【更新】フィリピン料理はまずい?日本人にもおいしいオススメの料理17選

フィリピン料理はまずい!脂っぽい。甘い。塩っぱい。炭水化物ばかり!フィリピンに初めて行った2012年はビックリしました。飯がまずい。

フィリピン料理はまずい?うまい?

アジア海外に行ったときに楽しみなのが食事です。タイやベトナムは食事がおいしい。だけど、他の国に比べると、残念ながらフィリピンの食事はまずい。アジアでは、料理がまずい国ランキング1位です(僕の中で)。

だけど、日本人の口にあう料理もあります。いまでは好きな料理もあるので、みんなに食べて欲しいフィリピン料理を紹介します。ということで、今回のテーマは食事!フィリピン料理についてです。まずいと言われるけど、おいしい料理もあります。

キニラウ / Kinilaw

フィリピン料理は、揚げ物や脂っこい料理が多い。そんな中で、キニロウ(キニラウ?)はあっさりして好きです。魚介類のマリネです。ペルー料理のセビーチェに似てます。魚介はいろいろですが、一般的なのが白身魚。マグロを使っているレストランもあります。酢漬けでさっぱりしています。おいしいです。

キニラウ AA BBQ
キニラウ(AA BBQ)
キニラウ ゴールデンカウリー
キニラウ(ゴールデンカウリー)

上のキニラウはセブ島のゴールデンカウリー(セブのアヤラモール)で食べたときの写真です。マグロですし、ちょっとオシャレにアレンジされていました。おいしい。

キニラウは店によって結構違いますが、だいたいおいしいです。ただ、フィリピン人は生ものを食べないので、フィリピン人からキニラウを勧められたことはないです。

生物なので、フィリピンに慣れてない人は、ローカルレストランでは食べないほうがいいです。料理の鮮度が心配です。

上の写真は、アヤラのGerri’s Grillで食べたキニラウです。マグロでしたが硬くてあんまり美味しくなかった(笑)。Gerri’s Grillはフィリピン料理のチェーン店です。

Kinilaw is a raw seafood dish and preparation method native to the Philippines

https://en.wikipedia.org/wiki/Kinilaw

シニガン / Sinigang

もしタイ料理のトムヤムクンが好きなら、シニガンも口にあうと思います。タマリンドやカラマンシーで味付けされ酸味のあるスープです。はじめてシニガンを飲んだとき、まずいと思いました。めちゃ酸っぱいんです。でも、飲んでいるとだんだん慣れてきて、気づけば好きになっていた。そんなおいしさ。具は魚だったり、豚だったり、いろいろです。僕はポークシニガンが好きです。

シニガン

ルソン島ではよくシニガンスープを飲んでいたけど、セブ島ではあまり見ないし、みんな飲んでいない気がします。シニガンはまずい!という意見も見かけます。それも理解できます。酸っぱいから好き嫌いが分かれる料理ですが、一回は飲んでほしいです。

シニガン(タガログ語: Sinigang)は、フィリピンで主に作られている、タマリンド(タガログ語: Sampalok)を用いた酸味のあるスープもしくはシチューである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/シニガン

シシグ / Sisig

僕が2012年に留学したのはパンパンガというエリアでした。パンパンガ料理で有名なのがシシグです。細かく刻んだ豚肉と玉ねぎを、しょう油、 ビネガー、にんにく、唐辛子で炒めた鉄板料理です。豚の耳や顔の頰肉が刻まれて入ってます。

パンパンガではシシグフェスというのがあります。それぐらい愛されている料理です。

上の写真はパンパンガの老舗シシグ専門店の、Aling Lucing’s Sisigのシシグ。肉肉しいけど、脂っぽさはそこまでではなくおいしいです。

シシグはフィリピン全土で人気の料理なので、フィリピン料理のレストランにはだいたいあります。

シシグは店によって肉も具も違います。だいたいおいしい。だけど、めちゃくちゃ脂っぽい店もあって、そういうシシグは苦手です。

「卵を入れる?」って聞かれることがありますが、卵を落としたほうがうまいです。カラマンシーもあいます。肉ではなく魚を使う店もありますが、魚もうまいです。

シシグ マニラのケソンシティ

味は濃いから、ビールがすすみます。だから、酒飲みはシシグを注文して、ひたすらビールを飲んでいます。B級グルメですが、フィリピン料理のレストランならだいたいシシグはあるので食べてみてください。男性は好きだと思います。

