21歳男性、大学生
多国籍な生徒との交流で劇的に成長できたセブ留学
21歳、大学生4回生です。セブのフィリンターに1ヶ月留学してました。来年就職するんですけど、海外転勤のチャンスがあるんです。だから、在学中に英語力をあげておこうと思って、急遽夏休みに留学しました。海外は初めてなんです。パスポートを取るのも飛行機のチケットを買うのもはじめてで、いろいろサポートしてもらって助かりました。
フィリンターはものすごくコミュニケーションが活発な学校でした。話したい人にはめちゃいいです。みんな積極的でいろんな人と話す機会がありました。授業よりも授業外の交流にものすごく満足してます。予想以上でした。
どこの国籍が多かったですか?
台湾、韓国、ベトナム、中国ですね。生徒は200名ぐらいで、日本人は20%ぐらいかな。昔に比べると、日本人の生徒が増えているみたいです。でも、他の国籍の生徒がたくさんいるので、積極的に話せる人であれば、外国の方とコミュニケーションを取る機会がかなりあります。自分次第ですね。学校内のプールサイドにズラズラと生徒がいて、みんなずっと喋ってます。12時ぐらいまで(笑)。
最初は、国籍を問わずいろんな国の人と話しました。なぜかわからないけど、めっちゃ話しかけられたんです。自己肯定感があがりました。
夏休みが終わって、8月の後半はみんな卒業していったんです。夏休みだったので、他の国の人も1ヶ月が多かったです。最後の1週間はめちゃ生徒が減りました。だから、最後のほうは、ルームメイトとか特定の人と話してました。文化圏が近いので、韓国の生徒と気が合うことが多かったです。もともと韓国人の友達もいるので友達になりやすかったです。
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僕は社交的なタイプじゃないんです。大学でも基本1人でいます。だけど、1回打ち解けるとめちゃ喋れるようになるんです。最初は人見知りで、途中から社交的。1回目のハードルを超えたら大丈夫です。
セブで特に意識して何かを変えたわけじゃないんです。だけど、みんなが話しかけてきてくれたんです。1回目のハードルをみんなが超えてきてくれた感じです。ラッキーって感じです。
逆に、僕は日本人と話す機会があまりなかったんです。なぜか、外国の方とずっと話してました。僕にはよかったです。
もともとスパルタを求めたでしょ?
そうなんです。スパルタを選ばなくて本当によかったです。当初は、人と関わるより、勉強しようと思っていたんです。授業に重きをおこうと思っていたんです。でも、セブに行ってみたら、いろんな国籍の生徒がいて話す機会がものすごくあったんです。人と話すほうが実践的に力がつくし、スピーキングが伸びると思って、ずっと話してました。めちゃくちゃよかったです。
1ヶ月で予想以上に英語力がアップ
ーー入学試験と卒業時のレベルチェック試験はどうでした?
予想以上に伸びました。最後の試験はスピーキングだけです。僕の結果は、CEFR B2+です。プレアドバンスでした。最初のレベルはわからないけど、明らかにスキルアップしました。自分でもめちゃくちゃ成長を感じてます。
1回も英語を話したことがなかったんです。たった1ヶ月だから、目標は、英語を話す恐怖心を失くさせたらいいなと思ってました。でも、行ってみたら、恐怖心は最初の数日でなくなって。それ以上の成果がありました。
確実にコミュニケーション力も上がりましたし、考え方も変わったと思います。本当に行ってよかったです。韓国、台湾、中国の方と毎日話すので。自分が知らない単語を友達から吸収できるんです。授業以外でめちゃ得るものがありました。
ーー最低限の基礎力があって、コミュニケーション能力があるからだよね。多国籍な生徒がいる環境があうと思ったけど、想像通り。うまくいってよかったです。
