので、セブのゴミ山や貧困地域を案内させてもらったり。この前は、貧困地域で1週間ホームステイさせていただきました。

誰でもヒーローのインターンは英語力って問われないんですか?

英語力、成績は一切問われないんです。重要なのは、やる気と計画内容ですね。計画書を書くんです。何でインターンをやりたいのか?何を目的としているのか?その計画書を本気で書きました。

誰でもヒーローの宿舎に住んでいるんですよね。宿舎では英語を使う機会はあるんですか?

フィリピンの子供たちが来てるときは、子供たちの案内するので英語を使います。でも、6時くらいになるとスタッフも子供たちも帰って日本人だけになるので、QQから帰ったらそれほど英語を話す機会はないですね。

日本人スタッフとは話すんですよね?

はい、日本語で。仕事内容とか。

インターンは何人ぐらいいるんですか?

私は9月に来たんですけど、ずっと1人でした。8月はインターンが2、3人いたらしいんですけど、ちょうど入れ違いで。でも、昨日1人来たんです。他にもボランティアで日本人の方が何人かいらっしゃってます。

セブの誰でもヒーローでインターン

誰でもヒーローのインターンって、英語留学の経験者が多いんですよね?

スタッフの方はみんな英語がペラペラです。新しいインターンの子はフィリピンの語学学校で勉強して、その後、アメリカに行って、またセブに戻ってきてインターンしてます。YouTubeで英語を勉強してるみたいです。いろいろなアイデアをもらえるのは面白いです。

セブの国際会議で英語でスピーチ

2か月はあっという間でした?

あっという間でした。11月の頭にセブで国際会議があったんですけど、そこで15分間英語でスピーチをしなきゃいけなくなったので、最後のほうはほとんどスピーチの原稿を作ってました。QQの先生も一緒になって考えてくれて。スピーチの内容から、発音や、立ち位置までサポートしてくれました。

スピーチはどうだったんですか?

納得のいかない部分もあったんですけど、QQの先生方がすごい手伝ってくれてなんとかできました。

完全に英語のイベントでしょう?

そうですね。英語はできて当然のイベントでドキドキしました。

何を話したんですか?

QQEnglishで勉強したこと、誰でもヒーローのインターンで感じたこと、セブの子供たちを見て思ったこと。そして、セブの町中の人たちと触れ合って感じたことですね。

QQEnglishはどう伝えたんですか?

QQは先生がすごく熱心なんです。授業の終わりのチャイムがなっても分からないところは分かるまで指導してくれました。あと、自ら勉強することが大切だって気付かせてくれました。英語力ゼロだったから、基礎を築いてくれた、本当に1から教えてもらったんです。Hello. How are you。Can youとCan Iの違いであったり。本当に私は英語力がゼロだったので。他の人に聞くと、「え?そんなことも分からないの?」って言われましたから。

他の生徒に?

生徒だったり、町中の人とか。Can youとCan Iは何が違うのって言ったら、えー?みたいな。

セブの街中でも英語の質問してたんだ。

パン屋さんでも聞いてました。

さすが旅人。パン屋さんは答えてくれなかったの?

えー?みたいな顔して、答えてくれたんですけど、よく分からなくて。でも、語学学校の先生は本当に丁寧に教えてくれるんですよ。あと会話してる時に分からない単語があって、単語を聞いても先生は快く答えてくれる。町中の人は、もういいよみたいな(笑)。

それはそうでしょ。スピーチでは、先生の熱心さをみんなに伝えたんですか?

そうですね、先生がすごく親切でありがたかったって伝えました。

誰でもヒーローについてはどんなスピーチしたんですか?

誰でもヒーローの奨学生は、貧困家庭の子供や親がいない子供なんです。でも、そういう子供も自分の志や夢をしっかり持っているんです。日本では当たり前に勉強する環境があるけど、フィリピンの子供たちにはないんです。セブの子供たちは電気が通ってない家に住んでいるけど、家族を助けるために勉強したいって言うんです。そういう子供たちの熱い気持ちにすごく心を打たれたので、それをみんなの前で発表しました。

子供たちの夢は何が多いんですか?

お医者さんだったり、会計士だったり、看護師とか、英語の先生とか。

ボランティア団体「誰でもヒーロー」のインターンの感想

誰でもヒーローで、ホームステイした時に、しゃべりたい相手がいるってすごく重要だと思いました。喋り相手がいないと、勉強しても全然頭に入ってこない。「This is a pen.」なんて興味なかったんですけど、伝えたい相手がいると、自分で調べようと思うんです。

インターンと英語学習を同時にやってるのが良いですよね。インターン活動の中に、英語で話さないといけないシーンがあるから、英語の授業にも身が入る。でも、誰でもヒーローで働いてるインターンって留学が終った人が多いですよね。同時にやってる人っているんですか?

いないですね。私は特殊だと思います。

残りのセブ滞在中で達成したいことはありますか?