Sisig is a Filipino dish made from pork jowl and ears (maskara), pork belly, and chicken liver which is usually seasoned with calamansi, onions, and chili peppers. It originates from the Pampanga region in Luzon.

https://en.wikipedia.org/wiki/Sisig

ハラング・ハラング / Halang halang

ハラング・ハラング (Halang halang)はココナツスープ、グリーンカレーです。僕はグリーンカレーが好きなので、Halang halangは大好きです。ちょっとスパイシーでうまいんです。ただ、ドゥマゲテではよく見かけるけど、他のエリアのフィリピン料理屋ではあまり見ないのが残念です。セブではたまに見かけます。ビサヤエリアの料理のようです。

ちなみに、Halangはセブアノ語で、spicyの意味だと言う人がいます。だけど、辞書でHalangと調べても「辛い」とは出てこないので、よくわかりません。そこまで辛くないですし。

ビコール・エクスプレス(Bicol express)というココナツスープもあります。ビコール・エクスプレスとHalang halangは味が似てますが、違う料理のようです。

ビコール(Bicol)はルソン島南部にある地名で、このエリアはココナツと唐辛子で有名です。辛い料理が多いらしく、ビコール・エクスプレスも辛い料理と紹介されています。でも、セブで食べるビコール・エクスプレスはそんなに辛くないです。

上の写真はセブのローカルレストランで食べたビコール・エクスプレスです。ローカルのフィリピン料理レストランでよく見かけます。

このビコール・エクスプレスも店によって結構味が違う。具も違う。値段も違う。安い店は具がない。僕はHalang halangがあれば、Halang halangを食べます。グリーンカレーが好きな人はぜひ食べてみてください。

レチョン / Lechon

レチョン(Lechon)は丸焼きという意味ですが、フィリピンでレチョンというと、豚の丸焼きです。みんなお祭りのときにレチョンを食べてます。名物料理です。

レチョン

見た目のインパクトがすごいから、レチョンは一回は食べてほしい。だけど、脂っぽいので僕はあんまり食べないです。「レチョンは店によって違う!」と言われて、いろんな店で食べましたけど、大好きな料理ではないです(笑)。

ホテルのレチョン
ホテルの朝食のレチョン

レチョン(Lechon)とは、フィリピンなどの地域で食される豚肉の料理である。炭火で一頭の豚を丸ごと焼いた料理で、内臓を取り除かれて下味が付けられた豚に串を通し、木炭が入れられた窪みの上で豚を焼き上げる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/レチョン
路上のレチョン

路上でもレチョンを売ってます。取り分けて買います。

カルカルのレチョンがうまい

レチョンで有名なのはセブの南のカルカルというエリアです。パブリックモールにレチョンコーナーがあって、計り売りしています。

カルカルのレチョン

カルカルのレチョンはうまい。レチョン発祥の地を言われてるだけのことはある(ほんとかどうか知らない)。セブシティのレストランもカルカルから仕入れているところが多い(これほんと)。

新鮮でうまいレチョンは、ジューシーで脂っぽい。皮はパリッとしている。店によって結構違うので、おいしいレストランで食べてください。セブのHouse of Lechonが有名です。

ちなみに、レチョン・カワリ(Lechon Kawali)という料理もあります。豚の皮と肉の部位を、鍋で揚げた料理です。ただ、このレチョン・カワリも脂っぽいです。だけど、お菓子のフレーバーにもなっていて、フィリピンでは人気の料理です。

トルタンタロン / Tortang Talong

トルタンタロンはナスのオムレツ。「トルタン」はオムレツ、「タロン」はナス。ナスの卵焼きです。素朴でうまい。ナスを焼いて、皮をとって、広く伸ばして潰して、それをタマゴをつけて焼く。最初はナスと思わなかったです。ナスのヘタが残っているのが特徴です。

トルタンタロン

いいレストランだと、玉ねぎやトマトとか具がたくさん入っていてオムレツみたいです。安い店だと、ほぼ茄子です。卵より茄子のほうが安いからでしょうね。ケチャップをつけて食べることが多いです。

