【更新】フィリピン料理はまずい?日本人の口にあうオススメのフィリピン料理14選!

フィリピン料理はまずい!脂っぽい。甘い。塩っぱい。炭水化物ばかり!フィリピンに初めて行った2012年はビックリしました。飯がおいしくないんです。

いろんな国に行きました。海外に行ったときに楽しみなのが食事です。タイやベトナムは食事が美味しいですよね。他の国に比べると、残念ながらフィリピンの食事はまずいと思います。

だけど、日本人の口にあう料理もあります。いまでは好きな料理もあるので、みんなに食べて欲しいフィリピン料理を紹介します。

ということで、今回のテーマは食事!フィリピン料理についてです。まずいと言われるけど、美味しい料理もあります。

キニラウ / Kinilaw

フィリピン料理は、揚げ物や油っぽい料理が多い。そんな中で、キニロウ、キニラウ?はあっさりして好きです。魚介類のマリネです。ペルー料理のセビーチェに似てます。入ってる魚介はいろいろですが、一般的なのが白身魚です。マグロを使う店もあります。酢漬けでさっぱりしています。美味しいです。

上のキニラウはセブ島のゴールデンカウリー(アヤラモール)で食べたときの写真です。マグロですし、ちょっとオシャレにアレンジされていました。美味かった。

キニラウは店によって結構違います。だいたい美味しいです。ただ、フィリピン人は生ものを食べないので、フィリピン人からキニラウを勧められたことはないです。

生物なので、フィリピンに慣れてない人は、あまりローカルなお店では食べないほうがいいと思います。料理の鮮度が心配です。

Gerri’s Grillというフィリピン料理のチェーン店があります。アヤラのGerri’s Grillで食べたキニラウはマグロでした。だけど、マグロが硬くてあんまり美味しくなかった(笑)。

Kinilaw is a raw seafood dish and preparation method native to the Philippines

https://en.wikipedia.org/wiki/Kinilaw

シニガン / Sinigang

もしタイ料理のトムヤムクンが好きなら、シニガンも口にあうと思います。酸味のあるスープです。はじめてシニガンを飲んだとき、まずいと思いました。すごく酸っぱいんです。でも、飲んでいるとだんだん慣れてきて、気づけば好きになっていた。そんな美味しさ。メインの具は魚だったり、豚だったり、いろいろです。僕はポークシニガンが好きです。

シニガン

ルソン島ではよくシニガンスープを飲んでいたんですが、セブ島ではあまり見ないし、みんな飲んでいない気がします。シニガンは好き嫌いが分かれる料理だと思いますが、一回は飲んでほしいです。

シニガン(タガログ語: Sinigang)は、フィリピンで主に作られている、タマリンド(タガログ語: Sampalok)を用いた酸味のあるスープもしくはシチューである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/シニガン

シシグ / Sisig

僕が2012年に留学したのはパンパンガというエリアでした。パンパンガ料理で有名なのがシシグです。細かく刻んだ豚肉と玉ねぎを、しょう油、 ビネガー、にんにく、唐辛子で炒めた鉄板料理です。豚の耳や顔の頰肉が刻まれて入ってます。

パンパンガではシシグフェスというのがあります。それぐらい愛されている料理です。上の写真はパンパンガの老舗シシグ専門店の、Aling Lucing’s Sisigのシシグ。肉肉しいけど、脂っぽさはそこまでではなく美味しいです。

シシグはフィリピン全土で人気の料理なので、フィリピン料理のお店ではだいたいあります。

シシグは店によって肉も具も違います。だいたい美味しいんですが、めちゃくちゃ脂っぽいお店もあって、そういうシシグは苦手です。

「卵を入れる?」って聞かれることがありますが、卵を落としたほうが好きです。カラマンシーもあいます。肉ではなく魚を使う店もありますが、魚もうまいです。

シシグ マニラのケソンシティ

味は濃いから、ビールがすすみます。だから、酒飲みはシシグを注文して、ひたすらビールを飲んでいます。B級グルメですが、フィリピン料理の店ならだいたいシシグはあるので食べてみてください。男性は好きだと思います。

