
34歳男性、期間4週間
IUの留学体験談
セブのIUという台湾人経営の語学学校に4週間留学していました。転職するんですが、次の職場では英語を使う機会が増えそうなんです。業務上はたぶん問題なくやっていけると思うんですが、今後のキャリアのことを考えても英語はできたほうがいいんです。短期集中で英語力をアップさせたくて、中谷さんに相談させてもらいました。
昔にサウスピークに留学しているんですよね?
はい。10年前に座学中心のサウスピークに5週間留学しています。TOEICは10年前に835点です。いろいろ考えて調べた結果、まだ新しいIUを選びました。結果的に、とてもよい選択だったと思います。
1週間経った時このままではダメだと思った
最初ちょっと悩んでましたよね?
はい。授業が簡単だなと感じることがありました。特に文法の授業です。これを続けて、自分が身につけたいものを得られるのか不安でした。それが最初の1週間の心境です。マンツーマン6コマ、グループクラス2コマのコースだったんですが、全部マンツーマンレッスンにしたほうがいいんじゃないかという気持ちもありました。そんなとき、先生からIELTSコースを薦められたんです。
でもIELTSコースを選ばなかったですね?
はい。IELTSも有りかなと思いましたが、スピーキング重視にしました。IELTSのベーシックなコースはグループクラス4コマ、マンツーマン4コマなんです。マンツーマンのコマ数を増やしたかったので、ニーズと違いました。それが一つです。
もう一つは、中谷さんに相談したのち、日本人マネージャーのトウヤさんと話したんです。「IELTSの勉強をすればアカデミックな単語は増えるけど、日常会話ができるようになりたいという目的から逸れているのではないか?」と言われて、確かにそうだなと思い、IELTSコースはやめました。
それで、2週間目からは、ESLコースのまま、追加料金を払って8コマ全てをマンツーマンにしました。厳密に言うと2週間目の途中からです。これはよかったです。グループクラスよりマンツーマンレッスンのほうが自分にはあってました。
そして、先生と相談して、教科書に沿わずにスピーキング中心の授業をしてもらいました。これもよかった。私が今持っている知識で話し、先生が質問して私が答える、という形式です。私が言いたいことを「こういう表現で言えるよ」と教えてくれたり、文法の時制の間違いや、名詞の複数形、動詞の三人称単数現在の”s”などを修正してくれました。実践的で楽しかったです。それが、2週目くらいからです。
あと、先生を変えてもらいました。他の学校での経験がある先生は教え方がうまいと感じました。英語教師としての経験値がどれだけあるかですね。一方で、新卒や経験の浅い若い先生は、教え方のノウハウがあまりないというか、テキストを進めているだけ、になりがちでした。
IELTSの先生の方が授業の質や知識量が良かったです。先生を変更して、希望の先生を揃えられたのは残りの2週間でした。最終的には、ESLコースでありながらIELTSの先生やヘッドティーチャー、ネイティブスピーカーの先生にも入ってもらえて、かなり充実した授業になりました。
もし2ヶ月か3ヶ月いるのであれば、IELTSのスコアを取ることを目標にして、目的自体を変えた可能性はあります。でも、期間が限られていたから、スピーキングに特化しようと思いました。
新しい学校にはベンチャー気質がある
出来立ての学校はベンチャーだからやる気があるんです。タイミングもよかったと思います。頼りになる日本人マネージャーが常駐しているのも大きい。でも、何か違うと感じながらも、そのまま授業を受け続けてしまう人も多いです。そういう人は、モヤモヤしたまま終わる可能性がある。自分から動くことが大事です。
自分で動きました。中谷さんからLINEで連絡がきたとき、相談させてもらって、ヘッドティーチャーとも直接話しました。授業の合間に「この先生でやりたい」と希望を伝えたり、日本人マネージャーのトウヤさんも親身に相談になってくれました。閑散期だったのもよかったと感じてます。
日本人マネージャーのトウヤさんは、最初の悩んでいた時期に、夕食の時に1時間くらい話を聞いてくれました。10年前に別の語学学校(サウスピーク)へ行ったんですが、その時のスタッフさんよりも親身になってくれました。トウヤさんはご自身がフィリピン留学を経験しているし、他の学校のスタッフもやっていたので頼りになりました。
なにか問題があったときに、サポートが期待できない学校も多いです。その場合、自分で何とかしなければいけない。たまたま良い先生に当たった人はいいけど、何か問題が起きた時に、学校にどれだけサポートを求めるか、という点はありますね。日本人生徒が3人しかいないのに、運営体制は手厚いと思います。
50代の日本人の女性の生徒さんが気にかけてくださって、「先生はどんどん変えた方がいいですよ」とアドバイスをくれました。その方は半年以上滞在しているようで、先生の特徴をよく把握していてアドバイスしてくれました。スタッフがもう1人いるような感じで、その方の存在もありがたかったです。
日本人が少ない多国籍な生徒層
生徒は60人くらいでした。閑散期なので少ないと言っていました。 生徒の国籍は台湾人、ベトナム人、中国人、アラブ系ですね。日本人は3人。ロシアとモンゴルの生徒もいましたね。
他の生徒は英語学習にシリアスなんですか?
