留学相談の学校を選ぶ条件でよく出てくるのがこれです。
先生の質が高い学校がいいです。
でも、そういう方に限って自分のことを書いてません。これだと学校選びができません…。その理由を解説します。
先生の質とは?
残念ながら、先生が授業中に携帯をいじってたり、遅刻してきたりする学校もあります。しっかり先生を管理してない学校で起きています。フィリピンという途上国なので、ある程度、仕方ない部分はあります。ただ、それを当たり前にしてしまってる学校は論外です。10-20%の学校はそんな感じ。質が低いです。
逆を言うと、先生を管理していて、経験ある先生を揃えている学校がほとんどです。それを質が高い学校と呼ぶなら、80%ぐらいの学校は質が高いです。
英語の先生には得意分野がある。
僕自身も自分が留学する前はよく分かってなかったですが、英語を話すことに恐怖心がある恥ずかしがり屋の日本人に難しい知識を教えても会話力はあがりません。初心者に教えている先生は、よく「忍耐(Patience)」という言葉を使います。
待つ力、忍耐力です。保育士のような感じです。これは英語力とは別です。だけど、英語初心者に教えるには、英語力よりも忍耐力のほうが重要なのです。英語を話せない人にマンツーマンで何時間も教えるわけですからね。
考えてみれば当たり前のことですが、先生には個性があります。性格や考え方は違いますし、英語を教える際の得意分野も違います。文法を教えるのが得意な先生が、発音がキレイとは限りません。試験対策の経験が豊富な先生が、フレンドリーだとは限りません。大人に英語を教えるのは上手だけど、子供に教えるのが苦手な先生もいます。
上級者に教えるのは得意だけど、全然喋れない初心者に教えるのは難しいと考える先生もいます。「生徒に嫌われてでも、生徒の英語力をあげるために厳しくあるべきだ!」と考えている人もいます。一方で、生徒と友達になったほうがいいと考えている先生もいます。
先生には得意不得意があって、完全万能な先生はいないのです。
生徒が求めるよい先生はみんな違う。
生徒の要望も人それぞれです。厳しい先生を求める生徒もいれば、厳しい先生は嫌いな生徒もいます。細かな間違いを指摘してくれる先生が好きな生徒がいれば、話のコシを折らずに楽しく話したい方もいます。先生がテンションが高くて楽しい生徒がいれば、テンションが高い先生がしんどい生徒もいます。
ある程度日常会話ができるようになってくると、要求するものも具体化してきます。細かな文法、発音、試験対策など。ニーズが明確になれば、それが得意な先生があうでしょう。
結局、先生と生徒のマッチングなのです。
なので、あなたのレベルと目的を明確にしたほうがいいです。そうでないと、「質が高い」という言葉が何を意味するか定義できないのです。初心者のときは、明確にするのも難しいと思います。
ある学校の生徒は、先生の生徒のマッチングの不一致を留学中に研究してました。その方は、先生を「ティーチャー」「コーチ」「ガイド」「メンター」に分類して、自分がどのタイプを求めるか分析してました。
これが分かればセルフアセスメント(自己評価)をすれば、先生選びは失敗しないから、具体的な内容はコーチと一緒にやっていけばいいわけです。ただ、生徒のニーズは、時期によって変わるんです。レベルによっても。
先生との相性問題を解決!マンツーマン英会話で相性のよい先生を見つける方法
「先生の質が高い学校をお願いします」という条件だけでは学校は絞り込めないです。そして、「先生の質が高い!」とアピールしている学校をそのまま鵜呑みにするのも危ないです。
僕は、「先生の質が高い」とアピールしている学校には、「質が高いというのは具体的にどういうことですか?」と質問しています。