上の写真はマニラの高級店で食べたトルタンタロンなので、かなりアレンジされています。めちゃうまかったです。

ギジンギジン / Gising Gising

ギジンギジンは刻んだインゲン豆とココナッツミルクがベースのスープです。唐辛子、ニンニク、タマネギが入っていてうまいです。

ギジンギジン

「ギシンギシン」の原義は「目を覚ませ、目を覚ませ」という意味らしい。でも、そんなに強烈な味じゃないです。

ココナツベースのスープなので「ビコール・エクスプレス」にちょっと味が似てるけど、僕はビコール・エクスプレスのほうが好きです。

フィリピン料理のレストランでは、トルタンタロン、ビコール・エクスプレス、ケニラオ、シシグを注文することが多いです。

レチョン・マノック / Lechon Manok

レチョン・マノック。タガログ語で、レチョンは「丸焼き」ですが、マノックは鶏です。つまり、鶏の丸焼き。街を歩いていると、鶏が炭火の上でグルグル回っているのを見かけます。しっかり焼けているのを選んでください。焼いただけです。でも、このレチョン・マノックはめちゃおいしいです。

路上で買って、しょっちゅう食べていました。 ちょっと郊外に行くと路上で売ってます。ただ、都心部では小さなレストランみたいになってます。

B級グルメが好きなら要チェックです。ただし、屋台で食べるとお腹を壊す人もいます。自己責任でお願いします!

ちなみに、はじめてフィリピンに来た2012年、レチョン・マノックは170ペソぐらいでした。しかし、2023年には260ペソです。フィリピンの物価は上がりました。

シャワルマ / Shawarma

厳密に言うと、シャワルマはケバブではないんですがケバブと思ってよいと思います。おいしい店はめちゃくちゃうまいんですけど、感動もなにもないシャワルマもあります。フィリピン料理ではないと思うんですが、よく見かけるしおいしいのでたまに食べます。

ビビンカ / Bibingka

ビビンカは大好きなんですが、店によって全然違う。ライスケーキらしいんですが、僕が好きなのはココナツ蒸しパンです。めちゃうまいので、見かけたら買います。ベチャっとしたケーキみたいなのではなく、蒸してふんわりしたビビンカが好きです。

上の写真はマクタン島のシャングリラホテルの朝食ビュッフェにあったビビンカです。めちゃくちゃ美味しかったので、何個も食べてしまいました。焼きたてがめちゃうまい。

これはドゥマゲテの学校でもらったビビンカ。僕があまりにビビンカ、ビビンカというので、先生が朝に買ってきてくれたのです。美味しかったですが、もっちりしていて好みと違いました。

フィリピン人に聞いて、おいしいビビンカを探し求めて、朝6時にリロアンのローカルマーケット(Liloan Homemade Products)にも行きました。しかし、このビビンカももっちり系でした。

ショッピングモールに入っているJojie’s Painitan Centralのビビンカ。これも違った。

Barili バリリのビビンカがうまい!

セブからドゥマゲテに向かうときに、セブの南のほうにBarili(バリリ)というエリアがあります。ここはココナツの産地。路上にビビンカの屋台がたくさんあって、ドラム缶で焼いています。ドライブスルー的に買えます。

このBariliの路上で売ってるビビンカが一番うまい!

1個5ペソです。ココナツの産地は安い!うまい!

路上でも店によって微妙に違う。フィリピン人に聞くと「マンダウエに売ってるよ」と言います。しかし、路上だと思うので、なかなか見つけられない。いま有力なのは、Plaridel St. Umapad, Mandaue City。そして、サリナスのフィリピン料理屋のChika-an(チカ・アン)でも食べられるかもという噂です。

結論は、ビビンカは出来立てがうまい!ココナツの産地で、バナナの葉がついたのが一番オススメです。おいしいのを見つけてください。

ゴト / Goto

セブ島ではあまり見たことないですが、ルソン島ではよく食べていたゴト。お粥です。これも中国の食文化の影響の名残でしょう。(セブ島のITパークのバス停前にゴトの売店ができてました。2023年)

もつ、鶏肉、しょうが、ニンニクなどで味付けして炊いたお粥です。なので、少し色がついていて味もあります。中には刻まれた牛肉の内臓(もつ)が入ってるんですが、このお粥がおいしいです。まったく臭くない。マニラやクラークの屋台エリアでは、ゴト Goto(お粥)とマミ Mami(あっさりラーメン)をよく見かけます。カラマンシーを絞って食べます。