Sisig is a Filipino dish made from pork jowl and ears (maskara), pork belly, and chicken liver which is usually seasoned with calamansi, onions, and chili peppers. It originates from the Pampanga region in Luzon.

https://en.wikipedia.org/wiki/Sisig

フィリピン料理のレストランでは、シニガン、ケニラオ、シシグを注文することが多いです。

ハラング・ハラング / Halang halang

Halang halangはココナツスープ、グリーンカレーです。僕はグリーンカレーが好きなので、このHalang halangは大好きです。ちょっとスパイシーでうまいんです。ただ、ドゥマゲテでは見かけるけど、他のエリアのフィリピン料理屋ではあまり見ないのが残念です。

他のエリアでは、Bical expressというココナツスープがあります。Bicalはココナツで有名な地名です。下はセブのローカルレストランで食べたBical expressです。

Bical expressはローカルのフィリピン料理レストランでよく見かけます。

Bical expressも店によって結構違います。具も違う。値段も違う。僕はHalang halangがあれば、Halang halangを食べます。グリーンカレーが好きな人はぜひ食べてみてください。

レチョン / Lechon

レチョン(Lechon)は丸焼きという意味ですが、フィリピンでレチョンというと、豚の丸焼きです。みんなお祭りのときにレチョンを食べてます。名物料理です。

レチョン

見た目のインパクトがあるから、一度は食べてほしい。だけど、脂っぽいので僕はあんまり食べないです。「レチョンは店によって違う!」と言われて、専門店やいろんな店で食べましたけど、普通です。

ホテルのレチョン

レチョン(Lechon)とは、フィリピンなどの地域で食される豚肉の料理である。炭火で一頭の豚を丸ごと焼いた料理で、内臓を取り除かれて下味が付けられた豚に串を通し、木炭が入れられた窪みの上で豚を焼き上げる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/レチョン
路上のレチョン

路上でもレチョンを売ってます。取り分けて買います。

ちなみに、レチョン・カワリ(Lechon Kawali)という料理もあります。豚の皮と肉の部位を、鍋で揚げた料理です。ただ、このレチョン・カワリも脂っぽいです。だけど、お菓子のフレーバーにもなっていて、フィリピンでは人気の料理です。

レチョン・マノック / Lechon Manok

ここからは路上編です。B級グルメが好きな人は要チェックです。ただし、屋台で食べるとお腹を壊す人もいます。自己責任でお願いします!

最初は、レチョン・マノック。タガログ語で、レチョンは「丸焼き」ですが、マノックは鶏です。つまり、鶏の丸焼き。街を歩いていると、鶏が炭火の上でグルグル回っているのを見かけます。しっかり焼けているのを選んでください。焼いただけです。でも、これが美味しいんです。

路上で買って、よく食べていました。 ちょっと郊外に行くと路上で売ってます。ただ、都心部では小さなレストランみたいになってます。

ちなみに、はじめてフィリピンに来た2012年、レチョン・マノックは170ペソぐらいでした。しかし、2023年には260ペソです。フィリピンも物価が上がりました。

ビビンカ / Bibingka

ビビンカは大好きなんですが、店によって全然違う。ライスケーキらしいんですが、僕が食べたのはココナツ蒸しパンでした。めちゃ美味かったので、見かけたら買いますが、最近は美味しいビビンカに出会っていません。

セブからドゥマゲテに向かうときに、路上で売っていたんですが、いざ探すとどこで売ってるのかわからない。ベチャっとしたケーキみたいなのではなく、蒸してふんわりしたビビンカが好きです。

屋台だと炭火焼きで、バナナの葉で包まれています。焼きたてがめちゃ美味しいです。上の写真はマクタン島のシャングリラホテルの朝食ビュッフェにあったビビンカです。めちゃ美味しかったので、何個も食べてしまいました。

これはドゥマゲテの学校でもらったビビンカ。僕があまりにビビンカ、ビビンカというので、先生が朝に買ってきてくれたのです。美味しかったですが、もっちりしていて好みと違いました。

フィリピン人に聞いて、美味しいビビンカを探し求めて、朝6時にローカルマーケットにも行きました。しかし、このビビンカももっちり系でした。

ショッピングモールに入っているJojie’s Painitan Centralのビビンカ。これも違う。美味しいビビンカが売ってる場所を知っていたら、ぜひ教えてください!