あまりシリアスではないですね。のんびりしに来ている感じです。2、3週間や1ヶ月で帰っていく人が多かったです。2、3ヶ月いるような方はだいたいIELTSコースで、そういう生徒は少しシリアスでした。 でも、授業はマンツーマンですし、学校内で騒がしいわけでもないので、自分のペースで勉強したい人には良い環境だと思います。
生徒層は、年上が多かったですか?
いえ、まばらでした。年齢層は幅広かったです。20代のような学生は少なくて、リタイアされたような40代、50代の方もいました。学生は少なかったです。
サウスピークの時は大学生や25歳くらいまでの人が多かった気がしますが、IUは若い人の比率は少なく、本当にまばらでした。ショッピングモールなどで、他の学校の大学生らしいグループを見て、ああいう若い人たちばかりの学校だったら、しんどかっただろうなと思いました(笑)。
当初は日本人が少ないことをそこまで重要視していなかったですが、日本人が少ない環境は良かったですか?
すごく良かったです。滞在していた日本人は、50代の女性と、あまり話さない10代の男性だったので、交流しようと思うと自然と他の国籍の生徒と話すことになるんです。ただ、時期的なものかわからないですが、私より英語が話せる台湾やベトナムの生徒は少なかったです。なので、みんなと仲良くなるというよりは、特定の英語が話せる子といつも一緒にいました。
よかったです。日本人を避けて、日本人が少ない学校に選んでも英語漬けの環境になれない人が多いんです。台湾人もグループになると中国語を話しますしね。でも、自分と同じくらいのレベルの他の国籍の生徒が1、2人いて仲良くなると、向こうも英語を使いたいので噛み合います。そういう人に出会えたんですね。
はい。私より流暢に話せる子がいました。それと、台湾人の学生マネージャーが声をかけてくれて、お昼も大体一緒に食べることができたので、人に恵まれました。
日本人以外の国籍の人がいる学校に行くメリットを享受できたようで良かったです。
ICLとIUの施設の違い
IUはICLという姉妹校がありますが、IUで良かったですか?
そうですね。ICLは5月はまだ稼働してなくて、5月まではICLの生徒もIUで授業を受けていました。5月末にICLに見学に行かせてもらったんです。建物はできているけれど使っている感じではなかったです。オンラインレッスンはしているようでした。
6月から稼働するようで、IUで教えていたICLの先生や、IUで授業を受けていたICLの生徒さんたちはICLに戻るようです。 だから、僕は5月留学しましたけど、もしかしたらICLを選んでいてもIUで同じ経験をしていた可能性はあります。

ICLの建物も新しいのでキレイですけど、IUはもともとホテルだったので、一人部屋はIUのほうが快適そうでした。結果的に全て良い方を選べた感じです。
IUは授業外のオプションクラスとして、ヨガやズンバ、キックボクシング、筋トレなど運動系のものに力を入れているようですが、実際にはどうなんですか?
曜日ごとに開催されていました。フィットネスコースもあるようですが、選択している人はまだいませんでした。夜にジムに行って自分で筋トレをしたことはありますが、夜のヨガやズンバクラスは結局一度も参加しませんでした。参加している人は多くても5人くらいかな。皆がそこに重きを置いている感じではありませんでした。
セブの週末は多国籍交流
週末はどう過ごしていましたか?