お粥のゴト

上の写真は、クラークのお店で食べたゴト。

マニラのローカルマーケットのバクラランの屋台でゴトウ(お粥)

上の写真は、マニラのストリートで食べたゴトです。でかい鉄の鍋に入ってます。最初は食べるのは勇気がいるかもしれません。でも、おいしいですよ。

ちなみに、米だけの中国風のお粥はルーガウ(Lugaw)と言います。ルーガウは本当にあっさりした普通のお粥です。ジンジャーが入ってます。空港のラウンジとかにもあって、好きな具を自分でトッピングします。僕は、ルーガウよりゴトが好きです。

残念ながら都市部ではゴトもルーガウもあまり見かけませんが、見つけたらメリエンダ(おやつ)、夜食、朝食にオススメです。

ブコ ジュース / Buko Juice

ブコはココナツ。ブコ ジュースはココナツジュースです。

CHINGU BUKO HOUSEはショッピングモールにある小さいお店です。ここのブコジュースは30ペソからです。ローカルなお店でたまにココナツジュースを飲みますが、大きいショッピングモールでなければ安いです。あっさりしていておいしい。

ちなみに、ブコ(タガログ語)、ブトン(ビサヤ語)です。路上ではよく天然のココナツジュースが売ってます。ストローをさして飲むのは楽しいです。だけど、ぬるいので、好きじゃないです。

セブのビーチでブコジュース

ビーチでも売りに来きます。おいしいです。

ダイナマイト ルンピア / Dynamite Lumpia

ルンピア(Lumpia)はSpring Rolls、春巻きです。普通にうまい。中国の食文化の影響を代表する料理ですね。

春巻きは生春巻き(ルンピアン・サリーワ )と揚げ春巻き(ルンピアン・プリトー)があります。生春巻きは野菜がたっぷりでココナツの新芽(ウボッド)が入っていて、野菜不足になりがちなフィリピンでは重宝したいところです。ただ、甘いタレが口にあいません。

揚げ春巻きで有名なのがルンピア・シャンハイ(Lumpiang Shanghai)です。挽肉が入っていて、スイートソースで食べます。路上でも売っていてうまいです。

フィリピンのローカルフードのダイナマイト

ルンピアはいろんな種類があるんですが。その中で、ダイナマイト ルンピアが面白いです。ダイナマイトは、唐辛子の中に肉やチーズを入れて、皮で包んだ食べ物です。中の具はお店によって微妙に違います。唐辛子の先が出ていて、ダイナマイトみたいなのでダイナマイト。わかりやすい!

ダイナマイトは路上でも売ってるし、お店でも食べられます。辛くもないしおいしいです。上の写真は韓国の学校の食事ででてきたダイナマイトです。うまいからいっぱい食べました。

ルンピアは中の具によって呼び名が違うので、いろいろ食べてみてください。

マンゴー / Mango

フィリピンのフルーツは安くておいしい。ローカルスーパーでフルーツを買うのはオススメです。僕はよくマンゴーを買います。ちなみに、高級スーパーで買うと熟れてなくておいしくない。

場所と時期でマンゴーの値段は全然違います。セブのカルボンマーケットなら1キロ100ペソのときもあります。

マカティのサルセド・マーケット、マンゴー1キロ230ペソ 2023年8月

マカティのサルセド・マーケットでは1キロ230ペソ。高くてビックリしました。マカティは物価が高い。

先日は、セブの郊外で1キロ(4個)で150ペソで買いました。

まだあんまり熟れてなかったので、数日置いて食べました。うまかったです。マンゴスチンもうまかった。

マンゴーをセブのスーパーマーケットで買う

SMやロビンソンのような街中のスーパーマーケットは高いです。同じ日にスーパーのマンゴーの値段を確認したら、同じサイズのマンゴーが1個60ペソぐらいでした。マンゴーのシーズンは3月~5月、めちゃ安いから買うしかないです。朝食やおやつに食べてます。セブ島ならやっぱりカルボンマーケットで買うのがオススメです。

ちなみにマンゴスチンも好きです。ドリアンは濃厚すぎて苦手。パパイヤも好んでは食べないです。

タホ / Taho

タホォォォォォー

という声が聞こえたら、タホのオッサンです。最初は「なんだあの音は?」と思うと思います。低音のタホーという音を聞き逃さないでください。タホはシロップがかかった豆腐です。