ゴト / Goto

セブ島では見たことないですが、ルソン島ではよく食べていたゴト。お粥です。刻まれた牛肉の内臓が入ってるんですが、美味しいです。まったく臭くない。マニラやクラークの屋台エリアでは、ゴト(お粥)とマミー(ラーメン)をよく見かけます。カラマンシーを絞って食べます。

お粥のゴト

上の写真はクラークのお店で食べたゴト。ちなみに、普通のお粥はルーガウ(Lugaw)と言います。ルーガウは本当にあっさりしたお粥です。僕は、ルーガウよりゴトが好きです。

マニラのローカルマーケットのバクラランの屋台でゴトウ(お粥)

ゴトはストリートでも売ってます。最初は食べるのは勇気がいるかもしれませんが、美味しいですよ。

ブコ ジュース / Buko Juice

ブコはココナツ。ブコ ジュースはココナツジュースです。

CHINGU BUKO HOUSEはショッピングモールにある小さいお店です。ここのブコジュースは30ペソからです。ローカルなお店でたまにココナツジュースを飲みますが、大きいショッピングモールでなければ安いです。あっさりしていて好きです。

ちなみに、ブコ(タガログ語)、ブトン(ビサヤ語)です。路上ではよく天然のココナツジュースが売ってます。ストローをさして飲むのは楽しいです。だけど、ぬるいので、好きじゃないです。

ダイナマイト ルンピア / Dynamite Lumpia

ルンピア(Lumpia)はSpring Rolls、春巻きです。普通に美味しいです。ただ、春巻きは日本でもベトナムでも食べられるので、わざわざフィリピン料理として紹介する必要はないと思ってました。

フィリピンのローカルフードのダイナマイト

ただ、ルンピアはいろんな種類があるんです。その中で、ダイナマイト ルンピアはちょっと面白いので紹介します。ダイナマイトは、唐辛子の中に肉やチーズを入れて、皮で包んだ食べ物です。中の具はお店によって微妙に違います。唐辛子の先が出ていて、ダイナマイトみたいなのでダイナマイト。わかりやすい!

ダイナマイトは路上でも売ってるし、お店でも食べられます。辛くもないし美味しいです。上の写真は韓国の学校の食事ででてきたダイナマイトです。美味かった。

マンゴー / Mango

フィリピンには安くて美味しいフルーツが売っています。ローカルスーパーでフルーツを買って食べるのはオススメです。よくローカルのマーケットでマンゴーを買います。先日は、1キロ(4個)で150ペソでした。

まだあんまり熟れてなかったので、数日置いて食べました。

マンゴーをセブのスーパーマーケットで買う

SMやロビンソンのような街中のスーパーは高いです。同じ日にスーパーのマンゴーの値段を確認したら、同じサイズのマンゴーが1個60ペソぐらいでした。マンゴーのシーズンはもっと安いです。朝食やおやつによく食べてます。

ちなみにマンゴスチンも好きです。ドリアンは濃厚すぎて苦手。パパイヤも好んでは食べないです。

タホ / Taho

タホォォォォォー

という声が聞こえたら、タホのオッサンです。最初は「なんだあの音は?」と思うと思います。低音のタホーという音を聞き逃さないでください。タホはシロップがかかった豆腐です。