もっと現地のフィリピン人と関わりたいです。自分の意見をスラっと英語で話せるようになりたいです。貧困地域でホームステイしたら、細かい部分が分からなかったんです。

セブの国際ボランティア団体でインターン

英語が聞き取れない?

聞き取れないときもありますし、聞き取れても返す言葉が見つからない。例えば、17歳の女の子が、「私のお母さんは病気で家が貧しくて本当は学校に行きたいけど、お母さんを助けるために働かないといけない。日本人はお金持ちだからいいよね」って言うんです。

そんなの言われるの…。それに対する答えは?

言えなかったんです、何にも…。

日本語なら言えますか?

日本語でも難しいです。

それは英語力の問題じゃないですよね。日本語で言えないことは英語でも言えないから。

実際難しいですよね。比べる訳じゃないですけど、フィリピン人と日本人は仕事の頑張る度合が違う。その子に限っての話かもしれないですけど、例えば、重い荷物を3階まで持ち上げたら、「私は今日働いたわ。もう動けない、これ以上無理。お腹すいた。」みたいな感じなんです。

フィリピンっぽい。よくある(笑)。

もちろん働くフィリピン人もいるんですけど。でも、日本人だったら3階まで重いものを持っただけでそこまで言わないし。

日本人が頑張りすぎるのか、フィリピン人が頑張らないのかは分からないけど、文化の違いがありますね。

感じました。色々発見がありました。

ボランティア団体「誰でもヒーロー」で貧困層へインタビュー

ホームステイしたときにインタビューをさせていただいたんですが、その時もいろいろ感じました。

貧困層の方々に英語は通じるんですか?

けっこう通じます。英語でインタビューさせていただいて、名前とか収入とか、家族構成とか聞いてました。困っていることは何か?今満足しているか?将来に不安はあるか?って。

セブのボランティア活動で途上国の貧困問題を考える

貧困層の方って収入がすごい低いんです。6人で1000ペソ(約2500円)とかで、どうやって暮らしてるんだろうって感じなんです。けど、そういう人たちに、今の生活は満足してますかって聞いたら、「もちろん満足している。」って人が大半なんです。なんで満足しているんですかって聞いたら、「私には家族がいるから。」って。フィリピンの人たちってお金の問題はあるけど、家族がいるから幸せだって言うんです。今あるものに満足できる心がある。彼らと英語で話してそういうことが分かりました。

今までは英語を喋れたらカッコいいなとか、就職活動のためにTOEIC600点以上取らないといけないみたいな気持ちがあったんですけど、セブに来て、英語ってコミュニケーションツールだなって感じました。英語でコミュニケーションできると相手が理解できるから、相手を深く知るために英語をもっとしゃべりたいって思うようになりました。貧困地域の人が何でそんなに幸せって思えるのかとか、もっと聞けるようになりたい。もっとディスカッションしたい。

英語を学ぶモチベーションがあがったんですね。それはすごい大切ですよ。

これからの英語学習

日本に帰ったら英語にどう向き合っていくんですか?

せっかく耳が英語に慣れてきたので、TOEICでいい点を取ろうと思います。あと、いつもそうなんですけど、外国にいるとモチベーションが上がるんですけど、日本に帰ると英語を使うシーンがないので、急に下がっちゃうんです。日本ではアウトドアショップのアルバイトをやってるんですけど、けっこう外国人のお客さんが来るので英語で聞かれるんですよ。今までは逃げ回ってたんですけど、帰ったら自ら声をかけようと思って。

その心境の変化は大きいよね。

今までは「Just a moment」しか言えなかった(笑)。いまは聞き取れるようになってるし、前よりちょっとは話せるようになったので。

今でも勉強してるんですか?

英語の物語を読んでます。日本では全く読んでなかったんですけど、とりあえず読み切るのを目標にしてます。知らない単語がいっぱいでてくるので、単語を調べて自分のものにしたいです。

英会話のトレーニングもしてるんですか?

フィリピン人スタッフと話したり、子供たちと話してます。フィリピンの子供たちは私より英語はペラペラなんで。

誰でもヒーローのインターンをしているから、英語を使う環境が身近にあっていいですね。引き続き頑張ってください。

(2015年12月7日(月)セブのQQEnglish ITパーク校にて)

編集後記

学生の間に、いろいろな経験をすると視野が広がりますね。「誰でもヒーロー」のボランティアでよい経験ができた大学生の体験談でした。大学生の時にフィリピンのような途上国の現状を見るのは個人的にオススメです。

体験談に出てくる学校

QQ English ITパーク校 (セブ島)

オンライン英会話を持つ学校、カランメソッド正式認定校

ボランティア体験談

トラブル体験談

中谷 よしふみ

中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になる。圧倒的に詳しくなったので書籍を出す。そして、留学エージェントになる。体験した学校は105校。TOEIC845(リスニング450、リーディング395)。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター

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