タホ

豆腐屋が街を歩いて売っています。「タホくれ!」と言うと、小さいカップに入れてくれます。はじめて食べたときは、甘い!と思ったけど、たまに食べてしまいます。10ペソぐらいです。安いしおいしいです。女性はタホが好きな人が多いですね。

豆腐だけ買って、持参した醤油で食べるベテランもいます。「え、それだけでいいの?」とオッサンに驚かれます。

ピーナッツ / Peanuts

路上で売ってるピーナッツが案外うまい。ガーリックがめちゃ効いてます。塩もたっぷりです。路上で売っていますが、バスに乗っていても、よく売り子がやってきます。10ペソぐらいです。オヤツによいです。

路上のピーナッツ

ピーナッツはだいたい3種類。甘い、スパイシー、ボイルです。僕はスパイシーが好き。ただし、塩っぱいことが多いです。あと、フィリピン産と台湾産のピーナッツがあります。昔に親父をマニラに連れて行ったとき、このピーナッツにハマっていました。

バロット / Balut

グロい写真ですいません!

さて、ここからはもうちょっとローカルな料理です。バロットは孵化したタマゴ。見た目がグロいので食べるのは勇気が必要。孵化直前のアヒルの卵。ゆで卵です。バロットが嫌いなフィリピン人もいますが、定期的に食べてる方もいます。

バロットは路上で売ってます。タマゴには10とか13とか日にちが書かれていて、それぞれ自分の好みの日にちがあります。食べる時は、最初にちょっと穴をあけて、スープをすすって、その後に、思い切って食べます。味はチキンスープです。僕はフィリピンとベトナムで食べました。中国でも食べられるようです。栄養があるそうですが、もう食べてません。わざわざ食べなくていいかなと。

チーズ味のバロット

最近はバロット専門店もあります。チリとかチーズとかでアレンジされています。まずくはないけどグロいです。

セブのカルボンマーケットのバロット

これはカルボンマーケットの屋台です。

ディヌグアン / Dinuguan

ディヌグアンは豚の血のシチュー。豚の内臓も入ってます。僕は好きじゃない。食べている人がいると、怖いモノ見たさでちょっともらいますが、鉄の味がします。まずい。というか無理。おいしいとは思わない。でも、好んで食べる人もいます。

豚の血のシチュー ディヌグアン / Dinuguan

ローカルレストランでよくディヌグアンを見かけます。

台湾の屋台で見かける「豬血糕(ジューシエガオ)」も無理。「豬血」は新鮮な豚の血を固めたもの。長方形の黒いお餅みたいなのに棒がささってます。台湾人はこれが好き。血を食べるのが無理。食べたらまずいわけじゃない。でも、無理です。

トゥスロブワ / Tuslob Buwa

トゥスロブワ は豚の脳みその料理。セブのローカルフード・ストリートフードです。トゥスロブワ は「泡立たせる」という意味です。豚の脳みそと薬味をフライパンで炒め、豚骨スープを加えて煮詰めた料理です。

豚の脳みそ トゥスロブワ

カルボンマーケットに行ったときにみんな食べていたんです。フィリピン人に「あれはなに?」って聞いたら、「豚の脳みそだよ!わははは」って。カルボンマーケットでは食べ放題で150ペソ。プソ10個付き。それが標準価格。安くておいしいのでフィリピン人は大好き。4人ぐらいでシェアして食べてます。安い!

グツグツと鍋で煮込んで、プソをつけて食べます。僕は1人行動が多いのでまだ挑戦したことない。うまいか、まずいかわからないです…。食べたい。

スープナンバー5 / Soup No. 5

スープナンバー5 は牛のキンタマスープ。はじめてフィリピンに来たときに。「スープナンバー5は絶対飲みましょう!」と言われたスープ。雄牛の精巣と陰茎で作られたスープです。あんまり街中で見かけない。フィリピン人の先生に聞くと、飲んでいた。僕はまだ飲んでない…。

その他の定番フィリピン料理

後半はグロい料理が続きましたが、気を取り直して定番のおいしい料理をもうちょっと紹介。フィリピン料理としてよく紹介されるのは、パンシット(Pancit)、アドボ(Adobo)が有名ですね。好きな人が多いけど、僕は好んでは食べません。朝食の牛肉タパ(Tapa)、ピーナッツが効いた「カレカレ」(Karekare)も有名。