タホ

豆腐屋が街を歩いて売っています。「タホくれ!」と言うと、小さいカップに入れてくれます。はじめて食べたときは、甘い!と思ったけど、たまに食べてしまいます。10ペソぐらいです。安いし美味しいです。女性はタホが好きな人が多いですね。

豆腐だけ買って、持参した醤油で食べるベテランもいます。「え、それだけでいいの?」とオッサンに驚かれます。

ピーナッツ / Peanuts

路上で売ってるピーナッツが案外美味しい。ガーリックがめちゃ効いてます。塩もたっぷりです。路上で売っていますが、バスに乗っていても、よく売り子がやってきます。10ペソぐらいです。オヤツによいです。

路上のピーナッツ

昔に親父をマニラに連れて行ったとき、このピーナッツにハマっていました。

バロット / Balut

グロい写真ですいません!

バロットは孵化したタマゴ。見た目がグロいので食べるのは勇気が必要。孵化直前のアヒルの卵。ゆで卵です。バロットが嫌いなフィリピン人もいますが、定期的に食べてる方もいます。最近はバロット専門店もあります。

路上で売ってます。タマゴには10とか13とか日にちが書かれていて、それぞれ自分の好みの日にちがあるそうです。食べる時は、最初にちょっと穴をあけて、スープをすすって、その後に、思い切って食べます。味はチキンスープです。僕はフィリピンとベトナムで食べました。中国でも食べられるようです。栄養があるそうですが、もう食べてません。わざわざ食べなくていいかなと。

その他の定番フィリピン料理

あと、フィリピン料理としてよく紹介されるのは、パンシット(Pancit)、アドボ(Adobo)が有名ですね。好きな人が多いけど、僕は好んでは食べません。朝食の牛肉タパ(Tapa)、ピーナッツが効いた「カレカレ」(Karekare)も有名。

リエンポ(Liempo)はグリルした豚バラ肉。フィリピン版のサムギョプサルって感じでうまい。トクワットバボイ(Tokwat baboy)は、豆腐の料理で美味しいお店もあります。タガイタイ名物の、牛骨スープのブラロは一度は飲んでほしいです。あと、忘れちゃいけないのはジョリビーですね。

甘いデサートはいっぱいあります。みんな大好きなハロハロ。バナナのお菓子、バナナキューやトロンも人気。でも、僕は甘いものはそんなに好きじゃないので、食べません。

フィリピンの食文化の変化

一般的なフィリピン人は日本人より貧しいです。彼らにとって、米は非常にコスパのいい食べ物です。だから、味の濃いオカズで、米をたくさん食べます。満腹になるのが幸せなんです。日本も昔はそうだった気がします。そういうフェーズでは、お腹がいっぱいにならない野菜を食べる理由がわからないかもしれません。

豊かになって飢餓の心配がなくなると、栄養のバランスを考え出します。フィリピンに関わってもう10年以上経ちますが、フィリピンも豊かになってきています。食文化も少しずつ変わってきているように感じます。日本と同じような価格帯のお店もフィリピン人でたくさんですし、健康を気にするフィリピン人も増えてきました。

マニラやセブは街がキレイになってきて、路上の店が減ってきました。セブンイレブンやファミマが増えて、サリサリ(フィリピンのコンビニ)を見なくなってきています。発展してフィリピンらしい文化が失われつつあるのは残念です。フィリピンに留学したら、いろんな料理を食べてみてください。食文化の違いも面白いです。

フィリピン人の先生が料理について語っていた。食べ物の好みは育った環境で違う!

「日本人の生徒はフィリピン料理が塩っぱいとか、脂っぽいとか、まずいって言ってるのは知ってる。だけど、俺は脂っぽくて味が濃いのが好き!」

いままでフィリピンの留学体験談ばかり掲載してましたが、留学する生徒さんによく聞かれる質問があります。今後はそういうのも載せておこうと思って、最近コツコツ書いています。

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中谷 よしふみ

中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になる。圧倒的に詳しくなったので書籍を出す。そして、留学エージェントになる。体験した学校は103校。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター

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