ただ、自分の中で勘違いしたらダメと思うところがあります。他の学生も自分と同様に、英語を勉強しに来ているから、お互い理解しようという気持ちが強いんです。だから、会話が成立している部分がある気がしてます。多少間違っていても通じる。
一般の方と話したときに通じなかったんです。フィリピンの人は英語が喋れないイメージがあったんですけど、みんな結構喋れるんです。外にでて、英語を話すと伝わらないんです。あれ、なんで通じないんだろ?っていう時がありました。街のフィリピン人は、英語を喋れない人と理解しようという気持ちがないじゃないですか。でも、学生にはあるんです。その違いがありますね。
その点を考慮すると、どこまでスピーキング力が向上したかわからないです。学生には通じるけど、まだまだの可能性は高いと思ってます。ネイティブ環境に入ったときに、どこまで通じるかわからないです。勘違いしないようにしたいです。
ーー会社の業種によるけど、就職してどこの国の人と話すのかというと、アジアの人が多いんです。だから、アジア人と話せるというのはファーストステップ。今後、どこの国で、どんな話をするかによっては壁にぶつかるでしょうね。
なるほど。英語を話したことなくて、話すのに勇気がいるレベルの人は、セブ留学を経験すれば、躊躇なく話せるようにはなると思います。だけど、ネイティブの人と話せるようになったかというとたぶん違うと思います。
就職前の準備だったんですが、英語を話す下地は作れたと思います。ただ、まだ入社してないので、就職後のキャリアパスは明確じゃないです。海外に行く機会があれば挑戦したいです。だけど、その水準を満たしているかはわからないです。
マンツーマンレッスンは満足、グループクラスは不満足
スピーキングを伸ばしたかったので、IPSコース(Intensive Power Speaking)にしました。フィリンターの授業は、マンツーマン、スモールグループクラス、ビックグループクラスがあるんです。
普通のESLコースはマンツーマン4コマ、スモールグループクラス2コマ、ビックグループクラス2コマなんですけど、IPSコースはマンツーマンが1コマ多いんです。
それがよかったのかはわからないけど、IPSコースでよかったです。IPSの教科書はスピーキングアクティビティが多いんです。文法の授業でも、「学んだ文法を使って自分の経験を話してみて?」ってなるんです。ESLコースだとたぶん文法を学んで終わるんです。だからよかったと思ってます。
マンツーマンの授業は満足です。ただ、ビックグループクラスは効果的じゃないと感じました。人数も多いし、内容も自分のレベルにあってなくて、簡単すぎました。小学校の英語の先生が、みんなに教えてるみたいな内容でした。だから、途中からキャンセルしました。
ーー日本人は、勉強の問題は解けるけど、全然喋れない人が多い。でも、他の国の人って、英語を喋れるけど、勉強できない人が多いんです。そういう生徒は勉強したいんです。だから、多国籍の生徒が集まる学校のグループクラスは、勉強ができる日本人にとっては物足りない。簡単なお勉強クラスになることがあります。効率が悪い。
生徒のレベルもバラバラなんです。ただ、僕の最初のレベルテストが悪かったのもあると思います。問題用紙に記入してはいけないことをわかってなくて、途中で消すのに時間が取られて、全然時間が足りなかったんです。だから、試験結果が悪くて初心者クラスに入ったのかもしれない。
ーービギナーが多いと中上級者は退屈ですね。あと、大きなグループクラスは交流の場でもあるんです。知り合いを作って、学生生活を広げていくキッカケの場。でも、自分で交流できちゃう人には時間がもったいない。
結構できる友人がいるんですけど。彼もビックグループクラスはスキップして自習してました。
先生の質はバラバラ
ーー先生はどうでした?