勉強に専念するつもりだったんですが、他の国籍の生徒との交流も学びがあったので、結構出かけてしまいました。1週目は他の生徒と一緒にボホール島へ行きました。2週目は勉強しようと思っていたんですが、日本人マネージャーとご飯に行きました。3週目はシティツアーに参加して、教会などに行きました。
そのシティツアーに、別の学校からベトナム人のインフルエンサーのような方が参加していたんです。ツアーガイドをしていた学校のマネージャーもベトナム人で、その二人の行動に紛れ込むことに成功し、そこで英語で交流できました。
その人たちはとても綺麗な英語でした。訛りはなかったです。学校内にいる他のベトナム人の生徒さんは、あまり英語を話している感じではなかったです。
週末はリフレッシュして、平日は勉強。授業後も自習していましたか?
いえ、授業後はあまり勉強できませんでした…。8時間集中した後は、交流したり、宿題があったらやって。毎日終わっていきました。 日本での生活と一緒で、食事など生活のことで消えていきました。
2週目の途中までは1人の先生が宿題を出してくれたんです。「新しい単語10個で例文、5分間スピーチ作ってこい!」って言われてそれだけで1日3時間くらい使ってました。
そのあとやらなくて良くなって、時間ができましたけど、何を勉強すればいいかわからなくて手持ち無沙汰でした。やることを与えられたほうが楽というのは正直ありました。自分で勉強したという感覚はあまりないですね。
ただ、実際は本業の仕事の勉強もやってましたし、次の会社の準備や提出書類の作成もしてました。結果的に自分にはよかった気がします。
ビュッフェ形式の食事はおいしい
食事はとてもおいしかったです。ビュッフェ形式で取り放題だったので、食べたいだけ食べられました。ただ、繁忙期はビュッフェ形式じゃなくなるかもしれないと言ってました。
ムスリムの方は食事が別なんですが、豚肉でなければ通常メニューも取っていくんです(笑)。アラブの人は若いからすごく食べます。人気メニューはなくなってしまうことがあったので、人気のメニューの時は、メインディッシュをスタッフが取り分ける日もありました。繁忙期は「スタッフが取り分けるスタイルにするかもしれない」とは言っていました。
4週間は短かったですか?
短かったです。元々、先生や他の生徒さんの言っていることはなんとなく分かりましたし、こちらの言いたいことも伝わる状態だったので、劇的に英語力が上がった感覚はないです。4週間は短すぎました。
昔行かれたサウスピークは、もっと座学中心で勉強要素が高かったと思いますが、今回のセブ留学とは全然違いましたか?
全然違いましたね。マンツーマンレッスンで話す機会が多い今回のほうが自分にはよかったです。
セブの中で安い学校
留学料金はかなり安いと思います。電気代が使い放題だったのは大きかったです。他の学校だとかなり電気代を取られると聞きました。
最近は留学費用を安く見せるために、セブ到着後の現地費用を大きくする学校が増えています。ランドリー代が別の学校も増えているし、週末の食事が別料金の学校も多いです。
1人部屋で、食事は3食ついてますし、マンツーマン8コマで20万ぐらいでした。現地費用を含めても全部で30万円かかってないと思います。施設も元ホテルだからキレイですし。
それは出来立ての学校でベンチャーだからですよ。1年後には値上げしている可能性はあります。
そうですね、それは言っていました。
僕のところに来る相談者は、見る目が肥えている方が多いので、見極めが重要なんです。そういう意味で、今はIUは有りだと思っています。アドバイスありますか?
基礎がある程度できている社会人で、スピーキングを伸ばしたいなら、スピーキングよりの授業にしたほうがいいと多います。マンツーマンレッスンであれば、柔軟に対応してくれるので、全部マンツーマンレッスンにするのがオススメです。あと、先生は指定はできないけど、週に1回変更できるので、あわなければすぐに変更したほうがいいです。
個人的な感想になりますが、とてもいい学校だと思います。ご紹介いただきありがとうございました。
(2025年6月5日)
編集後記
留学中にしっくりこないときは自分から動くことが大事です。多国籍生徒が集まる学校で主張しないと後回しになるので注意してください。
新しい学校の場合、責任者に教育熱があって、いい先生、いいスタッフがいれば穴場です。IUの相部屋はかなり安いので、コスパのいい学校の1つだと思います。興味ある方はお問い合わせください。公式サイトは以下です。