マニラの観光地を探していたら、マラカニアン宮殿が無料で見学できると知った。マラカニアン宮殿はフィリピンの大統領官邸。アメリカのホワイトハウスみたいなもの。
マラカニアン宮殿見学
ウェブサイトとかない。ツアーの募集もない。だから、
malacanangmuseum@gmail.comにメールを送ってみた。すると、
Dear Sir/Madam:
Kindly send your tour request at tours_mht@op.gov.ph
Thank you very much.
って返ってきたので、指定されたメアドに無料ツアーに参加したいとメールしたら、「申し込み用紙に記入して」という返事が返ってきた。
日付や時間を決めて返信した。訪問は申し込みの1週間以内はダメだそうです。
で、当日行った。が、敷地が広くてどこかわからない。
Bahay Ugnayan / Presidential Complaint Center
ゲートがあるたびに聞いて、辿り着いたのが、Bahay Ugnayan / Presidential Complaint Center
マラカニアン宮殿じゃないけど、受付で名前を言うと、ちゃんと予約されていた。Bahay Ugnayan / Presidential Complaint Centerに来てくれという連絡はもちろんない。
Presidential Complaint Center って大統領に苦情するセンター?よくわからないまま入っていくと、大統領ギャラリーでした。現大統領のマルコスジュニアの展示がたくさんありました。
ガイドが近寄ってきて説明してくれるけど、専門用語が多くて難しかった。基礎知識がないと難しい。マルコス大統領最高!という雰囲気のスペースです。
大統領にメッセージする場所もちゃんとありました。2階建ての小さい建物なので、すぐに見終わります。
しばらくすると、「バンで移動するぞ!」と言われて、言われるがままについていく。すぐ近くです。3分ぐらい。
Teus Mansion Presidential Museum
到着したのは、Teus Mansion Presidential Museum。
徒歩圏内です。ここは大統領の博物館でした。ガイドがいて、歴代の大統領の功績を説明していくツアーでした。
フィリピンの初代大統領はエミリオ・アギナルド。1899年です。現在のマルコス大統領は17代目です。つまり17名の大統領ギャラリーです。
僕以外の参加者は全員フィリピン人。ガイドの説明は英語です。フィリピン人と一緒に行くのがいいです。
こんな感じで展示されています。彼は第13代大統領のジョセフ・エストラーダ。元アクションスターです、とサラッと紹介されていました。
全然知らなかったので、後ほどエストラーダについて調べてみたら、タレントだった彼は「庶民の味方」をアピールして当選。だけど、大統領になると、権力を悪用した賄賂、女性問題などスキャンダルが多く、大統領の辞任を要求する声が次々とあがり、大統領をおりました。しかし、このツアーではそんなネガティブな話はまったくでません(笑)。
ドゥテルテ大統領は知ってる。16代大統領。一番高齢だった大統領です。71歳とは思えないパワー。彼のミッションはドラッグ撲滅。
ロドリゴ・ロア・ドゥテルテ(英語: Rodrigo Roa Duterte、1945年3月28日 – )は、フィリピンの政治家。同国第16代大統領(在任:2016年6月30日 – 2022年6月30日)。かつて検察官、ダバオ市長(7期)などを務めた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ロドリゴ・ドゥテルテ
日本がフィリピンを占領していたときのストーリーもありました。第6代のキリノ大統領です。
エルピディオ・キリノ・イ・リベラ(1890年11月16日 – 1956年2月29日)は、フィリピンの政治家。同国第6代大統領(在任:1948年4月18日 – 1953年12月30日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/エルピディオ・キリノ
大東亜戦争のとき、キリノ大統領は奥さんと子供を日本兵に殺された。しかし、戦争が終わったとき、キリノ大統領はモンテルンバ刑務所にいた105人の日本人を解放したそうです。
上の文章はキリノ大統領が日本兵を解放するときに出した文章です。憎しみの連鎖を断ち切りたい。そんな気持ちもあったようです。
しかし、国内からバッシングを受けたそうです。フィリピン人に囲まれながらそんな話を聞きました。フィリピン人ガイドに「ごめんね」って言われましたが、こちらこそごめんなさいの気持ちでした。トータル2時間のツアーぐらいです。僕は結構楽しかったです。もっと詳しくなったらまたツアーに参加してみたいと思います。
それにしても、マラカニアン宮殿の見学が、コロナでこのツアーに変わったのか、いろいろ謎ではあります。今後どうなるのかわからないけど、参考になれば幸いです。日本も日本の総理大臣のポジティブPRをやってほしいですね。
日比谷のキリノ大統領像
ツアーの時、「キリノ大統領のメッセージは東京の日比谷にもある」とガイドが言っていた。調べてみると、キリノ大統領の顕彰碑(けんしょうひ)というのが日比谷公園にあった。
顕彰碑は、個人の著名でない功績や善行などを称えて、広く世間に知らしめるために建てられる石碑らしい。なので帰国後に見に行きました。
まったく同じ文章が書かれた石碑がひっそりとありました。できたのは、2016年6月18日。最近です。日比谷公園にはホセ・リサール博士の銅像もあるし、フィリピンと繋がりが強い場所ですね。
Statement of President Quirino baltimore hibiya
I have extended pardon to Japanese was prisoners serving terms in the Philippines not as an amnesty which requires concurrence of the Philippine Congress.
I should be the last one to pardon them as the Japanese killed my wife and three children and five other members of the family. I am doing this because I do not want my children and my people to inherit from me hate for people who might yet be our friends for the permanent interest of the country. After all destiny has made us neighbors.
I am happy to have been able to make this spontaneous decision as head of a Christian nation. My fervent hope is that the benevolent feeling which has inspired me will strike a responsive chord in others as an act of faith to humanity. Love of fellow creatures will always be the supreme law among men and nations and the basis of world peace.
2016年といえば、僕がもうフィリピンに関わっていたときです。フィリピンのことは知らないことだらけです。
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