フィリピン在住の日本人にフィリピンの好きなところを教えてもらいました。
ぽっちゃり女子の水着写真を許容するフィリピン
カラオケに行ったときにビックリしたんです。歌が下手な人でもすごく歌いますよね。
僕はそこがフィリピンの好きなところなんです。やさしさを感じるでしょ。日本人って歌が下手な人が歌っていたら、お前なに歌ってるねん。みたいな空気があるでしょ。はっきり言わないけど、空気が攻めてくる。冷たい目線もある。だけど、フィリピンは下手な人が歌っていてもやさしいんです。
なるほど。あと、びっくりするのは何回も連続で歌う人がいるでしょ。日本では、1曲歌ったら、しばらく待つでしょ。場の空気を読む。
1人で3曲連続で歌ったりしますよね。でも、いやな顔をしない。日本は暗黙のルールが多いんです。それから外れると言われるんです。それも影で(笑)。マイクを離さないとか。KYとか。
みんな気にせずマイペースで楽しんでいる。それは、そういうのを受け入れる土壌があるからだと思うんですよね。カラオケはみんな自由に歌っていて。楽しく踊ってすごく好きです。お店なのにディスコみたいに音がデカい!
日本人は他人の目を気にしすぎなんでしょうね。
ちょっとぽっちゃりした人が恋愛を語るでしょ。語っていい雰囲気がある。日本って冷たいでしょ。「お前が言うんか!」みたいな空気がある。それがフィリピンがいいなと思うところですね。日本だったら、お前が水着を着るんや!っていうぽっちゃりした子が水着の写真をガンガンアップするでしょ。日本人だったらアップできない。あれはすごい!
ハートが強い!
いや、そうじゃない(笑)。そういうのを許容する雰囲気があるんです。でも、水着の写真をアップするのはOKなのに、前屈みになるときは、ちゃんと手で胸の谷間を隠すんですよ。そういうのが奥ゆかしい。フィリピンの好きなところです。
(2014年7月25日 マニラ)
編集後記
他人の目を気にしすぎて、自分がない日本人。よく言えば、協調性がある。悪く言えば、裏表があってわかりにくい。他人の目を気にせず、自己表現するフィリピン人。よく言えば、マイペース。悪く言えば、わがまま。どっちがいい悪いではなく、文化の違い。お互いに学びがある。周囲の環境の違いが、国民性の違いを産んでそうですね。面白い。