熱心な先生がいました。そういう先生にあたるとスキルアップを感じます。だいたいいい先生ですし、授業は悪くないです。だけど、あんまり求めすぎるとショックを受けますね。正直なところ、イマイチな先生もいました。他の方にも聞いたんですが、この先生はあんまりだったとかはあります。
ーー夏休みは生徒が増えるので、経験が浅い先生が増えがちなんです。社会人に紹介するときは、「夏休みを外せ」って言ってました。残念です。
一番問題だったのはバディです。フィリンターにはバディ制度があるんです。入学するとバディが決まって、留学生活のサポートをしてくれるんです。その方が大外れでした。
他のバディは結構親身にやってるんです。悩み事を聞いたりしていて、いい関係を作っている生徒もいました。でも、僕のバディはなにも言ってこないです。ほったらかしでした。適当すぎてちょっとショックでした。話しかけたら答えてくれます。
定期的にテストがあるので、その日程を教えてくれるはずなんですが、テストの日程も教えてくれなかったですね。「そういえば、君いたね。」って感じ。授業を変えるときはバディにいうんです。だから、バディと関係性が悪かったら授業変更もできないんです。
おまけに卒業の3日前に辞めたんです。前日に不満を漏らしていて。「夏休みが終わったから、授業の数も減ってお金稼げないから、他の学校に行く。」って言っていて。この先生は教えるモチベーションがないんだなあってすごく実感しました。フィリンターがバディ制度をアピールしているけど、僕にはまったく機能しなかったです。
日本人スタッフと話すことは1回もなかったです。生徒とずっと話してました。だから、また留学するとしても、日本人スタッフがいるかどうかは重要視しないです。
ーー自分で問題解決できるなら日本人スタッフは重要じゃないかもしれないですね。
僕にとっては関係なかったですね、
施設環境はいいが日本と比べると見劣りする
学校の施設はキレイでした。最近リニューアルしたみたいです。昔のことはわからないけど、今の学校は日本みたいにキレイです。学校の環境はよかったです。
日本なみと言いながら、水圧は日本と比べたら見劣りします。シャワーは弱すぎです。トイレに紙が流せないから、ティッシュはゴミ箱に捨てるとか。セブだからそういう違いはありました。最初びっくりしましたが、慣れました。
学校内は虫がよくでます。だけど、部屋は大丈夫です。特に、僕の部屋は大丈夫でした。3階の角部屋で、虫に悩まされることはなかったです。
ご飯もおいしかったですよ。ビュッフェスタイルなんですが、毎日メニューも変えてくれるから飽きることもなく。毎日3食美味しくいただくことができました。
セブのネット環境は弱い
学校のネットは遅いです。あんまり使えないと思ったほうがいいです。フィリンターは敷地内に、寮の建物と教室の建物があるんです。寮にはアクセスポイントが3つあります。でも、10分に1回は繋がらないです。寮の建物にはネットが一応あるけど、快適ではないです。
教室の建物にはネットがないです。だから、授業中に単語を調べたりはできないです。授業する建物にもネットがほしかったです。実際困りました。
僕はSIMカードを買ってないのでネットは不便でした。でも、SIMカードを買ってモバイルデータ通信したら快適かというとそうでもないようです。SIMカードを買った友達に「授業中に辞書とか使えてる?」って聞いたら、全然無理って言ってました。
セブはネット回線が遅いみたいです。だから、SIMカードを入れても無理みたいです。フィリピンの問題ですね。でも、日本の快適なネット環境に慣れているので、ネットは不便でした。でも、仕方ないですね。
生徒が多い繁忙期にセブ留学するのがオススメ
ーー大学にはセブ留学に行く人が多いの?
僕の大学には、セブ留学している人は知らないです。聞いたことないです。友達が少ないのでわからないです。
ーー留学相談されたらどう説明しますか?
まず相手のニーズを聞きますね。もし、僕みたいにスピーキング重視で、英語を話すことへの恐怖心を克服したいなら、生徒がたくさんいる繁忙期に行くことをオススメします。
先生の質が落ちるのかもしれないけど、他の生徒とたくさん話せる機会があります。それが重要だと思います。大人数に価値はあると思います。出会いも多いです。僕は夏休みに行ったことで不利益は感じてないです。
一方で、勉強に集中したい。静かに勉強に集中したいというなら閑散期が絶対いいですね。でも、とりあえず行ってみたらいいと思います。柔軟な気持ちで行くのがいいです。
フィリンターでできた友達と昨日も英語で電話してました。他の国の友達ができたのがよかったです。来年は韓国に行ってこようと思ってます。英語力もアップしたし、ほんとよかったです。1ヶ月の密度が濃かったです。セブ留学は成功だったと思っています。
(2023年8月28日)
編集後記
英語の基礎知識があって、日本語でのコミュニケーションがしっかりしている大学生のセブ留学体験談です。日本人が少ない学校をうまく使えそうだったので、当時日本人が10%もいなかったフィリンターを紹介しました。期待以上に英語力がアップしたようです。英語力が上がる人はやっぱりコミュニケーション能力が高いです。
学生時代にセブ留学を経験して欲しい。セブでカルチャーショックを受けて、いろんな国籍の生徒と話してほしい。英語以外に得られるものがたくさんあると思います。小規模の学校にも良さはありますが、国際交流したい学生にはいろんな国籍の生徒が集まる大規模の学校がいいと思います。ただ、生徒国籍は絶えず変わるので最新情報を得るようにしてください。