ラプラプ=セブ・インターナショナル大学を見学|英語教育と文化交流に力をいれている国際大学

セブ島のラプ=ラプにある ラプラプ=セブ・インターナショナル大学(Lapulapu-Cebu International College、通称 LCIC) を見学しました。2021年9月、コロナ明けに開校した新しい国際大学で、マクタン空港のすぐ近くにあります。

ラプラプ=セブ・インターナショナル大学

実はこの大学、日本の 常石造船 がスポンサーなんです。常石造船は1994年にセブで「ツネイシ・ヘビー・インダストリーズ(セブ)」を立ち上げ、フィリピンで事業を拡大してきました。「セブに恩返しをしたい」という思いを込めて設立したそうです。日本の学校教員グループ「EDUCATION BRIDGE」の15名とともに訪問したので、その様子をレポートします。

ゲートをくぐった瞬間、まずその広さにびっくり!敷地内には真っ白でモダンな建物が3つあって、正面がカンファレンスホール、左手が大学の校舎、右手にはドミトリーと食堂でした。

学校紹介してくれたのは マツシタさん。彼が日本語を話すと、みんなが驚きます。それぐらいセブに溶け込んでいます。フィリピンに長く滞在すると現地化してしまうんですよね。僕もそう(笑)。

最初に彼が学校の紹介をしてくれました。「国際教育を通して人材を育む」のが大学のビジョン。実践的な英語教育と文化理解を重視しているそうです。

大学にはESL(英語学校)があるので、語学留学も受け入れてます。キャンパスには大学生と留学生がいるんです。フィリピン留学はマンツーマンレッスンが強みだけど、この大学の英語レッスンはグループクラスだけ。カリキュラムはアクティブラーニングを研究していたアメリカ人が監修してます。語学教育に力を入れているので、多少英語が話せる人にすごくよさそうでした。

先生同士の交流

学校紹介のあとは、大学スタッフと日本人の先生たちとの交流会。フィリピン人やアメリカ人、日本人の教員に加えて、学長も参加してくれました。

テーブルにわかれて自己紹介からスタート。

この大学では日本語の授業が必修なので、日本語の先生も常勤しています。「どうしてセブで働くことになったんですか?」なんて質問も飛び出していました。

LCICの学長はグレース・R・ゴロスペ=ジャモン博士(Grace R. Gorospe-Jamon)。フィリピンの名門・University of the Philippinesで40年間教えていたベテランです。話していると、彼女の教育への情熱がすごく伝わってきました。

こちらにもいろんな質問をしてくれて、「すごく有意義なディスカッションができている!」と笑顔で言っていたのが印象的です。他のセブの先生からも「日本の先生と話せて学びがあった」と言われて、改めてこういう交流の場の大切さを感じました。

交流会の間、子どもたちの相手をしてくれる日本人スタッフも用意されていました。一緒に外で遊んだけど、暑すぎたから室内で卓球をしていたそうです。こういう細やかな気配りは日本人らしい。やっぱり学校運営に日本人が関わると、クオリティが上がりますね。

施設見学

交流会の後は、学校ツアーです。

2021年に開校したときは生徒が全然いなかったけど、年々増えているそうです。壁に貼っている生徒数も増えていってました。

学校内マッチングサービス Buddy System

面白かったのが Buddy System。フィリピン人の学生と留学生をつなぐ仕組みで、いわば学校内の出会いマッチングシステムです。申請すると部屋番号と相手が指定されて、1対1で出会うんです。フィリピン人と友達になったら英語を教えてもらえますね。

短期留学生の受け入れは2022年7月にスタートしてます。日本、韓国、台湾、中国、ベトナムなど多国籍の学生が集まっていて、文化交流イベントも活発に行われています。

国際交流の成果が壁に貼ってました(笑)。

それからトイレ!トイレはセールスポイントだそうです。TOTOのウォシュレット完備、そして、便器に紙が流せる。これはフィリピンではすごいことなんです。

ドミトリーに露天風呂がある

続いてドミトリーです。移動します。

建物に入ると、受付があってセキュリティは万全です。1階には自習室やアクティビティルームがあって生徒が休憩してました。

2階からドミトリーです。学生寮の受け入れ定員は820名、留学生は492名(1人部屋のみ)、学部生328名(4人部屋)です。

部屋の中は見学できなかったけど、ドミトリーの雰囲気は感じることができました。ドミトリー内では男女の交流は1階のみで、2階より上では交流できないルールです。

5階には露天風呂がありました。

大浴場もあるし、サウナもあるし、個室シャワールームもある。すごいですね。

カンファレンスホールはTSUNEISHI HALL

いろんな学校が来てました。太鼓もありました。

ホールの名前はTSUNEISHI HALL。映画館みたいでした。

食堂

学校の食事は日本人経営の飲食店にアウトソーシングしてます。

並ぶラインが足元にあるのが日本っぽい。

チキン南蛮をいただいて、学校の方々と一緒にランチ。そうして、学校見学が終わりました。

英語教育をベースに、異文化交流を大切にしている大学でした。大学と語学学校の両方の要素を持っていて、そのシナジーを活かそうとしているのが面白いところ。普通の語学学校に留学するのとはまた違った魅力があるなと感じました。

語学留学は留学時期が決まっていて、4週間の場合、248,000円(税込)+入学金30000円。快適な施設を求めていて、英語が少し話せる社交的な学生にあいそうだと思いました。

(2025年8月11日訪問)

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中谷 よしふみ

エンジニアベースの元コンサルタント。2012年にフィリピン留学を体験。自身の体験をシェアするため、このサイトを作ると、サイトが有名になり、学校に呼ばれるようになる。体験した学校は100校以上。いろんな学校を体験すると、ほとんど同じだけど、一部の学校は全然違うことを知る。業界で一番詳しい自信を持った、2016年に「英語はフィリピンで学べ」という書籍を出す。TOEIC845(リスニング450、リーディング395)。年間半分以上は海外で生活しているノマドクリエイター。英語を身につけて日本から出て視野を広げてほしい。そんな思いでエージェントをやっています。

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