リエンポ(Liempo)はグリルした豚バラ肉。フィリピン版のサムギョプサルって感じ。うまいです。

トクワットバボイ Tokwat baboy

トクワットバボイ(Tokwat baboy)は豆腐の料理。これもおいしい。タガイタイ名物の、牛骨スープのブラロは一度は飲んでほしいです。あと、忘れちゃいけないのはジョリビーですね。

ハロハロ

甘いデサートはいっぱいあります。みんな大好きなのがハロハロ。ハロハロはタガログ語で「混ぜこぜ」という意味を持ち、その名の通り、トロピカルフルーツ、ナタデココ、ウベアイスクリーム、レチェフランなど様々な具材をかき氷の上にトッピングして混ぜて食べるデザートです。

フィリピンのデザートハロハロ

ハロハロの起源にはいくつかの説があります。明治末期にフィリピンに渡った日本人女性(からゆきさん)が始めた甘味処で提供された蜜豆が起源とされていたり。同じ時期に日本人商人によって提供された「モンゴ」と呼ばれる小豆を使ったかき氷が起源であるとも言われています。さらに、第二次世界大戦中にフィリピンに駐留していた日本軍が関連しているという説もあります。

フィリピンの「ハロハロ」。沖縄の「ちゃんぷる」。どちらも「混ぜる」という意味。「混ぜる」という状態が食事の名前になっているのが面白い。

中国の「ビャンビャン麺」もマレーシアの「パンミー」も混ぜるご飯です。でも、麺をうつときにビャンビャンと音がするからビャンビャン麺。パンミーは卵入り小麦麺で、板状に生地を伸ばしてカットするので、漢字で「板麺」となり、板がパン(またはバン)、ミーは麺。両方麺の状態なんです。

デザートはいっぱいあります。バナナのお菓子、バナナキューやトロンも人気。でも、僕は甘いものはそんなに好きじゃないので、滅多に食べません。他に気になる料理としては、

  • タイでも食べる餅米とマンゴー(Puto Maya & Sikwate)
  • Arroz A La Valenciana(アロス・ア・ラ・バレンシアーナ)フィリピンのパエリア。
  • GAMBAS al ajillo(ガンバス・アル・アヒージョ)はゴールデン・カウリーで食べられるらしい。
  • PAKSIW NA ISDA ボケロネス・エン・ビナグレ(Boquerones en vinagre)いわしのビネガー
  • Gate 5 Pochero House
  • かきあげ(UKOY)
  • Pungko Pungko larangan

フィリピンの食文化の変化

一般的なフィリピン人は日本人より貧しいです。彼らにとって、米は非常にコスパのいい食べ物です。だから、味の濃いオカズで、米をたくさん食べます。満腹になるのが幸せなんです。日本も昔はそうだった気がします。そういうフェーズでは、お腹がいっぱいにならない野菜を食べる理由がわからないかもしれません。

豊かになって飢餓の心配がなくなると、栄養のバランスを考え出します。フィリピンに関わってもう10年以上経ちますが、フィリピンも豊かになってきています。食文化も少しずつ変わってきているように感じます。日本と同じような価格帯のレストランもフィリピン人でいっぱい。健康を気にするフィリピン人も増えてきました。

マニラやセブは街がキレイになってきて、路上の屋台が減ってきました。セブンイレブンやファミマが増えて、サリサリ(フィリピンのコンビニ)を見なくなってきています。発展してフィリピンらしい文化が失われつつあるのは残念です。フィリピンに留学したら、いろんな料理を食べてみてください。食文化の違いも面白いです。オススメの料理があったら教えてください。おいしいのもまずいのも興味があります。

フィリピン人の先生が料理について語っていた。食べ物の好みは育った環境で違う!

「日本人の生徒はフィリピン料理が塩っぱいとか、脂っぽいとか、まずいって言ってるのは知ってる。だけど、俺は脂っぽくて味が濃いのが好き!」

フィリピンの歴史を感じる記事

フィリピンの文化を学べる記事

トラブル体験談

中谷 よしふみ

中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になる。圧倒的に詳しくなったので書籍を出す。そして、留学エージェントになる。体験した学校は103校。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター

留学相談する